風土とは「風の人」と「土の人」によって培われる。
土の人とは、その土地に生まれ、その土地にかえっていく人。
風の人とは、風のようにあらわれ、風のように去っていく人。
風の人が、その土地の美しさ、他の土地とは違う素晴らしさを語り、
土の人がそれを引き取っていく(川嶋1998)
上記は、ずいぶん前にツイートされていたものです(こちら)。
川嶋さんとは何者なのでしょう?
原典も見たいと思い調べてみましたが、時間がなく断念。
久々に「風の人」「土の人」という言葉を見て懐かしくなりました。
ガリラボでは、以前は頻繁に使っていた言葉だったのですが・・・。
新陳代謝が極めて激しい集団である大学研究室の場合、少し使わなくなっただけで、
死語として化してしまいます。
もっとも、それは過去の呪縛に囚われない大学研究室が持つ企業とは異なる
重要な特長だと考えることもできるのですけど。
ただし、そこの最近のことは忘れるのに、前のことは覚えている教員がいる。
そのために、過去も多少は研究室内に伝承されていくようです。
とりあえず、話を戻しますが、あまりにも使わなくなり、郷愁さえ感じた
「風の人」「土の人」という言葉ですが、この秋から復活することになるでしょう。
その意味で、ガリラボは原点回帰することになるはず。
だって、久々に地域に密着したフィールドワークをすることになるからです。
といっても、09ゼミ生を主力した天水での活動以来ですから、わずか2年前の
ことなのですけれど(大学ではわずか2年が遠い過去になります)。
12ゼミを主力に、この秋から玉名市から依頼のあった地域資源を活用した
着地型観光プログラムの開発事業を始めます(ガリラボ通信2014/7/25)。
直接、依頼がありましたので、私も可能な限りにこれに関わっていくつもりです。
で、手始めに、田中12ゼミ長に依頼し、玉名市からもらった玉名市の地域資源
リストについて、興味・関心のあるものをガリラボのゼミ生にチェックしてもらい
ました。Webアンケートの形で。
結果をいくつか紹介します。
玉名の山に関して、1位に選ばれたのは「夕日」でした。
確かに、そうですね。
OB(09)草原たちが玉名市天水で活動していた頃、夕日を撮影してきていましたが、
そのきれいさにうっとした記憶があります。
次が「みかん」。これもガリラボとは縁が深い。
天水みかんとか、忘れられません。5月、初めてみかん畑を歩いたとき、あの
何とも言えない香しさの記憶は強烈に残っています。
次は、玉名の人についてのアンケート結果。
夏目漱石が圧倒的ですね。
その次の多いのが、「興味ない」。笑
みんな正直です!
知らないから興味がわくはずがありません。
興味を創造していかないといけないかもしれません。
これは施設について。
当然ながら温泉が1位。朝市とかも学生には人気があるんですね。
意外でした。だって、朝の弱い人が学生代表でいつも私の近くにいますので。
他にもいくつかありますが、最後にひとつだけ。
玉名のイベント。
花火大会がやっぱり学生には一番の興味のようです。
学生目線では、横綱級のようです。
で、意外だったのは、その次に田んぼアートが入っていること。
へーと思いました。そうなのか、と。
だとすれば、やっぱり見学にいかないといけませんね。田んぼアートを。
ドローンを持参して。笑
(この話題に持っていきたくて前座としてアンケートについて書いてきました)
我々も「風の人」でしょうが、ドローンは上空から玉名を眺められる新しい
目を持っている。
メイと五月がトトロに乗って、上空から別の視線で村を眺めたように、そんな
新しい目をドローンは持っているわけです。
風の人が、その土地の美しさ、他の土地とは違う素晴らしさを語り、・・・
ドローンは、上空から土地の美しさを捉えるテクノロジーの目を持っている。
新たな「風の人」といって良いではないでしょうか。
さて、どのドローンですが、実は、もうすでにガリラボには届いているのです。
早く対面したいのですが、しかしどうにも忙しくその時間がとれない。
すきま時間はありますが、そんな隙間のような時間でドローンと対面したく
ありません。
ここは、じっくりと丸1日かけて相手をしたいと思っております。
ただ、そんな贅沢が言えるかどうか・・・
私もですが、ガリラボの関係者(中心メンバー)はほんとに多忙です。
もどかしい。実にもどかしい。
初飛行は一体いつになるのでしょう。。。
熊本に戻る車中にて
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