2022年9月30日金曜日

後学期スタート/新芽

周囲の田んぼを見渡すと、どこも稲穂が実り、黄金色に染まっています。
熊日の「きょうは何色」はその黄金色が紹介されていました。この時期なので、稲穂のことが出てくるのかと思ったら、なんと「漢委奴国王印」が出てきてびっくりでした。


さて、大学は今日から後期がスタートしました。
3年(20)松本と大山が、9:30ぐらいに研究室に来て、「先生、聞いてください」とのこと。朝から教室で待っていたけれど、担当の先生が来なかったそうです。
なんでも最初はトラブルが多いわけですが(初期故障)、「後期スタート、早起きしてやってきたのに・・・」と肩を落としておりました。^^;


スタートの日、観葉植物に新しい芽が誕生していることに気づきました。中央に、これから葉を広げようとしている新芽がでています。
18ゼミ生からもらって半年、これで3本目の新芽になるのではないかと思います。

18ゼミ生からはもうひとつ観葉植物をもらっています(フィカス)。
こちら半年間、微動だにしていません。
作り物なのではないかと疑うほど、何も変化がなかったのですが、新芽が出ていることに気づきました。
半年間、生きている感じがまるでしなかったフィカス。
新芽が出ているのをみて、気配を消しつつじっくりと、半年もかけて、新しい芽を自分の中で育てていたのかと思うと、少し感動してしまいました。


さて、後期スタートの本日は3年(20)ゼミ幹部との打合せでした。
10月8日のガリラボ中間報告会の詳細及び来週の第1回ゼミのやることの細かい打ち合わせができました。
準備万端。
これでいつゼミが始まっても大丈夫となりました。


2022年9月28日水曜日

体育祭のようなものを開催

ガリフェスをやろうと、3年(20)の体育委員が企画を立てていたのですが、なんだか進みが遅く、直近になって「体育祭のようなもの」というタイトルで出欠調査が回ってきました。
周知が徹底していないこと、当初の予定で10:00~16:00という無謀な時間設定もあり、参加者は少なめ。

集まったのは3・4年生合わせて9名でした。それに私(津曲)を入れて10名。 


実行委員長の3年(20)坂本です。これはガリフェスではありませんと主張しておりました。ゆるーーーい体育祭ですとのことで、何をやるかも、本日の午前1時ぐらいに決まったそうです。笑

全てにゆるーーい体育祭。開会式も「始めます」の一言でした。その後、スマホから流れるラジオ体操の音声で準備運動。

最初の種目は3年と4年生に分かれて「気配切り」のチーム戦。目をつぶった状態で相手を探し出し、手に持った柔らかな棒で相手を「切る」というものです。2-2で大将戦。私と3年(20)坂本で戦い、私が坂本に見事切られ、3年生チームの勝利でした。

その後、グーとパーで分かれたチームでバレーボール。3セットマッチ。
これも接戦で1-1で最終セットは7点先取。ジュースにまでもつれる大接戦でした。
ここまでで1時間超。疲れ果て、私はここで戦線離脱しました。

引き上げる前、参加者の記念撮影。フォーメーションには特に意味はありません。笑

非常にゆるーーーいプログラムでしたが、体を動かすとやはり面白く、大きな笑い声が聞こえ、非常に楽しい「体育祭のようなもの」でした。

スポーツの秋。体を動かすのはやはり楽しい。
参加した9名。親睦が深まったのではないでしょうか。
  

3年(20)坂本曰く「次は(「体育祭のようなもの」ではなく、きちんとした)ガリフェスを計画したい」とのことでした。笑




2022年9月27日火曜日

たまrismのリーフレット案完成

今朝、7時ぐらいからだったでしょうか、私が研究室に着いて少しして、熊本市東区の空は真っ暗になり、狂ったように雨が降り始め、さらに落雷もひどくて、恐怖を覚える天気でした。
写真では明るく見えますが、カメラの質が悪いせいです。
肉眼では真っ暗と言えるような状況でした。
1時間当たりの雨量は80mmに達したらしく、洪水警報が発令されました。
時間的に、通勤時間と重なり、また停電で信号機がついてないところもあったらしく、道路はかなりの渋滞をしていたようです。
私は、雨の前に大学に到着していて運が良かった!

