研究の歩みを止めず、カタツムリの速度でもよいから前へと進んでいくための
道具(ツール)として2年前、10ゼミ生の時から卒論新聞を始めました。
きっかけとなったのはM13坂口が10ゼミ生を対象に行ったチェンジラボラトリー
でした(ガリラボ通信2013/7/17)。
これを契機にガリラボ内の小さなイノベーションとして卒論新聞が誕生したの
です(ガリラボ通信2013/7/23)。
その記念すべき第1号は、今かちょうど2年前となる2013年7月26日に発行され
ました(ガリラボ通信2013/7/26)。
2年前に誕生したこのツールは10ゼミ生から11ゼミ生へと引き継がれ、ひとつの
伝統文化となり、現在、12ゼミ生にも伝承しています。
ただし、12ゼミ生は、これまでの内容に少しだけ時代変化を付加しています。
発行をTwitter、FacebookとSNS上で知らせ、さらにはペーパー版を自分たちでガリラ
ボ内にファイリングし、他者の目に触れるよう努力をしています。
また昨日から、学生GPで連携している玉名市役所にもメールで卒論新聞の発行を
お知らせします(ネット上にファイリングしている卒論新聞のURLを送っています)。
次の画像は、昨日、Twitter上で公開された12ゼミ生卒論新聞のスクリーンショットです。
ゼミ生には夜の講義で、また通常の講義でもよく話すことがあります。
伝統として残っているのは、いつまでも変わらずにいたものではなく、継続的に変化
してきたものなのだ、と。
その時代状況に合うように巧みに変化してきた、変化する努力を重ねてきたものだけ
が伝統として変わらずに残っていくのだ、と。
伝統化していくには、引き継いだものを何も考えずにそのままに踏襲するのではなく、
踏襲しつつ、それを洗練(時代に合わせる)させる努力と挑戦が必要です。
12ゼミ生の卒論新聞はそれができている。
それゆえ、12ゼミはこの伝統を次の世代(13ゼミ生)にきちんとバトンタッチできるで
あろうと思っています。
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話題が変わりますが、昨日、卒論新聞の発行を在学しているゼミ生全員にメールで
周知した際、最後に、次の言葉を添えました。
何かを始めるのは簡単だ。
喋るのをやめて、動き出せばいい。
この意味するところは、色々な場面で非常に重要かと思います。
人は、よく喋っている時、動き出さないための理由(理屈)を並べていることが多い。
よく見かける光景です。
人は、自らを縛るために(=動き出さないように)延々と議論を続けてしまう。
もやいすとシニアの授業デザインを考える時に参考した東北発☆未来塾での平田
オリザさんの言葉が印象的です。
どうにもならないことに直面したときに、人間3つの選択肢がある。諦める、あるいは
けんかする。もう1つがどうにかする。どうにかするしかないんだよ。どうやって折り合
いをつけるのか、っていうことを、考えていかなきゃいけないんだよね。それが君たち
の課題です。とりあえずの結論を出すんだよ。それがベストかどうかなんて、誰にも
分かんないよ。やってみなきゃ。なんかの結論を出して前に進まなきゃいけないんじゃ
ないか。 (平田オリザ 東北発☆未来塾「演劇のチカラ第3週」2015/4/20放送)
全く喋らないのも問題ですが、ある程度議論した後は、潔く結論をだし、喋るのを終わ
りにして、動き始めるといい。
4年生は卒論新聞を発行したら、即座に、次の1週間に向けて動き出しましょう。
12月のゴールに向かって。
3年生も試験が終わればNコンです。即座に動けるよう事前準備をしておきましょう。
12月の京都に向かって。
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