2019年1月3日木曜日

AIは電気羊の夢を見るか

1月5日にNHKで「母、帰る〜AIの遺言〜」なるドラマがあるようです。
ホームページから内容をざっと紹介すると、
病死した母が、夫や息子の精神的な助けになるよう、自分の記憶をAIに移植して遺(のこ)した。AIは仲の悪い父子を取り持とうとあれこれお節介を焼き始めるが…。
“介護AI”が普及する近未来を舞台にした切ないホームドラマ。

とのこと。
自分の癖、特徴をコンピュータのメモリ上にデータベース化してそれを利用して自分と同様の振る舞いが可能なことは、すでに多くの人がAmazonで経験していることです。
そうしたことができるから、Amazonは色々と私が欲しそうなものを紹介してくれるわけです。
Amazon内の私の購買履歴やアクセス履歴が「教育」して出来上がったものですから、私のコピー(分身)です。
そうした延長として、さらに学習能力の強いソルトウェアを活用していくことで、さらには音声合成もさらに進化していったとして、このドラマのようなことが可能になった時、また色々な議論が起きることでしょう。

今だと、「Hei,Siri」といった一般的なAIなわけですが、将来は、「ねぇ、お母さん」と呼びかけていくような非常に個人的なものが出来上がっていく可能性もありますね。

正月の日経新聞はこのAIのことをいくつか取り上げられていました。
次の表は元旦の日経記事からです。これまでのAIについての流れがまとめてあります。


次は1月2日の同じく日経の記事からですが、20から40代の若手の研究者200人からのアンケートの結果です。


人間の知性を超えるだろうと予測している研究者がほとんどで、2030年ぐらいを予想しています。
ただ問題は人間の知性が何を指しているのかはこの記事からは明確ではありません。
計算は当然のこと、条件の整った多くの問題についてはすでにコンピュータに人間は太刀打ちできません。
この点の知性についてはとっくにシンギュラリティは来ています。
研究者の皆さんがどういった知性を考えておられるのかは不明ですが、何れにしてもコンピュータという道具が静かに発達を遂げていくことは間違いありません。

そうなると、今後、AIというコンピュータが仕事の中に組み込まれていくことになり、その結果、人間の仕事のやり方は変化を余儀なくされるはずです。

例えば、今のコンピュータが登場した結果、仕事場でみんなノートPCを机に置いて仕事する風景が普通になりました。
書類と電話、そしてそろばん・電卓だった昭和の時代からすると仕事のやり方は恐ろしく変わりました。特に仕事場では携帯(スマホ)の普及も仕事のやり方を劇的に変えたはずです。

コンピュータをさらに強力なツールにするAI技術の普及によって、仕事のやり方、そして生活のやり方が変わっていくのに違いありません。
そうした個別のミクロな変化が、マクロな形に転換され、社会の形も変えていくことになるはずです。
世の中の変化を防ぐことはできません。

将来、AIは電気羊の夢を見ることになるのでしょうか。


ここまで書いてたところで、地震!

久々に緊急地震情報のあの鋭い音を聞いた。
 
震度3 (2019/1/3 熊本市中央区)
和水町は震度6弱だったようだ。
震度6弱だから役場職員は全員集合になっているはず。
金栗四三の生家はかなりの古さだけれど、大丈夫だったろうか。
6日からいだてんが始まる。
役場は大変だろうな。



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