2013年7月31日水曜日

10ゼミ生卒論個人発表(後半)|ヴィゴツキー|根拠のない自信

今日の1限目はM1(13)坂口とのゼミでした。坂口は昨日、京都で開催された
コミュニティスクール関係の全国大会に出席(日帰り)しており、下の写真はその
お土産です。ただ、私としては大会についての土産話の方が興味深かった。
iPS細胞の山中教授の講演のこと、さらに私が昔からある意味で崇拝していた
IBMの北城さんの講演など、刺激的でした。さらに京都市教育委員会の熱い
姿勢。日本の教育のモデルを作っていこうという都(みやこ)の意地と底力を感じます。


その後、来週の実施予定のチェンジラボについて議論。チェンジラボで行って
いく形成的介入の理論的基礎をなすヴィゴツキーの二重刺激に関して、これまで
理解不十分であったところがようやく理解でき、その深い意味に、この暑い時期に
鳥肌が立ちそうなほど感激しました。例えば、
 人間の記憶のまさしくその本質は人間が記号の助けにより能動的に記憶
 する事実にある。(ヴィゴツキー)
とか、どうしてこのことの深い意味をもっと早くからしっかりと理解していな
かったのか、非常に後悔しました。チェンジラボは、人間の、そしてそれから成る
集団の能動的な心理に期待して、矛盾を起点に新たな創造を行っていく方法に
他なりません。
そのことを朝からしっかりと頭に叩き込むことができました。
その意味では、私的には今日1日それだけで十分な成果でありました。
最近、M1(13)坂口との議論は刺激があって、非常に面白い。
二人だけで話をするのはもったいない感じです。^^;

2限目は4年(10)ゼミの卒論個人発表の後半。
今日の発表者はホワイトボードの通り。

先週の前半の部(こちら)を基準にして、それから1週間後ですから、期待して
発表を聞きました。
あえて超辛口で表現すれば、、、、先週を越えるものではなかった、と。
残念ながら。
個人に移行したばかりなので仕方ないとは言え、ガリラボのゼミ生なのであえて
期待して書きますが、ちょっと勉強が不足しているかな、と。
内容がうす~い、うす~いカルピス状態(OB(09)緒方談)。
仕方ありません。
この夏に理論武装をしっかりとやって、そして具体的な行動もやって、厚みのある
内容にしていってほしいと思います。
ただし、一人だけ、4年(10)清原の発表は別格でした。理論部分がきちんとフォロー
され、また先日の空港調査の結果もさっそく(未熟ながらも)反映されている。
良いスタートダッシュを切っているように感じました。
これからの方向(ターゲット)も明確なので、油断しなければ良い卒論に仕上がって
いくのではないでしょうか。

さて、今日で前期最後の4年ゼミ(夏の登校日はまだありますが)でした。
が、淡々と終了。
3年の前期最後はどうなったかなと思い見てみると(こちら)、かなりカラフルな最後
だったようです。
1年経つとさすがに落ち着くということしょうね、たぶん。
 

その後、私はひたすら読書に集中(来週のチェンジラボの予習。というより、M1(13)
坂口の読書量が半端ないので負けないように、会議がなかった今日は集中しました)。
が、難解な専門書に飽き、途中サボって親書を手にしたのがいけなかった。
面白くてそれに夢中になり、結局読了。orz
その中の一節を紹介して今日のガリラボ通信は終わりにしようと思います。

  根拠のない自信。
  ソフトバンクの孫正義さんも「最初にあったのは、夢とそして根拠のない
  自信だけ。そこからすべて始まった」と言っています。
  元タレントの島田伸助さんも「いつも前に進むには、70%の自信と30%の
  不安を持ち続けなければならない。70%の自信はいつも私に勇気をくれる
  し、30%の不安はいつも努力を与えてくれるのです」と言っています。

どちらも深い意味のコトバですね。辞書に追加しておきませんか。

適度な不安は努力を与える ・・・確かにそうだと思います。



2013年7月30日火曜日

朝からいい気分に。

今日は私は7:00にはガリラボに到着。
自宅に帰ってから思いついたアイデアを忘れないうちに片づけようと思って
急ぎやってきました。
その作業が一区切りついた頃、8:30、3年(11)清田がやってきました。
今日から大学は定期試験です。
清田はテーブルで2限目の試験勉強を始めました。
なんか、気分がいい。
ほんとに。
その時点ではもうクーラーも効いていましたし。
直後8:48に、ガリラボでもよく引用する書籍を書かれている中原さんがブログを
投稿されていました(職場の新人が、朝イチで・・)。
企業でのOJT指導者は、担当する新人社員が朝早く来ると喜ぶ場合が多いとあり、
その理由が5つほど挙げてあります。
どれもなるほどと思うものばかりです。

私自身はゼミ生にOJT指導をしているわけでもありません。
だいたいが(自慢でありませんが)指導自体をほとんどしたことがない。
(指導というより、どっちかと言えば批判ばかりしている。笑)
それなのに、どうして朝早くゼミ生が来ると気分が良くなるのか、考えてみました。
はっきりとはわかりませんが、成長しようとしている若い世代を見ているのは
楽しいからかなと思います。
成長のおすそ分けをしてもらっている気分になるからでしょうか。
朝早く来ることは、熱意やモチベーションの提示につながるでしょう。
実際にそれを感じるから楽しい気分になるのかもしれません。

もっともこれだけたくさんの人が出入りするガリラボです。
楽しい気分になったり、嬉しい気分になったり、苦しい気分になったり、
時には悲しかったり、がっかりきたり、と色々と変化に富む刺激的な空間です。

午後は、熊本空港ビルディングと連携しているチーム繋が、先週持ち帰った
空港調査データの整理方法について打合せをしてました。
8:00にはリーダー4年(10)石原からメンバーへの招集メールが、私にもCCで
届きましたが、講義で参加できなかったので、全メンバーに次の激励メールを
送っておきました。
  熊本の空の玄関の未来は、君らの知性にかかっている。^^
整理方法について彼らなりの案がまとまったら次は私との議論が始まります。
連携先の空港ビルに面白い提案が出来るよう知恵を絞っていきたいと思います。
(どのチームもこんな感じでホウレンソウをよろしく頼みます)

夕方になって4年(10)漆島、吉村と研究計画について打合せを行いました。
お昼過ぎにやる予定でしたが諸事情で変更。
私自身から見て面白そうなテーマが目の前にあります。
最近はその手の論文を私自身が大好きになってしまい、今朝も実は4時ぐらいから
読み漁っていました。
エンジョイなど一瞬の面白さでしかない。
私は、これからも(上田信行さんの意味での)プレイフルをモットーにガリラボで
楽しくやっていきたいと思っています!
賛同者求ム。笑

お土産です。
4年(10)辛島の高知土産。カツオ人間!

