2019年6月30日日曜日

新ゼミ生(18ゼミ生)決定

梅雨入りしたばかりですが、いきなり梅雨末期のような豪雨の状況になり、熊本県内ではあちこちで避難勧告がでているようです。
熊本駅まで行く用事があり、白川を通りましたが、かなり増水してました。
ニュースによると益城町などでかなり冠水しているようですね。
以前の九州北部豪雨のような被害にならないことを祈るばかりです。
  
さて、大雨の話題とは関係ありませんが、ガリラボのニューフェース、新ゼミ生(2年生)を決めました。
10月から、ガリラボの18(いちはち)ゼミ生となります。
次の12名です。名字だけなので、これだけでは何もわからないでしょうけど。
男女比は半分づつです。

伊東
岡本
河合
中山
桑原
小林
高田
高濱
中村
宮川
村田
山本

とりあえず、これらの名字で今後2年(18)としてこのガリラボ通信等で紹介していくことになるでしょう。
このガリラボ通信で名前を紹介していけるようそれぞれ活躍をしていってほしいと思っています。
OB(15)村田の妹がガリラボのゼミ生として加わりました。
兄弟でガリラボに所属するのは、藤村兄弟(OG11,OB13)以来で、これで2組目となります。
 


2019年6月29日土曜日

津曲ゼミ広報紙3号発行

津曲ゼミ広報紙3号を発行しました。
(ゼミ新聞から通算すると34号となります)
今回は3月に卒業した15ゼミ生とM17院生の特集となっています。

卒業した15ゼミ生の中から3人に社会人1年目の状況を寄稿してもらっています。
3人はOG(15)八並、OG(15)藤川、OB(15)村田です。
また、社会人として定着したはずの卒業生からの寄稿「卒業生の今」には2人の卒業生OG(12)森、OB(14)谷口が登場してくれています。それぞれにガリラボでの経験と社会人について語っています。
ゼミ生及び卒業生はじっくりと読んでみてください。



広報紙と併せて映像ニュースでも卒業生が特集されています。
ゼミ生と卒業生には広報紙電子版を提供しますので、週末の時間のある時にどうぞゆっくりとご覧ください。



2019年6月28日金曜日

ひのくにワークショップ2019スタート

今日から17ゼミ生の課題「ひのくに殺人(?)事件ワークショップ」が始まりました。
スタートとなる警察署長の記者会見は13:30の予定でした。
ところが、署長役の4年(16)小島が予定時間近くなっても来ないのです。
困りました。
その時、目の前にいたのが4年(16)牧。
代役で署長になって、記者会見で17ゼミ生の前にいくよう牧に命令しました。
「え、おれがですか。まじっすか?」とこぼし、そのうちに目はうつろとなり、そしてしまいには胃が痛いと言い出す始末で、その様子に周囲は爆笑でした。


13:30になったので、牧に「行きなさい」と伝えたちょうどその時、さっそうと小島が現れました。


その瞬間の牧です。地獄に現れた仏を見るかのように、小島に感謝しておりました。

ただ、よくよく考えてみれば牧は感謝する必要は何もないわけです。
小島がギリギリにやってきたせいで、そのとばっちりを受けていたわけですから。
小島はというと、本当は牧から非難されるはずが、逆に感謝されている。
何とも奇妙ですが、こうした倒錯がどうして起きるのでしょう?
力関係? とりあえず、謎です。笑

ガリラボ内ではそんなすったもんだが繰り広げられているなか、道場では取材陣が記者会見を静かに待っているのでした。

13:30。ひのくにワークショップのスタートです。

記者会見に臨む小島と牧。
(結局、牧は小島に引きずられてこの場に連行されてきました笑)


牧は、署内の広報担当という役を与えられていたので、小島署長から命令されて事件の経緯をホワイトボードに書いていきました。
牧にとっては、これが唯一の仕事だったはずでしたが・・・・


記者会見の場に集まった17ゼミ生の取材陣3チーム(肥後日日新聞、女性ナイン、週刊文秋)。


署長の発表を真剣に聞き、それぞれ質疑の準備をしているようです。


質疑の時間になると、堰を切ったように各メディアの記者担当から多様な質問が署長に向けられてました。


その質問を、笑顔で簡単に受け流す署長。ほぼ何も答えません。orz


答えない署長に対し、さらに鋭い質問が飛んでいきました。


そういった質問に対する署長のスルーする力は半端なく(思わず、「大迫半端ないって」というコトバを思い出しました)は、広報担当の牧をつかみ、どうだったか説明させています。

「その時の○○氏の様子は?」といった質問に対しては、その場で、再現ドラマを行うように牧に強要する始末。
牧も、(反抗しても無理だと諦めたようで)仕方なく、(これまで見たこともないようなレベルで想像力を発揮して)演技をしてました。
これまでの長いガリラボのひのくにワークショップの歴史の中で、こんな展開を初めてみました。笑
 
