2020年2月29日土曜日

「まちをかける~大学生と地域との連携」が届きました

4年に一度のうるう日。うるう年は4年前も今年も熊本にとっては災いの年となってしまいました。
挫けず、不屈の精神で立ち向かっていきたいと思います。


ちょっとだけ(ガリラボ限定の話題ですが)明るいニュースです。
17ゼミ生が後期後半に取組んだ取材記録「まちをかける~大学生と地域との連携」が届きました。
A5版で290頁ほぼあります。


この書籍の冒頭、「はじめに」の部分を紹介します。
ここに記載されていることが今ここにいる在学生の気持ちであろうと思います。




誰もが地域で活動することについて、感覚的にはわかるけれど、実際のところは体の芯から理解できなていないのが通常です。
上級生や卒業生へのインタビューによってどこまで理解できたかはもちろん不明ですが、それでも何も知らないで地域に踏み出すよりははるかにマシです。
17ゼミ生は、早いチームでは3月下旬には地域に足を踏み入れ活動を開始するつもりでした。
しかし、新型コロナウィルスによる非常事態に陥っている状況では、開始を遅らせることなるかもしれません。
なので、17ゼミ生は改めてインタビュー内容を熟読し、地域で活動していくための気持ちの準備をしておいてほしい。


それとこの書籍の特徴はQRコードがふんだんに使われていること。
特に付録では、ガリラボのゼミ生が作成してきたこれまでのコンテンツをQRコードを使ってスマホから簡単に閲覧できるようになっています。
これから活動していく学生たちが先輩の成果を参考にしていくためのポータルサイト的な役割を果たしてくれるものと期待しています。

 

書籍は図書館には3年(17)岩奥ゼミ長が寄贈してきました。
紫苑会にも寄贈しようと持っていったら(昨日のこと)お休みでした、とのこと。
来週また持っていくはずです。
また、取材に協力していただいた方々にはこれらの書籍をお届けしたいと思っています。
ご協力、有難うございました。





2020年2月28日金曜日

追い出しコンパ中止について

毎年3月、卒業式の夜には在学生による盛大な追い出しコンパがガリラボの恒例行事でした。
ところが、昨日の政府による小中高校の全国一斉休校という速報に、最後はどこかで楽観的なところがあった気分は吹き飛びました。


 
この速報が出たとき、ガリラボにいたのは私と3年(17)岩奥ゼミ長(追い出しコンパを主催する責任者です)。

追い出しコンパについて相談し、実施かどうかを決断せよという運命だったのかもしれません。

2人でかなり長い時間協議し、追いコンが飲食を伴う場であることから中止とすることにしました。
判断はギリギリまで待っていても良かったのかもしれませんが、ガリラボでは追いコンに向けて在学生が色々と準備をしていきます。
そのこともあって早めの判断が必要で、中止をこの時点で決めました。

直後、私から16ゼミ長の川上にLINEで連絡し、了承を得た時、岩奥から卒業生に向けて次のメールが送られました。
ーーーーーーー
先月よりメールでご案内しておりました今年度の追い出しコンパですが、
新型コロナウイルス感染症の現状を踏まえまして、津曲先生とも相談した結果、苦渋の決断ではありますが中止することとなりました。
楽しみにしていただいておりました卒業生の皆様には大変ご迷惑をお掛けしますが、ご理解をいただければと思います。
17ゼミ生としても、みなさんの卒業を追いコンの場を設けて祝うことができず大変残念に思います。
今後につきましては、本校の卒業式の情報が分かり次第ご連絡させていただきますので、しばらくお待ちください。
ーーーーーーー
残念ですが、中止となります。
ただ、卒業記念品等は準備を進めていますので、可能であれば卒業式の直後に在学生から手渡したいと思っています。
また卒業式が中止ということになることも可能性としてはゼロではないので、岩奥と色々と相談し、その際は、卒業生ひとりづつに郵送することにしました。

