2020年1月31日金曜日

今年度最後の17・18ゼミ

今日で今年度の大学の授業は終了です。
ゼミのラストでした。
16・17・18ゼミがありましたが、16ゼミの内容は明日紹介したいと思います。

 
17ゼミは「域学連携」に関する書籍づくりの件がようやく決着しました。
タイトルが決まったのです。タイトルは、
 津曲研究室3年生編「まちをかける~大学生と地域との連携~」
となりました。この週末にはすべての揃え、来週チェックをして原稿作成を完了させたいと思います。

残りの時間は16ゼミ生の追いコンについての打合せ。
初めて、17ゼミ生の卒論チームに分かれての打合せとなりました。
なんか新鮮です。
この6人は美術館と連携する予定のチーム。話をしている様子をみていると知的な感じでした。


こっちの6人は玉名と連携する予定の6人。様子は美術館チームと対照的でした。
このとんでもない連中をまとめていくリーダー園田は大変になっていくのではないかと思います。気の毒です。笑


5限目は18ゼミ生。
今日はこれまでの成果をポスターで発表しました。
情報のゼミ全体の合同発表会です。
ガリラボからは2チームをエントリーし、Davinci Resolveについて発表しました。

Aチーム。Fusion機能について発表しました。

発表するAチーム。

Aチームです。


Bチームはカラーグレーディングについての発表。

女子学生3人が見守る中、男子学生によるプレゼンでしたが、なかなか良い感じでした。


18ゼミ生は最後に、これまでずっと世話してきた3年(17)橘にお礼を伝え、ゼミを終了しました。
4月から18ゼミは独り立ちすることになります。



2020年1月30日木曜日

ガリラボのこれまでの地域連携の姿が少しまとまってきました

今日の昼間の予定表は17ゼミの幹部会議のみ。
予定が入ってない分、ひたすらまとめ作業をやっていました。

域学連携についてまとめの作業です。17幹部会議もメインはその話題。
1月末(明日ですね)までには決着をつけて、試験モードに入ろうと話していました。
締め切りがあると人間、仕事をするものです。
章ごとの扉やカバー、表紙なども出来上がってきてました。
全部は現在手元にないので、章の扉だけ紹介します。いい感じです。

 
ただ、ひとつだけうまくいきません。
タイトルが決まらない!
難しいものです。
私がぱっと決めるわけにもいかないでしょうし。
本来は、趣旨について本質的なところまで深く、深く議論して、その議論の過程で関連する大切な言葉を使うべきなんだと思います。
ただもう議論する時間は残されていません。
明日を締め切りにしました。^^


私の方は最近ずっと付録づくりを頑張っておりまして、今日の段階で9割ぐらいできました。目標としていた50頁以内にも収められそうです(現在40頁ほど)。
この作業を始めたら、添削以上に大変な作業になってしまいました。
まとめていると、ただまとめているだけではもったいなくなってしまい、ガリラボでは諸々の映像など作ってきたわけで、それらの関連資料にQRコードから飛んでいけた方がいいなと思ったのがいけなかった。
そう思って作業を始めると、意外とそうした関連資料が散在しており、さらに特にネット上にアップされているわけでもありません。
散在している資料を集め、ひとつにまとめたり、逆に分解したり、それらにタグをつけてネットにアップしてQRコードを作成していく・・・という整理・整頓作業を果てしなくやる羽目になりました。
締め切りがあるので最終的には手を抜かざるを得ません。ちょっと残念です。
次は、付録冒頭の天草市や菊陽町との連携についてまとめたページです。
まだ出来上がってませんが、全部を眺めるとガリラボにとって意外に重要な資料になりそうに思いました。
これを眺めれば、これからのゼミ生が、これまででどういったことがあったのか理解するのに適切な文献になりそうです。


今回のようなことがないとこうしたまとめ作業をやることはないはず。
貴重な機会になりました。
 


2020年1月29日水曜日

ミミー号からのお礼の手紙

年の初め1月7日にArtractのメンバーがRKKラジオに登場しました。
ガリラボ通信2020/1/7
今日、「津曲ゼミArtract様」の宛名に封書が送られてきました。
4年(16)岡林が開封すると出演した3人分のCDと丁寧なお礼の手紙が入っていました。
ミミー号のキャスターの方からでした。
わずか10分程度の出演に対し、こんな手厚いをお礼をみて、私はほとんど関係ないのですがミミー号キャスターさんの気持ちに感動しました。
相手はArtractだけでないわけですから、随分と大変なはずです。
人が感動するのは、そうした手間に対してです。


私もなかなか出来ないでいますが、こうした心遣いこそが大事ですよね。
今日、17ゼミ生の域学連携に向けた文章を添削しましたが、全員が「社会人基礎力」に触れていました。
が、こうした心遣いを社会人基礎力と捉えているゼミ生はいなかったかような・・・。
自分の利益だけが前面に出ている印象を少し受けました。
そういうのは長い目で見たときにどうなのでしょう。
私もそしてArtractのメンバーも、ミミー号の方のこうした行為に接し、きっとRKKラジオ自体のファンになったのではないでしょうか。
自然にそうしたことができるようなるときっと社会人基礎力も高まっているのではないと思いますが、果たしてどうでしょう。


実は、ミミー号での取材はガリラボはこれで2回目となります。
1回目は菊陽町で活動した「きくりん人。」が菊陽町のたわらや酒店さんで取材を受けました。もう7年も前のことになります。
ガリラボ通信2013/3/12
きくりん人のメンバーはこの4日後が卒業式でした(ガリラボ通信2013/3/16)。

<おまけ>
Artractのラジオ放送2020/1/7 ⇒ YouTubeで聴く
きくりん人のラジオ放送2013/3/12 ⇒ YouTubeで聴く



<追記>
4年(16)岡林が、Artractの活動でお世話になった方々にお礼のメールをだしていました。
直接お礼にいくようです。
ミミー号同様にDVDのお土産を持って。
随分前から、岡林がこの計画を考え、相談しメンバーみんなで準備をしているようでした。
怒られないと思うので(笑)、私にもCCで届いたメールのひとつを暴露しておきます。
こういうのも社会人基礎力のはず。ほんと立派です。




