次の記事(こちら)を読み、久方ぶりに、
愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ
という言葉に再会しました。記事の中で井上さんは、
・・理論を学ぶとは、歴史を学ぶことだと思います。リーダーシップ論にしろ、
マーケティング論にしろ、およそ理論とは、過去に先人が実践してうまく
いったことを整理し、まとめたものです。
そして「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」。
理論をまったく学ばないのは愚かなこと、ですよね? 私も、松下幸之助さんや
盛田昭夫さん、井深大さん、稲盛和夫さんや西郷隆盛さんなど、偉大な先人の
生き方に本を通じて触れることで得たものが多くあります。
と書かれています。理論とは先人がまとめた一種のマニュアルであって、それを
知ることは非常に意味のあることだと思います。
未来は過去から繋がっているわけで、過去(歴史)のことを「勉強」せず、未来を
立ち向かえるとは思えません。
ただし、未来とは過去の単純な延長でもありません。
周囲との複雑な関係の中で、単純な延長が成立しないことの方が普通です。
例えばインターネットの前の時代、インターネットの発明を誰も予言できていません。
井上さんはそのことをこう表現されています:
しかし、過去の歴史である以上、未来永劫、この理論が通用するわけではない、
ということも忘れてはいけないと思います。今、使おうとしている理論が、これ
からの未来に通用するかどうかは、自分で判断するしかありません。
過去を学んできた知恵を活用しつつ、変化している現在と未来について直感的判断を
していく。そうした判断のことを、シーナ・アイエンガーは「情報に基づく直感」と
表現されましたが(ガリラボ通信2011/12/18)、そうした直感は徹底した経験学習に
よって培われていくものです。
井上さんは、経験学習のサイクルとは異なる、経営者(リーダー)が学ぶべき次図の
サイクルも提示されていました。その土台は、もちろん経験学習であることは言うまで
もないことですが、経験学習のサイクルを回していく過程で実は次のサイクルも回して
4象限を網羅していく必要があるのだと、ご自分の経験を元に提案されています。
感性と理性との駆動力で、過去と未来を見据えながら、4象限の領域を広げいく
ことが必要。
もっとなことです。よくわかります。
現在、大学では、アクティブラーニングというスタイルの講義が導入され始めています。
上の図において、大学においてこれまで感性の部分が不足していたところを刺激してい
くための方法だと言って良いのかもしれません。
ただしこうした新しい方法はそれが有効であればあるほど、それを過度に進行させて
しまう危険性もあります。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」なのです。
同時に、理性も成長させていかなければいけません。
感性を働かせ経験値を上げながら、同時に、理性も駆動していく(じっくりと専門書を
向かっていく!)、そんな学びのスキルが身につくと、しばらくしたらきっと見違える
ように成長しているだろうと思います。
今日は父の日でした。本日のGoogleのトップ画面です。
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