10時からチーム「たまrism」の会議を予定していました。しかし、その時間帯まで天候が改善しているかわからなかったので、メンバーにはオンラインに変更することを7:05AMに連絡。
7:30AMぐらいまでには大方からOKの返事が来て、10時からZOOMで会議をスタート。
懸案だったリーフレットのデザインを最終案を決めました。
次は4年(19)市原による表紙案です。何度もダメ出しがあり、デザインを繰り返し行った出来上がったものです。
内容については4年(18)山本の案はさておき、同じく何度もダメだしした4年(19)鎌田の案はいい感じのものが出来上がってました。
やはり、フィードバックを受けて何度も修正をすること(そのために「完璧を目指すよりまず終わらせろ」です)が良いものを作るコツです。そのことを証明する作品になっていたように思います。

たまrismの会議が終わり、午後からチームたまNaviの会議。
こちらのチームについては、今日の打合せは、私からのお説教の時間となりました。
1時間ほどお説教をしておきました。^^
たまrismには随分前から似たようなお説教をしていたのですが、たまNaviにはそれをするチャンスがなく、それで活動がかなり停滞気味になっておりました。
これから、少し回復してくれるものと思います。



2022年9月26日月曜日

地道に

隙間に少しだけ出てくることはありましたが、 先週は夏季休暇をまとめてとっていた関係で、今日はほぼ1週間ぶりのガリラボでした。
久しぶりだと、色々と溜まっていて慌ただしい1日でした。
なお、先週の1週間はリフレッシュではなく苦行の連続でしたので(体重が減りました)、ガリラボでの慌ただしさは、随分と心地よいものでした。^^;


午前中、溜まっていたペーパーワークをやって、午後は共通教育センターへ。
学生GP(地域連携型卒業研究)の制度が発足したのは2011年度で、それから約10年継続してきたわけですが、今年度から内容はそのままに名称が「地域連携型学生研究」と変わりました。
この変更を受け、地域連携型学生研究のロゴを学内に募集していました。本日、その表彰式を行い、私から総合管理学部の4年生に賞状と副賞を渡してきました。なぜ私が表彰式の場にいるのかというと、今年度、私は地域連携型学生研究の制度運営の責任者となっているためです(なお、来年度で退職ですが、来年度も担当することになりそうです)。

その後は、4年生との卒論面談。
今日は4年(19)元山と横山の2人。今週末の金曜日にはテーマ提出となっているのですが、それを今日話しているわけで、ギリギリ感は半端ないものがあります。
2人ともアイデアがふわふわしており、卒論テーマとしては非常に厳しい状態だったので、面談はかなり難航しました。
私はちょっと油断していたからでしょうが、昨年以上に難航している気がします。orz

あーでもない、こーでもないという話し合いをしている横で、3年生の緑コンの1チームが動画作成を精力的に行っていました。
昼前に、3年(20)松岡、江﨑、濱崎がでてきて、夕方まで、動画作成そして10月8日に発表準備をしていました。
こっちは事前準備は万全のようです。


あと、もうひとり、4年(19)中西が卒論のことを、ずっとやっていました。中西とは随分前に面談をしており、その時に計画した実験を現在やっているのですが、その途中経過を本日聞いて、吹き出してしまいました。実験結果は「暇」というのがキーワードでした。言われれば予想されることではありますが、それを実験的に検証して示しているわけで、そこが重要。そして、その実験をしていないときは「暇」というキーワードがでてこないようで、そこが興味深い。「暇」から色々な話が展開できそうで、面白い結果だと思います。
テーマを決めて、地道にやっていると、何か面白い結果にぶちあたるものです。「地道に」が非常に大切。4年生はぜひ「地道」にを念頭において研究を進めてほしい。


2022年9月17日土曜日

台風14号への備えを

仕事で、今日午前中研究室にいたら、3年(20)松岡がやってきました。
空中庭園の台風対策のためだそうです。
広報部で昨日から対策をしていたようです。
空中庭園への入り口前の廊下には退避させた小鉢に元気に苗が育っていました。

私も、研究室と道場の窓をきっちりと施錠し、停電に備え念のためNASなどの電源は切るなどしておきました。
帰ってから、自宅で台風の備えをしておかねばと思います。

台風14号は、九州に近づくにつれ発達し、上陸寸前で910hPaまで下がっている予報です。
伊勢湾台風並みかそれ以上とも言われてます。
恐怖です。
準備してないと、かなりの被害が出そうです。

防災に向けた準備を怠りなく。

 