2020年1月28日火曜日

16ゼミラスト幹部会議

これまで何回やったことでしょう。幹部会議だけでも60回以上。それ以外に玉名でのチームたまらんの活動打ち合わせも含めると100回は軽く超えているはずです。
時には濃密に、またあるときはさらりとした打合せも、そうした会議は今日で最後になりました。
川上、笠原、大塚の3人で、小島が不在ですが、最後なので記念写真を撮っておきました。
おそらくこのメンバーで会議することはもうないはずです(たぶん)。
最後のショットとなりました。またひとつ終わりに近づきました。orz


終わりといえば、今日で後期の「情報社会とコンピュータ」も終了しました。
ようやく・・・。
授業はどうして90分なのか、5分とか15分では何故だめなのか。
90分である必要性について、根拠を挙げるとすればどういうことが考えられるかと(法令のことはとりあえずおいておき)、という話を少ししました。
この時間は、情報伝達の在り方に影響を受けており、それを踏まえて時間割という概念も作らざるを得なくなりという感じであったろうと想像されます。
それらが暗黙の前提となり、その前提の上にのっかって今の教育現場は存在しているはずです。
だけど、その前提が崩れれば、その上に構築されている論理は無意味です。
情報化の進展はこうした常識を壊していくはずで、そうなると例えば現在の教育の在り方とかも土台から変わっていくのに違いありません。
破壊的イノベーションはすでに見えないところで始まっているはず・・・。
破壊的イノベーションの理論を確立させたのはクリステンセン教授ですが、つい先日(1/24)白血病で亡くなったとニュースが流れていました。
10年後、今の教育スタイルは果たして存在しているのでしょうか。
 


<おまけ>
昼休みに5人組の写真を撮りました。どういう5人組なのか、すでに忘れている人もいるのではないかとちょっと心配です。^^;
人の噂も●●日というぐらいですから。
この写真は失敗したものですが、ちゃんとした写真が4月発行の春秋彩に掲載されるはずです。




2020年1月27日月曜日

共感されるツイート/域学連携書籍の進行具合

今日は暴風が吹き荒れてました。
「雪で電車が止まった」と言って困るというのがこの時期だと思いますが、今日は「暴風で電車が止まった」とのことでした。
「1月なんですけど、今は」と(とりあえず天に向かって)言いたい。
気温も20度ぐらいあるし、季節外れも度を越している気がします。


ガリラボについての話題です。
Artractのツイートが随分とリツイートされています。
刀剣に関するツイートはこれまでも多くリツートされていたのですが、今回のツイートで建物の設計などの話題でも多くの反応(共感)が生まれることを知りました。
美術館をフォローされている方々ですので、やはり「美」について敏感だということでしょう。
機械的な美にしか興味のなかった(今もその傾向のある)私ですが、もう少し他の領域の美についても共感できるような感性を持ちたいとものだと思います。
今後、Artractがツイートしていくべきヒントを与えてくれるツイートでした。


さて、世の中は色々なことが起きているわけですが、その中で、「タンクマ」休刊の記事に目が留まりました(熊日2020/1/25)。
タンクマを私自身はあまり読んだことがないのですが、地域での活動やその情報化を行ってきた研究室なので、その存在を意識はしていました。
特に讃岐うどんのメジャー化に地域情報誌が大きな役割を果たしたことを知った2008年の時からはずっとでした。
しかしその地域情報誌がなくなるという。。。
情報自体はいつの時代も必要だと思うのですが、どうにも紙媒体は苦戦を強いられているようです。


そんなことを書いてる傍からですが、現在、これまでネットに散在していた研究室の地域活動を紙媒体にまとめる作業をしています。
体系的にというところまではたどり着けそうにないので、とりあえず集めるだけにしました。
本編は地域で活動してきた研究室の学生たちのインタビュー記事。地域で活動していた学生がどんな思いでいたのか、何が必要なのかを後輩たちが学ぶ場として取り組んだものです。
誤字脱字はまだありそうですが、とりあえず17ゼミ生がまとめた原稿の添削を終えました。
現在、A5版で200頁ほどの分量に達していて、残すところ次の付録の作成だけです。
これがどの程度になるか不明ですが50頁以下程度には抑えたいと思っています。

1月末には原稿を完成させたいと思っていますが、現在のペースだと微妙なところです。



2020年1月26日日曜日

13ゼミの新年会@馬竹

昨晩、毎年恒例の13ゼミ生新年会でした。
場所は新市街にある馬竹。

企画したのはこの2人(のはず)。
年末には、新年会に招待したいのでよろしくお願いしますとの連絡があり、予定を開けておきました。


この日集まったのは
 OB/OG(13) 松崎、塚田、出口、中村、藤村、そして津曲
の6名。昨年と少しだけ様子が異なります→ガリラボ通信2019/1/27
13ゼミ生は卒業してもう丸3年が経とうとしています。


2年生からの付き合いで、もうかれこれ6年近くも色々とコミュニケーションをとっているので、随分と互いの事情に詳しくなっています。
それで、昨年からの変化があったのか、この1年間の話を聞くと、誰一人として「特にこれといったことはなく」というのはなく、それぞれの固有の人生を生きていることがわかりました。

最初に驚かされたのが藤村。
19:20に新市街角マック集合でした。
到着すると藤村がおり、しばし2人で話をすることに(実は逆方向に他の3人がいたようです^^)。
話も冒頭、「先生、仕事をやめました」との爆弾報告。
そして、「今、フリーです」とのこと。
なんと・・・。半分、絶句。
目を見開いていたのではないかと思いますが、そのまま二人で話を続けていると、要するに転職するということでした。
退職から次の転職先の仕事が始まるまで少しだけ時間が空くので、学生時代以来の長い春休みがとれてわけです(後で、みんな羨ましがっておりました)。
転職先は、地元。
地元近くに戻っての仕事だそうで、しかもかなり安定した仕事です。
就職してしばらくかなりやせていたので心配していたのですが、話を聞いてほっとしました。
ご両親もずいぶんと喜ばれたようです。

その他の4人にも1年もあると色々なことをあり、話は尽きない夜となりました。
卒業してその後、各自の道を進んでいるわけですが、みなそれぞれに違う人生を逞しく歩いているようでした。