神妙な記者会見となるはずですが、(テキトーな)署長・小島と(悲惨な)牧との絶妙のコンビに、お腹がよじれるほどの笑いながらの記者会見でした。
笑いすぎた後、我に返った取材陣(17ゼミ生)。
何も取材できていないことに気づきようです。
果たして会見の意味があったんだろうかと、こぼしておりました。。。笑


質問が出尽くし(何も答えないので、当然、出尽くすわけですが)、一瞬静かになった隙をついて、警察署長自らが「縁もたけなわではございますが・・・」と記者会見を打ち切りました。
縁もたけなわだったからでしょうが、(拍手で見送られながら)署長と広報課長は退場していきました。
こんな退場の仕方もガリラボの長い歴史の中で初めのことでした。笑


内容は覚えてませんが、お腹が痛くなるほど笑う羽目になりました。
小島・牧のコンビが退場した後、放心状態の取材陣があまりに可哀そうだったので、「進まぬ捜査、捜査本部に問題はないのか」といった記事もあり得るのではないかとアドバイスしておきました。^^;


さて、その取材陣の陣容は次のように決まりました。


来週から再来週にかけてこのメンバーでひのくに役者陣への取材が始まります。
取材対象の役者陣は以下の通りです。
 ・真中県議・・・4年(16)大塚
 ・大木県議・・・4年(16)松寺
 ・福龍苑・・・・4年(16)岡部
 ・ラフォーレ・☆・ひかる・・・4年(16)岡林
 ・警察署長・・・4年(16)小島
 ・広報担当・・・4年(16)牧
しばらく取材陣と役者陣の熱い対決が展開されることでしょう。
  



2019年6月27日木曜日

理論を実践することは簡単でない~卒論日記を事例に

卒論チームのモチベーション維持を目的に、16ゼミ生は、毎週の活動を日記(週ごとになのに「日記」はおかしいでしょうが、そこはスルーで)に記録することにしたのは6月4日のガリラボ通信で紹介した通りです(ガリラボ通信2019/6/4)。
日記は、研究室においてあり、他チームにも回覧し、コメントをもらうようにしてあります。
それによって、他チームの状況を知り、そしてもらったコメントから刺激を受けることになり、理論的にはそれで各チーム切磋琢磨していくことになるはずです。

理論的には・・・。

4つのチームの卒論日記がまとめてテーブルにおいてあるのに気づきました。
初めて気づいた気がします。
朝、テーブルを掃除することも多いので、おいてあれば気づきかと思うので、まとめておいてあったのは多分初めてだったのではないでしょうか。
4チームの卒論日記(ノート)をめくってみました。


で、その違いに、特に体裁の違いに愕然としました。

理論的には・・・と先に述べたように、理論的には、各チームは切磋琢磨してくはずです中味が勝負には違いないのですが、これまでの経験上、体裁と中味とは高い相関をしていると感じています。
他チームから刺激を受けると、切磋琢磨して、日記(の体裁)も成長していくはずですが、どうも、理論通りにコトは進んでいない印象を受けました。

理論通りに実践していくのは難しい。
理論を考え出すのも難しいのですが、実は、その理論を具体化するのはそれと同じぐらい、場合によってはそれ以上に大変です。
理論とは一般的・普遍的なものとして具体性をはぎ取って作られるものです。
だからどこでも通用するのですが、しかし、それを具体化するところは、個別的・特別ななところです。
だから、一般性を具体化するときには、その場に合うようにチューニングしていけないといけない。
そのチューニングにまた創造性・想像性が要求されるのです。

企画を立てる人は多くいるけれど(すなわち、理論を作る)、それを実行できる人が少ないと言われます。
理由は上記の通りです。
チューニングの際は、口だけでなく汗をかくことが強く要求されます。
16ゼミ生の卒論日記というよき「理論」を、よき理論のままで終わらせないように、実行力に期待したいと思います。

くれぐれも「企画倒れ」「口だけ」で終わらないように期待してます。
 
追伸
明日から17ゼミ生の「ひのくに殺人(?)事件ワークショップ」が始まります。

2019年6月26日水曜日

久々の雨。雨に備えて傘を。

久々の雨となりました。
「うっとうしい梅雨の季節」という表現もありますが、今日の雨は、そんな言葉がまったく当てはまらない、待望の恵みの雨ではなかったかと思います。
今年は、九州北部は、観測以来もっとも遅い梅雨入りだったようです。
春は草木が芽吹き、梅雨は雨が降り、夏は暑く、秋は紅葉が美しく、そして冬は寒いと、その季節ごとに平年並みが一番良いだと思います。
人間もそうで、やるときはやるといったムラのあるタイプは出来れば避け、いつも安定してきちんとやっているのが良いのではないかと思います。

