2023年3月29日水曜日

スピードで見える景色は変わるはず

今日は朝から20ゼミ生の4人 松岡、藤田、濱崎、徳田がやってきて3時ぐらいまで、書籍づくりをワイワイとやっておりました。19ゼミ生が卒業した後、久々に賑やかなガリラボでした。

さて、次のニュースを見つけました。
玉名観光協会が新年度から電動自転車をツーリズムのツールとして導入されるようです。

初めて知ったような書き方をしましたが、もちろん前から聞いており、これをテーマに新年度から20ゼミ生には取り組んでもらうつもりでいます。

スピードが変わると見える景色がずいぶんと変わります。
見る倍率が変化する感じです。
次は、先日、熊本城を歩きながら見えた景色を撮ったものです。

一面に敷き詰められた緑が気になり、歩くのをやめて立ち止まり、腰を下ろしてみてました。そこには随分と異なる景色が広がっており驚きました。

車で移動するのでなくて、歩いてでの移動でもない、自転車と言う中間的なスピードを持つツールではそれ固有の景色が広がるはずです。
それまで地域資源でなかったものが地域資源になる可能性を持っているはずなので、そのあたりを20ゼミ生には検討していってほしいと考えています。

ゆっくりと進むときに思い出すのが山田洋二監督の映画「学校Ⅳ」で登場する自閉症の青年の詩です。ガリラボ通信では何度か引用しました(ガリラボ通信2015/8/31)。

浪人の詩
草原のど真ん中の一本道を
あてもなく浪人が歩いている
ほとんどの奴が馬に乗っても
浪人は歩いて草原を突っ切る
早く着くことなんか目的じゃないんだ
雲より遅くてじゅうぶんさ
この星が浪人にくれるものを見落としたくないんだ
葉っぱに残る朝露
流れる雲
小鳥の小さなつぶやきを聞きのがしたくない
だから浪人は立ち止まる
そしてまた歩きはじめる


来年度で玉名市との連携も終わりになります。最後の年、1年間をゆっくりと進み、これまで見えていなかったものが見えるといいなと思っています。