2013年10月27日日曜日

大学生って暇なんだから

ゼミ新聞部の第3回コラム企画をガリラボ通信2013/10/12で通知しましたが、
締切の10月23日までに集まったコラムはわずか1つ。
今回はこのガリラボ通信で案内しただけでした。
分かっていたことですが、ネットでの通知は人には届きません。
一方的な広告は人には届かないし、届いても行動を促すまでに至らないことを
教えてくれる事例になっているかと思います。
だいたいが現在のガリラボは極めて忙しい(一定の層ですけど・・・)。
それもあって集まりにくいのだと思います。

焦った(はずの)清田ゼミ新聞部長(第4代目)が私に相談に来ました。
まだ1通しかでていないと・・・
相談した結果、締め切りを少し延ばし、私から直接メールで依頼することに
しました。
今度はプッシュ型での広告となります。
10月24日に投稿依頼メールを出し、締め切りは本日(2013/10/27)とわずか3日後
という無茶な設定でした。
ただしプッシュ型といっても、Bccでのメール送信ですので、もらった方は不特定
多数に送られてきたDMぐらいにしか認識していないでしょうから、効果は薄い
ことは予想されました。

結果は予想通りでした。 
18時現在で届いているコラムは4通増えて5通。
卒業生、在学生合わせて150名ほどに私から送ったBccメールで行動に
までつなげることができたのはわずか4名でした(4名の方には大変感謝して
います)。
私からの依頼メールの効果はわずか3%程度。orz
効果が実際に数値化されるとかなりショックなものですねぇ。
1割にも届かない。
影響力の無さ、非力さを感じます。

落胆していてもしょうがないので、この結果を受けて少し考えてみました。
 
人は1000円ぐらいの図書券では動かないということ(どれぐらいの金額になると
人は動き出すのでしょう?実験してみたいものです^^)。
私のお願いとかでは卒業生は仕事があるので当然でしょうが、在学生も動かない。
単位に関係ないからでしょう。
となると、「単位」というのが如何に人を動かす道具として凄いものか理解できます。
大学教員は単位という強力なツールを持たせてもらっているので、なんとか教員を
やっておれるのかもしれません。

厳しい結果に足の痛さが増しました。笑

私自身は、3%の衝撃を深く反省しつつ、最後に在学生に向けて一言。
 
テレビや映画を見て、漫画を読み、消費社会のどっぷりと浸って時間を消費する
だけでなく、アウトプットを出し、時間を生産のために使いましょう。
他者の作品を見るのは重要です。
そうした行為は不可欠です。
だけど、それもただ「良かった」、「楽しかった」で終わっては情けない。
もっとも精神の安定のため、たまにはそれだけで良いかもしれませんが、大学生が、
ましてや優秀な(優秀になりたいはずの)ガリラボのゼミ生がいつもそうでは良くない。
他者の作品を見る、読むのは最終的にはアウトプットのためです。
何のために腐るほど豊富な時間を持つ大学生という身分をもらっているのでしょう。
忙しいから。そんなことあり得ません。
社会人になるとわかりますが、大学時代が人生の中で一番時間が自由(=海を見る
自由)な持っています(定年後を除く)。
そんな時間を使って、知的な生産活動に行いなさい。
労働社会の下層に組み込まれアルバイトに無自覚に時間を費やすだけの大学生
では情けない。
脳って、もともと生産のためアウトプットのための臓器です。
消費のための道具に堕落させてしまうのはもったいない。
堕落させた臓器をリハビリで回復させていくのはそれなりの時間がかかります。
絵でも動画でもアウトプットは何でもいいのですが、だけど、そうしたアウトプットを
支えているのはすべてコトバであることを忘れてはいけません。
言葉に磨きをかけないで優れたアウトプットに結びつくことはありえません。
優れた画家、優れた作曲家が優れた文章の書き手です。
宮崎駿監督だって、そうでしょう。
優れた言葉を駆使して創作に向かわれています(ガリラボ通信2013/8/31)。
ツイッター、LINEの本能レベルでの短い言葉のやりとりだけでは、将来、仕事に、
創作に立ち向かうための言葉が鍛えられることはないでしょう。
どうせ短い言葉をやるなら、思考を研ぎ澄まし、正岡子規のように短い俳句の
中に深い思考を凝縮させる、糸井重里さんのように次の時代を凝縮した世界を
短いキャッチコピーで表現していく、そういったことに挑戦していくべきです。
水の国くまもとビデオコンテストで最優秀賞をもらえたのは、映像構成はもちろん
大切ですが、その条件をクリアした後、「奏でたい水がある」という最後のコピー
が決定的だったということでした。
 
活動という経験を通して、それを振り返ることを通してコトバを磨く訓練を
していかなきゃ。
将来の仕事や創作の基本です。
そんな大事なことは、ガリラボにいる間にやらなきゃ。
だって、大学生って暇なんですから。




  

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