2022年9月15日木曜日

20幹部会議/卒論面談/台風接近

午前中、20ゼミ幹部とオンライン会議を行い、10月8日(土)午後の中間報告会について打ち合わせを行いました。
今年は対面で行います。
昨年のオンライン報告会の時のプログラムを見ながら、今年の対面でのプログラムを議論し、おおよそ決定しました。
興津会に関する打合せも一緒に済ませ、1時間ほどでお開き。


本日決まったことを、4年(19)生に3年(20)松岡ゼミ長から連絡するはずです。
その内容をきちんと読み、しっかりと準備をしておいてほしいと思います。

午後は、たまrismの3人、4年(19)市原、鎌田、山本との卒論の面談。
13時から始めて、終わったのが16時半。3時間半ほど話をしていたことになります。
かなり疲れました。特に、口が。マスクしての会話なので特に疲れました。orz
当初考えていたテーマとはまるで違う内容になった人もいますが、3時間を超えるディスカッションを通し、とりあえず「明日やれること」がイメージできる、地に足のついたテーマに落とし込めたのではないかと思います。
それぞれ、面白いテーマだと話していたので、きっとうまく進むのではないかと思います。
3人の中では、やはり、山本が一番手ごわかった。笑



台風が接近しています。日曜日は大荒れになりそうです。
今から台風への備えをしておいた方が良さそうです。
2022年9月15日15時の予報 



【連絡】明日(9/16)は休暇を取り、お休みします。

 

2022年9月14日水曜日

卒論面談(続き)/興津会タイトル決定

今日は 卒論面談の4人目・5人目として4年(19)川口、中西と午前中に話をしました。
9時ぐらい始めて、終わったのはお昼午後。2人で3時間ぐらいほど話をしていたようです。
2人とも漠然としていましたが、特に、中西はかなり漠然としていましたが、話をしていくことがカオスの状態に秩序(オーダー)が生まれていきました。
かなり昔に流行った、複雑系というものに相当するのだと思います(懐かしい)。

複雑系とは、カオス現象とかを扱う分野で、1990年代後半、すごく流行になったのですが(熱狂に近いぐらいでした)、しばらくすると下火になり、今はもう複雑系と言う言葉は少なくとも一般にはほぼ聞かなくなりました。ごく普通に利用するようになったということかもしれません。これと同様、今現在、流行している言葉もじきに聞かなくなることでしょう(いくつか思い当たります)。

流行以上に目を向ける必要があるのは、時代を経て生き残ってきた、いわゆる古典的なものだろうと、私は思っています。
古典的、伝統的なもので今に存在しているのは、時代に応じて内容を変革させながら、その時々でその時代に重要であったから生き残っている。
そうでなければ、淘汰され、消滅しています。
ホットで華やかな流行に、あえて目を背ける必要はないとは思いますが、流行だけに目を向けるのではなく、淘汰されず生き残ってきた古典(的なモノやスキル)をきちんと学んでいくことが、結局は、自分の未来を切り開いていくのではないかと思います。

大学の学生である今、流行の中にいて、目立つ必要はない。
消費されるだけです。
学生時代は、地道に、重要な古典をしっかりと確実に身につけていくことが将来にも使える武器を手にすることなり、最後は良い方向に行くのではないかと思います。
「急がば回れ」がこの場合大事かな、と。

話が変な展開をしてしまいました。
川口の時に複雑系の話をして、そしてその後、中西との話では、上に記したことを異なる言葉で話したように思います。
簡単に言えば、人には言葉が大事だよねーということです(あまりに簡単すぎて意味不明でしょうが、どういう意味は中西の卒論が出来上がったとき(随分先ですが)わかるはずです笑)。
じっくりと考えれば、テーマとは非常に身近にところにあるもので、流行に目が向き、熱狂に踊らさせると人は身近な優れたテーマも見えなくなるもの。
流行だけを追い、熱狂してしまうのは、非常に危険。
(参考)熱狂しつつも、冷静に~アラブの春のその後からの教訓(ガリラボ通信2015/3/22

・・・・・・・・・・

19時からオンラインでの興津会実行委員会。
3年(20)濱崎(実行委員長)、松本、徳田が集合(藤田は急な用事で欠席)。


興津会のタイトルを決めました。案を3年生に投げかけていたところ、たくさんの候補がでてきていたのですが、全員一致であるタイトルに決まりました。意外にすんなりと決まりました。
10月8日のガリラボ中間報告会の時に、実行委員長・濱崎から正式に発表する予定です。
お楽しみに。

2022年9月13日火曜日

卒論チームのこの先は?

