2019年4月30日火曜日

橋をかける~新たな世界へと飛び出す

いよいよ平成が終わります。
昭和は私にとっては、自分だけのことを考え、自分の成長だけに向けて行動していた時代でしたが、平成は、我が子たちと共に歩んだ時代でした(長男が平成元年生まれで、令和元年に就職することになりようやく独り立ち。平成は我が子とともに歩んだ時代でした)。
子どもを育てることで、自分だけのことを考えていた時よりも、視点が増えてまた別の成長をしたように思います。
(エンゲストローム流に言えば、私にとっては昭和の時代は垂直方向の拡張だけしか見えてなかったものが、平成という時代に入ってから子どもの成長に付き合っていく中で水平方向の拡張が追加されたと言えそうです)
もうひとつ付け加えると、私のとって平成は県立大という職場で過ごさせてもらった時代でもありました。平成6年4月に県立大学に赴任し、令和6年3月に(特に問題がなければ)県立大学を退職する予定です。
無数の人たちが、それぞれの思いを胸に、平成の時代に別れを告げているのではないかと思います。

平成最後のGoogle

  
さて、数日前、APUの学長さんが生命保険会社のCEO時代に書かれた「日本の未来を考えよう」というデータブックを入手しました。
日本の現在を様々な計量データを使って理解し、未来について考えてみようとものだそうです。
まだ、「・・・だそうです」の段階です。
「まえがき」きしか読んでません。
ただ、そのまえがきに、著者の出口氏が物事を考えるときに心がけていることが書いてありました。それは、
  タテ軸とヨコ軸を持つこと
だそうです。
タテ軸とは時間軸・歴史軸で、過去にさかのぼって同じような問題を考えた人はいないのかどうかを調べることで、ヨコ軸は空間軸・世界軸で、「他の国ではどうなのか」「ライバル企業はどうなのか」といった情報を集めて比較して、判断の精度を高めるようにされているそうです。
ニュートンの言葉にある「巨人の肩の上に乗る」ということでしょうが、こうした2次元での調査・分析が大事なことは言うまでもないことです。
ただし、「言うは易く行うは難し」です。
私自身も怠ることが多いのですが、だからかもしれませんが、こうした2次元的思考や行動で、ものごとに対応していくことがなかなかゼミ生に伝わりません。

例えば、何かを企画するとします。
タテ軸もヨコ軸が全くないというわけではないですが、明確な軸ではなく産毛の程度のもので、発想がほぼ自分たち中心、自分の立ち位置から見えている範囲だけの知識で議論していることが多いようです。
自分の立っているところだけというと、すなわち「0次元の世界」に住んでいるようなもので、これでは2次元の手法でやっている人に太刀打ちできるものではありません。
この違いはとてつもなく大きい。

それで、白亜祭の企画を始めた12ゼミ生に、日本中あちこちの学園祭の特徴を調べて研究室が学園祭に参加する意味を考えること、そしてガリラボの白亜祭での活動の特徴は何なのか、何を意図して参加してきたのか過去を調べるようにとも話したことがあります。
実行委員のメンバーで2次元的調査を行い、それで新しい企画を生み出していったのでした。
それがまた単発的で、なかなか次の世代に伝わらないという・・・。

0次元世界に(無意識に?)安住している場合、おそらくそこから脱出した方がいい。
経験的にそう思います。
今現在の自分のあり方に自覚的になり、もしも0次元世界に安住しているのであれば、何らかの軸を付け加える努力をしてそこからの脱出し、そうして自分に降りかかってくる課題に取り組んでいってほしいものだと思います。
大学では単位を取っていくことはもちろん大事ですが、それ以上に、当たり前のことですが、勉強をするところです。勉強とは、そうしたスキルを身につけるためにあるものだと思います。
実際、そうしたスキルがないと、社会の変化に向き合い、それに対抗して自分を変化(成長)させていくことは難しいでしょうから。

唐突ですが、先日の毎日新聞の「余禄(子供のころにたくさん本を読んでおくと)」で、美智子皇后の講演「橋をかける」が話題になっていました。その中で、皇后さまの
(読書は)ある時には私に根っこを与え、ある時には翼をくれました。この根っこと翼は、私が外に、内に、橋をかけ、自分の世界を少しずつ広げて育っていくときに、大きな助けとなってくれました

という言葉が引用されています。
このコラムを読み、自宅の書棚にある「橋をかける」を取り出し、読み直してみました。



平成の終わりに、改めて読み直すことができて、非常に良かった。
「橋をかける」の最後は次の文章で終わっています。
子供達が、自分の中に、しっかりとした根をもつために
子供達が、喜びと想像の強い翼を持つために
子供達が、痛みと伴う愛を知るために
そして、子供達が人生の複雑に耐え、それぞれに与えられた人生を受け入れて生き、やがて一人一人、私共全てのふるさとであるこの地球で、平和の道具となっていくために。

子供達に限らず大人でも大事なことだと思います。
0次元世界から抜け出し、新しい世界へと「橋をかけて」いくためにも多様な読書は欠かせません。
 
たまたまですが、天皇皇后両陛下が軽井沢でテニスをされている2010年のNHKニュースを目にしました。
2010年NHKニュース
ぼんやりと見ていて、途中で、目がテンになりました。数秒程度、映っていただけですが、見慣れたフォームの方がプレイされているではありませんか。
五百旗頭前理事長です。
始まりから25秒後ぐらいのところです。
在職中、何度も一緒にテニスをご一緒したので、フォームを忘れようがありません。
理事長とよくペアを組んだ息子にも確認したところ、間違いないとなりました。
平成最後ということで、ネット上で陛下の多様な情報が駆け回っているわけですが、それにしても、陛下と一緒に前理事長のテニス姿を拝見することになるとはですね・・・
ほんと、驚きました。
テニス仲間にもすぐにシェアしました。^^;


個人的にたくさんの思いの詰まった平成。
みなさんもきっとそうでしょう。
今夜、その平成から令和へと橋がかけられ、新しい時代が始まります。




2019年4月29日月曜日

就活形態の変化(再度)とバイトの変化

最近何度か取り上げている就活形態の変化について、また日経で取り上げられていました。
日本の雇用形態を大きく変えていく事態(事件?)だけに取り上げているのでしょう。

次図は、4月22日の日経新聞に掲載されていた、従来の新卒一括採用と、就職協定廃止後に追加される通年採用での採用イメージです。

一括採用は、どういった職種にも対応していけるいわゆる汎用的技能(ジェネリックスキル)が重視されるわけですが、通年採用は専門性(プロフェショナルスキル)が重視されるようになります。
専門性を求める採用への明確な移行は、中途採用を当然のようにしていき、転職はごく普通の状況になっていくのではないかと思われます。
汎用的技能の重要性が低下することはあり得ませんが、大学では、専門性を強く打ち出していくことが求められるようになりそうです。



なんと単純な表ですが、大学や今後の学生たち、さらには現在働いている社会人に与える影響はかなりものになりそうな気がします。

こうした世の中の変化を学生は総体として感じとっているようで、4月26日には学生バイトの変遷についての記事がありました。
ひとつは昔の大学に比べると授業にきちんと出るようになった影響が大きいようですが(実際にそれは強く感じていまして、ほんとに学生は授業に出るようになりました。文科省の方針でここまで変わるのかと思うほど変化しました)、それ以外に、(実態は不明ですが)就活の際にエントリーシートに強みとして書ける内容なのかどうかを重視している学生が増えていることもあるようです。