長いガリラボの歴史の中で初めての経験です。
あの、東日本大震災の3日後というときでさえ、追い出しコンパを行ったのですから。
ガリラボ通信2011/3/14

毎年、ガリラボのゼミ生が企画する追いコンは楽しくて、だけど寂しくて、悲しい場でした。
そうした場を今年は作れないわけで、ほんとにほんとに残念です。
昨年の追い出しコンパは3月21日でした。その夜の追いコンの様子は
ガリラボ通信2019/3/23
で紹介しています。
16ゼミ生が心を込めて企画したものでした。
心を込めて送り出した16ゼミ生でしたが、自分たちは同じような形で送り出されないわけで・・・。
残念です。 
思えば、16ゼミ生は、ラストゼミを紹介したガリラボ通信2020/2/2でも触れましたが、入学直後は熊本地震によって4月は大学が休校となった学年でした。
入学当初にあの混乱を経験し、また卒業する間際になって今度は全国的、世界的な混乱を経験することになるとはですね。
不運と捉えるか、貴重な経験と捉えるかは、今後の自分たちの考えの持ちようによって決まっていくものだと思います。
人生の節目で2つもの自然災害に見舞われたこの経験を生かしていってほしいと思います。

追い出しコンパの席で言葉を贈ることができなくなりました。
残念です。

2020年2月27日木曜日

LINE会議で決まったArtract17の活動計画

今日は新Artractチーム=Artract17とのLINE会議を午前中行いました。
予定していた10:30ジャストにスタート。
ひとり講座のため欠席でしたが、それ以外は全員がLINEの前に座っている(?)でした。
3月6日に新チームは県美スタッフと顔合わせを行う予定にしているのですが、その場で新チームの当面の活動計画を伝え、県美からのコメントをもらう予定にしています。
今日の打合せの最大の目的は、その活動計画を作成することでした。

話し合いの最初は3月20日から開催される「モダンアートニッポン展」のPR方法の検討です。
事前にリーダー3年(17)橘から宿題が出ていて、メンバーはそれぞれ考えてきており、LINE上にアイデアが貼り付けられていきました。


昨日の「たま応援隊」の時とは随分と様子が異なります。昨日は、一言、二言でバンバンと激しいやりとりでしたが、今日は考えてきた内容をまとめて提示し、それをじっくりと読むことになったので激しさは少なく、クールな会議が展開されていきました。
この違いに、メンバーの個性が違いがよく表れているものだと感じました。^^
6人のメンバーから出て大量の案をリーダーがまとめてくれ、それをじっくりと読み、次のことを行うことが決まりました。

(1)レイコからの学芸員さんへのインタビュー映像
レイコ像のレイコをインタビューアにして、例えば「私、今、熊本にいるのだけど、どうして熊本なの?」といった質問を担当する学芸員さんにぶつけ、レイコ像というイメージを活用してモダンアートニッポン展を県美で開催する意義を表現する。
(2)レイコから展示会参加者へのインタビュー
モダンアートニッポン展に来館されたされた方にインタビューし、その声に対してレイコがリアクションする形で、展示の面白さを表現するのと同時にレイコ像というキャラクターをそのリアクションによって表現していく動画。
(3)館長インタビュー
リニューアルオープンした美術館についての館長インタビュー

以上の3本の映像を新チームの最初の活動にすることになりました。
インタビューの質問項目については宿題となり、今週中にはリーダーに全員提出してリーダーが映像の企画書を作成する予定です。


その後は今後のツイッターやインスタグラムの運営方法について議論しました。


ツイッターについては
 橘、岩奥、川上、三角
の4人で週3回発信し、インスタについては
 河野、西
の2人で月に最低2回のペースで発信していくことなりました。
インスタの回数が少ないようにも思うでしょうが、インスタ映えする写真はそうそうたくさんはないと思うので、このペースでもギリギリかなと思います。私からは2人に
 その季節ごとに熊本城周辺のインスタ映えするものを調査・研究しておくこと
を課題として提示しておきました。
またツイッターについては、その場では伝え損ないましたが、次のことが必要かなと考えています。
 どういう意図でツイートしていくのかを明確にする。何を目指してツイートしていくのかArtractが明確な理由を持っておくべき。今現在はそこまでたどりつく余裕がなかったけれど、今度はこの点をしっかりと考え、明確な戦略を立てたツイートをしていく。県美の外にいる大学生がツイートしている意義が何なのか。外部者の視点のツイートが、第3者に響いていく情報とはどういったものか、そういったことをきちんと言えるように、文献での研究をしておくべき。

その後、3月の撮影日程調整を行って打合せを終えました。
今日の会議は80分ほど。そこで260件ほどの意見が出て18秒に一回のペースで発言がありました。
たま応援隊よりもちょっとだけゆっくりしたペースでしたが、一回の情報量が多くてそれを読んで理解するのに時間がかかったからだったと思います。
メンバーと議題とで、進み方や雰囲気がまるで違います。
昨日のたま応援隊の場合は、私は爆笑しながらLINEに向かっていましたが、今日はかなりシリアス(そして知的)な雰囲気であったと思います。
議論する内容の違いなのか、それともメンバーの違いでそういうことになったのか、どっちでしょう?
想像に任せますが、在学生はすぐにわかるかと思います。