話しは変わりますが、たまがーると玉名女子高校の生徒(4人)との合同ワークショップの内容が固まりました。
先日、たまがーると打ち合わせをしたものをリーダー4年(16)荒木が案として整理し、文書化してくれたものに私が手を入れ、先方と先生とメールで打ち合わせた結果、「これでいきましょう」ということになりました。
高校生とのワークショップは、12ゼミ生のチームたまガリ(代表OB(12)丸野)が北稜高校と行って以来です。
ただし、たまガリは、40人の生徒を相手して奮闘していたので、それに比べればやりやすそうです。
玉名女子高校とは、肥後民家村を舞台にした動画づくりを行う予定にしています。
ワークショップでは、そのアイデア出しが目的です。
ワークショップがうまくいくかどうかは、たまガリが入念に準備していたように、たまがーるの入念な準備が要求されるでしょう。
たまガリの活動をよく勉強しておくといいかと思います。
高校生を相手にして、いい成果を出していくには、たまがーるメンバーの高校生に対する指導の力量が試されることになります。
力量の差は、ワークショップのやり方やたまガリの活動の研究など事前の準備が大事ですし、さらに今やっている課題の本質をどれほど深く理解しているかにもよるでしょう。
指導する側、立場の強い側が何も考えておらず主体的でない場合は、うまくいくはずがありません。
どうすればうまくいくのか、しっかりと準備をして臨んでほしい。
そしてそれは、そうすることが、自分たちの力を伸ばす一番優れた方法です。

濡れぬ先の傘」という言葉があります。
梅雨に入りましたので、特に大事ですね。^^



2019年6月25日火曜日

16ゼミ生の卒論月例報告会

最近、異なる通勤路にしていて久々に健軍川沿いを通ったら、立派なひまわりが咲いていて驚きました。
梅雨の季節は紫陽花のはずですが、梅雨入りが記録的に遅れている熊本では、紫陽花は似合わないということでしょうか?

朝陽の方向をしっかりと向くひまわりに、このまま梅雨がなく夏になってしまうのではないかと、そんな恐ろしいことを想像してしまいました。
もしもそうなったら、農家のみなさんには大変なことになってしまうでしょうから。


午前中、4年(16)ゼミでした。
誰も遅刻することなく、14名全員が10:20に集合しました。


今日のゼミのプログラムはシンプルです。
理由は報告会が主だからです。5月末のゼミ紹介が終わってから卒論に本格的に取り組み始め、今日はその1カ月の成果を発表する「月例報告会」でした。
リーダーのジャンケンで発表順は決まりました。


トップバッターはArtract。今日は4年(16)大友と岡部による発表でした。
Artractはガリラボ通信でも頻繁に紹介しているのでコメントは省略します。


2番目はインベスト。「観光」をテーマに取組むこのチームは、これまでは調査をやってきており、今日はそれについての詳しい説明でした。
このチームはやるべきことをかなり明確に設定して行動していて、ここまでは順調に進んでいるように思いました。ただし問題は活動がより具体的になっていくこれからです。
暗礁に乗り上げることになるでしょうが、焦らずくさらず乗り切っていってほしい。


3番手はチームSC(ソーシャル・キャピタル)。このチームは「組織の伝承」がどういったメカニズムで起きるのかを、インタビューを通して調べていく予定です。研究計画がまだかなり漠然としているので今後は計画をより明確にしていくことが大切になりそうです。


最後はたまがーる。このチームもガリラボ通信でよく紹介しているのでコメントは省略します。


月例報告は、次の評価表を使ってゼミ生間でピア評価(相互評価)を行います。
自由意見と併せて、結果は来週、川上ゼミ長から報告されるはずです。


月例報告会を終えて思ったことは、就活や公務員試験などの非常に忙しい6月であったにも関わらず、意外にというと失礼ですが、全体的にレベルが高い報告でした。
内容がしっかりしていました。
今後、話が具体化していくと、難しくなっていきますが、上でも書きましたが、焦らずくさらず、問題と格闘していってほしいと思います。
難しくても、我慢して格闘していると、必ずアイデアが生まれ、解決に向かっていくものです。
アイデアは、一番考えた人のところに降臨するものです。
頑張ってほしい。


午後は、たまがーるとの会議。前にきちんと言ったので、リーダー4年(16)荒木がしっかりとアジェンダを作って会議に来ておりました。
しっかりと話し合いが出来たように思います。
その後、チームSCとの会議。
こっちは会議というよりも、90分近くほぼ私の講義になってた気がします。
が、この講義を受けて来週は私と議論ができるようにしてくるはずです。
期待しております。


