私立高校の取組みで、その職員さんも見にいったそうですが、かなり感動されたそうです。
高校1年生も登壇しています。
そうした若い世代が、周囲を涙だせるほどに感動させるプレゼンをしたという事実。
職員さんだけでなく周囲の方も同じように感動されていたようです。
入念に、徹底して準備をしていくと人に感動を与えるものができることをこの事実は教えてくれます。
逆に、人に感動を与えることができないとき、自分ではやっているつもりでも、そこには「徹底」というのが抜けているのでしょう、おそらく。
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今日も締切の迫ったシトラス観光圏の調査データの整理作業をやっていたのですが、合間に、福岡市長さんの本を手に取ってしまいました(少しだけです)。
その中に「弱者が強者に勝つための秘策とは」という節がありました。
この方、市長になる前は地方のニュースキャスターだったそうです。
朝の番組でローカル局が全国放送の番組に立ち向かった話がありました。
担当を開始したとき視聴率4%ぐらいしかなかったそうです。
それでやったことが「徹底的に視聴率データを分析すること」だったそうです。
ここに「徹底」というワードがあります。
分単位で発表される視聴率グラフを分析して、福岡の人がどういうものに興味があるのかを研究したとのこと。
同じニュースでも表現の仕方で視聴率が変化します。
どう表現すると視聴率がどう変わるか、仮説を立てて、それを実際の放送で試して、翌日の視聴率グラフで検証していくことを徹底していったそうです。
これはプレイフルラーニングで紹介されているセサミストリートの番組制作者たちがやった有名な形成的評価と同等ですね。
形成的評価を繰り返し、そこで経験学習のプロセスを高速に回し、自分たちの番組の質を福岡県民用に徹底してカスタマイズしていったわけです。
その結果、2年目になると視聴率が10%となり、4位だった視聴率は1位になったそうです。
高島市長はこう書かれています(福岡市を経営する,p.70)。
視聴率という数字を「ものさし」として、プロデューサーやスタッフと番組の修正を繰り返していくことで、私たちのチームはきっちりと結果を出すことができるようになったのです。
視聴率という制御情報を使って自分たちへ徐々に変化させていったわけです。
そうした変化を非常に理論的にやっている。
そういう努力が結果に結びつくことを教えてくれる貴重な事例ではないかと思います。
何らかの指標を用い、振り返りをして、そこで得た教訓を使って次の実践の修正を徹底してい行っていくこと。
忍耐、根気が要求されますが、そんなことができるようになると、あっという間に成長していくことでしょう。
私はもう今更なので、ゼミ生にはガリラボにいる間に身につけてほしい。
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