会議が終わってすぐにリーダー3年(17)橘から議事録がLINEで送られてきました。
よくまとまっていて分かりやすいものでした。
素早い。
次はその議事録の冒頭。会議場所が「LINE」となっているのが面白いですね。^^




さて、今日の打合せを踏まえ、3月下旬からArtract17は活動を始めます。
その頃には、コロナウィルス騒動が終息していると良いのですけど。
ただ、Artract17が取材する予定だった「くまもとお城まつり」はほとんどのイベントがコロナウィルスの関係で「中止」となっていました。
残念ですが、致し方ありません。
もしも機会があれば(覚えていたら)来年の3月には出かけていってみたいと思います。



<おまけ>
3年(17)宮嶋の東京土産です。最近めっきりと減った貴重なお土産です。^^;





2020年2月26日水曜日

LINE会議で決まった新チーム「たま応援隊」の活動方針(暫定版)

新型コロナウィルスによる感染拡大を考慮して、ガリラボでの会議を中止としたことは先日紹介しました(ガリラボ通信2020/2/25)。
今日が新玉名チームの会議の日だったので、前日リーダー3年(17)園田が提示してくれた議題に沿って、予定通り13時ぴったりに会議を始めました。
遅刻することなく、全員揃っての参加でした(多分)。^^;



最初の議題はまずはチーム名決め。
オンライン会議で、しかも文字のやりとりということで、盛り上がりに欠けるかなと思っていたのですが、全くそんなことはなく意見がバンバンと出てびっくりしました。
最終的に1時間ちょうど会議をしたのですが、その間に226件の意見が飛び交い、16秒に一度は投稿で、さらに途中で投票を2回も行い、実に充実した会議となりました。

チーム名決めの様子です。


チーム名について次の10案が出そろったところで投票に移りました。
 ・たまガーイズ ・たまミックス
 ・チムたま   ・チーたま
 ・たま応援大使 ・たま応援団
 ・たま応援隊  ・タマシックス
 ・タマガーリ  ・タマガッリクス
最初の投票で上位3つを選出しました。その結果、
・たまガーイズ
・たま応援隊
・タマガッリクス
が候補として残りました。そして、この3つによる決選投票。
6人中5人が投票して、たまガーイズ2票、たま応援隊2票、タマガリックス1票でした。
ひとり(17)松本が投票してなかったので、「おーい」と呼んだら反応してくれて投票してくれたのは良かったのですが、その結果、すべて2票づつの同点という・・・。orz
空気を読まない(17)松本。orz

最終的にリーダー3年(17)園田が投票していた「たま応援隊」に決めました。

その後、ツイッター運営の体制も決まりました。
発言をしたのは松原と宮嶋。
やりたいと言ってたわけではありませんが、発言をしたので、その場で指名しました。
3年(17)松原、宮嶋、そしてリーダー園田が担当します。
このメンバーで頑張るそうです。笑
 
さらに「今後やっていくこと」の議論になると、興味深い提案が相次ぎました。


色々と話が出たわけですが、次のことを新チームで挑戦することにしました。

(1)Youtuberたまにゃんの活動
この活動を継続する。
ただし、Youtuberによる情報発信形態が多様化している可能性もあるので、どのようなタイプがあるのかリサーチを行う。
例えば、何かをやってみたというよりも、日常の様子を流す動画に人気が集まっている傾向もあるので、例えば「モーニングルーティン」というようなものも動画として検討していく。
またこうした動画に地域広報の要素をどのように組み込んでいくかを検討する必要があり、これをひとつの研究テーマとする。

(2)着地型観光PR動画について
玉名市の着地型観光の広報動画作成を進める。どういった表現が動画として適切なのか、国内外の調査を行い、調査を踏まえて検討を行った上で、作成していく。

IoTなどの検討もありますが、それについては今後の検討課題にしていきます。
チーム「たま応援隊」は上記について役割分担して調査研究を3月はやっておいてほしいと思います。