<おまけ>
思い立って17時ごろからガリラボの共有フォルダのメンテナンス作業を始めました。
古いNASを容量の大きな新しいNASへの交換。
が、タイミングを間違えました。
データの移行にとてつもなく時間がかかります。
ゼミ生がいるときには出来ない作業なので、ゼミ生がおおよそ作業を終えた夕方ぐらいから開始したのですが、失敗でした。
もっと余裕のある時にすればよかった。
明日の作業に支障が出ないようにするには、どうも後1時間ぐらいは(現在21:20)はこのまま作業を続行しないといけないようです(涙)。

帰りたいけれど、帰れない状態です。
今日はいつもと違って早朝5時前には仕事モードに入ってしまったので(暑くて目が覚めただけですけど)、この時間になるとなかなか辛いものであります。
 


2019年6月24日月曜日

スケジュール帳を持ってますか

今日の授業で「見える化」をテーマに話をし、その後、1年生に自分の身の回りにある事例を発表してもらいました。
アルバイトのシフト表、カラオケの点数、健康診断の数値などが挙がり、最後にスケジュール表というのが出てきました。
それぞれについてコメントしつつ(少しだけ白熱教室風←今のゼミ生はわかりますかね?)、最後のスケジュール表に関しては、「そう言えば、ゼミ生も全員がスケジュール帳を持っているな」と思ったので、受講生150名に「スケジュール帳を持っていない人?」と尋ねてみました。
手を挙げたのは、ひとりだけでした。
ひとり、強者がいましたが、ほぼ100%近くが持っているわけで、現代の大学生は、1年生であってもスケジュール帳を持ってないと大学生活が送れなくなっているわけです。
「そんなの当たり前じゃん」「だから何だ」と思うゼミ生もいるでしょうが、そこで何も疑問が湧かないのは今現在を生きているだけだからでしょう。
このことは、過去と比較すると驚異的なことです。
これが一昨日も書いた「縦との比較」から導かれた驚きです。
驚きというのは、知識に依存するようです。
昭和の時代を大学生として過ごした私とかは、私はもちろんのこと私の周囲でスケジュール帳など持っている大学生は皆無でした。
工学部の学生だったからかもしれません。
私の身の回りで手帳を取り出すような学生は一度も見たことがありません。
ひょっとすると文系の学生たちは少し違っているかもしれませんが、まあそう極端には違ってなかったでしょう、おそらく。
 
1年生の挙手の様子を眺めながら、この差異は何だろうとかと考えていました。
昭和の学生がスケジュール帳が不要だったのは、普段は、時間割に従って行動しているだけだったからです。
私や私の周囲はそうでした。
アルバイトなどが発達していない時代ですから、時間割がほぼスケジュールの全てで、それ以外のイレギュラーな予定は、わずかしかなかったので、記憶しておける程度でした。
非常にシンプルな時間世界を生きていたのが昭和の時代の学生であったように思います。
(ちなみに私は社会人になっても20年近くスケジュール帳を持たず暗記だけに頼ってました。40歳近くまでそれで破綻せずに過ごせてました。それほど何も予定のない世界を生きていたわけです。涙)

平成の時代を経て、それは一変したようです。
今のアルバイトは、私たちのころのアルバイトとは、言葉は一緒でも中身はまるで違っています。
アルバイトのために、面接があって履歴書を出すという話を学生から初めて聞いたとき、ひっくり返るぐらいに驚きました。
私たちのころのアルバイトは、単発で、ちょっと手が足りないから、この日だけ頼まれる類の完全に臨時的なものばかりでした。
今のアルバイトは、もうその時代のアルバイトではなく、ほぼ仕事の一環として経済活動の中に完全に組み込まれていることを、履歴書の話を聞いて理解しました。
現代の学生は、仕事の一環を担うようになっているわけで、そうなると当然、昭和の時代と比べて非常に複雑な時間世界を生きているんだろうと思います。

なんか、大変そうです。
 
一昨年まで副学長でスケジュールに縛られることが多かったので、それから解き放たれてから、今でもやることは多いものの(時間割に支配されてます)、それ以外のスケジュールは自分で管理することができるようになり、何とも言えない自由を日々感じています。
他者からではなく、自分で自分を律する自由というの意外に充実しているものです。
昭和の時代の学生たちは、スケジュールにない時間が多く、そのため自堕落になる自由と常に隣り合わせでしたが、一方で、それは何とも言えない充実した自由を手に入れる可能性もあることでした。

どっちが良いのかとか、その価値判断についてはよくわかりませんが、一つ言えることはそうした議論をする時間はあった方がいいかなと思います。
スケジュールが詰まっていて、議論を深める時間を持っていないということはあまり良いことではないでしょう。
  


 
 