現代のアルバイト先の人気NO.1はスタバだそうです。理由は、「接客スキルが身につく」ということのようです。
スタバについては、アルバイトであっても、主体性を求め、そのためのスキル育成を重視していることが諸々の書籍や記事などで紹介されていて、そうしたものを読むと、経験しておいた方がいいだろうなと私も思います(ただ、スタバに私は行ったことがないので、どんな接客なのか実際には知らないのですけど^^)。

平成から令和に変化するからではありませんが、社会は小さな変化の積み重ねによってかなり大きく変化してきているようです。
そうした変化を把握し、自分の行動にいくらかでもフィードバックさせていく必要があるのかもしれません。

追伸
GWの真っただ中に入っていますが、あいにくとここ熊本地方は本日は1日中雨模様でした。
(会ってませんが)、どうも、雨男OB(15)宿利が熊本に遊びに来ていたようです。笑


2019年4月28日日曜日

大阪からのプレゼント/雑談の条件とその効用

昨日、4年(16)小島が「先生、プレゼント」と写真を送ってきました。
金曜(4/26)夕方から就活で大阪に出かけていたのですが、昨日の採用面接の後、OB(14)谷口と合流したようです。
谷口も、うるさい後輩の相手できっと大変だったことでしょう。同情します。笑

それにしても、この写真は誰が撮ってるのでしょう?
通りすがりの人を捕まえて、こんなポーズを取っているのでしょうか???


・・・・

場所は同じ大阪ですが、上の写真とはまったく無関係ですが、Yahooのニュースに「お父さん預かり」サービスなる記事が昨日出ていました(こちら)。
大変面白いサービスです。


最近でこそあまり必要でないですが、私も以前であれば、こうしたサービスを利用したかもしれません。
休日こそハードになることが多かったので。

こうした面白いサービスを生み出した会社は、内部での雑談が豊かで楽しい職場ではないかと思います。
そうでなければ、こうしたサービスを考え出すことがないでしょう。
ガリラボも、もっともっと、もっともっと、みんなで面白い雑談ができる場所として使っていけると良いのですけど。
雑談のためには「無駄にそこで過ごす」ことが必要ですが、昨今の効率化の波がゼミ生にも浸透しているのでしょうか。
雑談のための場所新しい企画が生まれる場所を今後もガリラボの特徴としていきたいとは思っています。
 
お父さん預かりサービスは、休憩中のお父さんたちが集まり、無駄に時間を過ごす場所になりそうです。
ひょっとすると、その無駄によって、色々なタイプ・業種のお父さんたちがそこでコミュニケーションを始めたら(異業種交流?)、なんか飛んでもない企画が生まる可能性もありますね。
多くの一流漫画家を誕生させた昭和時代の「トキワ荘」のように、「お父さん預かり」は令和時代の象徴的な場所になるかも。笑
 
さてさて、冒頭の2人、大阪でどんな雑談をしていたのでしょう?
 
 



2019年4月27日土曜日

映画とお寿司@道場

昨晩、4年(16)笠原からLINEで写真が送られてきていました。
私は飲み会で先に帰ったのですが、その後、3人で道場で映画鑑賞をしていたようです。

前に、「道場で映画見ていいですか」と聞かれていたので「いいよ」と返事していたのですが、昨晩それを決行(?)したようでした。
以前はこうしてみんなで映画をみることがたまにありました。
勉強を兼ね、讃岐うどんがブレークしたことを描いた「UDON」とか、「水曜どうでしょう」をシリーズで観るとかですね・・・。

さて、笠原らが、昨晩、観たのは「サバイバルファミリー」だったようです。
これは、私も見たいと思っていた映画でした(ほんとに)。
Amazon Prime Videoで,ウォッチリストに入れてるぐらいですから。
一緒に見れば良かった。残念。


2枚目の写真を見て・・・・。
なんと、スシローの寿司がおいてあります。
映画といえばポッポコーンが相場なわけですが、このメンバーが選んだのは「映画と寿司」の組み合わせ。
なかなか楽しそうです。^^;




2019年4月26日金曜日

たまがーると玉名市との初打合せ

今日はたまがーると玉名市及び玉名観光協会との初会合。
色々と打ち合わせる予定でしたが、メンバーが全員揃っていないこともあり、
 ・Youtuberタマにゃんでの広報
 ・活動域を県北全体に広げる
という方向性は決まり、それ以外の細かな部分はこれからです。
たまがーるで具体化に向けた企画は考えていくことになるでしょう。
とりあえず第1回は、5月下旬開催の「花しょうぶまつり」か「うろんころん高瀬」でYoutuberタマにゃんをデビューさせることになりそうです。


たまがーるx玉名市役所x玉名観光協会のメンバー(関係者が3人ほど不在です)
今後、こういったメンバーで活動していくことになります。


※本日の会議の(私の)一番の衝撃は、泉さんの事務局長就任でした。
   ひっくり返りそうになるぐらい驚きました。^^


ところで、昨年、たまレンジャーのリーダーとして大活躍したOG(15)八並が、今朝、次の記事を送ってきました。
NPSを今年も使ってみてもよいのではないですか、とのこと。
たまがーるの初会合の日だったので驚きました。偶然でしょうけど。
記事にある銀行では、行員へのノルマを廃止するということで、その代わりの評価指標として、その行員に対する顧客の満足度をNPSで測り、それを指標して評価していく取り組みを試験的に始めるのだそうです。
NPSは、昨年度、たまレンジャーが活用していた評価指標です。
人事についての評価にも利用されるようになるとはですねぇ。
驚きです。


八並のアドバイスに従い、昨年同様、NPSを、たまがーるの取組みに組み込んでいくことになるかもしれません。



2019年4月25日木曜日

院ゼミで輪読開始

今日は会議が2つあり、その影響か、何かが進んだという感覚が本日はまるでなくて・・・。

何かしたかと思い出すと、夕方に院ゼミをM1(19)塘添と福嶋とで行ったのでした。
研究への糸口を見出すため、さしあたり「企業内人材育成入門」を読み始めました。
福嶋が講師役、塘添が受講生、そして私がそれを横で見ているというスタイルです。
いい形で協調学習環境が作られているのではないかと思います(そう信じています)。



今日、ガリラボにやってきたゼミ生は・・・

朝から4年(16)小島と松寺がやってきたのでした。
午前中から騒々しい2人でした。

その後、4年(16)岡林がやってきて、そしてその後、荒木、笠原が来てました。
前の2人が騒々しくて、後から来た3人はいるのかどうかわからないぐらいです。
 
それと、昼休みだったかな、課題以外では初めてだと思いますが、3年(17)稲富と松原がやってきて、「先生、僕らは情報コースのスポーツ大会の実行委員なんですけど・・・」と言うではありませんか。
その報告の意味がわからず「ほー、だから?」と返答したら、2人してもじもじとしてます。^^
私から、今日の昼にスポーツ大会の会議があるようなことを話していたらしく、2人はその会議にきちんとでかけたのだそうです(真面目です!)。
そうしたら誰もいなかったとのこと。
「ま、そんなこともあるよ」と何の解決にもならない言葉をかけておき、午後になって確認しました。
そうしたら私の勘違いでした(会議は当初から計画されてなかったようです)。
2人には悪いことをしました。申し訳ない。