4年(10)五島からのお土産です。はて?どこのでしょう?

 
 
(中原さんのブログを真似ますが)
さて、明日、ガリラボにやってくる一番の人は。
もちろん私です笑 (OG(09)村中が在学中はたまに先を越されることがありました)。
教員が一番早い(そして、帰りも教員が一番遅い)。
研究室には色々なタイプの、多様な学生がいます。
そうした多様性に対抗しようと思えば自分が多様でなければならない。
免疫系の原理がそうです。
多様な抗原に対抗するために、それ以上に多様な抗体を産出するメカニズムを
有している。
 
ガリラボの多様性はどうも増すばかり(と感じています)。
それに対抗しようと徐々に出勤時間は早まり、退勤時間は遅くなっていきました。
最近の標準パターンは7:30ガリラボ着、23:00ガリラボ発。
おかげで多様性は多少なりとも身に付いたかもしれません。
だけども、使い道が分からないので、なんとも無意味な多様性に成り下がっています。
しかし、そのおかげで朝からいい気分にはさせてもらいました。
与えるのでなく、いつももらうばかり。
ガリラボは良い<場所>です。^^;

 
 
 

2013年7月29日月曜日

学生自主研究2件採択|希望の知

7月11日に計画についてプレゼンしてきた(こちら)学生自主研究2チームへの
採択通知が本日あったようです。

ひとつは3年(11)藤本を代表とするチームJob'sが行う、
  コミュニケーション能力向上のためのフィールドワークの考案
という研究テーマ。
もうひとつは2年(12)尾堂を代表とするMOREの
  キャリアフォリオの改善と普及に向けた調査と研究
です。
藤本らの研究は企業(社会人)との交流によって学生のコミュニケーション力を
向上させていく方法の考えていきます。平田オリザさんや上田信行さんの考えを
武器にこのテーマに挑んでいくことになるでしょう。
一方、尾堂らの研究は昨年度に尾堂らが改良してきた本学のキャリアフォリオの
利用状況調査と普及に向けて活動です。普及については、ドキュメンタリー風の
動画付き電子書籍を道具として利用することを考えています。
東大発2013などが彼らのモデルです。これを越えてしまうようなものを作って
いければと、野望だけはあります。笑
ただし、明日から試験期間に入るので、試験終了後に両チームとも活動を本格
的に開始することになります。
 
両テーマともに私が顧問教員を務めます。来年5月の発表に向けて、二人の
代表および参加メンバーと一緒に走っていくつもりです。
ほんとまた忙しくなりますが、時間当たりの効率を上げて、卒論、修論、ゼミ活動
その他が中途半端にならないようにしていきたいと思います。
そのためには集中力アップですね。
雑念を捨て去り、ガリラボメンバーの活動支援に集中していきたいと思います。
 
・・・
上で、明日から試験と書きました。
ということで、今日が最後の授業日。
最後の最後はM1(13)坂口が受講する大学院の講義でした。
そして最後の今日は坂口が発表を担当する箇所。
初音ミクやケータイ小説についてアーキテクチャの視点で学びました。
アーキテクチャという理論のレンズを使うことで、それまでよりも遥かに興味深い
事実が露わになっていきます。
理論を学ぶとは、目の鱗をとっていく作業に他なりません。
見事に視界がクリアになっていく。

夕方からやっていた資料作りの作業が21時ぐらいに終わったので、居合わせた
数人に対し、夜の講義を少し行いました。
カッコよさの意味から始まり、それからメリトクラシーや正統的周辺参加で読み解く
世界は、普通だと全く気付かないですが、極めて深刻な事態が日常の中で進行して
いることが見えるようになります。
理論のレンズとは、目の前にあっても見えなかったもの(こと)を、見えるようにして
くれる魔法の顕微鏡に他なりません。
より良く世の中を見ていくため、色々な倍率のレンズを手に入れていきたいものです。

だから、、、、
この夏も、必ず一個は新しいレンズを手に入れたい。
そしてガリラボはそうしたレンズをたくさん発見できる希望の地(知)にしていきたい
ですねぇ。
希望の町「釜石市」のように!
(脈絡なく釜石の話を出しましたが、これがどうしてこの文脈で出てくるかは今日の
 夜の講義を受けていた人にだけわかるかと思います。最後はその人たちだけに
 向けて書きました。)
 

 

2013年7月28日日曜日

じぇじぇ〜音楽が作る日常の空気

とりあえず元気にやろうよ。

番組自体は一度も見たことはないのですが、毎朝、この曲を耳にし、
運動会に出かけていく気分にさせられます。

 
「あまちゃん」は最近の連続TV小説の中では、かなり人気があるのだそうですね。
この番組の音楽を担当されている作曲家の大友良英のインタビューも拝見しました。

インタビューの最後に、
 日本中のみんなに送ろうとしたのは、
 いろいろあるのはわかるけど、
 とりあえず元気にやろうよ」
と曲に込めた想いと、
 かっこつけてない曲、いろんな訛がまざっている曲
をつくろうと思ったことを語られていました。

メディアとは私たちの共通認識をつくっていくものです。
ベネディクト・アンダーソンは、著書「想像の共同体」の中で、印刷機の登場で
生まれた新聞などのメディアが国家を作っていったのだと論じました。
ひとつのメディアはひとつの社会を生み出します。
あまちゃんから流れてくる楽しいリズミカルな曲は、番組の人気に乗っかり、時代の
空気を生み出すのに強く影響していることは想像に難くありません。

人気を示すかのように、あまちゃん現象は「アマノミクス」と呼ばれているとのこと。
人気番組から毎朝あのリズミカルな音楽が日本中に流れる。
このことの意味はことのほか大きいのではないでしょうか。

ガリラボは学びを研究対象にしていますが、それと同じぐらいメディアも対象です。
(さらにはそれらの基礎となるデザインにも強い興味を持っています。)
必然的にそれらの話題については敏感になります。
 
今日、あまちゃんを通じて、時代の空気を作る音楽というメディアの存在に
改めて気づき、新鮮な気分にさせられました。
じぇじぇ。
あまちゃん、一度ぐらいは見てみたいと思います。

 
今日は日曜日ですからゼミ生に会うことは普通ありません。
・・・と思っていましたら、4年(10)吉村とテニスコートで会いました。
オープンキャンパスの手伝いだったようです。
キャンパスツアーとかやってのではないかと思います(?)。
手伝いが終わった後、少し立ち寄ってくれました。
 
それ以外には・・・
院OB(06)小松から8月下旬に計画しているガリラボの院生会(同窓会)に
参加できないとの丁寧なお詫びのメールが届きました。
来年は万難を排して参加したいとのこと。是非会いましょう!

