2018年9月26日水曜日

もやいすと(地域)ジュニア集中講義(最終日)~成果発表会~

9:00、もやいすと(地域)ジュニア2018の最終日(成果発表会)の
ガイダンスが始まりました。


今年度の課題は「今の君たちのアイデアが10年後にどういった姿(形)になって
いるかを想像して、それを10年後に発行される新聞として表現しなさい」という
ものでした。普通だとパワポで表現するのでしょうが、今年度はあえてアナログに
拘り、共同作業が強く要求されるスタイルにしました。

ガイダンス終了後、すでに作ってきていた新聞の部品を組み合わせる作業を
あちこちで行っていました。


部品となる記事は、それぞれ分担して作ってきています。

素晴らしいのは、個々に作ってきた記事がきちんとアナログ的にレイアウトされ、
上手に整理されているところです。多くのグループがきちんと整理された形で
作り上げており、十分に打ち合わせをしてきたことがわかりました。


新聞の提出締め切りは10:30。その後は、各チーム、5分間のプレゼンに向けて
発表練習してました。パワポを使わない、新聞だけを使った発表でした。
新鮮ではなかったかと思います。


13時から成果発表会。阿蘇、和水、玉名に別れてそれぞれ18グループ、
全部で52グループが発表します。各地域にはお世話になった地域の方々に
審査員として参加してもらいました。
玉名地域で来てもらったのは井上課長。大学教育のために協力いただきた
有難い限りです。


発表開始。玉名地域のトップバッターです。



15時にすべての発表が終了。
審査員控室の中1教室には審査員が集まり、最優秀賞と優秀賞を決める協議をしてました。
なお、学生賞については全学生がルーブリックに従って評価した結果で決まります。


15:30から白石理事長から講演をいただき、フィールドに出ることの
重要性をもやいすとジュニアに説かれていました。


16:00から表彰式。3地域それぞれで決まった最優秀賞、優秀賞、学生賞が
白石理事長から手渡されました。


最後に、振り返りの時間。
16:30から30分ほど集中講義を終えて、各チームごとに自分たちの活動が
どうだったか振り返りを行ってもらいました。
SAとして参加したガリラボのゼミ生たちには、自分たちが担当した班(SAはおおよそ
1人でジュニア3班を支援しました)に対し、コメントしてほしいと伝えたのですが、
あちこちでジュニアとSAとがいい感じで談笑している様子がみられました。
非常にいい雰囲気で、思わず私はにっこりしてしまいました。


振り返りの最後の10分間、最後の最後に私からもやいすと(地域)ジュニアの
1年生にメッセージを伝えました。


今はまだ専門性を持たない無色透明の1年生たちだけど、それが専門の色を
まとったあとに集まったらどんなことができるのだろうか、と。
異なる人たちが集まって同じ目標に向けて進むためのスタイルをこのもやいすとで
は知ったわけです。
その力は、仲間が専門性を持った後にこそ大きな力になって現れていくはず。
もやいすととはそのための土壌を生成するもので、遠い将来、それこそ10年後の
新聞に書かれるようなことを、今体験してもらっているのだと思うのです。


10年後、1年生の多くは社会人になっているはず。
そのすべてつながることはないでしょうが、もやいすとによってある種の土壌ができ、
その土壌のおかげで、ある人たちはひょっとしてこのもやいすとで学んだ方法で異な
る人たちが集まり同じ目標に進んでいくかもしれません。
もやいすとでの体験は、将来、そうしたことのきっかけを提供することになれば、
こうした授業を設計し、実践してきた甲斐があるというものです。


私が担当するのは今年が最後ということもあるので、特にそのことに強く1年生には
話しておきました。

もやいすとを担当して5年。
今年も終わって、色々なグループがワイワイと話をしながら去っていきました。


数日前はほぼ初対面のような関係だった人たちが、非常にいい雰囲気で楽しそうに
去っていく様子を見ていると、時間的・精神的にかなりの労力を要求されるため、
担当するのは大変ですが、しかし最後のこの瞬間はそれ以上のご褒美をもらった気
分にもなります。
特に今年で最後のもやいすとでもあるので、なおさらそう感じました。

最後は、SAも全部壇上に上がってもらい、そしてこの数年間一緒にこの授業を
やってきた野口さん、佐藤さん、岡さんにも挨拶をしてもらって、今年度のもやい
すと(地域)ジュニアを終えました。
大変でしたが、こんな人たちと協力してひとつの仕事をやることができ、ある意味で
幸せな時間であったと(振り返ると)そう思います。
感謝の言葉もありません。


なお、ジュニアが解散し誰もいなくなってから、SAたちの反省会(振り返り)。
SAから良かった点、悪かった点について列挙してもらい、最後の教員側も同様に
振り返りました。


最後に私の番になったところで、私からは振り返りというよりもみんなへのお礼を
述べました。
もやいすとを担当する最後の年だったのでSAにはすべてガリラボのゼミ生に担当さ
せようと思っていたこと、そしてその理由を話しておきました。
良い仕事を行うには、仲間とのコミュニケーションが良好でなければなりません。
教員とジュニア(1年生)の間で、クッションのような役割を果たしてくれるSAと
我々とがうまくコミュニケーションが取れないと良い授業になることはありません。
最後なので、今年のもやいすとは良いものにしたかった。
だからあえてガリラボのゼミ生だけでSAを固めました。
(最後なのでわがままをさせてもらいました。)

その私のわがままにゼミ生は付き合ってくれ、SAに応募してくれ、最後の年、いい
感触でもやいすとを終わることができました。
協力してくれたガリラボのゼミ生のおかげです。
院生M2(16)山口
4年(13)田島、(14)塘添、(15)江藤、鍬田、宿利、園部、長田、藤川、宮崎、村田、
八並
3年(16)岡林、岡部、小島、松寺
2年(17)河野、宮嶋
どうもありがとう。
特に、最後用事があって振り返りに場にいませんでしたが、2年(17)河野には特別に
感謝しています。急遽、ボランティアとして参加してくれたのです。
もう感謝の言葉もない。


さて、5年間関わってきたもやいすとともこれで縁を切ることになります。
その間、ガリラボのゼミ生は色々とこれに関係させられてきた。
そうして一つ実践の共同体を作ってきたのでした。
もやいすとを作る側としての実践の共同体はこれで消滅することになります。
残りは5年ほど。
(まだ何も考えていませんが)次の共同体を作っていくことになるのでしょう。
何も動かないというのは私の生に合わないので。
次の実践をみつけていきたいと思います。
  



0 件のコメント:

コメントを投稿