・・・

午後、私は授業準備に頑張っている頃、ホワイトボード越しに、私の机の向こう側で、4年生が映画の話をしていました。
映画にいきたいと・・・
4年(16)小島も、例の如く、ドでかい声で「私はホラー映画に行きたい」と話しています(叫んでいます?)。
直後、音量を最大にしたヘッドホンを着けていても十分に聞こえるような声がホワイトボードを突き破ってきました。
「先生、一緒に行きましょう」と(窓を開けていたので、学部全体に聞こえたのではないかと・・・orz)。
授業準備の手を止め、即座に「NO」ときっぱり!
私が行くわけがありません。
ホラー映画は好きでないし、映画以前に、一緒に行くことが自体がホラー(恐怖)を味わうのではないかと思えましたので。笑
 
さて、明日(午後)は玉名市とたまがーるの初打合せです。
小島は明日は就活で不在にするので、静かに知的な打ち合わせができるのではないかと思います。^^;



  


2019年4月24日水曜日

新科目「地域と情報」準備に奮闘努力中

「地域と情報」なる科目を急に担当することになったことは再三話題にしているところですが、そこまで得意なわけでもなく、ストレスの中で講義準備に、フーテンの寅さんではありませんが、奮闘努力中です。
予想外に多かった受講者も多少減ってくれて52名。
現在2回の授業を終え、次3回目は、5月6日の予定。
何をするか、考えに考えた(と、自分では思っていますが、その)挙句、3回目は「イメージダイナミクスモデル」の理解をねらいとすることにしました。
昔、「ビットとアトムが分化を始めた時代に」という論考を書いたことがあり、その論考からの引用です。


途中、一心行の桜の話とか、讃岐うどんの話とか、谷根千の話とかを織り交ぜながら、このモデルの理解を最終目標に、90分の講義を行う予定にします。


ところで、「地域と情報」の準備で苦労していますが、これを担当することになってひとつだけ良かったところを挙げろと言われたら、IR室の佐藤(←この授業に特別講師として迎えてます)が持っている専門知識に触れる機会を持てたことです。
もやいすとの授業だと、どうしてももやいすとへの正統的周辺参加となるため、地域と情報という知識へのアクセスは遮断されますから。
色々と刺激を受けました。
コンピュータの知識は豊富だし、それでいて地域のことにも精通していて、デジタルがアナログの世界においてどう活用できるという点の感覚が、大学だけに安住してきた私のような教員と比べるとはるかに優れいている。
今後、現在の情報社会(Society4.0)から次のSociety5.0へと新たな社会構築が進んでいくわけですが、Society5.0のコンセプトはサイバー空間とフィジカル空間との融合による革新というのはあります。
デジタル(≒サイバー空間=グローバル空間)と地域(≒アナログ=フィジカル空間)双方に精通する佐藤は、Society5.0の先端のところにいるのではないかと感じます。
私など情報化時代というそろそろ原始時代と呼ばれることになりそうな時代を生きていたアナログな原住民にとって、佐藤の話は新たな時代の向けた啓蒙の光のようにも感じます(ちょっと誇張しすぎかな笑)。
佐藤自体は、IR室に所属しているものだから、学生とか、大学内ではその辺りのことがあまり理解されてないかもしれません。
地域と情報を受講するというのは、私がそうであるように、Society5.0という次の社会に導かれていくきっかけになるものと考えています。



 


2019年4月23日火曜日

16ゼミ/卒業生2人来室/騒音被害

空模様がおかしくなり、午前中からぽつりと雨が降り始め、ちょっと薄暗い中での16ゼミ。
今日は就活で4人が休んでおり10名でのゼミでした。
ゼミは卒論テーマについて突っ込んだ議論、そして5月28日に行うゼミ紹介についての打合せでした。
卒論テーマはまだふわふわしている状態です。早く突っ込んだ検討をしていかねばと思っています。
終って昼には16ゼミ会議。
今後の予定など話す中で、なかなかが議論が進展しない理由のひとつとして、場の共有の不足を挙げておきました。
一緒の空間を共有しているから、話が進展することが多いのですが、そうしたことが困難になってきている。情報ツールの発達の影響もあるのでしょうか?


ゼミ会議が終わりかけのころ、OB(11)谷口がお土産を持ってやってきました。
現在、天草勤務ですが、7月には熊本市内に戻ってこれるようになったということでした。
引っ越しに備え、今日は休暇を取って、少しづつ実家に荷物を運んできているとのことでした。
引っ越し当日、さっと引っ越せるようにということでしょう。
プロアクティブな行動ですね。
1時間ほど業界の話をしていってくれました。
どこでも同じぐらいに思っていましたが、そうでもなく、熊本市内と天草とではICTの環境が異なっていることを知りました。


その後、Artractとの会議。
GW明けには県立美術館との会議を持ちたいので、卒論に向けた計画を急ぎ具体化するよう伝えておりました。10:20からゼミからずっとメンバーで議論した結果を、私のところに持ってきたので(相談というやつです)、一緒に検討を開始。
7つほどのを考えていましたが、どれもほんとふわーとしたもので、企画にまで達していない代物です。
なので、たくさん、突っ込みしてあげました。
GW明けまでには洗練させてくれるでしょう。
 
その議論の真っ最中に、OB(M06)黒田が顔をだしました。
残念ながら、話をする余裕がそのときはまるでなくて・・・。
大変申し訳ないことに、ほとんど話ができなく、ほんと残念でした。
最近まとまって話をする機会がなかったので、次また機会があるときに顔を出してもらえればと思います。
次のお菓子は、黒田からのお土産です。


Artractとの打ち合わせを終わった直後、在室していたゼミ生がそれぞれ散っていった直後、いつも通り、けたたましい声で入ってきたのが4年(16)小島。
就活(面接)で出かけていた福岡から急ぎ帰ってきて5限目の授業の教室に向かったら、休講だったとのこと。
しきりに私にぼやいてましたが、日ごろの何とかのせいではないのかと思いましたが、もちろん口には出してません。
休講のことから始まり、1時間近く大声で話をしていたわけですが、その内容はほとんど忘れました。
ただ、2つだけ覚えていることがあります。
昨日、春巻きを作ったそうですが、まるでカレーパンのようになり家族に不評だったということ、そして実は魚を三枚におろせるという事実。
休講とまるで関係ありません。
なお、春巻きはすぐにそうだろうと思いましたが、魚の話はにわかにはちょっと信じることができませんでした。^^;
ハンドマイクで話をしているのではないかと思うほどの音量で、私が口出す隙はほとんど与えず、散々自分の話をしていった後、「バイトだ」と言い残し、出ていきました。
静かになってようやく思考を取り戻し我に返ったわけですが、この休講によって直接的な被害を受けたのは、ひょっとして私ではなかったのかと思った次第です⇒騒音被害(涙)。
   


2019年4月22日月曜日

OG(04)井口が親子で来室

04ゼミ生、ガリラボの現在の状態を作り上げてくれた初期のゼミで、ゼミ長として活躍した井口(現在、平野)から、「先生、昼間、子ども連れで会える時間がありますか?」とメールがあったのが1週間ほど前。
現在、カナダ在住の井口(平野)。
赤ちゃんを連れての初めての帰国で、日本には久しぶりの長期滞在ということでした。
色々と顔を出す所もあったでしょうが、わざわざ私の予定(日曜日の12時頃とかなり限定した時間帯)に合わせてくれました。
井口と会うのは3年ぶりです(ガリラボ通信2016/6/9)。
帰国したときは毎年会ってましたが、子どもが生まれて益々もって貫禄がというか、さらにいい感じの大人になっているように思いました。
子どもとの接し方がうまく、言葉について尋ねたら「子どもと話すときは日本語、外では英語」での生活らしいです。ご主人も同じようにしているとのこと。
1時間ほど積もる話をして別れました。