2019年6月23日日曜日

発想が少し内向き志向ではなかろうか

今朝、次の記事を目にしました。

 日本の競争力「過去最低」世界30位の衝撃
 衰退の根本原因を示そう〜このままではジリ貧だ
 現代ビジネス2019/6/20

企業の競争力は、その国についての代表的な指標の一つでしょうが、この記事は、日本がその指標に関して世界30位にまで後退した原因を探ろうとしたものです。
根本的な原因として、日本人の内向き志向が指摘されていました。

次の図は、各国企業のグローバルな共同研究ネットワークを図示したものです。
欧・米・中がひとかたまりになって緊密な共同研究を行っていることが一目瞭然です。
それ対し、日本は国際的な共同研究が少なく、独自に研究する道を選んでいるかのようです(ちなみに、韓国も同様な形です)。

世界の企業の共同研究ネットワーク(2011-2013)


このグラフを見ると確かに国際性の面で問題があるのかなと感じます。
著者は、原因を日本人の閉鎖性に求められています。
それが根本的な原因なのかどうか、そのあたりの理屈は記事だけでは私にはよくわかりませんでした。
議論がラフで、原因を探っていくためには、もう少し色々なデータを多角的に検証しないといけないのかなとは思いますが、一般常識の範囲でという条件付きであれば、閉鎖性なるものが原因のひとつであるのかなと感じます。
そして、その解消するには、学生の留学経験が重要である、と述べられています。
特に検証されているわけでもないので、結論についてそこまで納得できるものではなかったですが、開放性の開発のために、多様な人と接することは必要条件になっているのかもしれません。

ところで、話を少し身の回りのことに振り向けると、留学の大切さからの類推で、熊本以外、もっと言えば熊本県立大学以外にも世界があることを自覚していくことが大事ではないかと思いました。
随分前に読んだ書籍に
  デザインド・リアリティ―半径300メートルの文化心理学
というのがあります。
人が、半径300メートルにあるものでその人の世界が作られてしまうことを論じた本ですが、油断するとほんと半径300メートルが全てになってしまいかねません。
ゼミ生と色々な企画のことを話したり、企画のことを相談されたりすると、その話の土台が県立大生、しかも同じ学年という、完璧に300メートルの世界だけで生きている気がするときがあります。
生活そのものは300メートルでもよいのですが、ネットを使えばその範囲に無限の情報があるわけで、そこに気づき、深堀をしていくと、内向きとは無縁に生きているようにも思うのですが、どうでしょうか。

どうも、発想が内向きの傾向にあるのかもしれません。
思わずニヤリとしてしまう、面白い企画を聞く機会が減りました。
単にしっかりしているだけでは、これからの時代の社会人としてやっていくには、力が少し足りない気がします。


2019年6月22日土曜日

パソコン視点での昭和と令和の大学生比較とか。

Nコン(NHK全国大学放送コンテスト)の打合せを昨日、3年生の有志とで行ったのですが、その時に、映像制作部門について、過去や未来との関係性が話題になりました。
映像制作部門を担当するのは3年(17)松原。ひとりです(笑)。

その議論を聞きながら、ふと私が思い出したのが、次の記事です。
昭和のビジネスを再現してみた


随分前の記事で、いつ読んだかの記憶になく、念のためにとガリラボ通信を検索してみたら4年前にこの記事を紹介していることを発見しました(記録って、まことに便利!
夢について漠然と考え、つらつらと書いてみましたガリラボ通信2015/11/28)

さて、令和の時代になり、平成を振り返ってみると、平成とはパソコン(コンピュータ)と通信とがインフラとなっていった時代であったという見方もできるかと思います。
デジタル化といった方がより一般的かもしれません。
その流れの中で、例えば、「写真」というものの見方も激変したように思います。
昭和の時代から比較すると、現在はとんでもない量の写真が飛び回っている時代です。
昭和の時代とは写真は紙の上に記録し、それを「後から」眺めたり思いに耽るものでした。
それが今は紙の上での写真を見ることはほぼなく、9割方の写真はスマホのディスプレイの上にあり、「後から」というよりもほぼリアルタイムに活用していくためのものになっているのではないでしょうか。
今は、写真はちょっとしたメモ代わりになってますが、昔は、写真をそんな風にとらえる人は皆無でした。
近年はさらにそこに動画も加わってきています。
なので、昭和を生きた人たちと、令和になった今を生きる我々では、写真について捉え方はかなり異なっていることでしょう。

デジタル化の普及は、大学生にどんな変化を与えたのでしょうか。
令和の今を歩み始めた私たちは、今どんな道を歩いているのでしょう。
その道がどんな道かを理解する手掛かりは、APUの出口学長さんが使われる手ですが、横との比較(国外の人たちとの比較。よそではどうやっているか)か、縦との比較(歴史の分析。昔の人たちはどうやっていたのか)で考えるのが便利です。

