昨日、今後の社会についての新書をひとつ読み終えました。
それによれば、「Society5.0」とは第5期科学技術基本計画の中で、新たな社会として掲げられたとのこと。
これまでは資本集約型で、モノづくりを行い、モノに価値があった社会でしたが、現在、知識やサービスに価値をおく知識集約型社会へと急速に変わってきています。
そうした社会では、モノから人を中心とする社会へと変化していくとになります。
サービスを生み出す人間を重視する社会と変わっていき、そうなると、そうした人材を育成する教育機関=大学の果たすべき役割はかなり大きくなるっていくように思います。
特に文系の果たす役割は、モノづくりの社会のときに比べ、はるかに大きくなるはず。
しかし、大学がそうした新しい社会に対応した形に転換できているのか・・・。
まだ明確には転換できてないようにも思います。
社会が情報のパワーでそうした社会に変化していくなかで、日本は少子高齢化が大事な課題となっている社会でもあります。
Society5.0とは、そうした課題を持つ日本にとってはチャンスをもたらす可能性が指摘されています。
少子高齢化で労働力が不足するようになった日本は、それを補うためにSociety5.0を素直に受入れ、諸外国よりも先にSociety5.0を加速させる方向にいく可能性があります。
Society5.0では人の仕事を奪うという話があるわけで、人が少なくなる日本ではその意味で好都合なわけです。
ただし、そのためには多く人が知識労働へと変わっていく必要もあるわけで、だからこそ大学での教育が大事になっていくはずです。
今後諸外国も日本に遅れて、高齢化は進んでいくはずです。
上記の転換がスムーズに進めば、そうなったとき日本は世界をリードしている可能性がありえる。
そういった議論でした。
確かにそうなのかしれません。
高齢化の進んでいる日本は、実は介護などの領域では世界でもかなり高いレベルになっているのだと思います。
よかボスの動画撮影で、天寿園を訪問させていただいたとき、外国からの視察がたくさん来られているようでした。
理事長さんから、そうした視察団は、病院(=医療)を素通りして、老人ホーム(=介護)に視察に来られるのだということを聞きました。
その時はあまり理解できていませんでしたが、上の話をリンクさせると理解できます。
課題とは、視点を変えることで、未来の可能性につながっていくようです。
そうした視点で、来るべき次の社会の姿を考えておくと良さそうです。
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