先日も紹介した熊日の「きょうは何色」のコーナー。今日のは何色に見えますでしょうか?


さて、今日は定例の卒論チームの会議。午前中がたまrism、午後がたまNaviです。

たまrismでは先日のゼミ生向けに取ったアンケート結果を聞きました。ちなみに、その結果に全員ショックを受けているようでした。^^
ネガティブな意見は、改良に向けた材料になるので、新しいリーフレット開発に向けて、アンケート結果を詳しく分析するよう指示しておきました。
またアンケート結果以外でも、自分たちでも作成したリーフレットの問題点が色々と出てきたので、問題点を解決するアイデアを組込んだ新しいリーフレットを全面的に作りなおすことになりました。
10月初旬、玉名駅での実際に配布に向けて急ピッチでデザイン作業を進める予定です。

午後はたまNavi。現在のタマにゃんに関する活動が、少し停滞気味の印象を受けているので、本来の目標であった物語の生成をもう一度きちんと考えるよう指示しておきました。
雑談もたくさんでした。
その中でプロアクティブとリアクティブについて話をしておきました。リアクティブな振る舞いに終始しているので、それではなかなかよい結果にはつながらないことを強く話しておきました。


地域連携型卒業研究(旧学生GP)および個々人の卒業研究がそれぞれうまくいくことを祈っています。





さて、「きょうは何色」の答えですが、答えはなんと「バラ色」だそうです。
そんな名称が実際に使われているんだなと、少なからず驚きました。
卒論チームもこの色を使って、先々をバラ色にしておいた方がよいかもしれません。
ただ、しばらくは「バラ色」ではなく「いバラの道」が続くのに違いないでしょうが。




2022年9月12日月曜日

卒論テーマを彫る/畑を掘る

卒論面談2人目として4年(19)村上が午前中に相談にきました。
あまり明確ではありませんでしたが、話をしていくうちにぼんやりとしていた状態に形が現れ始め、1時間ほどで具体的な姿(卒論テーマ)を出現(言語化)させることができました。
出現させた卒論テーマは全く新しいものではありません。
元々、村上の中にあったものです。形にしてそれを外に出せなかった(言語化できなかった)もの・ことを、私との対話が手助けすることで言語化できたのです。
ということなので、何もない人(全く考えてない人)だと、私がいくら話をしても何もでてきません。錬金術は存在しないのです。

そんなとき、ふと思い出しました。
夏目漱石に「夢十夜」という短編小説があります(https://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/799_14972.html)。
その中に、運慶が木材から木像(仁王)を彫っていくシーンがあります。
主人公が、「よくああ無造作に鑿を使って、思うような眉は鼻ができるものだ」とつぶやくのですが、見物人が、「なに、あれは眉や鼻を鑿(のみ)で作るんじゃない。あの通りの眉や鼻が木の中にっているのを、鑿(のみ)槌(つち)の力で掘り出すまでだ。まるで土の中から石を掘り出すようなものだからけっして間違うはずはない」と答えるのです。
若い頃に読み、このシーンが何故か頭から離れず、ずっと記憶として残っています。
鑿(のみ)と槌(つち)とを使って目の前の丸太とやり取りしながら木像を彫ることと、村上が卒論テーマを考え出すこととはよく似てます。
内省をしていくことが彫ることに相当し、内省を繰り返すことで、心の中に元々あったものに形を与えていくわけです。手を休めず、彫る道具(鑿と槌)を動かしてあげること(内省を継続させること)、そうした支援が私の役割であろうと思います。
そのためには、某総理ではありませんが、「聞く力」は不可欠だと、この歳になってようやく理解できるようになりました。

・・・

村上との面談をしている頃、空中庭園には広報部がいたようです。畑の復活を計画しているのだとか。ここ数日、真夏ような日が続いています。日中は35℃ほどあったはず。
かなり暑かったはずです。
学生の時の懐かしい記憶のひとつとして残っていくことでしょう。
その時、楽なことをやっていても何も記憶には残りません。それが人間の記憶の重要な特徴です。

 

2022年9月9日金曜日

オンラインでのトラブル

今日は午後から立入禁止としました。研究会にオンライン参加したためです。

開始30分前、指定されたアドレスを入力し、ZOOMの接続確認を終えて待っていたら数分後に突如ZOOMから退出させられ(ホスト側が停止したようです)、しばらく接続できない状態になってしまいました。