LINEで、しかも文字だけを使っての会議というのも初めて経験したわけですが、今回の騒動がなければ決してやっていなかったことでしょう。
自発的にそうしたかったわけでなく、そうせざるを得ない状況のせいだったですが、やってみた感触は「悪くない」ものでした。
冒頭にも述べた通り、1時間の会議で6人+津曲のメンバーで226件もの投稿があり、かなり活発な議論となりました。
たまにはこうした会議もよさそうです。

ただし、この会議がうまくいったのは、参加メンバーの特徴を互いによく知っているからというのが大きな理由だと思います。
個々の特徴がわかっているから、それぞれの発言の背後にある広がりまで把握できるから、議論がかみ合っていったのだと思います。
その意味で、オンライン会議は、オフラインでの(今の流行語ともなっている)「濃厚接触」が前提であろうと思います。
そうした前提が成立していれば、たまにはオンライン会議を併用することも今後はありかなと思いました。
明日は新Artractともオンライン会議を行う予定です。
たま応援隊のメンバーとは特徴の異なる6人です。
どういった会議になるでしょうか。
せっかくの機会なので、明日の会議を通してオンライン会議の特徴をさらに理解していきたいと思います。

さて、今回の新型コロナウィルスによって、国内でこれまであり得なかったほどの規模で、テレワークやオンライン会議、オンライン授業という(意図せず)壮大な社会実験が行われていると考えてよいかと思います。
場合によっては、今回のウィルス騒動が、国内においてオンラインの活用に関して重大な変革を促すきっかけになるのかもしれません。
ただ、残念なことに大学に関しては、すでに授業が終わっているので、大学でのオンライン授業の実験はどこも実施しない(する必要がない)はずです。
残念です。
大学において全国的に実験が行われたならば、大学教育にひょっとすると非常に大きな影響を与える可能性もあったかもしれないなと、今日は、そんな感想を持ちました。
 
私の感想はさておき、とにかく、専門家会議のいう1,2週間を慎重な態度で乗り切り、ウィルス感染の連鎖が断切れることを祈ってます。

 

2020年2月25日火曜日

「今後1~2週間が瀬戸際」とのこと

新型コロナウィルスとの戦いはこの1、2週間が瀬戸際で、非常に重要な局面となるとの見解を専門家会議が発表しています。
専門家会議の次の見解に目を通しておきましょう。
https://www3.nhk.or.jp/news/special/coronavirus/view/

これを読み、ガリラボでの活動も再考することにしました。
明日とあさってで新玉名チーム、新Artractチームとの打ち合わせを行う予定でしたが、大学での対面での打ち合わせは中止にし、LINE等でのオンラインでのやりとりに変更しました。
大学に来るまでにバスや電車を乗り継いでくることを余儀なくされますので、それを避けることが目的です。
新チームのリーダー3年(17)園田、橘にはそれぞれ指示し、議題を事前にオンラインで提示しておくよう指示ておきました。

また明日は院ゼミも行う予定でしたが、院ゼミは濃厚接触の代表例みたいなものなので、これも中止とし、資料のやりとりと打ち合わせはメールでのやりとりに変更しました。
M1(19)塘添、福嶋ともに快諾し、メール用に資料準備を進めるようです。
 
オンラインだと、対面に比べて会議の効率は落ちるでしょうが、仕方ありません。
やれる範囲で、この1、2週間という重大時期を乗り切ることにしたいと思います。
 
それと感染のリスクがもっとも高まるのは大人数での飲み会のようなところだということなので(クルーズ船がその見本だったように思います)。
なので、ガリラボの追いコンをやるのかどうかも、真面目に検討しないといけないかもしれません。
新年度になるまでには是が非でも終息してほしいと思います。
そのためには自分たちでやれることはやっておきましょう。 
ゼミ生みんな、冷静に、くれぐれも注意しておいてください。

ひとり静かな時間が増えると思いますので、この機会に一人静かにやるべきタスクを作り/探し、それにじっくりと取り組むのが良さそうです。
ちなみに私は、静かな環境を活用して、依頼されていた原稿(3000文字程度)をおおよそ仕上げることができました。
しばし冷却期間をおいて推敲をするつもりです。
そして、この後、3月いっぱいは静かな時間には論文執筆に取り組む予定でいます(この時間を作るために、2月中にいろいろな重いタスクを終わらせているところです)。
 