なお、日曜お昼に設定したのは、私のテニス仲間と井口を会わせるためでもありました。
カナダに渡る前、しばし私たちのテニスサークルで井口も一緒にテニスをしており、そのメンバーで飲み会も何度も一緒でした。よく井口が幹事をしてました。
日曜昼、そうしたメンバーと再会し、私も一緒になって懐かしさに浸っておりました。
一瞬、昔に戻ったように感じましたが、たまに驚く表情を見せてみんなを和ませてくれた赤ちゃんが、時の流れを教えてくれました。

カナダの駄菓子。井口のお土産です。早速、今日、ゼミ生と開封しましたが、一部はやはり独特でした。^^



<今日のガリラボ等>
1限目に講義にでかけ、
その後、学生支援課の方が来られ、
それが終わると、
昼休みに17ゼミ会議。
PR動画作成について、今後の進め方が分からないというので、そのために基礎総合管理学IIを勉強しただろうと伝えておきました(午後になって、3年(17)岩奥と三角がテキストを読んでいるようでした)。
午後一番には、学生GP決定書交付式がCPDセンターであり(ガリラボ通信2019/4/22)、それが終わってすぐ、
Artractとの打合せとArtractメンバーでの議論。
なかなか先が見えず悪戦苦闘しているようでした。
簡単に答えがわかることだったらやる必要はないわけで、その大変さを真正面から受け止めてほしいと思います。明日はさらに時間をかけてディスカッションをするようです。
Artractが議論をしていると、以前にマスメディア論を担当されていた安達先生がひょこりと顔を出され、帰られたと思ったら、その後すぐに現在マスメディア論を担当されている野口先生もひょっこりと顔を出され、示し合わされたのかと思ったら、全く偶然とのこと。
驚きました。両人は廊下ですれ違ったそうで、私以上に驚かれたようです。^^
そしてまた野口先生と駄弁っていたら、次は芦北町役場の方々がこられ(こっちはアポあり)、しばしの意見交換して、帰られたと思ったら、すぐに今日最後の仕事。
18時から講義でした。
もっとも今日の講義は、教学IR室の佐藤が「地域の情報化とは何か」をテーマに特別講義をしてくれたので、私は見ていただけですけど。^^;
非常に面白い内容でした。
やはり具体的にこれまで行動してきた人間の話は面白いものです。
「地域と情報」って、日本のそして世界の流れが現在どういう状態になっているのか、おおまかにつかむことができました。
来週は私が講義しないといけません。
佐藤のように具体的に動いてこなかったので、佐藤の後で講義するのはちょっと辛いものがあります。



学生GP決定書交付式

今年度の学生GP決定書交付式がCPDセンターで行われました。



ガリラボは今年も2チーム。

玉名市役所と連携するチーム「たまがーる」。
決定書を受け取る代表のたまがーるリーダー4年(16)荒木。


熊本県立美術館と連携するチーム「Artract」。
リーダーは4年(16)岡林。


この後、全員での記念撮影があり、交付式を終えました。
2チームともにまだほとんど動きを作れていないので、これから頑張っていってほしいと思います。




2019年4月21日日曜日

就活ルールのさらなる変化

固い話題です。
  
経団連の就活ルール廃止のニュースは、これまで長きにわたって日本の社会形成に寄与してきたルールが正式に崩壊するという意味で、衝撃でした。
日本社会が内外からの変化圧を受けていることを実感させられます。
来年度までは現行ルールを維持するということですが、企業の採用活動の実態はすでにもうかなり変わってきているように感じます。
就活活動を行っている4年生を毎日見ていると、以前とは随分と動き方が違うようです。
さて、就活ルールが廃止されると、採用活動の早期化に歯止めがかからないのではなかろうか、そうするとどういったことになるのかと、そんなことをちょうど一カ月前のガリラボ通信にも書いたところでした(ガリラボ通信2019/3/26)。

就活ルールの廃止という大きな変革に続き、ここ数日の日経新聞に、企業の採用活動についての新たな記事が掲載されていました。
今後は「新卒一括採用を見直し、通年採用に移行する」のだというのです。
(先の就活ルール廃止とセットで当初から考えられていたのかもしれません)
 


記事によれば、この移行は大学側とも合意したとあります。
ただし、新卒確保のため、一括採用が完全になくなることはないようです。
しかしながら、通年採用となると入社は随時となるわけで、これまで当たり前にあった新卒の4月1日入社式という日本の風物詩が縮小されることになります。
雇用において日本全体に大きな影響を与えていきそうです。

通年採用は外国人労働者確保などの意味もあるようです。
ただ、企業側にとっては、それ以上に勉強する学生がほしいという点に重心がおかれているようです。
次は上記記事に続いて掲載された4月19日の日経新聞の記事冒頭部分です。


企業側は”誰でもよい”わけでなく、その学生が”ほんとに優秀”なのかどうかを見極める必要があります。
それは企業の存続のかわかる重要な判断でもあります。
まだ学生としてよくわからない低学年での採用の早期化は、そうした能力を見極められるかどうかについて、かなりリスクを高めるという危険性があります。
本当は企業もそんな危険なことはやりたくないわけです。
その点に関し、記事の中に次のような記載がありました。
3年生までの成績で学生を評価する今の就活では、学生時代に身につける能力について中途半端な評価しかできない。経団連の中西宏明会長はこれまで「きちんと勉強した学生を企業が採用するのがゴールだ」と訴えてきた。報告書でも「高い専門性を求めるなら、卒業論文や研究の成果も重視すべきだ」とする。

私もこの報告書の立場に賛成です。
優れた学生は卒論に向かう能力がかなり違います。
卒論に向き合うようになって初めて、明確でないテーマに向き合っても前に進める能力とか、くじけない力とかが試され、本腰を入れてやらないといけない仕事に向いているかどうかがわかります。
卒論に向き合う態度、そして書かれた卒論の水準を比較すれば、仕事をしていく上での能力の程度は、早期に見分けるよりもかなり高い確率で優秀が学生を見出せるはずです。
もっとも文系の場合に、専門性を卒論だけに求められるのかという問題はあります。
しかしそれでも、卒論という長期の課題に向き合う態度は、仕事に向き合う真摯さと関連するものと思います。卒論とそれを作り上げるまでのポートフォリオ(研究ノート)とを同時に提出してもらえば、それらはその人の能力を測る大事な指標となるだろうと思います。
優秀な人材確保に向けて、通年採用にして、卒業した後の学生でも、優秀な学生は”高い処遇”で迎えることもありえるとのこと。
経団連は大学側との合意で、大学を卒業した学生が就職活動をできる仕組みなども整えるとする。通年採用の狙いは単なる就活の前倒しではなく、大学4年間で学ぶ学生を評価し、高い処遇で迎えることにもある。 「自ら問題を見つけ、解決する力を伸ばす体系に教育を改める」。中西氏は3月のインタビューでこう語った。横並びの一括採用が時代遅れになった今、大学も従来型の人材育成ではおかしい。

