今朝、次の記事を目にしました。
日本の競争力「過去最低」世界30位の衝撃
衰退の根本原因を示そう〜このままではジリ貧だ
現代ビジネス2019/6/20
企業の競争力は、その国についての代表的な指標の一つでしょうが、この記事は、日本がその指標に関して世界30位にまで後退した原因を探ろうとしたものです。
根本的な原因として、日本人の内向き志向が指摘されていました。
次の図は、各国企業のグローバルな共同研究ネットワークを図示したものです。
欧・米・中がひとかたまりになって緊密な共同研究を行っていることが一目瞭然です。
それ対し、日本は国際的な共同研究が少なく、独自に研究する道を選んでいるかのようです(ちなみに、韓国も同様な形です)。
世界の企業の共同研究ネットワーク(2011-2013)
このグラフを見ると確かに国際性の面で問題があるのかなと感じます。
著者は、原因を日本人の閉鎖性に求められています。
それが根本的な原因なのかどうか、そのあたりの理屈は記事だけでは私にはよくわかりませんでした。
議論がラフで、原因を探っていくためには、もう少し色々なデータを多角的に検証しないといけないのかなとは思いますが、一般常識の範囲でという条件付きであれば、閉鎖性なるものが原因のひとつであるのかなと感じます。
そして、その解消するには、学生の留学経験が重要である、と述べられています。
特に検証されているわけでもないので、結論についてそこまで納得できるものではなかったですが、開放性の開発のために、多様な人と接することは必要条件になっているのかもしれません。
ところで、話を少し身の回りのことに振り向けると、留学の大切さからの類推で、熊本以外、もっと言えば熊本県立大学以外にも世界があることを自覚していくことが大事ではないかと思いました。
随分前に読んだ書籍に
デザインド・リアリティ―半径300メートルの文化心理学
というのがあります。
人が、半径300メートルにあるものでその人の世界が作られてしまうことを論じた本ですが、油断するとほんと半径300メートルが全てになってしまいかねません。
ゼミ生と色々な企画のことを話したり、企画のことを相談されたりすると、その話の土台が県立大生、しかも同じ学年という、完璧に300メートルの世界だけで生きている気がするときがあります。
生活そのものは300メートルでもよいのですが、ネットを使えばその範囲に無限の情報があるわけで、そこに気づき、深堀をしていくと、内向きとは無縁に生きているようにも思うのですが、どうでしょうか。
どうも、発想が内向きの傾向にあるのかもしれません。
思わずニヤリとしてしまう、面白い企画を聞く機会が減りました。
単にしっかりしているだけでは、これからの時代の社会人としてやっていくには、力が少し足りない気がします。
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