大したことはないけれど調子が今一つなので病院巡りをさせられ、その合間に、家内と入ったショップらしきところにおいてあった昭和の機械。
値札がついているものがあります。
絶対に使えるはずがありませんが、こんな骨董品的なものを何に使うのか想像してみたところ、ひとつにはレトロ感を出したい映画などのセットとしての利用はあり得るのかなと思いました。そんな方が購入に来るのかも。
また、趣味として、個人のコレクションとして欲しい方もおられるのかもしれません。
他にも利用価値がありますかね?
これに驚きました。ドリフターズのレコードです。わかります?
1969年から1985年に放送された昭和の怪物番組「8時だよ、全員集合!」の中心グループです。
この番組は、最盛期は視聴率50%ほどあって、土曜日の8時、ほぼ日本中の子どもたちが見ていた番組でした。
昨年のワールドカップラグビーの最高視聴率を毎週の放送でたたき出していたわけです。
メディア環境が随分と変わったときなので両者を直接的には比較できませんが、とにかく日本に大きな影響を与えた番組であったと思います。
そのドリフターズのレコードがおいてありました。1,2曲入ったレコードがこの値段!
随分と高い値段ですが、その時に当然であったもの(常識であった当たり前のもの)を、長期にわたって保存しておくと価値が出る例かと思います。
その時に当たり前こと=日常とは、失われて初めて人にその価値を教えてくれるということでしょう。
日常は、意識的に残しておいた方がいいです。
2013年に「武士の献立」という映画があったようです。武士は何を食べていたのか、ある程度記録があるということでしょう。
これに対し、当時、人口の大半であったのは農民ですが、農民の献立はどういうものだったのでしょう。
この当時は当たり前すぎるものだったでしょうが、果たしてそういったものがきちんと記録として残っているものか?
当たり前だから、少なくともその瞬間には記録する価値を感じないでしょう。
日常とは、そういった性質を持っています。
普段の何気ない風景こそが、積極的に残していべきものです。
ただし、単に残しておくのではなく、メタデータ(いつ、どこで誰が、何の目的で残しているか等々を添付)を付けて残していくべきです。利用価値が高まるように。
さて、、、、
日常を残していこう!
ガリラボでは以前は強く、積極的にゼミ生にこれを話していました。
なぜか、最近あまり話してないかもしれません。
ガリラボ通信は、出来るだけガリラボの日常を切り取り、それにメタデータとしての文章(物語)を添え、ガリラボとは何か(何だったか)を残そうと綴っているものです。
これまで10年間、約5000エントリーが残っています。
1回1,000文字として、500万文字がつまっています。
今4年生が頑張っている卒論は2万文字ですから、250人分の卒論と同程度の分量になっています。
最初からずっと読んでいくと、ちょっと読みごたえがありそうです。^^
退職する際には、ガリラボ通信からガリラボの日常を抽出した「ガリラボ」という書籍とか作ってみたいとも思います。
ただ、最近はどうも馬力が低下してきているので、果たして実現できるかどうかはよくわかりません。
誰か、(たぶん長期になる)編集を手助けしてくれると嬉しいのですけど。^^;
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