ということで、今を知るために、平成の時代に何が起きたのかを知るために、縦との比較として、平成という時代をジャンプし昭和の頃に身を置いて、今の自分と比較をしてみるとよいかもしれません。
ビジネスが随分と変化したわけですが、大学生も当然ですが随分と変化しているはずです。
昭和の頃に大学生だった私のような年代と比較し、デジタル化の影響を数分間の映像として可視化するのは面白いチャレンジのように思います。
ただし、過去が関わると果たして出来るかどうかよくわかりません。
どうすれが自然でしょうか。
映画化された小説「永遠のゼロ」で使われた手法(自分たちの祖父の過去を様々な人たちの取材を通して明らかにしてきました)とかひとつあり得そうです。



2019年6月21日金曜日

17ゼミ課題「県大リポート」発表/Nコン打合せ

夏至の日のGoogle


陽が落ちるのが最も遅くなる本日、17ゼミ生は、課題「県大リポート」の発表(アナウンス)の日でした。
発表順と審査項目です。なお、審査は発表と同時に別に提出しているレポート(紙版)につても評価していきます。


課題「県大リポート」は県立大に関わるテーマで調査したことを1分から1分半程度のアナウンス風原稿にまとめ、わかりやすく話すことが求められます。
ニュース原稿などがどんな感覚で作られているのか、多少なりとも理解できるはずです。
アナウンスなので、その雰囲気を出すべく、スタンドに取付けられたマイクをアンプを通しスピーカーに接続して発表するスタイルにしました。
ゼミの時間になり、道場に出向いたら17ゼミ生でセッティングを終えていました(ちょっと不備もありましたが)。

さて、くじ引きで決まったトップバッターは3年(17)西。

ギャラリー(他のゼミ生)は発表者のアナウンスを聞きながら項目に従って審査をしています。


調査の難易度及び調査内容についてのコメントはしませんが、アナウンス自体については岩奥ゼミ長と河野がやはりうまかった。高校時代、アナウンスのサークル(部活)で活躍をしていたそうです。


最後の2人は川上と松原。
川上のネームプレートには「社長」と入っています。

そして、松原には「人事部」と入っています。

意味不明ですが(笑)、まあよかった。笑

初めての試みでしたが、全員いい感じで発表をしていました。
アナウンスという形でのプレゼンに、みんな新鮮さを感じ、そのために緊張もしたのではないでしょうか。
新しい取組みは予定調和が難しいゆえに、緊張を強いられ、その結果、課題としてはよいものになります。
さて、今日でひとつの課題が終了したので、次は新しい課題。
次は、まったく新しいものではなく、もう10年近く行っているガリラボの伝統的課題です。
ひのくに殺人(?)事件ワークショップ
ガリラボのゼミ生であれば全員知っている課題で、この通過儀礼は、ガリラボにいたことを実感させるものになるはずです。
新しい取組みはもちろん大事ですが、共通の体験というのは文化遺伝子がメンバーに埋め込まれることになり、それによってコミュニティメンバーとしてのアイデンティティを獲得していってはずです。
不易と流行・・・この双方が適度に混ざって体験していくことが大事であろうと思います。


17ゼミ生が終わり、ガリラボに戻ってきたら、玉名市の平野さんが来られてました。
近くで買ってこられたお土産を持参されて。
最近あまり話をしてなかったので、色々と話すことがあったはずですが、この後、Nコンに向けた打ち合わせがあったため、大変申し訳ないことに、お土産だけはちゃっかりと頂き、帰っていただきました。


Nコン(全国大学放送コンテスト)は17ゼミ生有志で参加します。平野さんのお土産を頬張りながら有志でNコンに出す予定の4作品についての企画を議論していきました。
7月中には具体的な企画を完成させないといけませんのですが、今日は少し進んだように感じました。


充実した夏を過ごせるように、優れた企画が出来上がることを期待しております。



2019年6月20日木曜日

キャリア形成論(上級生編)への依頼

本日のお昼、新しくゼミ生となった2年生の伊東に来てもらいました。
キャリア形成論の上級生編での発表メンバーについての依頼です。
時期が近付いてきたのでそろそろ決めないといけなかったのですが、2年生をどうするかが決まらず・・・
ようやく2年生のゼミ配属が決まり、その中で一番よく知っている伊東に白羽の矢を立てたわけです。
快くOKしてくれ、それで本日、こういった話をしてほしいと正式な依頼をしたのでした。
それ以外のメンバーは以下の通り(なお、4年(16)大塚、そしてM1(19)塘添にも実は本日依頼しました^^)。