2020年2月24日月曜日

日常の意味~最期の「7日間」を読んで

連休でガリラボの話題が乏しかったので、私が感動した(最近知った)ある話を紹介したいと思います。
以下、私の個人的日記になっていますので、ご注意ください。
 
次の新聞投稿は2018年3月9日のものす。
SNSで瞬く間に広がり、何十万ものいいねで広くシェアされたそうです。
(それをつい最近、SNSではなく、フェースツーフェースの口コミで知りました。家内からですけど)。


詩の全文は、次のサイトにあります。
https://withnews.jp/article/f0180411001qq000000000000000G00110401qq000017141A

念のため、以下でも引用させてもらいます。
「七日間」
神様お願い この病室から抜け出して
七日間の元気な時間をください
一日目には台所に立って 料理をいっぱい作りたい
あなたが好きな餃子や肉味噌 カレーもシチューも冷凍しておくわ
二日目には趣味の手作り 作りかけの手織りのマフラー
ミシンも踏んでバッグやポーチ 心残りがないほどいっぱい作る
三日目にはお片付け 私の好きな古布や紅絹
どれも思いが詰まったものだけど どなたか貰ってくださいね
四日目には愛犬連れて あなたとドライブに行こう
少し寒いけど箱根がいいかな 思い出の公園手つなぎ歩く
五日目には子供や孫の 一年分の誕生会
ケーキもちゃんと11個買って プレゼントも用意しておくわ
六日目には友達集まって 憧れの女子会しましょ
お酒も少し飲みましょか そしてカラオケで十八番を歌うの
七日目にはあなたと二人きり 静かに部屋で過ごしましょ
大塚博堂のCDかけて ふたりの長いお話しましょう
神様お願い七日間が終わったら
私はあなたに手を執られながら
静かに静かに時の来るのを待つわ
静かに静かに時の来るのを待つわ

この詩を読み、多くの方と同様、私も号泣してしまいました。
どれもが普通に暮らしていたときのことを表現したものです。
「日常」の大切さをガリラボでは(以前は)よく話していましたが、この詩にはそのことが強く表現されています。
ごく普通の生活の中、ごく普通のことをやっている中に、とっても大切なものが育まれていくことを教えてくれます。
そうしたことがわかるから、多くの方に共感されているのではないでしょうか。
(ただ、これは経験がないとなかなか共感はできないこともまた事実。実験してみましたが、若い世代への共感力は弱いようです ^^;)
私は、おととしの夏ぐらいから、休みの時に少し時間が取れるようになってきたので、片づけが主目的ですが、結婚してから今まで35年間の写真や資料を電子化してアーカイブ化する作業をやっています。
電子化したものはどんどん捨てています。
もう1年半近くやってますが、なかなか終わりません。
電子化したデータは、私の人生のポートフォリオを時系列に並べていく作業を並行してやっているのです。
遅々として進まない作業ですが、なんだか結婚してからの自分の人生を追体験している気分になります。
追体験の中で、何が大切なのかが少しわかってきました。
上記の7日間の詩の意味もよく理解できました。。
だから、号泣してしまったのかもしれません。

16ゼミ生のラストゼミについてのエントリーで五百旗頭前理事長の大学案内でのメッセージを紹介しました。⇒ガリラボ通信2020/2/2



自分のポートフォリオを眺めていく過程は、最後の「何を大事にして生きるかを考えるよき機会ではないかと思う」という前理事長のメッセージにある「機会」であったように思います。


振り返りの時、振り返りの材料を持っていることは都合がいいものです。
ただ、自分の経験を残していく作業は大変です。
特に日常を残すのは注意しておかないと消え去っていきます。
日常とはもろいものです。
日常は、その時々では当たり前のことなので、記録として残そうとは微塵も思わないからでしょう。
そこをあえて意識しておく。
そうすると、後々それらの記録は、貴重なポートフォリオとなっていくのではないかと思います。

今はそのための便利がツールがたくさんあります。
ちなみに、ガリラボの日常は、2009年からであれば、このガリラボ通信に残してあります。
私の目から見た一方的な日常ですけど。
私以外の誰かの役に多少でも立っていると良いのですけど。
 


2020年2月23日日曜日

シャープツイッター「中の人」の思想と行動

シャープのツイッターは、著名な広告賞を受賞しており、多くの方に知られているかと思います。
63万人のフォロワーがいて、9年間で15万ツイートという巨大な取り組みです。
それをたったひとりでされている。