それから・・・
M1(13)坂口からは、4年生の卒論新聞がチェンジラボの成果として実施に移した
ことを数日前に知らせていたのですが、そのことについての感想のメールが届き
ました。

さらに・・・
3年(11)藤本から学生自主研究についての相談(予算の件)のメールが届きました。
藤本はホウレンソウがすごくうまいゼミ生の一人で、私を彼らの活動にぐいぐいと
引き込んで(引きずり込んで?)いきます。賢いです。

後は・・・
ここ数日、2年(12)尾堂がガリラボ通信のエントリーに「いいね」していて、名前が
エントリーの最後に表示されており、それを見ると、なんか尾堂と会っている気分に
なります。
不思議です、人が感じるリアリティとは。
ゼミ生が「いいね」していることは少ないので(私とFacebookの友人関係にない人は
「いいね」していてもわかりませんので)、それで強く印象に残るようです。
たぶん、多くのゼミ生がそうしているのならば、きっと印象には残らないでしょう。
他人と同じことをやっていても効果はありません。
そこには、ある程度の独自性、創造性が要求されるように思います。

週末も終了。
明日からの週は長い夏休み前の試験期間に入ります。
みんな、とりあえず元気にやっていきましょう!!

 


2013年7月27日土曜日

休みなく続けるということ(再度)

ちょっとした告白ですが、今日はいつものように「ガリラボオープン」とツイート
せず、オープンしておりました。^^
集中を要するちょっとした密室での作業(ジゴクノサイテン)が必要だったものですから・・・
ただ、2013/5/13のエントリーで書いたように、現場で使える脳とはノイズ環境にも
耐えられることが条件なわけですから、密室にしたということは、私の脳は、現場では
役立たないことを白状していることになります。
う~ん。。。
ガリラボでさらに鍛えていきたいと思います。^^

さて、数日前、2013/7/21のエントリーで何か毎日休みなく継続していくことを
やってみましょうといった話題に触れました。
それが自分にリズムを生み出す秘訣だ、と。
そのリズムが良い具合に活動を先に進ませていくエンジンになるでしょう。
卒業生がその話に賛同してくれました。
賛同者がいる、自分の意見を肯定してくれる人がいるというのは非常に嬉しいものです。

余談ですが、スガタ・ミトラ先生の場合は、「クラウドおばあちゃん」がそうした役割を担う
ことになります。
(ところで、自己学習環境SOLEについてはガリラボ内でいつか突っ込んだ議論をしたいと思っています)


話題を戻します。「毎日続けること」についてです。
私はリズムとしてそのことを捉えていましたが、その数日後、ガリラボでもよく参考図書
として使っている中原淳さんが書かれているブログ(2013/7/25のエントリ)で、毎日やる
ことについて別の見方をされていました。
要するに「毎日やる」場合は言い訳が利かず、そうでない場合は無限の言い訳が可能だ
ということです。
全くその通りだと思いました。
今日は疲れたから、今日は飲み会だから、今日は病気だから・・・・と、ですね。
すべてもっともらしい「やらなくていい」理由となります。
毎日やる場合は、それらの理由は全て却下されることになります。
大変です。
が、毎日やるというのは、そうした理由を乗り越えているから、継続している。
障害を乗り越えるために、色々な工夫が試みられているわけです。
実はそのことが脳を鍛えていることになるのではないでしょうか。

高校の先生からインターハイを終え部活から引退し、受験に向かう高校3年生で、
成績が急上昇していく人たちにはあるパターンがあることを聞いたことがあります。
そうした人たちは、部活をやっているとき、試合で遠征したり、疲れ果てて帰ってきた
ときでも、教室以外での自己学習時間がゼロになっていないのだそうです。
どんな理由があろうが、毎日勉強している。
結局、そのことが、強い脳を創り出しているのではないかと想像してしまいます。
そうした日々の行為が、受験という高3にとって極めて難しい課題に立ち向かわせる
強靭な頭脳を育み、その強靭な頭脳だからこそ、部活引退後目の前に生まれたたく
さんの時間を無駄にせず、活用できるのかもしれません。

毎日続けることにどういった効果があるのかは本当のところは私は全く知りません。
ただ事実として、継続にはかなりの工夫が必要であり、未来に起きるであろう事態を
予想しながら行動することが要求されます。
「今日は・・・・だから」という例外が許されない状況とは、工夫や未来予測が強いられる
という意味で、日常的に知性を鍛えることに繋がっているのは間違いないでしょう。

 
ガリラボ通信はこれからも毎日続けてみたいと思います。
走れるだけ、走ってみます。
その燃料となるのは、もちろんガリラボのゼミ生たちです。
協力をよろしく。
 
 
 

2013年7月26日金曜日

卒論新聞発行開始/学部講義前期終了

卒業研究の進展スピードが暗黒期に陥らないようにと、チェンジラボ(2013/7/17)を開き、
矛盾の自覚とその解消に向けた新たな概念の発見をを行いました。
チェンジラボで生まれた新たな概念が、卒論リーダー会議(これが第2回目のチェンジ
ラボとなりました)(2013/.7/23)にて具体化したのが卒論新聞
卒論チームの毎週の活動を新聞として発行し、活動を外の眼に触れるようにしておくことで、
卒論のクオリティを上げていこうというものです。10ゼミ生による考案でした。
本日早速、第0号として、チーム紹介の卒論新聞を発行し、在学生に紹介するとと共に
連携先企業・自治体関係者にもお知らせしました。
この新しいメディアを導入したことで、ガリラボには色々な変化がもたらされることになる
でしょう。
継続させ、変化を見守っていきたいと思います。



今日で私の前期の学部講義はすべて終了しました。
情報社会とコンピュータでは最後ということで、個人的にはかなり熱い想いを
込めて話をしました。
これまでの情報社会のこと、そしてこれからの情報社会のことです。
気持的には前期の中で一番集中して話したように思っています。
(ただし、残念ながら、熱い想いが伝わった感じはしませんでしたけれど。。笑)
 
気を取り直し、午後から1年生の情報処理入門。これが学部講義の最後となります。
今日は講義は、前期の集大成として、受講している1年生50人を5グループに分け、
それぞれにTAとしてM2(12)大塚、坂本、そして4年(10)漆島、吉村、そして嘱託職員
OG(04)樋口をつけて、1年生にグループ内にてプレゼンしてもらいました。
「大学で一番○○○」というテーマでひとり3分のプレゼン。
A~Eまでの5グループのプレゼンを各TAがファシリテートしていきます。