最後に、こんなの出てきました。何事かと思ったら・・・


なんと、私の誕生日祝いでした(1ヶ月遅れの)。
プレゼントまでもらいましまた。
孫とお揃いのハンカチだそうです。松崎のチョイスだと思います。感激しました。


これはこの日来る予定だったOG(13)多賀からだそうです。体調不良で急遽欠席でした。
回復していると良いのですけど。


19:30から23時近くまでこの場所に居座っての新年会。
招待されて上にプレゼントまでもらい、申し訳ない限りでしたが、楽しい時間を有難くいただいてきました。
13ゼミ生はほんと面白いメンバーが集まりました。





2020年1月25日土曜日

最適な学び=85%の成功率

学習とは成功と失敗を材料にしているものです。
ここでちょっと疑問がでてきます。
全て成功したときに学習が可能なのか、逆に全て失敗した時はどうなのか?
どっちも難しい気がしますよね。
たぶんその通りなのだと思います。
これは学習とは成功と失敗がうまくブレンドされている必要があるということを示唆しています。

そうなると気になるのがそのブレンド率です。
学習においてもっともすぐれたブレンドの割合はという疑問が湧きます。

最近の研究で、その疑問に対してひとつの定量的な結果が得られたそうです。
ただし、コンピュータに学習させたときの結果ですけど。
コンピュータについてものですが、コンピュータが学ぶとき、
  成功率=85%
が学習としては最適だったそうです。
10回やって、8回ぐらい成功し2回ぐらい失敗させるようなレベルの問題を与えたときに一番学習が進んだということでした。
http://www.nakahara-lab.net/blog/archive/11040

ギリギリで解けそうにない問題を出していくのが最も優れているということのようです。

スポーツなど、テニスとかやっている私からすると、85%ぐらいの確率で成功しそうなギリギリ難しいボールで練習していくとなんかうまくなりそうな気がします。
気がするだけです。
人間の場合は考えるという過程もあるし、しかもその個人差が大きいでしょうから、安定して同じ結果を得ることは難しいとは思いますが、ひとつの目安程度になりそうです。

ガリラボで出している課題もその辺りがいいかもしれません。
ただし、人間の場合、課題は自分でレベルをいくらでも変えられます。
程度を落としてしまうこともできるし、逆に挑戦的な課題へと自分で設定してしまうこともできます。
課題がでたら、自分にはちょっと無理かなと思える程度に設定して挑戦していくのが良いのだろうと思います。
ゼミ生を見ていると、そこにはずいぶんと個人差があって、その結果、2年半の間、ずいぶんと異なる成長曲線を描いている気がします。

どうせ同じ時間を費やすのであれば、どういうモデルを選択していけば良いのか明らかだと思います。
  

--

今夜は13ゼミ生の新年会。
年末にOG(13)塚田(ゼミ長)から誘いがあり、参加してきます。




2020年1月24日金曜日

18ゼミ幹部決定

18ゼミを運営してくれている3年(17)橘から、18ゼミで新しく幹部となった4人の発表がありました。


18ゼミの幹部です。左から
ゼミ長:中山、副ゼミ長:小林、高田、会計:村田
です。
03ゼミ生から数えて16代目の幹部となります。
みなさん、よろしくお願いします。
賑やかな18ゼミ生をきちんと下から支えるチームになってくれることを期待しています。
(注)村田は兄妹揃ってゼミ幹部となることになりました。珍しいです。^^



さて、今日の18ゼミは、これまで学んできたDavinci Resolveの発表についてのリハーサルでした。本番は来週。
B班の発表。

A班の発表。

見守る3年(17)橘。


担当する機能(FusionとColor)が異なっていはいるものの、同じソフトについての発表ですが、メンバーが異なる随分と雰囲気が変わるものだと思いました。
ただ聞いていて、内容はおいておき、総じて楽しい発表でした。
 



16ゼミ生の卒論提出完了

16ゼミのゼミも今日を合わせて残り2回となりました。
本日の大事な内容は、卒論提出です。
長かった添削作業。最後まで粘ってくれていた4年(16)牧も(予定を大幅に遅れて)無事に私に提出してくれて昨日までに完了しました。
今日はまず、提出の際に事務局で書く大学のアンケートを事前にゼミ長がもらってきて道場で記入しています。
牧だけ別の机に座らされているように思いますが、これはたぶんたまたまです。笑


アンケート記入が終わり、卒論と一緒に全員で教務入試課に提出を終えたようです。


なんか、小島のための写真に見えます。ということで、小島宛に連絡したら、
 先生への愛が大きいので目立ちました。
とのこと。嘘だと即座にわかる返事だと思いました。orz

意外に卒論提出だけに手間取り、今日のゼミは終了。
またひとつ終わりました。
来週でいよいよ16ゼミは最終回を迎えます。


午後、17ゼミに向けて、16ゼミのチームたまがーるとArtractに自分たちがやった活動を大まかに伝えてもらいました。
次の詳細な引継ぎに向けた準備運動です。
チームたまがーる


チームArtract


17ゼミ生はそれぞれ自分の担当するところがわかっているので、発表をきちんと理解したことでしょう。
試験が明けたら、具体的な引継ぎを予定しています。



2020年1月23日木曜日

域学連携上級生インタビュー記事=大人への成長の記録

明日のゼミでは2年ゼミ生はDavinci Resolveについて勉強したことを発表することが課題になっています。
それをポスターにして発表してもらうのですが、今日、色々と準備している2年生たちを観察していると、やっぱり4年生とかとはこんなに違うのだと感じました。
何かが天から降っている感じが2年生で、そんなものは天から降ってくることはなく自分たちが作り出すものだということが少しわかってきているのが4年生。
3年生はその中間ぐらいですかね。
この差は、子どもから大人への転換と言ってもよいかもしれません。
もちろん何も変わらない人もいるとは思いますが、ガリラボの4年生(の多く)はガリラボの2年半で(ガリラボ以外の影響ももちろんあるとは思います)、この転換が随分と進んでいるようです。
4年生だけ見ていると幼い気がしますが、比較すると違いがよくわかります。