日本全体を支配していた「横並びパラダイム」が今後破壊されることになると、日本の雇用のあり方が変化することは当然ですが、そのことは同時に教育現場に大きな影響を与えることになっていくはずです(だから企業側と大学側とで協議してきたんでしょうから)。
通年採用がいつぐらいから始まるかはわかりませんが、就活ルール廃止と同時に始める可能性もあります(前に、テレビのニュースで大手のある人事担当者がすぐにでも始めたいということを言ってたことを思い出しました)。
そうするともうしばらくすると社内には多少な人たちが随時入社してくるようになります。また、通年採用は転職も促進していくのではないかと思います。
その年に入社した社員は、ほぼ22歳という横一線の年齢ばかりでなく、色々な人たちが混在する多様性に満ちた姿に変わっていくことでしょう。

次はネットに出ていた(こちら)、現代の入社式の様子(左)と、私が大学を卒業した頃の随分前の入社式を比較したものです。

横並びパラダイムが現代は強烈に浸透してしていることを端的に表現しているようです。
昔の方が、外見的ではありますが、多様性があったように感じます。
今は、平成から次の時代へと転換させようとしている時期ですし、そしてグローバル化が定着してきた時代にもなったわけですから、ここはやっぱり多様性を求めて変化した方が良さそうです。

社会の環境変化を受けて大学教育はかなり変わらざるを得ないでしょう。
平成の初期、平成3年に大学に起きた大事件「大学大綱化」で、30年ほどかけて変質してきた大学を、新しい形に体質改善をしていくことを令和の初めからやっていかねばならないことになります。
学生も教職員もしんどくなりそうです。
  



2019年4月20日土曜日

絵手紙をいただいて

先日、自宅に、絵手紙が届きました。
印刷ではなく、直に描かれたものです。
差出人は、卒業生のご家族からでした。
表には丁寧なメッセージが綴られていました。
優しい言葉が添えらえた絵手紙を拝見し、家内共々ほっこりした気持ちにさせていだきました。
有難うございました。


お会いしたことはありませんが、何かの縁なのだと思います。
この世界には無数の人々が暮らしています。
その中で特定の人と何らかの縁ができるというのは、つくづく不思議なことだと思います。

ゼミで一緒になった人たちも縁については同様でしょう。
誰かとの出会いとは、それまではバラバラに個々に生きてきた人たちが、ある時間(大学であればその数年間)において、空間のある場所を共有しているということが起きなければいけません。
そうした出来事は、過去から現在、そして未来まで無数の人たちがいるなかで、確率的に考えれば、奇跡と言ってよいでしょう。
 


2019年4月19日金曜日

筍・17ゼミ・Nコン

せんせー、と学部棟の隅から隅まで鳴り響くかのような声、そしてその声に負けず劣らず巨大な2本のタケノコを手に持ち、けたたましく入ってきた4年(16)小島。
静寂が一瞬で破壊されました。
タケノコの大きさに驚く私を無視して、「どっちを持っていきます」との命令する小島。
私は小さい方を選びました。
小島の迫力に委縮したからではありません。
大きい方は、歩いて持ち帰るには、かなりきつそうな巨大さでしたので(大きい方は「筍」ではなく、もう「竹」ではなかったかと睨んでおります)。

写真はもらった筍です。
泥までつけている新鮮な筍です。
小さいほうですが(大きい方はこの2倍近くありました)、これでもかなり重くて、帰り2.5kmほどを歩いて帰る今日の道のりは、小島から罰ゲームを受けたみたいになりそうだと思っています(涙)。
なお、写真は、小島ではありません。これまで文章で描写してきた小島には誰も見えないはず。もし見えたとすると私の文章力の拙さによるものです。
タケノコの後ろは4年(16)岡林。
キャリア形成論の出席票を整理してくれております(感謝)。


午後、17ゼミでした。


まずは、先週の初回ゼミを、かなり特殊な事情で参加できなかった3年(17)河野と松本の2人が、春課題の発表でした。
発表する河野です。毎日勉強してきたということで、成果として数冊のノートを持ってきていました。

松本です。春課題はおいておき、先週は、全日本軟式野球連盟の会議に出かけていて、その様子を話してくれました。九州代表で、また全国の会議でも副委員長ということで、びっくりです。^^

その後、私からの講義(久々です)。3年生は次から研究室紹介ムービーが課題となります。
映像を作る上でのポイントを30分程度終わるつもりでしたが、1時間ほど話した気がします。長くなって申し訳ない。久々で、昨日ギリギリまで準備していたので、つい熱が入りました。m(_ _)m


チーム分けはあみだくじで決まり、その後のリーダー(監督決め)。どのチームも公平なジャンケンで決まってました。
リーダーは、西、三角、宮嶋の3人。それぞれ4人チームを率い、来週から映像づくりに挑みます。



ゼミが終わってから、3・4年生のゼミ長を集めて、研究室の年間計画を立てました。
だいたい従来通りの計画で日程も昨年通りですが、夏の合同発表会を計画する上で、3年生が発表する内容が特にないということに気づき、「どうするか?」となりました。
議論していて、「そうだ、Nコンをしよう」となりました。3年(17)岩奥ゼミ長は高校の時にも出場したことがあるそうなので、やろうということになりました。
もちろん、有志(できるだけ多くの有志=基本的に全員。笑)です。
今年もまた、3年生の熱い夏が繰り広げられることになります。
今年は、全国大会への切符をとってみたいですね。
そのためにはまずは入念な作戦会議ですね。



2019年4月18日木曜日

牛乳・筍・女帝・知性・お局・院

会議から戻ると、ドアに「先生へ。笠原と外出してきます。お土産買ってきます。」との伝言があり、部屋には鍵がかかっていました。
ドキっとしました。
いつも持ち歩いてはいるものの、ちゃんと鍵を持ってたかな、、、と。
ありました。良かった。

しばらくすると、4年(16)笠原と岡林が、「先生、お土産です」と帰ってきて、牛乳とコーヒー牛乳をもらいました。^^;
奥さんと一緒にどうぞ」ということでした。
2人で西原村に出かけてきたそうです(新緑が眩しかったことでしょう)。

奥さんと・・・と2人は言ってましたが、2本とも独り占めにすることにして、明日、お弁当を食べるときに飲んでしまおうと思います。^^;



そうこうしていたら、4年(16)小島から、けたたましい声で(LINEなので実際にそうだったのかはわかりませんが)「先生、たけのこ要りませんか?」とのこと。
突然のたけのこ!!です。
びっくりしましたが、「いるぞ」と返信したら、すぐ(また、けたたましい声で)「明日持っていきます」とのこと。
いないのに関わらず、全くもって騒々しい女優・小島でした。笑

女優で思い出しました。
今年のキャリア形成論には、昨年に続き女帝を呼ぶことにしました。
OG(13)松崎です。
この女帝の賑やかさに対抗するには冷静さも必要だなと思い、ガリラボの知性の代表とも言えるOB(11,M15)藤本に打診しました。
来てくれるそうです。
さらに、ついでに、ガリラボお局であったOG(10,M14)吉村にも声をかけてみました。
(暇なので)来てくれるということでした。
この強力布陣で7月26日の授業に臨みます。
今年も大変楽しみ。^^
 

夕方、今年初の大学院のゼミ。
M1(19)の塘添と福嶋の2人と一緒に、これからのゼミのやり方を1時間ほど打ち合わせました。
塘添は地域を、福嶋は病院での学習をテーマにすることになりそうなので、2人の研究テーマに近いであろう人材育成のテキストを選び、これでしばし3人で勉強をしていく予定です。



今朝、健軍川沿いに立派な花が咲いていました。

クローズアップです。きれいな造形美を持つ花でした。なんという花でしょう?