Aグループをファシリテートする4年(10)漆島。

Bグループファシリテータ4年(10)吉村。

CグループファシリテータM2(12)大塚。

DグループファシリテータM2(12)坂本。

最後にEグループファシリテータOG(04)樋口。


プレゼン終了後、各グループ内で1年生同士で優秀プレゼンテーターの投票(相互評価)。
投票結果は、各ファシリテータから発表してもらいました。
発表では、優秀に選ばれた理由をTAがコメントしてくれました。
大学では聴講が主なのでなかなかこういう機会はないでしょうから、選ばれた1年生には
今日の授業は記憶に残るものになるのではないかと思います。


5人!
情報処理入門のこのクラスは非常に手厚いサポートでした。
5人ものTAがつく講義など本学ではほとんどありません。
このクラスの1年生たちはラッキーだったと思います。
ただし、そのメリットは、もちろん相対的なものです。
TA自体にも利点はありましたから。
それは、1年生という受講者によってTAたちは大きな成長の機会をもらいました。
特に初めてのTAをやった漆島と吉村にはかなり良い経験になったはずです。
さて具体的にはどう成長したのか、それについては自分でリフレクションしておくと、
今回の体験が成長へと向かう経験となるでしょう。
頑張ってリフレクションしておいてください。

ところで、これまで何年も情報処理入門を担当してきました。今年は一番ではない
かと思うほど、良い雰囲気のクラスとなりました。
上記5人のおかげかと思います。
感謝 m(_ _)m

---
本日ガリラボにやってきた人たち(記憶にある限り)。
3年(11)藤本、藤村、谷口、浅尾、小山
4年(10)吉村、漆島、石原、清原、森本、辛島、丸山
院生 M2(12)坂本、大塚、M1(13)坂口

    

  

2013年7月25日木曜日

空港利用者インタビュー調査@熊本空港

本日は、チーム繋が空港の課題を洗い出すために利用者インタビューを
本格的に実施しました。
チーム繋は全員(4年(10)石原(リーダー)、入江、漆島、田中、清原)参加。
他チームから丸山、島本、森本、千々和、辛島、吉村の応援をもらい、延べ
11名での調査となりました。
ただし、応援部隊は3群に分け、早朝、お昼、午後と時間を区切って
調査してもらいました。
 
7:45には第1陣が空港着。
チーム繋からは石原、入江、漆島、清原が、応援部隊は島本と丸山です。


まず学生GPで連携している空港ビルディングの森下さん、伊藤さんと簡単な
打合せ。


時間がないので打合せは短かめに済ませ、8:30には早速調査を開始。
漆島と清原は保安検査を受けゲート内に入り、それから16:00までずっと搭乗
待合室での調査でした。
入江は外(特に到着者を対象)での調査。入江もそれから16:00までの調査です。
リーダー石原が、それから貸切タクシーで大学間を4往復して、応援部隊の入れ
代わりと細かな調整作業など調査全体のコーディネートを行っていきました。
車だけでも4時間乗っていたことになります。
空港だから近くて簡単そうに思っていましたが、想像以上にシンドイ調査でした。
今日一日ずっと調査となったチーム繋のメンバーはきっと非常に疲れただろうと
思います。ご苦労様でした。


早朝の部(8:30〜10:30)を担当した丸山と島本のインタビューの様子。

シルエットになった島本です(↓)。なんかいいなと思いアップしました。笑

暑い中、外を中心に1日頑張る入江。


お昼の部(10:30~12:30)を担当したのは森本、千々和、辛島でしたが、
私(記録係)はその間、大学に戻ったため、写真はありません。申し訳ない。m(_ _)m
ただし、保安検査場内での調査となった漆島と清原についても記録係をつける
ことができなかったので写真は同じくありません。残念です。
 
午後の部(14:00~16:00)の担当は田中と吉村。最後は応援部隊のピストン
輸送を終えたリーダー石原も調査に加わりました。
石原
田中
吉村
 
同じく吉村。6歳児にインタビューしています。何を聞けたのでしょう?

同じく子どもたちにインタビューを試みている石原。収穫は?


今回取り入れたクイックリフレクション。30分ほど調査した後、全員集まり、
それぞれの情報交換をしながらやり方についてリフクレション。その後の
1時間30分のインタビューの質を向上させるために行いました。
クイックリフレクションの効果のほどは確認してませんが、きっと役に立った
だろうと信じています。


インタビュー中はきちんとメモできないので、インタビュー終了後それぞれに
インタビューシートに入念に記録しているようでした。
記録作業中の島本。

同じく石原。

同じく田中。


調査しているときはもちろんそうですが、記録している時の様子もみんな素敵でした。
・・・と、自慢したくなるガリラボのゼミ生たちです。

16:10、全てを終了し、空港より撤収。帰りのタクシー内です。
みんなリラッックスした様子でした。


延べ11人が関わり(そして私=記録係、空ビル関係者との打合せ)、成果は
150名分ほどの質的調査データ。
半構造化インタビューによって収集した150名分のデータを今後集約・分析し、
結果を連携先の空港ビルディングとの今後の打合せに使っていく予定です。
 
まだ内容は見ていませんが、想像していた以上に、様々な利用形態がある
実態を明らかにできたように思います。
これからのチーム繋による詳しい分析を楽しみにしています。
 

それにしても疲れました。
玉名の干潟を歩いたときと同じぐらいでしょうか。
インタビューしている学生たちの記録を取るとともに、躊躇している学生に対し
「動きなさい」と優しく諭すのが私の担当でしたので(笑)、目を光らせるために、
滞在した5時間ほどのうち4時間以上、空港内を歩き回ったのです。
かなり疲れました。
応援部隊もボランティアで参加してくれました。
それらに感謝し、チーム繋は、是非とも良い結果を出してもらいたいと思います。^^
 

空港から戻りぐったりしていましたが、18:00からM2(12)坂本と大塚との
院ゼミ。20:30ぐらいまで色々と議論をしておりました。
二人とも研究対象としてガリラボのことを少し取り上げているため、熱の入った
議論になったのですが、調査で疲れ果てたのか(話しかけたくない相手にも、
「行け」と優しく諭され、見張られながら、調査を頑張ったからでしょう)
4年(10)吉村が、その横で寝てました。^^;