この「中の人」の記事(2020/2/17)を、先日、文芸春秋デジタル版で読みました。
記事のタイトルは
 凡庸な広告の暴虐さを消したかった。
というものでした。


https://bungeishunju.com/n/nee4e02846802

ツイッターを担当する以前、通常の広告担当だったそうです。
広告を作り出すとき会社内の色々な人たちの調整を行っていく過程で、一流のコピーライターがひねり出した尖った言葉が徐々に角がとれていき、最後は
 見事に、ほんとうに見事に凡庸になる。
そういう経験をされてきたそうで、そのことがどうにも納得できなかったようです。
凡庸な、普通の言葉は響かないから。
そうした言葉は、誰にも届きません。

自分の仕事に疑問をもっているとき、ツイッター担当の話が来たそうです。

担当するとき、ある決心(覚悟)をされます。
例えば社内の電話帳から自分を消し、誰からも自分にアクセスできないよう、ツイッターに対して色々と注文が来ないよう、あえて孤立したのだそうです。
言葉が凡庸になることを嫌い、そして
  自分の都合を一方的に押し付ける、凡庸な広告の暴虐さを消したかった。
という理由だったようです。

そうした覚悟のもと、ひとり、人に届く言葉を探りながら、延々とツイートを続けた結果が、国内で非常に注目されるツイッターにつながったのでした。
尖ったことのできる人というのは、中途半端でなくものごとを徹底しているような人ですが、シャープツイッターの「中の人」もその通りの方のようです。


ガリラボでもタマにゃんやArtractでのツイートを行っています。
多少なりとも参考にしたいものだと思います。


ところで、昨日紹介したOG(15)八並の行動も、あの作品の出来栄えとか見る限り、なんかこの中の人に通じるものを感じます。
 八並の作品→ガリラボ通信2020/2/22




2020年2月22日土曜日

卒業生から届いた芸術品

熊本市の新型コロナ感染者のニュースを聞き、場所は、大学すぐそばの病院ということに一番驚きました。こんな身近になるとは・・・。驚きました。
熊本ではマスクはなくなったのはないかと思います。
 
さて、次のイラストをご覧ください。奇麗ですよね。
ペンタブを使って描いたものだそうです。見事なものです。


誰の作品かというと・・・、OG(15)八並によるものです。
会社の同期のために描いたそうですが、単なる趣味のレベルを越えてますよね。
見事すぎて驚きました。

もう1年前になりますが、八並のお祖母ちゃんから油絵をいただきました。
ガリラボ通信2019/3/24
それはそれは見事な油絵で、わが家の殺風景なただただ機能的なだけの玄関に潤いを与えてもらっています。

八並のイラストを眺め、お祖母ちゃんの影響は大きいものだと思いました。
良い資質を受け継いで、幸せですね。
一生ものだと思います。

次も八並の作品とのことです。
2次元の絵だけでなく、こうした3次元作品(ハーバリウム)も作っているようです。
これらも八並の手によるもののようです。
見事すぎます。


卒業してからもこうした連絡をもらえて幸せです。
 


2020年2月21日金曜日

レイコ、来るってよ。

今日の熊日新聞に出ていた広告です。
1か月後に迫った「モダンアートニッポン!」展。
レイコがやってきます。^^


この展覧会に向けて、ガリラボの新Artractチームも活動を始めます。
まずは3月6日に県立美術館に挨拶に出かけます。
館長さんや担当学芸員さんにお会いして、話をしてくる予定です。


次は「来るってよ」ではなく「来てます、来てます」という広告です。笑
何の広告かというと、愛知県豊橋市の市電情報提供サービスだとのこと。

https://mayu.dosugoi.net/e1111227.html

オープンデータを使った取り組みで、私の母校「豊橋技術科学大」の技術が使われているのだそうです。
シビックテックは、今後のSoceity5.0時代に向けて大事な取り組みです。

余談ですが、私の母校は「役立たずロボット」の開発など、かなりユニークな取り組みをしているところです。
https://bunshun.jp/articles/-/8750
なお、私の大学時代、まだ再生可能エネルギーなど何の話題にもなっていない頃でしたが、風車を開発してそれにドン・キホーテ2号と名前をつけて風力発電に挑んでいる人たち、またエネルギー効率を上げるための細かなスイッチング技術(今でいえばスマートグリッド)に挑戦し、それを実際に人がいる8階建ての研究棟に組み込み、当然うまくいかずみんなからブーイングを受ける人たちなどがいました。強心臓の持ち主が色々いたように思います。
もちろん極めて真面目な研究も数多くありました。私はそちら側にいたように思います。
ただ、上記の笑える研究は、それから40年後の今、実用的でまじめな研究開発の段階になりました。




2020年2月20日木曜日

エアトレインって何?

