制作費が信じられないぐらいに少ない映画です。
その秘密のひとつはノーカット撮影にあるかと思います。
良い映像はカット割りをしっかりと考え、それが常識だと素朴に考えていた
私などにとってはかなりの衝撃でした。
カット割りを考え撮影していくと撮影はかなり複雑になります。
タマにゃん指揮棒紛失事件で1,2分の動画を公開していますが、あの1,2分
の撮影だけで1日を超えることもあります。
それだけ丁寧にやっているからカット割りを考え撮影した映像はよくなるのだと、
考えていたわけです。
そうした常識があっさりと破られている。
まだ見ていないのですが、どんな映像になっているのでしょう。
当然のことですが、撮影技術というのも常に変化(成長)を続けているようです。
次の言葉を知りました。
「カメラを止めるな」ではありませんが、「進歩を止めるな」はいくつになろうが、
心がけておくべきではないか、と。
過去を自慢するのは進歩の止まった証拠
過去は活用するものであり、浸るものではないということかと思います。
世の中は常に変化します。だから、進歩が不可欠。その進歩に必須なのが学びです。
「カメラを止めるな」の監督さんは中学時代から年間100本(3日に1本!)の
映画を見ていたそうです。この数もすごいですが、すごさはそこから。見た後に、
ノートに詳細に見た映画の批評を書いていた点です。
TVでそのノートが紹介されて、その量と細かさに驚きました。
大人が作った映画を中学生が非常にきちんと分析をしていたわけです。
そうした学びの土台があって「カメラを止めるな」というものが成り立っている
ようです。
進歩には学びが不可欠。
過去にただ浸り、昔はよかったとか、今の若い世代はどうだとか、過去だけを
頼りにする自分をぐっとこらえ、「過去を自慢するのは進歩の止まった証拠」を
忘れないようにしていきたいと思います。
若い世代は、ほっといても(若いだけに、ある程度は)成長する可能性はあります
が、「進歩を止めるな」を頭のどこかにおいておくのは悪いことではないでしょう。
その一環で、ガリラボのゼミ生は、先日送った、熊日山口記者の「山里の誇り」を
しっかりと読み、学びを深めておいてほしい。
追記
このエントリーを公開した後、OB(11)清田かコメントが届きました。
ノーカットは実はカット割りした撮影よりも事前準備が非常に大変なのだと
いうでした。
よく考えれば確かにそうですね。
テレビの生放送から類推すればそんなこと当たり前です。考えが足りませんでした。
となると・・・、低価格で済んだ最大の要因はなんなのでしょう?
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