追伸
昨日書いたガチガチの固い内容のエントリー(ガリラボ通信2019/4/17)は、予想通りでしたが、通常よりも読まれておりませんでした。
あまりに予想通りの結果でした。^^;
このエントリーを書くきっかけになった「ホモ・デウス」の上巻を午前中に読了。
昔、結構、まじめに勉強していた科学史の専門書の解説本のような感じです。
明日から下巻に入ります。


2019年4月17日水曜日

ミクロ/マクロ情報社会という区分が可能か?

今日はガリラボとはまるで関係ない内容です。
また、タイトルがタイトルなだけに、読んでくれる人は少なかろうなと思いつつ、あえて固い内容を書きました。m(_ _)m

 ----
 
昨年秋出版され、ベストセラーになった「ホモ・デウス」をようやく読み始めました。
まだ上巻の途中ですが、ここに人類が起こした2つの革命(農業革命と科学革命)によって生じた精神的な革命に言及されています。
宗教革命と人間至上主義の2つ。
農耕の発達は、世界に人間を中心にした一定の秩序を生み出した。例えば、その革命において人間の下に配置されるものとして家畜というものを誕生させることになる。
狩猟時代には互いに対等な関係(食うか食われるか?)であった両者がそういった関係になっていったわけであるが、他の動植物もそうして人間の支配下におかれるようになり、それを正当化する根拠として宗教が誕生していったのだと、この書籍では論じられている。
非常に新鮮だった。
その後、科学革命によって人間至上主義とでもいうべき宗教観へと従来の神にもとづく宗教観はとってかえられていく。この辺りは、科学史家の村上陽一郎も議論して、聖俗革命と呼ぶ流れの中でよく理解できた。
科学の発達は、人間の理性を高度に働かせていけば自然界は支配下におけるという信仰をを生み出す、おそらく現代の文明社会の人間はほぼ素朴に、そして無意識にそう考え行動していると思う。
それは、ニュートン以降の近代科学の発達からもたらされてきたものだと、この書籍では論じていた。
まだ上巻だけだけど、非常に面白い展開で、興味深いものでした。

それを読みながら考えたのが以下です。
ただし、思いつきをそのまま書き進めるので、間違いも随分と含まれていると思います。
以下、雑なメモ書きが転がっているぐらいのつもりで、(もし読む場合は)読んでください。


私が担当する情報社会についての授業では、時代に沿って社会を、狩猟社会、農業社会、工業社会、そして情報社会に区分し、それぞれの時代変化(相転移)の契機をテクノロジーの発明によって説明しています。
そして、その変化の結果、その分野に従事する労働力の増減=人口移動によって説明することが多いのですが、ホモ・デウスでの時代変化についての視点を学び、人口移動という社会変化の上に人類の精神的変化が重なりながら歴史が作られてきたことを知りました。

非常にマクロな話です。だから何だとも思います。
しかし、人間の行動の原理的部分を支配している思想を、ホモ・デウスにあるようなマクロな視点で捉えておくことはきっと大切ではないかと思います。
(そういった授業だと寝てしまう学生が多発しそうですけど)

日本で情報産業という言葉を生み出した梅棹忠夫という学者がいます。
この方は、社会をマクロにとらえていた方で、そのマクロな議論の中で「情報産業」という概念も初めて作られました(コンピュータ産業でなく、情報産業です)。
梅棹や、ホモ・デウスのような視点で人間社会を捉え、現代の情報社会を読み解いて行くやり方を、マクロ経済学という言葉を比喩として使えば、そうした分野は「マクロ情報社会学」とでも呼べるかもしれません。
私が2年生で行っている授業は、こっちに近い(修正がする必要がありますけど)。

一方、今年、やる(やらされる?)ことになり、(ほんとに、絶望的に)四苦八苦している「地域と情報」という授業は、上での対比で言うと、非常に地域での具体的な人々の行動を議論するもので、先の経済学の言葉と対比させれば、「ミクロ情報社会学」といってもよいのかもしれません。
また、ミクロな行動には、インターネットを使って同様に具体的な行動をしている人たちがいます。たとえば、GAFAと呼称される企業の人たちはグローバル展開はしているものの、行動自体は具体的なものです。この意味で、これらも「ミクロ情報社会学」と呼んでよいのかもしれません。こうしたグローバルな具体的な動きを扱う(はずの)授業は、インターネット論というのがありますが、今年度はこれは誰の手にも負えず、休講(果たして、誰が担当することになるのでしょう)。
ローカルおよびグローバルな領域でミクロ情報社会学が対象とする”人々の具体的な情報行動”の集積が、私が2年生の授業で扱うマクロ情報社会を形作っていると考えるとなんだかすっきりします。
このように、マクロ情報社会学が人類史レベルで起きている現象まで取り込んで情報社会を考えていく立場だとすると、現在私が担当している授業内容はミクロとマクロの話が未分化のままで、両者が混同・混在しているところがあるので、将来的にはそのあたりを整理し修正していく必要があるのかもしれません。
ただし、私が大学に在任している間にまでやり遂げるのはちょっと難しそうです(勉強が追いつきそうにありません)。
「地域と情報」という授業を急遽担当することになり、絶望的な気持ちに陥り、その混乱によって私の中にもたらされた矛盾をどうにか解消しようとした結果が、上記のストーリーを生んだのかもしれません。
情報社会学だけを担当していた今まであれば、そうした区分をきちんと考えることありませんでした。
 
昨日から「ホモ・デウス」を読み始め、その刺激を受け、自分の中でぼんやりとしていた関係を(ちょっとだけですが)すっきりとさせることができました。
書籍で得た新しい知識を使って、自分の中での考えの対立やもやもやを解消していくことはなかなか面白いものです。

どういった書籍がどう自分に影響するのかわかりません。
ゼミ生、そして卒業生、本は色々と読みましょう。
自分を成長(=変化)させるために。 




2019年4月16日火曜日

16ゼミ:卒論に向けて動き出す(はず)

午前中、16ゼミでした。


たまがーる(連絡先:玉名市)、Artract(連携先:県立美術館)は、内容はまるで決まっていないものの、方向性はなんとなく確定しています。
この2つに16ゼミ生のなかの8名が参加しており、別の6名のテーマの方向性を決めるためにアイデア出しを行いました。
個々人から出てきたアイデアをカテゴライズしたところ「情報」「地域」「観光」が抽出されました。次回は、これを踏まえて詳細化したテーマを考えていくことになりました。
これで2チーム作り、16ゼミ生は4チーム体制で卒論を進めていく予定です。


新たな卒論テーマを議論している最中、Artractは春休み中にやっていたアイデアをまとめていました。早く、方向性を定め、県立美術館との打合せしなければと思っています。


チームたまがーるはゼミ中には打合せはせず、終わってから時間をかけて打ち合わせを行いました。
リーダー4年(16)荒木とメンバーの4年(16)小島と川上、そして津曲の4人で90分ほどあーでもない、こーでもないと議論をした結果、
  ユーチューバー タマにゃん
なるコンセプトに辿り着きました。
このアイデアは本日さぼっていた4年(16)松寺からによるものです。なお、昨年度のチームたまレンジャーリーダーOG(15)八並もこのアイデアを次にやってはどうかと、確かそういった話をしていたように思います。
この企画では、しゃべれないタマにゃんだけではどうしてもないので、横にガリラボ一騒々しい「たまがーる小島」をおいて、コンビにした映像を作成していくことにしようとなりました。
先の計画はまったく未定ですが、面白そうな企画となりました。
内容はこれからですが、昨年度の「タマにゃん指揮棒紛失事件」もスタートは同じようななものでした。
後は、詳細していく過程で、かなり具体的な作業が発生しますが、それをたまがーるがどう淡々と地道な努力でクリアしていけるかが成功のカギとなっていくでしょう。
なお、これについてはどのチームも同様です。
可能性はみんな持っているはずですが、可能性のままで終わらず、その可能性を具体化していってくれることを願っています。


<おまけ>
空中庭園がきれいになっていました。以前は、ガリラボのゼミ生(特にOB(10)保坂が中心になって)がボランティアでここを維持していましたが、その園芸文化も最近の世代には伝わらず・・・
文化の伝承は難しいものです。^^
保坂が植えていった桜が見えます。葉っぱがついてないように見えます。枯れているのでしょうか?




