ストライクゾーンを微妙に外していきたい

電通に渡邊さんというコピーライターがいらっしゃるようです。
その方のブログに”「外しているけど、おもしろい」を目指す”というのがあります（こちら）。

面白さとは何だろうと改めて考えると、意外に難しいことに気づきます。
ひとつの答えとしては、そこには微妙なずれが潜んでいるのではないかということ。
人は先読みしながら話を聞いたりしていますが、その予想から少しだけ外してやる
ことが面白さにつながっているのではないかと思うのです。
どうでしょう？
ただ、予想される通りのことやる（たとえば、吉本新喜劇とかがそのパターン）こと
でも面白さを感じるわけで、面白さの理由とはそう簡単に解明できるものでもなさそうです。
難しいですね。
探求していると１日潰れそうですので、残念ですが、面白さについての理解は諦めます。
ひとつ書き留めておきたいことは、上の２つのパターン共に、膨大なトレーニングと
知識が必要だということ。
素人がただ「外し」ても面白くないだろうと思います。
また、「同じこと」をただやるだけで面白くなることもないでしょう。
そこにはトレーニングされた人だからこその「外し方」があるでしょうし、
「同じこと」があるのだと思われます。
＜意図された＞面白さには背景にトレーニングがあることはたぶん間違いない（当たり
前すぎる発見ですが）。
お客に笑ってもらうために芸人は泣きながら練習するんだよ（名言）。

話がずれました。。。
コピーライターの渡邊さんの話です。
予測から微妙に外す方法、ストライクゾーンから微妙にボールになるような
ピッチングが、面白さを刺激するということ。
それが「外しているけど、おもしろい」ということです。
こうした楽しい言葉が飛び交う、電通の会議室は笑いに満ち溢れているそうです。
電通から、面白いアイデアがポンポンと出てくるはずです。
くまモンのほっぺ紛失事件も確か電通でした。

目指せ、糸井重里事務所と盛んに前言ってましたが、「目指せ、電通会議室」も
ガリラボの目標に掲げたいと思います。

ただ、私が最近忙しくなりすぎて（ほんとに）、ガリラボがそうした場から遠ざかって
きた気がしています。
数年前にも同じことでため息をついてますが、その時とは比べ物にならないレベルに
入ってしまっているように感じます。
在学生には次の通信に目を通し、無駄にガリラボにいることの意味、会話の意味を
考えてもらえると嬉しい→雑談のすすめ（ガリラボ通信2013/5/13）

ようやく立ち上がるもやいすと研究チームには、同志が集まりました。この仲間で、
私塾を作り、糸井重里事務所、電通会議室を目指したいと思っています。
この場を利用して、今までとは次元の異なる飛び抜けたものを創造できればと思います（夢は大きく！）。
（そのためには次も参考にしましょう→14才少女の天才的アイデアガリラボ通信2015/2/8）
　
場面が変わります。^^
先日、私が議長をしている大学の会議室でのこと。
いつもは１８時から夜にかけての会議なのですが、みなさんの時間の都合がつき、
午前中に設定できました。
冒頭、「午前中にお会いできて嬉しく思います」と事務局職員さんの笑顔の第一声で
場が一気に和み、実ある議論ができる非常に良い会議になりました。
これの反対が、正しい議論が飛び交う会議。
ディベートとか、国会の討論とか、それに類似した、参加者が鎧で武装した
場での会議です。
こうした場での発言は、渡邊さんが言うには、
　正しいけれど、つまらない
というタイプのものになります。
面白さの対極ですね。
こうした会議の場にいくと、あまり積極的には話しをしたくないものです。
特に建設的なこと等は。
建設的な、発展的な、創造的な発言には、常に間違いや危うさが含まれていますから。
正しい議論の場は、そうした間違いを微塵も許してくれない。
結果的に、議論は正しいことの応酬となり、まるで創造性にない面白さが欠如した場と
なります。
こんな場で決まったことに人が積極的についていくことないですね。
なので、ディベートを極めると友達を失うことにでしょう。笑
正しさだけに人がついていくことはありません。
人にはエビフライのシッポが必須です（ガリラボ通信2011/10/29）。
　
　
要するに、面白いことをやっていきましょうというのなのですが、長々と
正しいけれど、つまらないものを書いてしまいました。orz
失敗は財産。もっと修行します。
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