この時期、桜の写真をいつも載せているわけですが、今朝は雨だったので車で来ることになり、写真を撮っておりません(残念)。
ガリラボにこもり、朝からずっと論文を書いておりました。
めでたく(?)最後までたどり着きました。
2万文字ほど。卒論と一緒ぐらいですね。^^;
ひとりキーボードをカタカタとしていたわけですが、なんと今日は昼間は誰一人ゼミ生が来ず、ほんと静かなものでした。
夕方、就活を終えた3年(16)岡林が来たぐらいでした。
やっぱり徐々にゼミ生の気質(文化とか)が変化してきているのでしょうか。
もっとも、それ以上に社会環境が変わってきたせいもあるのかもしれません。
以前は研究室でないと良好なネット環境がなかったわけですが、今はもうそうでもなく、よっぽど何か求心力がないとわざわざ大学まで行こうとは思わないでしょうから。
今後さらに5Gとかの通信が当たり前になる時代、社会はどういった姿に変わっていくのでしょう。
技術革新は人の行動をたやすく変えてしまいます。
世の中の変化はほんとすさまじい。
昨日の日経新聞では、政府が大学に対してAIの入門講義を全員に受けさせるようにとお達しを出すのだとか。
コンピュータが登場したときも同じような状況でした。
私がこの大学に赴任した25年ぐらい前、大学生全員に対して情報処理教育をどうやっていけばよいかというのが全国的な課題で文科省が主導して、関係する先生たちを全国から集めたフォーラムを毎年開催してました。
全国からかなりの大学教員が集まり、徐々に、情報教育とはこんなもんだなということがコンセンサスが出来上がっていって、現在の姿になっています。
これから、AIという、少し高度な機能がコンピュータに搭載できるようになったことで、昔と同じことが起きるようです。
まあ勉強はしないといけません。Officeが使えますという程度では、ですねぇ。。。
ちょっと検索してみたら、金沢工業大学では4月からAI基礎という科目が1年生に対しスタートし、2020年からは必修となるようです。
AIについては想定内のニュースでしたが、Facebookのニュースで流れていた麻布中学校の入試問題については驚きました。
話題になっているのは、次の理科の問題。
コーヒーの焙煎についての問題で、「オシャレな問題」といった感想などもあってそれで話題になっているのかもしれません。
オシャレな問題とやらを見てみたくて検索してみました。それで出てきたのが次でした。
私が驚いたのが、これが小学校6年生に対する理科の問題だということです。
何が問われているのかを理解するまで非常に大変。
理科の問題は、コーヒーの問題だけでなく、他の問題もあり、延々と文字だらけのペーパーが11ページも続くのです。
ちなみに試験時間は50分。
普通の小学生だと、きっと、50分では文章を読むだけで試験時間50分のほとんどを費やしそうです。
内容理解(読解)はおいておき、ただ読了することも難しい小学生も多いかもしれない。
ためしに、一度、大学でこの試験をやってみたい気もします(笑)。
全部の問題に対応できる子どもがどの程度いるのかわかりませんが、麻布中学に挑む小学校6年生の理科の力というより、その読解力に驚愕しました。
数学はちょっと文字数は減りますが、社会も文字だらけ、国語は不明(著作権の関係か、公開されていません)。
こういうのを見ると思うんですねよ。
やっぱり読解力がないと、と。
今年まで開講したデータ分析も、Excelが使えないというより、課題の内容が読み取れずに解けない学生が多くいました。
問題が何かをまず見極める力が必須ですよね。
麻布中の入試はその力をまず見極めているようです。
それにしても小学校6年生でわずか50分程度で11ページもみっちりと書いてある文章を読み解き、問題に答えていける子どもたちというのは果たしてどういったトレーニングをしてきたのでしょう。
AIよりもまずは、そっちのトレーニングが多くの人たちに必要ではないかとも思いました。
そういえば、ベストセラーとなった「AI VS. 教科書が読めない子どもたち」の論点もそこでした。
ゼミ生のみんな、難解な本に挑戦し、そして議論をしてますか。
AIを使うどころか、AIがそこにあり、扱い方はわかるけれど、それをどう目の前の問題に活用すればよいかわからないという情けないことになるのは避けましょう。
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