なお、現在、地域と連携してきたガリラボの4年生のインタビュー記事の添削作業を進めています(かなり大変です)。
その話の中に、この転換が進行する過程がよく表現されているように思いました。
今日は4年(16)小島の(はちゃめちゃな)記事を添削していました。その中に、
連携先から「あれお願いします、これお願いします」とか色々言わることがあります。言われた通りにやっていると全部こちらに任せっきりにさせられるので、「この仕事はお願いします」という様に頼んだりするなど、駆け引きをすることが大切だと思います。
もちろん程度問題で、あまり言い返していると協力関係が崩れていくでしょうから。でも、無理な時は無理ですと、理由を添えてはっきり伝えたほうが良いと思います。

といったことを話していて、なんか大人になったなと思います。
社会人からすると当たり前のことなのでしょうが、こうした大人の対応はなかなかできません。
小島のこの発言とかは、欲しいものは天から降ってくるのだという子どもの思考から抜け出てきていることを示しているように思います。
授業だけ受けているだけでは、(当たり前のことですけど)こういうことができない。
こういう思考形態になってきて初めて仕事の上でも役立つ人になっていくはずです。

地域と連携してきた学生たちのインタビュー記事を読んでいると、大人への階段を上っていった記録のように見えます。

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2年生と少し話していると、ポスター作りで糊の話になりました。
それでふと思い出したのが、今日のこの記事。
「液体のり」が大腸がんの細胞をたたくのに非常に重要な役割を果たすのだというのです。
画期的ですね。


朝日新聞2020/1/23
https://www.asahi.com/articles/ASN1Q6GZJN1QULBJ00H.html?fbclid=IwAR3iNdsXD4ziSICN7fHQv628UhJkOWB7-ejBNysKGP2mxHeLB5zpqnOl7QQ

この記事を見て、すっと記憶がよみがえったのが、次の記事。
昨年の5月の記事です。これは白血病治療に向けた「液体のり」による細胞増殖の話。
使い道は違うものの、双方ともに身近な液体のりががん治療に効果的であることということで驚きました。
四国の葉っぱビジネスとかも思い出します。

https://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/190530/lif19053018290015-n1.html

一種のアスペクト変換が起きたわけです。ガリラボでも地域でこうしたアスペクト変換を起こすようなことをやってみたいですね。^^




2020年1月22日水曜日

4年前の新聞記事のエピソード

情報の研究室でどういったことが行われているのかを紹介し、情報について知的興味を持ってもらいたいということで、今日、20分ほど1年生に対し、ガリラボの紹介をしてきました。
20分で40枚ほどのスライド。取材すること、リサーチすること、そして集めた情報をしっかりと形にすること、表現することの重要性とかを伝えたつもりです。
次はそのスライドの一部。これまでのスライドの使いまわしが随分と含まれています。^^



使いまわしのスライドの中に、次の新聞記事があります。
2016年1月のものです。
今の4年生が大学に入る直前の新聞です。
ちょうど4年前の今頃の新聞です。
全国わがまちCMコンテスト2015入賞(ガリラボ通信2015/12/5)についての紹介です。



先日、4年(16)岡林から、高校の時にこの新聞記事を見て、大学に入って広報とかやってみたいと思った、と聞きました。
で、この新聞記事がガリラボのことだったというのは、ゼミに入ってから気づいたのだそうです。
何かの縁でしょうね。
その岡林は、希望通り広報について学ぶことになりました。
ただし、対象は新聞記事にあった玉名ではなく熊本城周辺施設になりましたけれど。^^

私の話が今日の1年生にどれほど刺さったか不明ですが、何人かでもガリラボがやっている活動に興味を持ってくれるといいかなと思います。


今日は午前中は3年(17)幹部が来て、域学連携研究の書籍づくりの作業をしていました。
カバーや表紙のデザインはほぼ固まりました。
添削作業はまだ続きますが、あとタイトル決定も残っています。
3年(17)阿部が「わたしの域学連携」という案を出しましたが、それは即座に却下(笑)。
明日のゼミ会議までにいくつか案を持ってくるようにと指示しておきました。
良いタイトルになるといいですけど。




2020年1月21日火曜日

Society5.0についての特別講義とArtractの話題

今日の午前中の授業は、総務省九州総合通信局の野尻情報通信部長をお呼びして、特別講義を行ってもらいました。
Society5.0に向けては総務省は地域がどう取り組んでいくかを担当されているわけで、現在、どういったことが進んでいるのか詳しく紹介してもらいました。
通信速度の世代交代がだいたい10年で起きるようなのです。
現在の4G(LTE)が2012年2月開始のようなので、5Gは少し早まり、LTEスタートの10年後の2022年には5Gはもう定着しているかのしれません。
5Gとは直接関係ないですが、北海道ではご夫婦2人だけで50ヘクタールもの農地を扱っている方があるようです。自動運転トラクターなどは8割は北海道で稼働しているようで、農業は随分と時代が進んでいるようです。
先日も教育のことを書きましたが、たぶん教育もこうした技術革新の影響を受けないではおれないだろうなと今日の講義を聴講しながら感じたところでした。
他の業界ももちろん同じことでしょう。変化がじわりじわりと不可逆的に、準静的に進み、10年経つとまるで異なる社会に至っているのでしょう、おそらく。
これまでもそうでした。ただし、変化はもっとゆっくりだったでしょうけど。



お昼、16ゼミ幹部会議。
その後、Artractとの会議で、動画について色々なことを話していたら(話し込んでいたら)、ふと「サウンドスケープ」のことが頭をよぎりました。
まちを音(あるいは音声)で可視化していく作業です。
Artractの次の世代にはこの取り組みをテーマにしてもいいなと直感的にそう思いました。
次のArtractチームがそのことをきちんと理解できるようなものを、コンテンツとして仕上げ、引継ぎの時にそれを示してほしいと現在のArtractチームに依頼しておきました。
きっけかはふとしたことでしたが、それのふとしたことは、やはりたくさんの会話しているからこそ出てくるものです。
昔書いた論文で、このあたりの様子を位相数学の言葉で表現したことがありました。
アイデアはたくさんの会話、対談の中での相互作用から生まれるものです。
会話・対話のためにどれほど時間を提供していけるかがポイントかと思います。

その後、Artractは次の定例ツイートをしてました。
現時点でもまだきっちりと作業を継続している点はほんと立派です。
次は、熊本城総合事務所の濵田副所長インタビューの最終回についてのツイートです。
全編は
  https://www.youtube.com/watch?v=Q5x86ciWCRo&feature=youtu.be
で視聴することができます。


その後、次のツイートもありました。上手ですね。笑


レイコ、来るってよ」は、3月20日から熊も県立美術館で始まる展覧会のキャッチコピーです。^^;
県美にては斬新です。担当されている学芸員さんが非常にチャレンジングな方です。
ガリラボもこの展示の支援することになりそうです。




2020年1月20日月曜日

パワポ教員からYoutuber教員へ(?)

