今日の授業「情報社会とコンピュータ」は、九州総合通信局の情報通信部長さんをお招きして特別講義をしていただきました。
Society5.0のお話です。
現在、急速に進んでいる技術によって、色々な変革が起きているわけですが、もうすぐ社会に出る学生に向け丁寧に話をしてくだった働き方改革を紹介したいと思います。
特に自治体関係の例を紹介ます。
道路管理では以前は専門職員が市内を巡回パトロールして損傷などチェック、判定していたけれど、車載カメラが撮影した画像から機械学習させたAIによって自動抽出し、損傷具合等から修繕の優先順位を判断できるのだそうで、現在、実証実験中とのこと。
実現すれば、ド素人がただ車を運転するだけでいいわけです。そうなると調査も職員がやる必要もなく、四六時中市内をくるくると回っている宅急便とか郵便局の車両に搭載されたカメラの情報をちょこっと共有させてもらえば、市役所職員はいらないくなりますね。
次は有名な例ですが、さいたま市での保育所入所選考へのAI活用です。
8000人の幼児を300施設に収容することになるそうですが、多様な条件があってかなり複雑らしくこれまではさいたま市では職員が1500時間ほどかけていたそうです。
それが、、、AIを用いたところ数秒で完了したそうです。
しかも、職員の1500時間の作業の結果とほぼ一致したのだそうです。
すごいですね。
色々な自治体でこうした総務省の実証実験が進んでいるようです。
AIでなくても、RPA(ソフトウェア上のロボットによる業務工程の自動化)でもかなりの威力を発揮しているようで、Society5.0という掛け声による改革は今までは随分と違った未来を作っているようでした。
聴講していた2年生も、ICTは情報社会をさらにもっと進化させていることを理解できたのではないかと思うのです。
そんな特別講義をしていただいた本日、注文していた生駒市長さんによる「公務員の未来予想図」が届きました。
パラパラと読むと、Society5.0を踏まえた内容になっているように思います。
なお、この本の冒頭に出てくる米国の人口10万人ほどの新しい市のサンディ・スプリング市の話題に驚愕しました。
2006年から始まった挑戦らしいのですが、業務の民間委託を徹底することで、市役所職員の数はなんとわずか9人だそうです。
民間委託が過剰すぎて問題もあるようですが、9人には驚愕しました。
民間委託はやらなくてもコンピュータソフトウェア(AIやさらにまた今後出てくるであろうAIを超えるツールなど)が普通に使えるようになると、現在の公共サービスを維持しながらも職員はそこまで要らなくなるでしょう。
職員にはこれまで全く能力が必要になることは間違いないでしょう。
生駒市長曰く「公務員の終身雇用が崩れるのは後15年ぐらいだ」とのこと。
ほんとにそんな時期なのかどうかはもちろんわかりませんが、今後、10年で公務員に要求される能力は今とはかなり異なるものになるのは間違いないでしょう。
ただ、民間企業は公務員以上にもっと激しい変化の中に身を置くことになるでしょう。
特別講義を聴講しながらそんなことも考えておりました。
いい講義でした。
(余談)
講義が終わって部長さんと駄弁っていたのですが、なぜそうした話になったのかわからないのですが、部長さんが若いころにある政令市の情報化推進担当として出向になったそうです。
その時、副市長さんから随分と可愛がってもらったとのこと。
年齢は随分と違っているわけですが、出身大学が同じだったからだそうです。
その市役所にはその大学出身者による同窓会もあったそうです。
同じ大学を出たというだけで可愛がってもらい、非常に仕事がやりやすかったそうです。
今でもそうなんじゃないでしょうか。
県立大学の卒業生も同じようなことがあるのではないかと思います。
ガリラボの卒業生同士だったら、もっとそうなるはず。
同窓というのは、外に出たときに、かなり強い力を与えてくれるように思います。
(なお、この特別講義がどうして始まったかというと実は・・・)
余談ついでに、週刊誌「サンデー毎日」には昨年から不定期で大学や高校の同窓会についての取材記事が出ています。
色々と興味深い内容が書いてあります。
同窓会というのは大事だなと思います。
ガリラボにとっての同窓会は興津会ですが、ホームカミングデーとしてのイベントは、白亜祭でのガリラボの出店の時(卒業生が差し入れをもってたくさん顔をだしてくれます)、そして1日かけてやるガリフェス(昼)と興津会(夜)ですね。
ガリラボの卒業生をつないでいるイベントだと思います。
長く続けば、良いのでしょうが。
しかし厳しいでしょうねぇ、やっぱり。
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