先日(5/13)のトヨタの社長さんの発言には驚きました。
日本自動車工業会の会長としての発言だったようです。
直接的な関係はないと思いますが、経団連の就活ルール撤廃に続く驚きでした。
ネットでも随分と色々な意見が出ているようで、ある記事によれば
ボロカスに叩かれている
ようです。(参照⇒https://diamond.jp/articles/-/202493)
参照した記事によれば、批判の声としては、
「役員報酬を1⼈平均2億も払えるのなら社員を⼤事にしろ」
「トヨタがそんなことを⾔い出したら、もう誰も働きたくなくなる」
「こんなことを軽々しく⾔う会社には、もう優秀な新卒がこないだろ」
といったようなことらしいです。なお、この記事では、3番目の意見に対し、
「安定」を求めてトヨタを目指す若者を「優秀」と呼んでいいかは甚だ疑問ではあるが、
と突っ込みがありますが、この終身雇用の支持者は若者で、しかも2007年ごろからそうした雇用形態を支持する若者が急激に伸びているそうです。
つまり、「終身雇用」は若者の強いあこがれになってきていると言えるわけです。
その強いあこがれを先日の発言は壊してしまったというわけで、だったらやはり怒る人も出てくるでしょう。
上記記事はデータを見ながら冷静に状況を記載していますが、現実問題として現時点で終身雇用とは実体は薄くなっていて、現在は単なるスローガンでしかなく、それがまだ実体として存在しているかのように錯覚してしまっているのではないかと、そんなことが書かれています。
一度入ってからそのままずっと定年まで同じ会社にいるというのは実はそこまで多くないようです。私も、最初の働き始めたところから、いわば転職しましたので、終身雇用を自ら拒否した形で、私のような人が、民間でも随分と多いのではないでしょうか。
4年生の多くは現時点でまだ就活の真っ最中ですが、現在そしてこれからの労働環境は、就活ルール廃止は終身雇用は難しいという言葉に象徴されるように、従来のイメージとは総体として異なっていくはずです。
変化のない時代はないわけですが、そうした変化を受け止めるだけの力を大学では身につけていくべきしょう。
「どんな色にも染まります」で昔はよかった(はず)ですけれど、今は「私はこういう色を持っていて、さらにそれを強い色にしていくこともできる」ということがきちんと言えるようになってないといけないようです。
人材の育成に関し、昔と比べると、大学の果たす役割はほんと重要になってきている。
昨今の産業界の様子を見ていると、ほんとそう感じます。
今日は夜の院ゼミが終わった後、M1の2人(塘添と福嶋)とで飲み会にいきましたが、なんと、写真を撮り忘れました。
私としたことが、一生の不覚でした。涙
次に行くときは忘れないようにしたいと思います。m(_ _)m
<追加>
午前中、朝日新聞デジタルから次のメールが届きました。
いつもはすぐに削除していますが、「ふだん読まない記事を読んでみませんか?」というのに目が留まりました。
ほー、あなたにおススメの記事ではないんですね。
新鮮でした。
そして、私が読んでいる記事の履歴を分かっているのだという事実を再確認しました。orz
色々あって最近ほとんど本を読めてなかったけれど、今日は朝からずっと読書をしていて、ようやく「Society5.0」を読了。サイバー空間とフィジカル空間の融合によるイノベーションという今後の社会の方向性をあやふやながらもとりあえずインプットできた。
次はこうしたデータ至上主義という理系色の強い知のあり方を批判的に捉えているらしい「センスメイキング」なる人文学的な知についての本を読んでみたい。
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