この季節、木々、花々が見事なほどに咲き乱れています。
健軍川沿いに咲く花。
花以上に気になったのが、枝分かれしている茎にある次の写真のもの。
形だけみていると、まるでトマトのようです。
これは花が咲く前なのか、それとも咲いた後なのか・・。
しばし観察してみましたが、まったくわかりません。
どっちなんでしょう。どなたか教えてください。
その横に咲いていた小さな白い花。
大変きれいです。
さて、この季節、木々や花々も大変きれいなわけですが、やっぱりこの時期の季節感を教えてくれるのは「鯉のぼり」だろうと思います。
先日、熊本空港に行った際、正面に鯉のぼりがたくさん並んでいました。
そうか、5月だなと思いました。
杖立温泉のもののようです。
空港スタッフの方々が、季節感を演出するために準備されたのでしょう。
季節感がないと、人は時間の感覚がおかしくなります。
日本の季節変化は、体内に時間の流れを理解させるのに非常に大事だと思います。
昔、1年中、青い芝生の生えている地域に住んでいたとき、時の流れの感覚がおかしくなっていることに気づき、季節感の大事さをつくづく感じました。
新緑のきれいなこの季節、ガリラボではOB(10)保坂が鯉のぼりを飾る風習をスタートさせました。
6年前の今日のことでした(ガリラボ通信2013/5/2)。
それから毎年、ガリラボゼミ生の手で空中庭園に鯉のぼりを飾ることが風物詩になっていったのでした。
熊本地震の際、学内に立ち入るのが厳しかった時も、13ゼミ生の手でどうにか維持され(ガリラボ通信2016/4/27)、それまであった日常が破壊された直後だっただけに、いつもの行事を取り戻してくれて、ほんとに嬉しかった。
ちょうどあの時、地震からの大学の復旧に向けてかなり強いストレスの中にあったので、13ゼミ生の行動に癒されたことを強く記憶しています。
そんなこともあって13ゼミ生はなかなか忘れられません。
その翌年はOG(14)児玉が引き継ぎ(ガリラボ通信2017/5/5)、そしてその年が鯉のぼりの風物詩は最後となっています。
文化や伝統というのは流行や衰退を繰り返していくものです。
意義を理解し、大変だけれどそれを維持しようと努力している人がいて初めて文化や伝統は存続していくものです。
ガリラボもひとつの地域コミュニティとみなすと、ここは、人間の入れ替わりの激しい、新陳代謝の非常に激しいコミュニティと言えます。
そうした特徴を持つコミュニティでは、伝統行事が廃れていくのも速いでしょうけど、逆に考えると新しい文化が生み出し普及させていくときの周囲の抵抗が弱いはずです。
だから大学は新しいものを生み出す場所として適しているのだと思います。
生まれては消え、そしてまたそこに新しい何かが誕生していく。
新陳代謝を活発に繰り返す、そんな活発なコミュニティだと楽しそうです。
おもしろきことなきこの世をおもしろく。
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