2013年7月24日水曜日

10ゼミ生卒論個人発表|ガリラボFW事始め

今日午前中は4年生(10)の卒論についての個人発表(前半)でした。
次の学生が発表しましたがレベルは個々人それぞれ。
1回目にしてはなかなかものではありました。
本日指摘したことを各自着実にクリアしておいてください。
8月28日の夏休み中の第1回登校日までには洗練されたものが出来
上がるよう期待しています。

 
個人発表終了後、お昼の時間帯に、チーム繋による明日実施する空港
でのインタビュー調査について、協力してくれるゼミ生への説明会が
行われました。
冒頭、概要を説明するチーム繋リーダー4年(10)石原です。

その後、4年(10)入江と清原とでインタビューの実演が行われ、その後、
ペアとなって、インタビューの練習を行いました。
半構造化インタビューとなります。明日、インタビューがうまくいくことを祈る
ばかりです。



14:00過ぎに玉名市役所の平野さんが来られ、チーム玉名Pとの
打合せでした。
4年(10)森本、千々和、辛島が参加して、2時間以上の打合せで、まちあるき、
ワークショップ、ソーシャルメディアを使った情報発信といった手法を組み合わ
せた広報を実践していくことを確認しました。
話しながら、つい平野さんたちと行った5年前のフィールドワーク(2008/8/29)を
思い出し、私と平野さんとは爆笑でした。
ほんとに楽しい(プレイフルな)活動でした。
この時期がガリラボのフィールドワークの事始め(起源)と言えるかと思います。
懐かしい限りです。
 

  
 
 

卒業生からの暑中見舞い

OG(09)村中より暑中見舞いが私とゼミ生宛てに届きました。
卒業してから2回目のハガキとなります(1回目)。
ゼミ生向けのものを紹介します(↓)。


先週2013/7/10に一日ガリラボに滞在したことに触れてあります。
暑中見舞いと激励を合わせた内容で、後輩のことを大変気にしている
ことがよくわかる文面です。
村中の方も暑いはず。
在学時に比べかなり痩せていたので、村中こそ夏バテせぬよう気を付けてほしい。

 
暑中見舞い、ありがとうございました。
             ガリラボ在学生一同 m(_ _)m


2013年7月23日火曜日

3つのお土産

昨日写真をアップし損ねていた4年(10)清原の福岡からのお土産「かりんと」。

午前中、9:00から4年(10)漆島と吉村との英語ゼミ。
10:20からはM1(13)坂口を加えてのノットワーキングの勉強会。
私を入れて4人でかりんと食べながら難解な書籍に挑戦していましたが、
途中、玉ねぎのかりんとを食べ、ひとり妙な顔をしておりました。^^


お昼だったかな、「申し訳ありません」とM2(12)坂本が次のお土産を持って
やってきました。なんと私よりも先に映画を見てきたとのこと。そのお詫び(?)
だそうです。笑
ただいまガリラボに飾っています。


この巨大なクッキーは、玉名Bチームの連携先の近畿日本ツーリスト九州の
迎さんからのものです。ちょうどノットワーキングの勉強会をやっているときに
来られたので、話をすることができず、大変申し訳ないことをしました。
居合わせた4年(10)吉村(玉名Bチームリーダー)が「なんていい人だ」と感激
していました。私もほんとにそう思います。どういった連携になるだろうかと
実は少し気になっていましたが、これほど関わってもらえるとは予想だにして
おりませんでした。
迎さんの優しい気配りに感謝。玉名Bチームにはしっかりと研究成果を出して
ほしいと思っています。


 
 

二つのマイクロイノベーション

対話の中で生まれた二つのガリラボの小さなイノベーションを紹介します。

ひとつは4年生(10)のゼミ会議での出来事。
先日のチェンジラボでは、卒論のこれまでのやり方を変革し、暗黒期をうま
く乗り切っていくためのアイデアがいくつかでました。
その具体化に向けた話をしている中で、登校日を設けること、活動の可視化
のための卒論新聞を発行することといったアイデアと外の視点が重要という
アイデアが結合し、次の手法に発展しました。
(1)9月の登校日に学生GP連携先(熊本空港ビルディング、近畿日本ツーリスト
   九州、玉名市役所)の方をお呼びして発表会を行う
(2)卒論新聞を隔週でメールマガジン的に発行し、連携先や下級生に配信する

なかなか優れたアイデアではないでしょうか。
外部の視線の存在によって、進行を促進し、そして質の向上も見込めるものと
思います。
これらはこれまでのガリラボにはなかったものです。
ガリラボに新しいスタイルが生み出された瞬間でした。
今日の対話を録音しておけば、チェンジラボに関して貴重なデータになったかも
しれません。惜しいことをしました。
 
もうひとつの(小さな)イノベーションは昨日のこと。
3年(11)清田と進路面談をしているときです。
進路とは関係なく、「今朝思ったことなのですが、ドキュメンタリーを撮ってみたい」
と清田が途中で提案をしたのです。
それを聞きに、直観的に「良いこと」と判断。
そのことと、3年後期ゼミ、ガリラボ10年史といったことが結合し、それだったら
時間をかけてガリラボの10年を振り返るようなドキュメンタリーを作ってみようよと
逆提案。
卒業生などへのインタビューやこれまでの映像も掘り起こして、ガリラボの10年を
振り返るドキュメンタリー映像を作っていく。
来年度(平成26年11月)開催予定の興津会10周年には、ガリラボ10年史の配布
とドキュメンタリー映像(短縮版)を流すというのはどうだろうと、そういったことにまで
アイデアが及びました。
いいアイデアではないでしょうか。
ガリラボの10年の節目のドキュメンタリー映像制作委員長は3年(11)清田、そして
10年史の編纂委員長は3年(11)藤本。
これから二人の男子学生には連携しつつ頑張ってもらおうかと思います。

ガリラボが、アイデアを発芽させる力はなかなかのものではないでしょうか。
対話の力は偉大です。
 

2013年7月22日月曜日

卒業生からのメール/ステレオタイプ

内容の定まらない昨日のエントリーに対し、卒業生からメールで、近況と
一緒に、
 私も何か毎日続けられることを見つけて実行したいと思いました。
とのコメントをもらいました。
あんなにもひどい文章をきちんと最後まで読んでくれ、それにコメントまで
もらい、感謝の言葉もありません。
メールでは返信していませんが、この場でにお礼を言いたいと思います。
何かの役に立てて嬉しい限りです。
時間があるときにでも、そして気が向いときにはメールください。
また今年のガリフェスと興津会は11月23日(祝日)です。是非とも、参加
ください。待ってます。

さて本日は午前中に院の講義。M1(13)坂口が受講している情報社会論でした。
現在、「アーキテクチャ」なる環境管理型権力について学んでいます。
なかなか奥が深く、学ぶたびにこの権力の空恐ろしさを感じております。