約30分後ぐらい、開始時刻を少し過ぎてから、メールで連絡が届きました。新しいアドレスが提示され、予定時間から遅れて研究会スタート。

それにしても30分近く、何も連絡がない状態のまま放置されてました。
状況がまったくつかめないというのはほんと困ります。
再開するつもりなのか、どうするつもりなのかがまるでわからず、九州各地から20名ほどの参加者がいましたが、遮断された状態のまま困惑していたのに違いありません。
再開後の対応も今一つで・・・。

ガリラボの興津会もZOOMでした。が、念のため、バックアップのチャンネルとしてLINEグループを立ち上げており、トラブルにはリアルタイム対応できるようにしていました。
ガリラボの方が危機管理がきちんとできてると、放置され困惑状態のときに思ったことでした。

災害のときはもちろんですが、平時でも、特に(インフラになりつつある)オンラインのときは(コロナ禍以後つながって当然という気持ちを多くの人が持っていると思うので)バックアップということを真面目に考えておかないといけないようです。



2022年9月8日木曜日

白露/きょうは何色

朝夕、ずいぶんと涼しくなりました。これまでは朝の徒歩通勤の際には着替えを持参してきていましたが、そこまで汗をかかなくなったので、昨日から着替えは持たずに来ています。
台風11号が過ぎてから涼しくなりました。
今朝の熊日1面に「稲穂輝き 秋の気配」とのタイトルで(見とれてしまう美しい)写真が掲載されていました。
今日は「白露」というのだそうです。朝の気温が下がった本日の状況をよく言い当ててる気がします。
それと驚いたのは、気象台が「ススキの開花」とかを観測していることでした。
ネットで調べたら、昨年は9月15日だったようです(気象庁のホームページにあります)。
なお、桜だと気象台にある桜の木で判断していると聞いたことがありますが、ススキはどこのススキを観察しているのでしょう?
それと、ススキの開花というのはどんな状況を開花というのか、私にはちょっと想像できません・・・。という疑問はさておき、ススキの穂で埋め尽くされる頃には阿蘇にでかけようと思いました。

 ついでに、、、

熊日に「きょうは何色」というコーナーがあることをご存知でしょうか。毎日見ているのに、気づいてなかったのですが、家内が教えてもらいました。家内も友達から聞いたらしく、この年代の方々にはどうも人気のようです。

今朝の色は次のようなものでした。赤のような、ちょっと薄いような…色ですね。


3面の答えを見ると「艶紅(つやべに)」という色とのこと。毎日紹介されていて、まあ色というのはこんなにあるものかと驚かされますが、もっと驚くのは、その色にまつわる話が毎回書かれていることです。色に、こんなにたくさんの物語があることに驚かされます。
数回の紹介であれば驚くこともないでしょう。ドミノ倒しも10個ぐらいだと誰も驚きませんから。
しかし量的なものは、あるレベルを超えるとみな驚きをもつようになります。
量はあるところを超えると質的な転換をするのです。
授業でよく話をしますが、コンピュータの発展も同様です。計算速度と言う量的変数が、あるレベルを超えたとき、社会に質的な転換を引き起こしてきました。
ちょうど今はAIなる言葉で象徴される転換が引き起こされていますが、これ自体は目新しいことではありません。こうした質的転換はこれまで何度かあったことで、その度に社会はその転換を上手に内部に組み込み、バージョンアップしていきました。
少し長い時間スパンで考えるとAIなども同様な形で組み込まれていくことでしょう(今、注目され話題になっているところを見ると、まだ社会にとってはあまり役立っていないのだろうと思います。インフラとして本当に役立つようになった時は話題性はなくなるものですので)

熊日に掲載されている「きょうは何色」も継続していくと、いつかあるところでみながあっと驚くような質的な転換を生じるのかもしれません。

継続は力なりです。



<おまけ>
季節の変わり目ということなので、模様替えをしました。
中央のテーブルからPCがなくなりました。
実は、スペースを開けたくて・・・ということではなく、午前中に研究室内の全部のPCのメンテナンス作業をやっていたら、中央テーブルに配線しているネット回線の調子が悪く、調べてみましたがすぐには原因がわからず、原因究明に時間をかけるより、季節の変わり目でもあるので(笑)、回線の安定しているところにさっさと移動させました。
トラブルも解決し、テーブルも少し綺麗になって、すっきりしました。