今朝見かけたネットニュースに目が留まりました。
日本のゆとり教育の方針を破壊するパワーを持っていたPISAの2018年の結果が出ていたようです。文科省が昨年の12月3日に公表していました。
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gakuryoku-chousa/sonota/detail/1422960.htm
その結果の一部が以下の表です。


もう20年近く前になりますが、2000年のPISAの結果が公表され、その後、日本は徐々に順位を下げていき、PISAショックと言われるものを引き起こします。
ゆとり教育がその原因ではないのかということで、ゆとりは見直されていくことになります。
その後、一時、持ち直したのですが、今回の結果はまたまた衝撃的です。
ゆとりはあまり関係なかったということでしょうか?
原因はよくわかりませんが、PISAの結果は、日本の子どもたちはPISAの観点については中国都市部のの子どもたちに全く適わないという結果になっています。
特に読解力は悲惨。
ちなみに、2000年のPISAでは日本は読解力8位、数学1位、科学2位ということでした。

昨日も似たようなことを書きました。
そんなことを考えていたので、上のニュースが目についたのかもしれません。
今後、厳しい状況になっていくのでしょうか。

それと、世界人材ランキングとかいう順位付けもあるんですね。
どういったデータを使って数値化したのかよくわかりませんが、2019年は、調査対象世界63か国のなかで日本は35位だったそうです。アジアではシンガポールが10位で、香港15位、そして台湾が20位のようです。
この順位の中には「大学教育」も影響するようですが、そのあたりはもう調べる気力はおきませんでした。

今日は朝9時から20時まで昼休みに弁当を食べた30分ぐらいを除き、ひたすら添削作業をやっておりました。
3年(17)ゼミ生がまとめたインタビュー記事の添削です。
分量が多いので朝から晩までやってようやく3人分のインタビュー記事の添削を終えました。
次は今日終わった卒業生OB(15)宿利の記事です。


添削していると、話し言葉を書き言葉に直す部分が苦手なことがよくわかります。
話をしているときは、その時の文脈を共有しながらコミュニケーションしているので言葉を省略していても問題ないのですが、話した言葉をそのまま書き言葉にすると、文脈が欠落しているので何のことなのかほとんどわかりません。
私は内容を知っているので、どうにか理解して、その文脈を補ってやる(添削)が可能です。
きっと私以外(ガリラボ関係者以外)では添削は不可能かもしれません。
文脈を補い、意味が通じるように書くことがどうも苦手にしているようです(中にはよく出来ているのもありました。それは添削はさっと終わりました)。

もっとも、これは私のゼミ生に限ることでもありません。
そして今に始まったことでもありません。
立花隆氏が、東大生に取材させてそれをまとめる(調べて書く)ということをさせ本を作られてことがありますが(2011年のこと)、その際、文章を書く力の弱さ(格調高い文章ということはなく、意味が通るように文脈を補うという力の弱さ)に愕然としていしまったということを話されていました(ガリラボ通信2012/2/10参照)。
 
読解力の弱さは文章を作ることにも当然影響するはず。
そうした人は、難解な文章=読むのに高い読解力が要求される文章を作ることになります。
デフレ・スパイラルの始まりですね。

じっくりと本と向き合うような、格闘するようなまとまった時間を作れていないのがまずいでしょうか。
灘中の伝説の授業「<銀の匙>の国語授業」は無理にしても、何かした方がいいように思います。
そのうちに下手をするとマニュアルのような単純な文章も読解できない人が出現してきそうです。
そうなったら果たしてどうなるのでしょうか。
ひとつには、解説Youtuberが誕生して、その方が一派の人向けに動画で実演しながらマニュアルの内容を教えてくれるのが普通になっていくスタイルが常識になるのかも。
なんで本なんか持っているの。Youtubeを見ればいいじゃん。

もう現代はそうなっている気もします。
Youtubeで色々と情報を流す訓練をしていかないといけません。

そして多くの人がYoutubeでもって情報を摂取することに完全に慣れたとき、マニュアル的なものであれば、大学にやって来て授業を聞くという行動はなくなっていくことになるのでしょうか。
我々の世代の多くが「黒板とチョーク」から「PCとパワポ」にツールを持ち替えたように、未来の先生方は、さらに「ネットとYoutube」というツールに代替されているかも。
Youtuber教師があちこちに誕生するかも。笑
何の確証もありませんけど。
大学は随分と変化していきそうです。


2020年1月19日日曜日

大学入試に関する機会費用の話題(など)

センター試験がようやく、そして無事に終わりました。
来年からは「大学入学共通テスト」に切り替わるので、最後のセンター試験でした。
が、特に感慨なはなく・・。
ただ、ひたすら疲れました。

以下、疲弊した頭で思いつくまま書いたものなので、支離滅裂の文章のはずです。
推敲は一切してませんので、もし以下を読み進める場合は、ご自分で適宜補正をお願いします。
 

先日、週刊東洋経済の「経済を見る眼」というコラムがあって、いつもこれは楽しみにしているのです、今週、苅谷剛彦さんが寄稿されていました。
苅谷さんの「大衆教育社会のゆくえ~学歴主義と平等神話の戦後史」という1995年の本を読み、この本で、かなりの衝撃を受け、教育を捉える次元を多少なりとも上げさせてもらいました。
それから、苅谷さんの本はほぼすべて読み続けているほどの(コア)ファンです(笑)。

さて、今回のコラムにあったのが、何かを選ぶことで得られる利益とそれを選ばなかったときに得られる利益の差=機会費用の話題。
機会費用とは、その定義から、ある新しいことを選んだだことで発生する負の側面の意味合いも含むことになります。