3年生(11)の進路面談を今日は3人(上田、清田、野口)行いました。
今日までで4人終了。
残り9人となりました。7月末が締切。みんな覚えているでしょうねぇ。

打合せが3つ。
チームJob'sの3年(11)藤本、上田と学生自主研究で実施するバスツアーの
企業への依頼内容について最終の打合せ。ほぼ決まりました。
チーム繋の4年(10)石原と今週実施する空港調査について、その実施計画の
最終確認。やはり色々ありますね。最後まで修正をしてもらうことになりました。
頑張ってほしい。
玉名Bチームの4年(10)吉村と保坂とは夜になってプレイフルラーニングについ
ての勉強をしながら打合せ。
ラーニングキャンプとはやはり一筋縄ではいかないですねぇ。難しい。

夜になって4年(10)清原がやってきました。福岡の就活からの帰りとのこと。
かりんとを買ってきてくれました。m(_ _)m
同じく夜になって4年(10)辛島もやってきました。集団面接の練習をしてきたの
だそうです。スーツ姿でした。

ラーニング探究塾の事務局長を命じた4年(10)吉村と今後の塾の
活動日程についての打合せを行いました。
参加を表明している方々には吉村より連絡がいくと思います。
 
本日のガリラボはこんな感じでした。 


以下、ガリラボとは関係ないことですが・・・・
昨日、糸井重里さんが次のツイートをされていました。
----
 これは、対立的に言うことではないのですが、選挙に行くということが
 「絶対善」のように語られると、投票に参加していない半分以上の
 「有権者」が「いけない人」ということになってしまうので、気をつけたい
 ことです。
 半分以上を畏れること、それについて考えることが大事なんじゃないかなぁ。
 2013/7/21 6:52pm
-----
ハッとしました。
私自身が如何に常識に捉えられているのか、と。
常識を疑うことが重要だといつも考え、ゼミ生にも話しているのに関わらず、やはり
常識の呪縛に捉えられ、世の中をステレオタイプで眺めてしまっている。
行かない半分以上について考えること。
単なる否定の論理でなく、それについて意味を考えることの大事さ。
ステレオタイプによって思考が停止していることに気づかせてもらった強烈な
ツイートでした。
糸井さん、やっぱりすごい。
 
今日も吉村らに、糸井重里事務所を例に話をしていました。
ガリラボではこの事務所の話題がよく出ます。
目標のひとつです。




2013年7月21日日曜日

無題


久々に書くべきことが見当たりません。
日曜午前恒例の情報収集をしなかったことが原因かと思います。
疲れが溜まったのか、若干の気力不足となり、今日の午前中は、何もせず
ひたすら休息。
本も読まない、PCもみない、TVもみない。
情報から遮断した状況でした。
気力がないとアウトプットはもちろんですが、インプットもなかなか難しい
ものです。
だいたいが、気力がないと、考えること、考え続けることができません。

前に、糸井重里さんの
 しっかりと感じる、そして毎日やすみなく考える。
という問題解決のためのスキルについて紹介しました(2013/3/12)。

今日の自分を振り返り、「毎日やすみなく考える」ためには、気力を持続
させることが必要条件だと思いました。
気力の持続は恐らく知性でなく、食事、運動といった知性以外のもので支え
られているでしょう。
さらにもうひとつ。
食事や運動といった話が出る文脈では無視されがちですが、気力の充実には
仲間の存在が欠かせないと思います。
糸井重里事務所だって仲のいい仲間が集まってワイワイしながら仕事している
(だから、アイデアがたくさん出てくるんでしょう、きっと)。
仲間と一緒に、ここ最近よく使う「プレイフル」な状態にいることは、気力を
向上させるのに大変重要です。
上田信行さんはヴィゴツキーの発達の最近接領域を用いてその辺りを論じて
おられますが、その詳細は、現在動き出しつつある夏休みに立ち上げる「ラーニ
ング探求塾(仮称)」の中で議論していきたいと思っています。

さて、今日は「これを書こう」と思うものがひとつもないままに、無理矢理
書き始めました。だから、
 久々に書くべきことが見当たりません。
から始めたのですが、この文章がきっかけになり、それから次々のコトバが
紡ぎだされていきました。
その最初、「はじめの一歩」を出すのは非常に難しい。
私の場合、その一歩を踏み出せたのは、ガリラボ通信を毎日更新するという
習慣であったと思います。習慣に後ろを押され、書き始めたわけです。
 
この意味では、食事、運動、仲間以外に「習慣」も気力を生み出す大事な
ものかもしれません。
いや、たぶんそうでしょう。

09ゼミ生と面談をしたとき、何でもいいから、毎日続けてみなさいと
話したことがあります。
もちろん、生存に関わること(食べる、呼吸するとか笑)は誰でもやるのでは
それはNGです。
それぞれ色々なことを始めましたが、一番継続したのは、OB(09)緒方による
ツイッターによる昼食中継でした。
#がためし」なるハッシュタグでツイートしたそれは卒業するまで続きました。
卒業後もまだたまに見かけます。
自分の体が何で出来上がっているかよくわかって面白い試みではないかと
思いますが、最近は途切れがち。
継続し、それを習慣化させるレベルにまで持っていくのはほんと極めて難しいものです。

何でもいいから、継続していくと、それはリズムを生み出す。
そうしたリズムは良い方向に人を動かしていくように思います。
脱不規則です!
いつ起きてもいい、いつ寝てもいい、いつ食べてもいい・・・人生を駄目にする
重要な方法ではないかと思います。

脈絡は全くありませんが、前にM2(12)大塚が糸井事務所には「お弁当の日」だったかな、
そういったものがあることを教えてくれたような・・・
ガリラボでも「食育の日」を作ってランチを食べながら、色々なことで議論(対話)して
いけるといいかなと、ふと思いました。
実はいつも思っていました。
食事の時間がもったいないなと。
もうちょっと有効に使えないかな、と。
ふと思っただけです。やるかどうかは今のところ不明。

・・・ここまでずれるかと思うほどに話がずれてしまいました。
もはやテーマなど何もないエントリーになってしまいました。
(だからタイトルは無題としました)
考えるための気力が今ひとつ不足しているせいです。
出てくるアイデアの暴走を自分でコントロールできない。
中途半端ですが、この辺りで終わりにします。
 