ところで、伊東と話をしていたら徐々に盛り上がり、キャリア形成論の飛び越えゼミでの活動の話になりました。
話を聞いていくと、映像についてのスキルを高めたいとAfterEffectのような難解なソフトに具体的にチャレンジしていたりして、さらにインバウンドなどに強く興味を持っているなど、抽象的なやる気ではなく、かなり具体的なやる気を感じました。
やりたいことを色々と提案して、まるでOB(10)保坂のような雰囲気で、保坂は違うのは賢そうなところですが、提案を聞いていると、こっちがかなり楽しくなり、
ならばと・・・
活動の場を提供するために、4年のたまがーるやArtractの卒論の活動の手伝いをさせようと思いました。
どういった形で入らせるか具体的なことはまだノーアイデアで、これから考えることにしますが、例えば、2年生でジュニアチームを作って見習いチームとして、正統的周辺参加をさせていくのもいいかもなと思っているところです。
4年生にはまだ何も話をしていませんが、そういう形で進めようかと思うので、どうぞよろしく。^^;

そのArtractは、本日、県立美術館に今後の計画についての提案をリーダー4年(16)岡林から送ったようです。来月から動きを出します。

それ以外には今日は・・・

4年(16)岡部から白亜祭の企画についての説明を受けました。
方向については特に問題がなく(まだ抽象的なレベルなのでダメ出しをする段階でもありませんので)、先に進むようにと伝えておきました。
なお、ひとつだけアドバイスしたのはセキュリティ問題におけるリスク分散の考え方です。この考え方を使うとお客さんに回ってもらうのが非常に簡単になります。
情報社会とコンピュータの講義で話をしたものですが、岡部に聞いてみたら、何も覚えていないということでした。ま、そんなものですね。
知識は使ってみないと、生きた知識にはならないということかと思います。

夕方は院ゼミ。
M1(19)福嶋とマンツーマンで、今日はキャリア開発を勉強しました。
私にとっては復習でしたが、それでもかなり面白い内容でした。
色々な組織の管理職の人たちは学んでおくべき内容かと思います。
なお、合間の雑談の中で久しぶりに「聖俗革命」のことを話題に出しました。
検索してみると、ガリラボ通信では9年前に話題にしてました(ガリラボ通信2010/12/12)。
教会の権威がはぎ取られていく過程は何百年も前に起きたことですが、実はそれと全く同じことが現代にも起きており、聖俗革命は極めて現代的なものです。
ところで、9年前のガリラボ通信の内容を読み直してみてちょっと驚きました。
意外に的確です。


<おまけ>
今日の県立美術館のツイートをみてはっとしました。
Artractのツイートの影響を受けられたのではないかと思ったのですが、気のせいでしょうか。
これまでは事実情報だけの提供がメインでしたが、かなり主観的な、どなたかが何とかなく想像ができるツイートだったので、思わずリツイートしてました。
そこに人(個性)を感じる情報発信というのはやっぱり非常にいいと思いました。




2019年6月19日水曜日

「ズレ」という視点

次はダイヤモンドオンラインに出ていた最近の記事(こちら)です。
これで、初めてVTuberなる言葉を知りました。
Youtubeの世界で人気になっていて、さらにそれがリアルの世界にも登場を始めているという・・・。
知りませんでした。


VTuberとは、情報空間内のアバターを、モーションキャプチャの技術などを使って遠隔で動かし、エンタメ化されているものです。
アバターを自分の動きを使って操作するのは、身近には、LINEにも搭載されているツールで多くの方が経験しているのでしょうないでしょう(私なども、LINE電話を通して、そうしたアバターを使って頻繁に2歳の孫と遊んでます^^)。

生(リアル)な人間のYoutuberとしては「ヒカキン」氏が著名です。この方のチャンネル登録は700万人を超えてました。

一方、上記記事に出ていたVtuberの先駆け「キズナアイ」のチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC4YaOt1yT-ZeyB0OmxHgolA
を見ると、チャンネル登録者は260万人もいるではないですか!
驚きました。
こうした人気を、消費者向けの企業は無視できず、サントリーなども
 燦鳥(さんとり)ノム
なるVTuberをプロデュースしてます。これのチャンネル登録者は現時点で10万人。


アバターによるバーチャルな表現の世界。侮れません。
それにしても、多くの人が、どうしてこうした表現に惹かれるのでしょうか?