2019年4月15日月曜日

熊本県「熊本地震デジタルアーカイブ」に研究室の書籍が掲載されています

4月15日。3年前のこの日の深夜1:30頃に熊本地震の強烈な本震が熊本地方を襲いました。
「きゃー」という悲鳴とともに家内から起こされ目が覚め(熟睡しており地震に気づいておりませんでした)、ひどい揺れに気づき、バタバタとモノが倒れる音で一瞬に目が覚めました。
そしてその後に続く周期の長い、そして時間も長い、なんだか船に乗ってるかのような揺れで気分が悪くなりそうになった記憶が蘇ります。
あれから3年。
脈絡ありませんが、今日はOG(13)松崎の誕生日です。前震と本震の狭間の日となった松崎の誕生日のことは、松崎の新聞への投稿(読者ひろば)のこと(ガリラボ通信2016/4/26)もあってなかなか忘れられません。
なお、松崎からも毎年お祝いメッセージをもらうので、私が忘れるわけにいきません。
しっかりと熱い愛情をこめて(笑)、今日も松崎にお祝いメッセージを送っておきました。

さて、その松崎が4年生の時に卒論で宿敵にしていたのがチームCoho'zuです。
松崎はチーム「たまラボ」のリーダーとして玉名市で活動を行い、ライバルCoho’zuは熊本地震の直後から大津町での取材活動を丹念に展開していました。
この2チームはほんと良いライバルで、1年間、互いを成長させていく良い関係でした。学生GPの最後の公開審査会ではたまラボが最優秀、Coho'zuが学生賞でした。その前の中間報告会では逆だった気がします。切磋琢磨とはこういう関係を言うのだと思います。

そのCoho'zuは、活動の成果を「平成28年熊本地震復興へと向かう一歩~大津町22名の取材記録」という書籍としてまとめました。
 
ところで、熊本県が「熊本地震デジタルアーカイブ」を開設していることをご存知でしょうか。
https://www.kumamoto-archive.jp/
熊本地震の際に資料を収集し、まとめてあるサイトです。


この中に「記録・検証」のコーナーがあって、そこに「震災記録誌・レポート」なる資料集がおいてあります。
https://www.kumamoto-archive.jp/record
一覧を見ると、チームCoho'zuが取材しまとめた記録「平成28年熊本地震復興へと向かう一歩~大津町22名の取材記録」が資料としてここに掲載されております。
Coho’zuが半年以上かけて大津町を取材した内容を300頁程度にまとめた書籍です(ガリラボ通信2017/3/10)。
残されている記録として、大学からの記録は、津曲研究室からのこの書籍が唯一のようです。



pdf版で全文をこのアーカイブで閲覧することが可能になっています。


色々なボランティアの形があると思います。
Coho'zuの3人のメンバーが頻繁に大津町に足を運び丁寧にまとめていく作業は、近隣に住む学生であったからできたことですし、またガリラボではこうした知的生産を行えるようなスキルを日ごろのゼミ活動の中で行っていたから可能なボランティアであったと思います。
Coho'zuという学生ボランティアの手でまとめられた資料が、熊本地震で何が起きていたのかを記録した貴重な資料として残されていくことになります。
Coho'zuの3人にとっては、卒業式を終えた後も(再度の)編集作業を3月末ギリギリまで続けた苦労は、その成果が熊本県の記録として残るという意味で、苦労の甲斐があったというものでしょう。
慣れない取材現場で相手の声を必死に聴き、それを全部自分たちでテープ起こしをする、その瞬間瞬間はほんとに地道な作業の連続でした。
色々なボランティアの形があるとは思いますが、Coho'zuが行った活動は、ボランティアのひとつの形を示していると思っています。
 
これらの学生たちは今はもうそれぞれに社会人として活躍しています。
それぞれに熊本の復興を支える人材として活躍してくれているようです。
 


大学院初授業と新科目初授業

今日は大学院の初授業。M1(19)塘添に色々と話を聞かせてあげました。笑

そして18時から「地域と情報」という新しい科目の初授業。
6限目に設定していたので、少ないだろうと思っていたらなんとまあ50名を超える受講者。
予想と違っていたで、内容を修正する必要がありそうです。
ただし、厳格さは当初の予定通りに変えないでいこうと考えています。
ところで、どうしてこうなったのか、恨み言のひとつも言いたくなります。
新しい講義の立ち上げは、とっても大変です。orz
 
1限目も講義でした。今日は1限目と6限目が講義で、その間に大学院の授業と17ゼミ会議があります。月曜日はハードです。

1限目の講義から帰ってくると、ドアに袋がぶら下げてありました。
4年(15)園部からです。
差入れとありました。
ぶら下げてすぐに就活に向かったようでした。


ガリラボの飴玉ボックスが久々に満杯になりました(感謝)。



2019年4月14日日曜日

熊本地震前震から3年

熊本地震の前震から本日で3年。
前震は、ガリラボ内の有志で自主勉強会をやった後、みんなでくつろいでいた時でした。
21:30頃、まだガリラボにはかなりのゼミ生がたむろしていました。
そのとき、小刻みに震え始めたと思ったら、急激に強く揺れ始め・・。
収まってから、私は慌てて本部棟に飛んでいき、地震の対応に追われ、そのままガリラボに帰れませんでした。
後で安否確認をして、この夜はゼミ生みんな無事に家に帰り着いたことを知りました。
この夜は、そのまま副学長室で対応にあたり、なので、ガリラボ通信は日付が変わった午前3時26分に投稿したようです(ガリラボ通信2016/4/15)。
地震の対応そして大学再開に向けた対応で徹夜で仕事して、疲れ果てて夕方暗くなってから自宅に戻って熟睡していたら本震!!