2013年7月20日土曜日

他者という第2刺激で行動を制御する

ワークショップをデザインしていくとき、ベテランと初心者ではどういった点が
異なるのかということを研究した論文を今朝読みました。
感覚的に理解していたことですが、初心者はえらく厳密、緻密に計画を立て
ていくようです。
それに対してベテランは、「これぐらいかな」とえらく大雑把な計画しか立てず、
計画が進行していく過程で段階的にデザインを決定していく、形成的デザイン
を実践している。
これってすごくよく分かります。
世の中、不確定要素が無数にあります。そうした不確定要素による破たんを
回避していくには、ゆるい態度でいて、状況に応じて柔軟にデザイン案を修正
していくそういった懐の広い態度がどうしても必要です。
何となく感じていたことですが、やっぱりそうだよな、と納得させられた論文でした。

ところでどうしてこんな論文を読むに至ったかという二重刺激というものの
本質的な部分での理解、これが今現在の私に課している宿題だからです。
そのため、それに関係しそうなものを手当たり次第読み漁っています。
今朝読んだ読んだ論文は、結果的に、課題とは関係ありませんでしたが、ワーク
ショップデザインというものについて、この分野の人がどういったことを考えて
いるのかはわかり、ひとつの収穫は得ることができました。
とはいっても、目的とは無関係だったわけです。
そうした無駄を繰り返しながら、目的に向けて動いている感じです。

これは、先日、4年(10)森本から質問されたことへの私からのひとつの回答の
つもりです。
要するに、時間をかけ、無駄な時間もすべて受け入れてやっていかなければ、
問題の解決はありえない。さらに、幅を広げていくこともまずありえない。
仮に無駄なく一直線に解決に達することができる人がいるとすれば、それは、
それまでに膨大な無駄を経験してきた、その道の熟練者でしょう。
学生は、無駄に時間を持っている。
そういた時間(海を見る自由)を持っていることが学生の特権だと思います。
試行錯誤し、脳に強い負荷をかけていきましょう。
きつさに悲鳴を上げた脳がいつかアイデアをポンと生み出しますから。
 

さて私にとっての目下の課題対象は「二重刺激」です。
自慢ではありませんが、私はよくものごとを忘れます。
昨日もこの夏やる予定のラーニング探求塾(仮称)の計画を立てていかないと
いけないことを思いつきました(第1刺激?)。
大事なことですが、そのままにしておけば確実に忘れます。
メモを取っておけばといいじゃないかと思われるでしょうが、私は手書きが苦手。
それもあり、メモを取る癖を持っていない。
GoogleカレンダーのTODOリストに入れておけば良いのでしょうが、しかしそれでは
想起のための駆動力として弱い感じがしました。
 
こんなダブルバインドの状態の時、この矛盾を解決するのに私がよくやる手は、他人に
投げることです(丸投げだとゼミ生からよく怒られますが・・・)。
ラーニング探求塾のことを思いついたときに目の前にいたのが、塾参加予定の4年(10)吉村。
吉村を塾の事務局長にしてしまえばいい。
そうすれば、吉村が動き出し、まずは塾の活動日程調整をやっていくでしょうから。
それでこのプロセスが駆動を開始します。
ラーニング探求塾に具体的な動きを与えるために、塾を開くという目標を達成して
いくために(要するに、私が忘れないためにですが)自分の行動を意図的に制御する
刺激として他者(吉村)を利用したわけです(申し訳ない)。

言い訳すると、実はそれは相対的なものであって吉村の方も私を活用する形で
自分の行動を制御しているはずです。
コミュニティ内ではそうした互いが互いを制御し合うネットワークが張り巡らされ、
そこの刺激の連鎖がうまくいっているとき、単なるコミュニティは、参加者を成長
させていく実践の共同体になっていくのかもしれません(これは根拠は何もありま
せん。妄想です。ただ研究してみても面白いかも。ひょっとすると、大塚が現在
研究している活動システムの生成に関係しているかもしれません)。
 
ラーニング探求塾をやるというのが第1の刺激で、それを遂行するために、第2の
刺激をあえて作り、過程の中に配置して、自分の行動をコントロールしていく。
そういう方略を人間はとっています。
人と動物との大きな違いです。
人は、媒介とする手段(道具や人)を利用して(作り出して)、自分を制御し、
対象に向かう。ヴィゴツキーという心理学者が主張したことだったようです。
第2の刺激は、それによって環境そのものを変えていくことにもつながります。
吉村の日程調整に向けたこれからの行動が、ラーニング探求塾という状況を
変えていくことになるでしょうから。
人は、そうやって環境に変えていくことで、自分を変えていく存在です。
それを学習とも言います。

他者にアイデアを渡し、それを活用して私自身が自分の行動を変えている事実を
冷静に見ると、私自身が自分ですべて決めたり考えたりしていることはないことを
実感します。
これは分散認知という考え方です。
これに関係して、2012/10/21のエントリーで「自分の人生×他人の人生=新しい発想
というエントリーを書いています。
私が言うのもなんですが、なかなか良いことが書かれています。^^
ご一読を。
 
さて、人は周囲(環境)と共に考える存在であって、一人で何かやっている
わけではない。
この意味で、私の場合、自分が課題にしている第1の刺激には、周囲の人工物は
もちろんのこと、ゼミ生たちとの関係の中に第2の刺激を配置して立ち向かって
いるのだろうと思います。

二重刺激が、これからガリラボでやっていくことになるチェンジラボやラーニング
キャンプの重要な概念になっていきます。形成的なデザインとも強く絡みながら。
まだ二重刺激をうまく理解できていなのですが、理解を深めようと、ガリラボ通信を
利用させてもらいました。
学習とはインプットでなくアウトプットです。

行き詰まりを感じたら、即座に行動。
アウトプットを出していくのに限ります。
人とは環境に能動的に働きかけていくところが動物と大きく異なるところ。
大変ですが、働きかけていくとで環境を変え、それが自分を「大」きく「変」えること
になっていくように思います。

 
以上、まるでまとまっていません。理由は理解が不足しているからです。
ラーニング探求塾などでみんなと一緒に学び、深い理解に達したいと思います。
私も「いつまでも最高の生徒でありたい」。 
 
 

2013年7月19日金曜日

津曲プレゼミナール2013最終日

4月12日より始まった津曲プレゼミナール。8回目の今日が最終日。
プレゼミのほぼ全回を取り仕切ってくれた4年(10)吉村が、この日も
進行役をしてくれました。

支援部隊としては、一緒にプレゼミの指導をしてくれたM2(12)大塚、坂本、
そして4年(10)漆島も控えています。


津曲ゼミがこれまでに、プレゼミ用に開発してきた数々の講義コンテンツ。
一番印象に残ったものは何かとの質問を吉村が1年生に投げかけます。
そのことで1年生にプレゼミの振り返りを促す意図を持つ問いでした。
その結果、一番人気は、大塚が指揮した、教室を飛び出して活動した
フィールドマイニングゲーム」でした。
その次は「聞く力×話す力」が続きました。
どれも面白かったということですので、次年度は上記を中心にどのコンテンツも
さらにパワーアップして実施していきたいと思います。