今回の入試改革においてこの機会費用のことが厳密には議論されたふしがないとのこと。
国の方向性を決めていくはずの判断であるにも関わらず。
大学で決まっていくことも機会費用はあまり問題ならない。
花火的なことをやってないと評価されないからという面があるのでしょう。
確かに花火を打ち上げていった方が目立ちます。
打ち上げた人は良い評価をもらうでしょうが、打ち上げを終えた後、祭りの後の後遺症をもらうのはそうしたことを知らずに花火を見ていた人たちの可能性があるわけで、そうなると困ったものです。
気づいたときには花火をあげた人はもうそこにはいないという・・・。orz
プログラミング教育のことも例として挙げてありますが、これもその通りだと思います。
それをやった結果、犠牲になることの話をあまり聞きませんので。
私個人は子どもの時代は、じっくり読書をさせて、よい文章を書かせるトレーニングをさせた方がいいのだと思います。
3歳の孫がいますが、絶対にやらせたことは日本語をきちんと修得することです。
優れた日本語習得ために、プログラミングとかをツールを使うというので賛成です。
優れた思考は優れた自然言語からしか生まれません。
直感とかも、情報の基づく直感であって、それは当初は言語化されたものの圧縮形態のようですから。
日本語をネイティブにしているのであれば、日本語をしっかりと使えるようにすること。
それが重要だと思います。
ところが、どうも大学生でも日本語がかなり怪しい。
いや、大学生に限ることもないかもしれません。
苅谷さんのコラムを読みながら、そんなことを思いました。

2日間で体力を消耗すると、比例して思考する力も消耗していくようです。
その意味で思考は、言語と体力に依存しているはず。
疲れてくると、思考どころかマニュアル通りにやることも怪しくなりました。
今日は早く休みます。
明日からは、17ゼミ生がやっている域学連携研究の追い込みです。



2020年1月18日土曜日

最後のセンター試験1日目

今年で最後だというセンター試験。
無事に仕事を終えました。

立教大学の中原淳氏が
  主体性を封じる仕事、無事終了
と今しがた(18:30過ぎ)ツイートされていた。きっとセンター試験のことにちがいない。
私も同じ意見。
さらにその後に
  ただちにAIに代替して欲しい仕事だ。
とのことで、しかし、
  この仕事は、たぶん代替してくれない。笑
との見解(?)が述べてありました。

50万人もの受験生に対し2日間も一斉にやっているのに、ほぼトラブルが起きないというのはやはり驚異的なことだと思う。
日本全国、色々な地域で、全部で700会場ぐらいでやっているはず。
それぞれに色々な個別事情があるはだけど、そうした個別事業をすべて吸収してトラブルを起こさないプランのすごさ。
すごいものです。

しかし、そのためにはそれを実施する人たちは徹底的にマニュアル人間に徹しないといけません。
辛く、厳しい2日間です。

特にこの年齢になると、なおさらです。
非常に疲れました。

この2日間体力的に厳しいと思い、「ガリラボ通信はお休み」と宣言していましたが、なんかこのこれまで続けてきたという強制力が、私を叱咤激励し、それで書かせたのが上記の内容。
ガリラボにとってはどうでもよい内容となってしまいました。

さらに疲れが増しました。
明日の2日目に備え、今日はこれで帰ります。

2020年1月17日金曜日

域学連携研究の原稿出揃う

地域との連携について研究している17ゼミ生の原稿がおおよそ出そろいました。
添削作業を始めました。
午後、卒業生2人分のインタビュー記事の添削をやったのですが、意外に大変でした。
2人分で5時間ほどかかりました。
意味が通るようにしていく作業で手いっぱいで、誤字脱字のチェックまではとても手が回らず・・・。
OB(13,M17)多賀がインタビューの中で編集という作業のかなりの大変さを語っていましたが、まさにその感触を味合わせてもらっています。orz
来週中には決着をつけたいと思っているところです。

私が担当する教員から、そして地域からみた連携という節を書き終えました。
その中で、引用させてもらっているOB(M08)佐藤、菊陽町のOB(M06)黒田、そして玉名市の平野さん、和田さんに問題ないかの確認をしたところ、おおよそみなさんから返事をもらい、必要な添削とともに掲載を許可してもらいました。
今回は地域側の見解がほとんどないので、来年度はこの部分を分厚くしていかねばと思っているところです。

なお、この節では、ガリラボが地域で最初にやってかなりの成果を上げた天草市での活動を事例に取り上げたのですが、佐藤から、あれからもう10年ですか、懐かしいという返信をもらいました。
当時の写真や資料などを見ながら(ガリラボの共有フォルダは偉大!)、私もみんなもなんと若いことか。
次の図は、まだ「ユーチューバー」なる言葉などまったく存在しなかった頃に、天草市を舞台にユーチューバーとして大活躍していたOB(M08)佐藤たちの勇姿です。
ほんと懐かしい。


さて、明日からセンター試験です。
体力的に厳しくなってきたので、ガリラボ通信は2日間お休みをするつもりです。
 



2020年1月16日木曜日

ガリラボ第16代ゼミ長(18ゼミ長)決定

先週、18ゼミ生から推薦してもらい、月曜日にそれを締め切り、推薦結果を見ながら、随分と考えました。
ピア評価(18ゼミ生同士)の大切さはもちろん承知しています。
しかし、ガリラボという場がどういったところかよく知っている上級生たち、そしてそのガリラボでのゼミ長とはどういったタイプであるべきかを知っている上級生の声にじっくりと耳を傾け、そして最後は私の直感によって決めました。

ガリラボの第16代ゼミ長は

2年(18)中山


を指名しました。

本日、昼に研究室に来てもらい話をしました。
「どうして呼ばれたかわかるか?」と尋ねたら、きょとんしておりました。
ゼミ長指名のことを切り出したら、最初は随分と戸惑っていました。
しかし最後は「頑張ります」と明るい声で返事をしてくれました。
周囲にはたくさんの上級生がたむろしている中(特に16ゼミ長、17ゼミ長が立会いの下)でのことでした。

皆様、どうぞよろしくお願いします。

来週は18ゼミ幹部を指名し、18ゼミの体制を決定します。

 

2020年1月15日水曜日

消える仕事、生まれる仕事

元旦の日経新聞(電子版)に
 消える仕事、生まれる仕事-「職業」より個の力が鍵に
  https://www.nikkei.com/article/DGXMZO53792110V21C19A2SHB000/
なる記事がありました。
そこに、「ポストエディター」「ライバー」という言葉が載ってました。

何かわかりますか?