2022年9月7日水曜日

卒論面談1人目/観葉植物の涙

個人テーマが確定していない4年生は面談に来るようにと8月30日に伝えていました。
それから1週間ほど。
アポを取ってきた最初の4年生は(19)大森でした。大森はテーマは確定しているので、その内容について今日の午後に1時間ほど相談に乗りました。
話をしていくと、深く考え切れておらず、何をやりたいかを明確にできていないため、そのあたりを少し厳しめに話をし、何をやっていくべきかアドバイスしておきました。
9月末には一通りの調査を終えてないとゼミの中間報告会で発表できないのではないかという点を伝えると、焦らないといけなことを自覚できたようでした。
これからしっかりやっていくのではないかと思います。
コロナ禍は、卒論のレベルを随分と低下させてしまいました。大学に来る機会が激減してしまったため、ホウレンソウの機会がなく、周りからのそして私からのフィードバックがほぼない状態になったからでしょう。
フィードバックが全くないところで発展は期待できません。
卒論は、希望の時期、暗黒の時期、そして現実の時期と変遷していきますが、暗黒期が随分と長くなってしまったのがコロナ禍での大学生(一般?)の特徴かもしれません。
さっさと暗黒期を脱してほしいものです。
大森は本日で多分抜け出せたのではないかと思います。

・・・

今朝、気づいたことです。

よく見ると、「涙」・・・、いや「水滴」がついてます。これは何なのでしょう?

涙という文学的表現はさておき、常識的な語句「モンテスラ 水滴」で検索してみました。
すぐに出てきました。
水滴がつくのは、ごく普通の現象のようです。
最近、あまりに人がいないので、寂しくて涙を流していたわけではなさそうです。
それか、静かですこぶる快適なので、うれし涙を流しているのかもしれません。^^


 

2022年9月6日火曜日

台風被害はなかったでしょうか?

ニュースをみる限り、台風11号は県内では大きな被害につながらなかったようで良かったですね。

県内各自治体では避難所が開設されていたので、避難所で夜を過ごされた々も多くおらえたと思いますが、夜が明け、避難指示解除となってからは、みなさんほっとして自宅に戻られたのではないでしょうか。

朝は吹き返しの風が多少強かったですが、そこまでのことはなく、ここ熊本地方は少なくとも朝は通常通りでした。
私は今朝は健康診断だったので、朝7:30には日赤健康管理センターに出かけました。
至って、ごく普通でした。

秋の台風というと、「台風一過」で、過ぎてからは快晴というイメージがあります。
今回はそれがなく、過ぎた後も何だかどんよりとしてます。
秋にはまだほど遠いということなのかもしれません。

私は平成2年(1990年)9月19日の日本列島を縦断し大きな被害を出した台風19号により、住んでいた官舎が全壊させられた経験があります。
19号はピーク時は890hPaという信じがたいレベルまで発達した台風でした。
非常に古い官舎で、さらに子どもも1歳だったので、強烈台風を用心して前日のうちに車で1時間ほどのところにあった実家に避難していました。

台風一過で快晴となった翌日、実家から戻り、自宅の中に入り、室内からきれいな秋空が見えたときはほんと衝撃的でした。
まるでマンガみたいですが、屋根が全てなくなっていたのです。
何が起きているのかつかめず、むちゃくちゃになっている室内から、しばしぽかんと上を見上げていたように思います。
我に返り、破壊されるとき、子どもを抱えて自宅にいたとしたら、あの暴風の中でどうしていただろうかと想像してしまいました。
停電していたはずです。さらに、目の前はガードレールもなく道路と境目のない川があり、濁流になっていはずです。
室内から見える真っ青な秋空は、私の中では、身の毛もよだつ恐怖感とセットとなってます。

(この時、生まれて初めて「り災証明」なるものをもらいました)

台風にはこれからまだしばし気を付ける必要があるでしょう。それ以外の災害もありえます。
災害に対する意識、備えはきちんとしておかないといけません。

先日講演した研究会は、防災学習をテーマにしたものでした。私にとって平成2年台風19号は防災に関して強烈な教材で、防災についてはそれが起点になって考えているところがあります。

そうした生の被害経験によるものではなく、みなが自分事になれるような優れた学習プログラムが開発されるといいですね。




2022年9月5日月曜日

退官に向けた大学院卒業生の動き(その2)