ところで、ゆるキャラについて考えてみると、あれは完全リアルな代物ですが、しかしどこかバーチャル的な要素もなくはありません。
誰かがアバターをコントロールしているのがVTuberで、中の人が外にいてコントロールしているわけで、ロボットを遠隔操作しているかのようです。
一方、ゆるキャラは、中の人が完全に中にいて、ゆるキャラというアバターをコントロールしている。
似た者同士のようです。
中の人が直接、人々の前に現れても誰も興味を示さないのでしょうが、あえて姿を隠してアバター(ゆるキャラ)を利用することが興味を持ってもらっている。

VTuberは、それだけ見ていると、単なるアニメでしかありませんが、アニメから少しずれていて、そして背後にいるリアルな人間からもずれたところにいる存在です。
特定の人たちは、完全な生の人間(リアル)から少しずれていることに面白さを感じているのでしょうか。

「ズレ」がポイントなのかもしれません。
ゆるキャラ「ちぃたん」が人気になったのは、リアルなYouTuberをゆるキャラという表現によってずらしたところがポイントだったのかもしれません。

福岡からの帰りのバス内で書いているので、ちゃんと頭が整理できませんが、とりあえず、VTuberの話を読み、YouTuberタマにゃんも、何かをずらすといったことが必要なのかなと、そんなことが頭に浮かびました。
なお、Artractは細川ガラシャを使った表現に挑戦していく予定です。これにも、「ズレ」というスパイスを加えていく必要があるのかもしれません。

表現をしていく予定のガリラボのゼミ生は、色々と考えておいてほしい。

中途半端ですが、今日は以上で。
 



2019年6月18日火曜日

Youtuberタマにゃんロケ(第1話)@新玉名駅&たまララ

関係各位(タマにゃん、津曲、たまがーる、玉名市役所関係者、たまララ関係者、JR九州)の日程調整の結果、ほぼピンポイントで調整が出来て、本日12時から新玉名駅ホーム及びたまララにてYoutuberタマにゃんの撮影を行ってきました。
企画の段階では無理ではないかと思っていた内容を、JR九州さんのご厚意により、特別な許可を頂き(有難い)、12時に新玉名駅ホームにたまがーるは降り立ったのでした。


企画は、通過する新幹線とタマにゃんが競争するというもの。
12時16分に新幹線が通過する予定でしたので、急ぎカメラ準備をして、さらにタマにゃんにもやるべきことを指示して・・・・無謀なことにクラウチングスタートをさせました。


リハもなく一発勝負。
予想以上に新幹線のスピードは速く、結果はご覧の通りです。新幹線が見えたと思ったら、あっという間に追い抜かれてました。


瞬殺に近いものでした。あっという間というのはあの状態をいうのでしょう(涙)。
撮影時間があまりに一瞬過ぎて、果たして映像が出来上がるのか心配です。orz

惨敗した最初の勝負に懲りず、2回目の勝負。
次は、タマにゃんは、新幹線の通過音の中で、相棒の声を聴きとれるかというチャレンジをしてみました。


金栗バージョンのくせに、最後は諦めたのか、勝負の枠外に出て気楽に手を振るYoutuberタマにゃん(笑)。



JR九州さんの多大な協力を得て、無事(?)に企画を実行させてもらい、新幹線ホームでの収録を終え、ロケ隊一行は1階へ移動。
金栗バージョンから急ぎ衣装直しをしたタマにゃんは、日本遺産巡りの第1話の撮影に挑みました。
写真で腹痛ではないかと思える演技をしているタマにゃんですが、どうもこれはお腹がすいたという演技のようです。
この場面は腹痛でないので、OKが出ず、何度もやり直しをさせられておりました(笑)。



たまララでの撮影。
ここで色々な場面が撮影しましたが、その中のワンカットに、観光協会の泉さんに登場してもらいました。
これまで登場してもらってきた役者さんの中で、昨年登場したあのアクダマ星人と同レベルで、演技が上手であったように思います。^^;


予定してた2時間できっちりと収録を終えました。なんとかなるものです。
これも協力していただいた方々のおかげであろうと思います。
有難うございました。

たまララを出る前にみんなで記念撮影。




<おまけ>
ホームでの撮影を終え、次に向かう前、新幹線駅構内でたまがーるの2人(荒木と小島)。楽しそうです。




教員不在の16ゼミでしたが。

今日は、多様な関係者の日程調整の結果、チームたまがーるが玉名で撮影をすることになり、私も出かけることになったので、16ゼミは欠席。
が、先週もそうでしたが、教員がいないぐらいでガリラボのゼミが休みになることはありません。

今日は卒論チームに別れての話し合いでした。
(4年(16)川上ゼミ長から報告によると)来週が月例報告会を行うので、ゼミではその話し合いを中心にやったようです。


また、モチベーション維持用ツールとして16ゼミ生が選択した日記もスタートしたようです。
チーム相互で交換し、コメントを入れるというルールが決まっているので、各チームともに多様な指摘をもらうことになるはずです。
他チームから刺激をもらうことでしょう。


もうひとつ。月例での卒論進捗報告会では、発表内容を評価する予定ですが、今日はその評価表(ルーブリック)も話し合って決めたようです。
次は川上ゼミ長からが決定した部分の連絡のために私のデスクにおいてたものです。
少し添削して、月例報告会での評価に使用していきたいと思います。


来週は最初の月例報告。
内容のある報告会になることを期待しています。