その後、プレゼミ生と上級生とのフリーコミュニケーション。試験などについて
色々と質問しているようでした。


最後、津曲プレゼミナール2013を取り仕切ってきた4年(10)吉村(1年生から
見たら吉村先生!)による一本締めでプレゼミの全てのプログラムを終わりました。
充実した8回のプレゼミでした。
この8回で、1年生はみんな大変仲良くなっていたかと思います。


恐らく他のプレゼミと比較して群を抜く面白と中身の濃い内容ではなかったかと
思いますが、これも吉村を先頭に漆島、大塚、坂本が自分たちの時間を捧げて
くれたからだと思います。
教員だけではこのプレイフルなゼミナールは絶対に実践できなった。
この場を借りて4人にはお礼を言いたいと思います。
特に全体を取り仕切ってくれ膨大な時間をこのプレゼミの運営に注いでくれた
吉村先生には大変感謝しています(吉村は、ゼミ終了後、しばし放心状態でした)。
どうもありがとう。
 
プレゼミ終了後、ガリラボでしばし雑談しておりました。
吉村が4年(10)辛島に話しかけ始めたので、話しには加わらず、私の目の前で繰り
広げられている二人を会話を観察していたら、辛島の「聞き上手さ」に驚かされました。
いや、小学生がする興味津々という顔で、話をさえぎることもなく、吉村の話に耳を
傾けているのです。
日本人は、小学生のときに持っていた成長的知能観が失われていくということでしたが、
辛島が、吉村の話を聞いているときの態度の素晴らしさに、辛島は成長的知能観を維持
しているのではないかと思いました。
そして、その時に思い出したのが、MITメディアラボの石井裕教授のコトバ:
  いつまでも最高の生徒でありたい
こうした意識だから年齢を重ねてもどんどんと新たなアイデアを生み出されていくのですね。
私なども奢ることなく、辛島の、相手の言葉を真摯に受け取っていく態度を真似していきたい。

今日終わったプレゼミの学生たちもそういった精神で、良い大学生活にしていって
ほしいと思います。 
 
 
  
<おまけ>

先生、どれがいいですか? 

そう言いながら、4年(10)石原が私のデスクまでお菓子を持ってきてくれました。
オレンジ味のやつをもらいました。
美味しかった。
ありがとう!
 

特別講義「放送行政の課題」の開催

情報社会とコンピュータでは恒例となった九州総合通信局の放送部長さんを
お招きしての特別講義を開催しました。
放送部長さんに依頼するようになって今年で4回目(3人目)となります。
今年は「放送行政の課題」というタイトルで、現在の法体制の課題を詳しく
解説してもらいました。
話を聞きながら、放送(そして通信)というものがどういった形で法体系として
組込まれていっているのか、こうした話はあまり聞くことがないので、興味
深いものでした。
さらにまた今後の放送の発展にも触れられ、4Kとか8Kとかいうテレビの時代
には放送と通信とが完全に融合し、新たな時代を迎えることになるようです。
益々色々な変化が起きそうで、話を聞いていて、非常にワクワクしました。


この講義では4年(10)漆島が一番前で受講しています(写真では小さくて見えません)。
この日は私が講師の送り迎えをしているとき、漆島が講義PCの準備や後片付けは
すべてやってくれました。感謝です。m(_ _)m


ところで、この特別講義が始まったのは、実にひょんな偶然からでした。
偶然をキャッチするよう色々なアンテナを張り、しかも感度を高くしておかないと
いけません。
講義終了後、講師の山本さんをタクシーまで送っていく際、短い時間でしたが、雑談で
話題を色々と広げていくうちに、私との新たな共通点(同様な生き方=キャリアだった)が
見つかり、ぐっと距離が縮めることができました。
ほんと、無駄話はするものだと思います。
講義の話だけに終始していたら、絶対に見つからなかった共通点でした。


2013年7月18日木曜日

12ゼミ生初顔合わせ

本日の昼休み時間、12ゼミ生(2年生)の初顔合わせを行いました。
12時前、道場に徐々に新ゼミ生が集結してきました。

新ゼミ生の横には上級生(3・4年生が待機)。


待機していた3・4年生はガリラボのサークルの代表たち。
それぞれのサークルの勧誘にプレゼンをしてもらいました。
プレゼンしたガリラボのサークルは以下の通りでした。
ゼミ新聞部(部長・清田(11))、白亜祭実行委員会(委員長・吉村(10))、
体育委員会(委員長・谷口(11))、興津会実行委員会(委員長・浅尾(11))、
最後にこれから立ち上げるバド部(部長・藤本(11))。
すでにもう強引なスカウトが始まっているようですが、それぞれのサークルに
どれほど入ってくれるでしょう。


12(イチ・ニー)ゼミ生です。これからガリラボで活動していきます。関係の皆様、
どうぞよろしくお願いします。

 

 

鍋松原海岸海開きポスター完成

6月下旬に玉名市鍋松原海岸で海開きポスター作成を目標として
ラーニングキャンプを行い、その審査会で優秀賞を取った二つの
ポスターの現物が届きました。
大きさがわからないでしょうが・・・

デザインした二人(M1(12)大塚と4年(10)清原)と一緒に撮ると、ご覧の通り。
やっぱり大きい。
A4サイズに比べるとやはり威圧感が異なります。立派です。
現在、玉名市を中心にこの二つのポスターが掲示されていると思います。
玉名市に行かれる時は、どうぞ注意してご覧ください。


ついでに(!?)、ラーニングキャンプを企画した二人も一緒にポスターと。
頑張ってきた証拠写真のひとつとなるかもしれませんね。


昨夜は遅くまでこの二人と私を入れて、ラーニングキャンプの定義を巡って
激論(!)でした。
玉名でやったこの時のラーニングキャンプは「うまくいかなかった」という判断を
下していました。
であれば、それはラーニングキャンプという概念の確立に向けて貴重な実践となる
はずでした。きちんと深くリフレクションをやっていれば。。。
しかしそれが今一つできていない。
深堀りができていないのです。
色々と二人に意見を言わせた結果、最終的に、プログラムの無いプログラムという
概念、そしてフォーマティブリサーチ(形成評価)という概念、この二つが重要であろ
うということでまとめ、昨夜は解散。
私自身、徐々に、このことについて明確な方向が見えてきた気がしています。
今後の発展に期待したい。