ゆるブラック企業なる言葉を最近知りました。
ブラック企業は大方知っているでしょう。従業員にかなりのハードワークを強いるところというイメージがあり、そうした企業については大学生だとまず最初に敬遠するのではないでしょうか。
ただ、ハードワークではあるけれど、そのハードワークが20代の社員の成長につながる修羅場体験になっている企業もあります。
「ハードワーク」だけでなく、「20代での成長」という軸も設定すると、企業は次のパターンに分類できるようになります。
①に分類される企業が、ハードワークだけど、若い時から社員に修羅場体験の場を提供し、成長を促しているブラック企業です。
一方、④のブラック企業は、成長の見込みのない仕事に従事させているところで社員を奴隷、使い捨てと思っている企業と言えます。
ブラックではない企業(熊本県ではブライト企業と呼んだりする場合もあります)も成長という意味で2つに分類できることになります。
②はハードワークでないけれど成長できる企業です。
一番魅力的です。しかしながら、どういった企業がこれの該当するものでしょうか?
恐らく存在するにしてもきっとその数は非常に少ないのに違いありません。
さて、最後に残るのが③のパターン。
ハードではないけれど、成長をする機会もないという企業です。
これを「ゆるブラック企業」と呼んでいるようです。
職種が流動化している時代、昨日も書きましたが、AI等の台頭で今後仕事の内容はどんどんと変わっていくでしょう。
そうした変化率の大きな社会において「成長しない」というのは「退化(衰退)」を意味します。
そういう意味で、③のパターンの企業はブラックだということなのだと思います。
ダイヤモンドオンラインの記事(こちら)で、ある調査をもとに、「ハードワーク」と「成長」の軸の上に業種をプロットした図が掲載されていました。
ブルーの点線の直線は平均ラインです。ハードワーク率が高いと成長率もおおむね高くなるとことをわかります。
この図の平均とある赤い点に注目し、これを基準に上の4分類のやり方を重ねると、
という感じになりますので、②と④は存在せず、だいたい
①ハードワーク+成長
③非ハードワーク+非成長
という2パターンの業種で世の中は(この図にある業界に限った世の中ですが)おおよそ成り立っているようです。
どちらを選ぶか?
ひとつの選択です。
自分が壊れてしまうほどのハードワークを選択することは避けるべきですが、社会の変化率が高くなった現代において、③の業種、特に青い直線で示される平均ライン(点線)から下に位置する業種には注意をしておく必要があるでしょう。
ゆるブラック企業においては、自己の成長を企業が仕事として提供することは弱いため、いつも主体的に捉えておく必要があるでしょう。
強い主体性が要求される業種であるとも言えるのかもしれません。
最後に、これらの図は20代についてのものです。
なので、年代に応じてパターンも変わる可能性はあります。
が、とりあえずこれから働き始める(あるいはすでに働いている)ゼミ生にとって参考になる図ではないかと思い、紹介しました。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