先月初め、私の退官に向けて大学院卒業生有志がオンラインで集合し、記念論文集発行に向けた話し合いを始めたことを紹介しました→ガリラボ通信2022/8/5
2日前の土曜日に第2回の編集委員会が開催され、私の考えを聞きたいということで、参加を依頼されました。

第2回編集委員会
日時 2022年9月3日(土)18:00-19:00
会場 オンライン(ZOOM)

第2回の参加者は
M06小松、黒田、M08佐藤、M10松尾、M15藤本、M17多賀、M20アクスト
といった面々、そして私(津曲)の8名でした。
熊本県内外で仕事しているメンバーなので、オンラインだからこそ可能な会議でした。
オンラインの威力を感じます。

さて、会議はまずは前回の議事録確認。
議事録を通して、私に、どういったところまで話が進んだのかを、レクチャーしてもらいました。

その後、私の考えを聞かせてほしいということで、決まっていたことをひっくり返してしまいそうなので、勇気も少し必要でしたが、あえてこういう方向でと私の希望を話しました。
退官時には、研究室に所属していた卒業生たちが論文を持ち寄り、記念「論文集」として発行することも多くあります。卒業生が集い、そうした論文を提供してくれることは、私には非常に嬉しいプレゼントではありますが、研究職だけでなく多様な職種に就いて活躍してる卒業生がたくさんいるので、「論文集」というではなく別の形態もありえるのではないかと思い、せっかく決まっていた方向を混ぜっ返してしまう発言をしてしまいました。
OB(M08)佐藤が次のようにソフトに議事録にはまとめてくれていましたが、要するに、前回の決定に概ねNOと言ってしまいました。
ほんと申し訳ない限りです。

ただ、まあ時間はまだあると思うので、私だけに向けたものではなく、卒業生にも意味のあるものが出来るといいかなと思います。
ただ、具体的な提案があるわけでなく、難しい宿題を有志に丸投げしただけなのでほんと申し訳ない限りです。
丸投げは昔から得意でした。それに応えてくれるゼミ生がガリラボに在籍していましたので。
卒業生有志の仕事の邪魔にならない程度で進めてもらえればと思っています。




<おまけ>
会議の途中で、OB(M17,13)多賀から、次の冊子の話題が出ました。
「超訳 タカシの言葉」 → ガリラボ通信2017/3/19(この通信の一番最後にあります)

13ゼミ生の卒業式の後、13ゼミ生が私に残していったプレゼントです。
ゼミで一緒にいた2年半、雑談なども含め、私が話したことをメモしていたようで、いくつかを選んで16頁にまとめたものです。
熊本地震で大変だったけど、コロナ禍前で色々な活動がやれて、それを共にした13ゼミ生たちでした。
懐かしい限りです。
なお、この「超訳・・・」を作った(はずの)OG(13)松崎は11月下旬に結婚式を挙げます。


2022年9月2日金曜日

美の旅へ~久々の県立美術館

久々の熊本城二の丸広場。
カラスがのんびりと水を飲んでました。昨日は蒸し暑く、カラスも耐えられなかったのでしょう、水飲み場を陣取り、水分補給に余念がないみたいでした。

同じく久々の県立美術館。
東京富士美術館のコレクションを集めた「美の旅~西洋美術400年」が9月4日までということだったので、昨日午後、思い切って出かけてきました。

平日でしたが、美術館内に入ってびっくり。
受付には長い列ができていて、「最後尾」なるプラカードを持った職員さんがいて、受付を終えて展示室に入ったらまたたくさんの人で(ごった返すという表現に近いレベル)、平日に出かけて正解でした。
最終日の9月4日にでかけていたら、人が多すぎて、入るをためらってしまったかもしれません。

美の旅は、それにふさわしい展示でした。

カメラの発明で、それ以後の美術は変化したということを聞いていましたが、なるほどと思いました。
人物画も圧倒されるものが多くありましたが、それよりも静物や風景画に私は強く惹かれました。「ローマ、ナヴォーナ広場」「サンマルコ広場」とか、「釣り人のいる川の風景」「スキアヴォーニ埠頭」とか、モノワイエの「花」とか・・・。
私自身、色々と写真を撮ることが増えたせいか、視点とか考え方というのが気になります。どうしてこの風景を選んでいるのか、そしてどういう視点で何を考えて、この姿に風景を切り取っているのだろうかとそんなことも気なりました。