前震から、あと4時間ほどでちょうど3年。
3年で熊本の復興もかなり進んだのではないでしょうか。

1年前の今頃、1歳半の孫を連れ、熊本市動植物園に出かけた時は、半分程度の部分開園で、しかも週末だけの開園という状況で、地震から2年後でしたが、復興はまだなのだと強く感じました。
昨日、2歳に成長した孫を連れ、全面復旧してから初めて動植物園に出かけてきました。
駐車場は満杯、大型バスも結構駐車しており、園内は”ごったがえす”という言葉が似合うほどの賑わいでした。
人気ぶりに、震災から復興できたことを実感しました。
復興・復旧ができてよかった


園内を賑やかに駆け回る(私の孫を含めた)子どもたちを見ていて、動植物園は貴重な施設なのだと思いました。
色々と観光やイベントなどについて学んできて、子どもの視点については考えてはいたように思いますが、完全にはそうした視点に立てていないのかもしれません。
動植物園で子どもたちの賑やかな声を聴きながら、そんなことを思いました。
昨年の「タマにゃん指揮棒紛失事件」も改めて考えると、どの視点で表現をしていくのか、かなりぼんやりしていたようにも思います。
  
視点を明確にして徹底的に磨きあげていくには、中途半端な態度では難しいものです。
どうしても最後の仕上げの部分ができない。
その雑な仕事の部分を120%のレベルで緻密にやれるようになると、優れたものになっていくもの。
しかしそうしたことができるには、いい形で私から怒られることができる人がいると良いのですけど。
そうした人とは、一緒に困難なことに挑戦していけるでしょうから。
参考:怒られやすい人が出世する理由
 


2019年4月13日土曜日

今後の社会〜少子化はチャンス?

昨日、今後の社会についての新書をひとつ読み終えました。
それによれば、「Society5.0」とは第5期科学技術基本計画の中で、新たな社会として掲げられたとのこと。
これまでは資本集約型で、モノづくりを行い、モノに価値があった社会でしたが、現在、知識やサービスに価値をおく知識集約型社会へと急速に変わってきています。
そうした社会では、モノから人を中心とする社会へと変化していくとになります。
 
サービスを生み出す人間を重視する社会と変わっていき、そうなると、そうした人材を育成する教育機関=大学の果たすべき役割はかなり大きくなるっていくように思います。
特に文系の果たす役割は、モノづくりの社会のときに比べ、はるかに大きくなるはず。
しかし、大学がそうした新しい社会に対応した形に転換できているのか・・・。
まだ明確には転換できてないようにも思います。

社会が情報のパワーでそうした社会に変化していくなかで、日本は少子高齢化が大事な課題となっている社会でもあります。
Society5.0とは、そうした課題を持つ日本にとってはチャンスをもたらす可能性が指摘されています。

少子高齢化で労働力が不足するようになった日本は、それを補うためにSociety5.0を素直に受入れ、諸外国よりも先にSociety5.0を加速させる方向にいく可能性があります。
Society5.0では人の仕事を奪うという話があるわけで、人が少なくなる日本ではその意味で好都合なわけです。
ただし、そのためには多く人が知識労働へと変わっていく必要もあるわけで、だからこそ大学での教育が大事になっていくはずです。
今後諸外国も日本に遅れて、高齢化は進んでいくはずです。
上記の転換がスムーズに進めば、そうなったとき日本は世界をリードしている可能性がありえる。
そういった議論でした。
確かにそうなのかしれません。
 
高齢化の進んでいる日本は、実は介護などの領域では世界でもかなり高いレベルになっているのだと思います。
よかボスの動画撮影で、天寿園を訪問させていただいたとき、外国からの視察がたくさん来られているようでした。
理事長さんから、そうした視察団は、病院(=医療)を素通りして、老人ホーム(=介護)に視察に来られるのだということを聞きました。
その時はあまり理解できていませんでしたが、上の話をリンクさせると理解できます。

課題とは、視点を変えることで、未来の可能性につながっていくようです。
そうした視点で、来るべき次の社会の姿を考えておくと良さそうです。


  

2019年4月12日金曜日

初17ゼミ~春休み課題発表

健軍川沿いの桜。川沿いの雑草と区別がつかなくなるほどに緑が目立ち、すっかりと葉桜になってます。

ツマガリザクラもご覧の通り。
今日で開花して23日目となりますが、葉桜となってきました。


ガリラボでひとり仕事をしていると、東京の就活から戻って来た小島が、「せんせい、とそーもいいですね」と朝っぱらからいつもの大きな声でどかどかと入ってきました。
音は明瞭に聞こえるものの、言っている意味はまったくわからず、「???」でした。
聞くと「とそー」は「塗装」のことで、建物の塗装をやっている仕事のことを言いたかったらしいのです。
就活でその業界のすばらしさに目覚めたということでした。
私の興味があり、またOB(M17)山下にも勉強させていたことがあるので、塗装業についての書籍を貸しておきました。
次に会う時には、きっと別の業界の話をするのに違いありません。^^;


今日は午後から3年生となった17ゼミ生の初ゼミでした。
月曜日のゼミ会議での打ち合わせ通り、岩奥ゼミ長が取り仕切ってくれています。
今日は春休みのそれぞれのが設定していた課題について、その成果を発表する日です。
発表時間はパワポを使って「4分30秒~5分30秒」の持ち時間で行うことと伝えてあります。

くじ引きで決まったトップバッターは、3年(17)園田。
毎日本を読むというのが自分で設定した課題で、しっかりと読み進めてきたようでした。

2番手は三角。毎日新聞を読み、そしてスクラップして、最後はそれらを集めて自分なりの情報誌にするというものでした。

松原です。料理に取組んだそうです。料理男子を目指そうとのことでした。
確かに、少しは腕は上がったようですが、かなりお母さんに助けらているようでした。

橘です。春休み中、モンタナ州立大に短期留学していたので、その話題でした。
課題は積極性を身につけるため、たくさんの人と話をしてくるというものでした。
滞在中、頑張ってたくさんの人と話をしてきたようです。

稲富です。とりあえず「お金を貯める」というストレートな目標ですが、色々と工夫していたことがわかり、しっかりと考えてやっているのが大変良かった。

西です。西も本を読むということでした。ただし1日1冊が目標でしたが、それはさすがに挫折したようで、1日1知識に変更し継続したようです。
毎日、読書管理アプリ「ビブリア」を活用したということでした。

岩奥ゼミ長です。岩奥は、春休み中、日本各地に出かけ、他大学の学生たちと貴重経験をしてきようです。その時に会った大学生らに取材を行い、彼ら/彼女らのことを深く理解するということをやってきたようです。きちんとした取材記録が出来上がっていました。

時間を間違えて遅刻をしてきた宮嶋です。毎日家事を頑張るという目標でした。
色々な料理を写真で、成果がわかりやすいものでした。

川上です。ベースの勉強をするというもの。
譲り受けたというベースギターを持ってきて、ベースについて解説を詳しくしていました。
概ね毎日練習した結果、春休み期間中に、一定程度の弾けるようになったようでした。

最後は阿部。マジックができるようになることが目標です。ただ、マジックの練習だけでなく、マジックを見ている側の心理についてまで書籍で学んできたようです。

最後はデモをやってくれ、拍手喝采でした。
(ゼミが終わり研究室で、4年(16)小島が是非みたいと命令(?)し、阿部にマジックを披露させておりました)


「頑張ったで賞」を投票で選び、その結果、選ばれたのは
   岩奥と橘
のゼミ長、副ゼミ長コンビでした。岩奥が東北土産をもってきており、それを賞品にしてました。
賞品の残りはお土産として研究室においてあります。



発表の感想
時間がなかったので、感想を述べなかったのでこの場で。
ガリラボでは、発表する機会が多くあります。
17ゼミ生ももう何度か発表をさせていますが、やはりこういうのはトレーニングです。
段々と発表がうまくなってきました。
ちゃんと伝えたいことが伝わるようになってきている。
コミュニケーションの基本はできるようになってきたと思います。
後は、制限時間を意識するようになることと、パワポの作り方を工夫する点がよくなるともっといいと思います。
相手の立場になって、表現すること。その点を忘れないように。
その点では、岩奥のパワポが一番良かったように思いました。