現在、存在する職業(まだ市民権を得ているものではありませんが)です。


ポストエディターとは、AI技術等を使って自動翻訳した文章を、手直しする仕事だそうです。
一から翻訳する人は激減しているはずです。
まずは機械的に翻訳をさせて、それを人間らしい文章に修正する作業が、作業としては楽だし、出来上がった文章の品質は、一から翻訳するより良いはずです。
直感的にそれはわかります。
機械翻訳がなかった頃、まずは下訳を作成し、その奇妙な日本語を見直し、全体として滑らかな文章を作っていくのが普通でした。
今は、その下訳作業を機械にさせているわけですね。
AIとかは、そうした仕事をやってくれるわけで、やっぱりあると便利です。
ここでなくなる職業というか、仕事は、中途半端な翻訳力はいらないということですね。
高度な翻訳というか、文章作成力が要求されるようになることを教えてくれます。

この話、よーーーく私はわかります。
といっても外国語翻訳ではなく、日本語⇒日本語変換ですけど。
実はいまその真っ最中です。
ゼミ生から出てくる日本語を日本語にしていく、いわゆる添削というやつですが、これはポストエディターの仕事とほぼ同じだろうと思います。
ちなみに、ガリラボでは、出来た卒論を直接私に出して添削を依頼するのではなく、まず、自分のグループ内で添削をしてもらいます。ピアチェック。そのチェックを終えたものを私が添削をしています。
昔、直接出させていた頃に比べて、添削の労力が激減しました。
細かなミスはほぼ修正されているので、文章の中身だけに集中すればよくなりました。
ということで、昔に比べてガリラボの卒論の質は向上しているはずです。^^


ライバー。これは、ライブ配信をする人のことだそうです。以前は、知名度のない場合、路上ライブ等でしか人々との接点を持てなかったわけですが、便利なアプリがあるようで、ネットでライブ配信していけるようで、冬の寒い中での路上でライブする必要もなくなったわけです。
ただ、これも聴いてる人たちからすれば上手な人のを聞くでしょうから、競争がグローバルになってしまっている。
以前だと、隣の道路でライブやっている人との戦いだったので、いきなり日本中とかになるわけで、実力がないと路上の時よりも聞いてもらえないということなりそうです。

徐々に優れたスキルを持っている人とそうでない人とを分断していく見えざる力が働くのがこれからの社会のようです。

日経新聞のこの記事のサブタイトルは、”「職業」よりも個の力が鍵に”となっていました。
ただ、これは昔から本来はそうだったのではないかとも思います。
戦国時代はまさに個の力が重要だったでしょう。
まあ、そこまで極端に遡らなくても、平成でも、昭和であっても、安定した職業というのは、そのまま素直に受け取っていてはいかなかったのではないか、と。
職業は安定していても、本人がそこで安定しているかどうかは別問題だったのでしょうから。

単に安定だけを考えるのではなく(もう今はほとんどそんな人はいないのかもしれませんが)、個の力を伸ばすことに目を背けずにいきましょう。 


記事の載っていた消えた職業、生まれた仕事のリストです。
1960年代は「書生」という牧歌的仕事があったんですね。羨ましい。^^
また現代は「苦情受付事務員」という職業があるんですねぇ。驚きました。
時代はほんと変わっています。




2020年1月14日火曜日

17ゼミ生の卒論チーム編成

2限目、今年初めての講義を行い、久々だったので非常に疲れて研究室に戻ってきて、椅子に座ると内線電話が鳴りました。
なんとタイミングの良い?
私の予定が漏洩しているのか? ^^;
やな予感。
そして、その予感は的中。
電話を終え、しばし茫然としておりました。笑


10分後、昼食を食べたら元気になりました。
茫然としてのは、空腹のせいだったようです。
  
さて、今日は研究室の大事なことをひとつ決めました。
4月からのことですが、16ゼミ生が在籍している間に入念な引継ぎをやってもらうために、17ゼミ生の卒論チームを決定したのです。
来年度は、初めての試みですが、2チーム編成とします。
うまくいくかどうか全く確証はありません。
まあ何とかなるだろうと直感的判断で、そうしました。

玉名で活動するチームと県立美術館で活動するチームの2チーム編成です。

ただ、チーム編成を私の独断で決めるという暴挙はもちろんせず、全員に希望調査をしたのですが、結果的に、比較的うまく2チームに別れました。

何か「見えざる力」が働いたのでしょうか?
私には知る由もないことです。
ただ、希望を取る前に、研究室内で大きな声で「誰々はこっちが向いているんじゃないか?」とか「これはこうだから、こういう編成がいいはずだよね?」とか独り言のようなことを4年生に向けて話していた気はします。笑
それがどこかで漏洩したのですかね。
もしそうだとするとセキュリティ対策をしっかりしなければと思いました。^^


経緯はさておき、17ゼミ生は次のメンバーで卒論に取り組んでいきます。

■玉名チーム
園田(リーダー)
阿部
稲富
松原
松本
宮嶋

■県美チーム
橘(リーダー)
岩奥
川上
河野
西
三角

※リーダーは、いくつかの条件を考えた末に、私の独断と偏見で指名しました。
 2人とも(たぶん)快く引き受けてくれました。

1月24日のゼミの際には、たまがーるとArtractの4年生からそれぞれの活動の概要を発表してもらい、試験明けになってチーム毎に詳細な引き継ぎをやってもらおうと思っています。

 
次の重要な仕事は18ゼミ長決めとなります。
 

 

2020年1月13日月曜日

あなたにとって大切なものは何ですか

熊日新聞の日曜日に掲載されるコラムで、内容はもちろんのこと文章そのものが好きなのが次の矢守さんです。
防災を専門に活動されている方です。
矢守さんのコラムを読むと、日常と非日常について考えさせられます。
災害とは、日常を非日常へと変化させるものですから。
もう2年近く熊日に寄稿されていると思いますが、矢守さんのコラムを読んでいると、防災とは、災害そのものの大事もですが、それ以上に日常が非日常へと劇的に変わることをできるだけ防ぐことだと新鮮な視点を得ることができます。
今年最初の矢守さんのお話も大変興味深いものでした。