オンラインで、東京富士美術館のコレクションを閲覧できます。
また県美で現在展示されているコレクションもオンラインで閲覧できます(閲覧できるのは明後日までかもしれません)。
(コレクションの画像データはダウンロードして自由に使えるようになっています。東京富士美術館のオンライン化の努力、そしてはからいなどすばらしい!)
釣り人のいる川の風景

コピーでも良いので、風景画のいくつかを飾っておきたいと思いました。




2022年9月1日木曜日

8月のアクセス統計/(コラム)霜柱の研究

9月に入りました。小中学校は夏休みが終わり活動再開ですが、大学はこれからが本格的な夏休みとなります。

8月のガリラボ通信のアクセス統計です。今までに比べると、低調なアクセスで推移しています。

トータルのページビューは、
 3,044 (PV/月) ( 98.2 PV/日 )
という結果で、3,000PV程度になるのはガリラボ通信を開設した初期の頃、2011年12月以来のことでした。
次のグラフに毎月にデータ(赤い実線)に加えて、1年間のスパンでの移動平均(青い点線)を示しています。2013~2014年ぐらいにひとつのピークがあり、2017~2018年ぐらいに最も大きなピークがあります。最初のピークは09-11ゼミ生が活躍していた頃、12~14ゼミ生が活躍してた頃に該当しそうです。
昔、堺屋太一氏が「組織の盛衰」という本を書かれていました。一般論として、どんな組織でも立上り期があり、成熟し、そして衰退していくものです。この数年はコロナの影響がかなり大きいのですが、たぶんそれがなかったとしてもガリラボも組織盛衰の法則には抗えることはなかったでしょう。ガリラボ通信PVデータの移動平均はそのことを教えてくれます。
来年が最後になります。
ピークエンド理論でいけば、来年度に有終の美を飾ることができれば、満足できるものになるはず。パワーが随分と衰えてしまいましたが、最後をどうにか頑張りたいと思います。


以下、8月にアクセスの多かったエントリーです。
有終の美に向けた大学院卒業生の動きが一番よく読まれていました。それ他はやはり卒業生の話題が良く読まれているようです。それ以外で、中学生の自由研究についてのエントリーがよくアクセスされたようです。ガリラボ以外に方が検索でやってこられたのかもしれません。この自由研究はほんとに秀逸です。



自由研究ついでに・・・
私の大好きな話のひとつに、中谷宇吉郎(物理学者)が随筆で紹介している「霜柱の研究について」というのがあります。大学に後援会主催の学生自主研究(?)という支援制度がありますが、その発表会の時の講評の中でよくこの話をしていました。
随筆には、高校の女子生徒数人の(自由?)研究のことが書かれています。女子生徒たちはマイナス10度ぐらいにもなる屋外で、徹夜して霜柱を観察・測定し、霜柱の特性を研究していました。これだけでもすごいわけですが、その成果を応用して人工的に霜柱を作るという研究にまで発展させているのですから驚きです。
中谷は、こうしたことができるために次の6つのことを指摘してます(赤字は津曲による)。

第一にそして一番重要なことは純粋な興味を持つということである。
第二には厳寒の二月、仙石原で徹夜するという程度の熱心さを持つことである。
第三には思い付いたことを、億劫がらずにすぐに試みて見る頭の勤勉さを持つことである。
第四には偶然に遭遇した現象をよく捕え、それを見逃さぬこと、即ちいつも眼を開いて実験をすることである。
第五には新しい領域の仕事を始める時に怖がらぬことである。この研究者たちが土の分析に手を付けた時のように平気で始めることである。それには余りに多くの知識と打算とが一番邪魔になる。
第六には妙にこだわらぬこと、これは何でもないようで、その実なかなか難しいことである。

世の中がデジタル化しようが、どう変わろうが、これらはどれも大切な力だと思います。しかし、デジタル化は、こうした力をそぎ落としてしまうパワーを持っているようにも感じます。デジタル化に取り込まれるのでなく、上手に利用していきたいものです。
しかし、見ていると、無防備なものだから、「モモ」に登場する灰色の男たちに近づかれてしまい、そしてそのことその存在に気づかないままに、巧みに洗脳されてしまっている人も多いのではないでしょうか。

時間があれば、ゼミ生には次のエントリーなどにも目を通してほしい。
・すぐ役立つことはすぐ役立たなくなる → ガリラボ通信2011/2/27
・自分のコンパスを見つける → ガリラボ通信2015/5/5