大切なものが失われることが災害です。
だから、「あなたにとっての大切なものは何か」と問いかけ、それが失われることが災害なんだということに説明があれば、多くの人が災害のことを具体的に想像しやすくなるはずです。交通事故などにも該当するお話です。
なるほどと思いました。
コラムでは、熊本地震で被災した熊本城のことにも触れられています。
年末に熊本城総合事務所を取材させていただき、被災後、熊本城について熊本市民・県民から多くの声があがったとのことで、熊本城はこの地域の非常に「大切さなもの」であったことを深く理解しました。
そういえば、学生時代に熊本に住んでいた私の古い友人が、熊本地震の際に熊本城が壊れていく映像を見て「熊本城が・・・・」と言いつつ、涙が出たと話していました。
この地域にとってそんな「大切なもの」のひとつが熊本城のようです。
熊本城総合事務所のみなさんは、強い意志の下、その大切なものを復旧させるというビッグプロジェクトを推進されています。
気の遠くなるような緻密な手順を積み上げらていき、神経を使う仕事だと思いましたが、プロジェクトを率いるみなさんは、さらにその先、100年後の未来まで目を向けて動いておられました。
ガリラボ通信2019/12/14

熊本城総合事務所での取材は、ArtractのWebサイトでその一部が公開されています。
次は公開した動画の第1弾です(まだすべては出来上がっていません)。


ついでながら、次は、昨年の防災の日に掲載された同じく矢守さんのコラムです。
これも、読んで「なるほど」と思ったものでした。
災害の日のことも大事だけど、その前日(=日常の風景があった日)に目を向けてみようとの話です。


コラムの最後にこう書いてあります。
その日(アニヴァーサリー)ではなく、あえて、その「前日」に思いを馳せてみる。そうすると、縁起でもないことを書くようだが、もしかしたら、今日が、次の災害の「前日」かもしれないと思えてくるはずだ。そうなれば、たぶん、2つのことが見えてくる。
一つは、今ここにある日常のありがたさや、かけがえのなさである。もしかしたら、平凡で、つまらないとすら思っているこの暮らしが生き生きと輝いて見えてくるだろう。

私がいつも思っている日常の意味が明快に表現されていて、なんかこうもやもやをすっきりさせられた気分でした。
熊本地震の発生する直前、ガリラボではゼミ生有志が多く集まって、自主的勉強会を開いていました。
ガリッジ塾の誕生ガリラボ通信2016/4/15
自主的に集まって学んでいく姿、これがガリラボの日常の風景だったと思います。
地震でその習慣が失われたわけですが、それはまだ元に戻ってない気がします。
その意味ではまだ復興には至ってないかもしれません。
 

話は飛びますが、先日のガリラボ通信で、当たり前の日常をメタデータを添えて積極的に残そう(ガリラボ通信2020/1/11)といった意味のことを書いたところ、Facebookに玉名市の平野さんが
  つまらない事でも、情報発信する癖は、先生のおかげです。
とのコメントを下さいました。
日常は平凡で、あって当たり前なので、その時はほんと重要性をほとんど感じません。
しかし、だからこそそれが消滅するのは、想像するのも恐ろしい事態を招くはずです。
その点をたまには考えながら日々過ごしていくよいのかもしれません。
 
あなたにとって大切なものは何ですか?

私にとっての大事なものはというと・・・ですね、やっぱり。

たまに自問した方がよさそうです。



 


2020年1月12日日曜日

とうらぶのパワー

4年(16)岡林から雑誌「BRUTUS」に刀剣乱舞が特集されているようですと教えてもらったので、dマガジンで電子版を見てみると2月1日号で特集されていました。

雑誌紹介に「各地の美術館に長蛇の列を作り、社会現象ともなった刀剣ブームを生んだ、革新的なゲームの世界に潜ります」とあります。
そして特集の最初のページは次で、ここに、編集部から
いま、日本に烈風のごとく吹き荒れる刀剣ブーム。振り返れば2015年の1月、その風が生まれた端緒のひとつのゲームの誕生だった。「刀剣乱舞ーONLINE」。5年の月日のうちに、魅力的なキャラクターと世界観はゲームの内外において広がりを見せ、もはや社会現象に。

とのメッセージがあります。そして、
BRUTUSがゲーム単体で特集を組むのも、40年の歴史において初めてのことだ。時代を象徴する作品の現在地を確認し、さらなる幸福の予兆を感じてほしい。

ともあります。ゲームに全く詳しくない私としては、このメッセージを読み、刀剣乱舞がかなり特殊なことなんだと認識しました。


刀剣乱舞が「とうらぶ」と呼ばれるようになったこと(「とうけん」の略であることに今更ながら気づきました)など、このゲームの始まりの経緯は次の「すべての始まり」にあります。
そして、ゲームを始める際の最初の一振りは、5つから選ぶのだとか。そこに「歌仙兼定」があるんですね。


歌仙兼定は、細川ガラシャの夫「細川忠興」の愛刀。それについて知ったのは、Artractと熊本県立美術館の細川ガラシャ展を取材したときのことでした。
ガリラボ通信2018/8/4


そしてこの展覧会のことを県美が事前予告でツイートしたら大変なことになりました。
次のツイートは7月24日時点のものです(ガリラボ通信2018/7/24)。
ものすごい勢いでリツイートされ、このツイートは、この日、リツート速度が国内で14位に入るほど凄まじいものでした。
刀剣乱舞、そして歌仙兼定の威力を思い知らされた出来事でした。



また、とうらぶが発表されてから5月後、2015年5月。玉名では、同田貫を巡ってあるハプニングが起こっていました。
 玉名フィールドワークとハプニングガリラボ通信2015/5/30
この時のハプニングは12ゼミ生のチーム「たまガリ」が遭遇したものですが、その後、13ゼミ生のチーム「たまラボ」が同田貫を積極的に活用して
 たまラボの玉名現地ロケガリラボ通信2016/8/20
広報に使うことになりました。
たまラボの活動が終わると、ガリラボ内では刀剣ブームは一時終息し、3年後の16ゼミ生のチームArtractで再燃することになるのですが、世の中ではずっとそれが継続していたようです。
ゲームの持つパワーはすごいものです。