梅にうぐいす・・・というのはよく聞きますが、今朝、通勤途中に見かけたのは梅にメジロでした。
あまりよく撮れていませんが、メジロが梅の花の蜜を盛んに吸っていました。
春がもうすぐということでしょうか。



季節の話題とはまるで関係ありませんが、「エアトレイン」って何だかわかりますか?
また、その世界チャンピオンっていったいどういうことでしょう? ^^
今日、SNS経由で知った情報です。

次のリンクから、あるいはその下に埋め込んでいる動画をどうぞご覧ください。
私にはもう信じがたいレベルでした。

https://togetter.com/li/1469399


何でもそうですが、あるスキルも突き詰めていくと他者に強い共感を与えるものになるのだということをこの事例も教えてくれます。

突き詰めること。
何度も言いたいと思います。
人生の中で一度でいいから、倒れるほどに突き詰める体験をすること。
大変大事なことです。

さて、今日のガリラボですが、
 3年(17)川上、橘、園田、岩奥
が順にやってきて広報部こと、追いコンのこと、4月からの卒論のことなどでそれぞれに作業しているようでした。
また、広報部の
 2年(18)山本
もやってきました。てっきりと先日終わったのかと思っていたら、まだ終わってなかったようです(締め切りは過ぎているのですけど・・・)。
それよりも山本は今日随分と貴重な体験をしたようです。
ほうれんそうってほんと難しいのだということを理解したのではないでしょうか。
特に、(社会)階層を飛び越えてのコミュニケーションは想像以上に難しいことがわかったはず。
それを体感しただけでも、今日は大学にやってきた甲斐があったと思います。^^;



2020年2月19日水曜日

ディズニーランドのお土産

朝は氷点下となり、かなり冷え込みましたが、昼間はかなり暖かな1日となりました。
阿蘇方面。

白い噴煙(=水蒸気でしょうか?)がまっすぐに昇っていました。
風もなく、穏やかな1日でした。


ガリラボも穏やかでした。
午前中は誰もおらず、昼すぐにやってきたのが2年(18)山本。
昨日(!)が締め切りの広報紙の作成をやっていました。
しかも私のコラムが担当なのです。^^
2人だったので色々と話をしましたが、なんか大変面白い学生です。
夕方、3年(17)川上広報部長が顔を出し、山本を指導しておりました。
私からは「締め切りに遅れているのだから、きちんと怒るように」と話しましたが、それでも優しく教えておりました。
次回から厳しく接するそうです。^^;

午後は、熊日の野口先生が顔を出され、1時間ほどおしゃべりでした。
授業についての情報交換やら取材の難しさの話題などであっという間の1時間でした。
会話の後ろで山本が広報紙づくりをしていたので、我々の会話をしっかりと聞いていたはずです。
少しは勉強になったでしょうか。
  

同じく、夕方になって久しぶりに4年(16)岡林がやってきました。

なんと、4年生の4人で夢の国(ランドとシー)に旅行に行ってきたようで、4人からのお土産を持ってきてくれました。
美術館との連携活動でずっと忙しかったので、楽しんできたのではないかと思います。





2020年2月18日火曜日

南阿蘇の山々の積雪

夕方、南阿蘇方面の稜線をみると、積雪がうっすらと見えました。
平野部でも積雪が予想されましたが、少なくとも熊本市内は特に積雪はなく、渋滞等を心配されていた方々みなさん、ほっとされたのではないでしょうか。


今日のガリラボでは広報部の
  4年(17)川上、岩奥、3年(18)高田、宮川
が顔を出し、特に3年の2人が頑張っていました。
それは頑張るでしょう、今日が広報部内での締め切り日だったようですので。orz
ただ、締め切り日の今日もまだ終わってない部員がいるようで、川上広報部長が予定の組み方を失敗しましたと話していました。
締め切りに何度も遅れると徐々に信頼を失っていき、最後は一緒に仕事をすることはなくなっていくので注意しましょう。
社会人として最も大事なのが「信頼」ではないかと思います。
信頼しない相手(頼んでも仕事が予定通りに返ってこない、要求したレベルに達してない等)とは一緒に仕事をしたくても怖くてできませんので。
信頼とは約束を守ることから始まります。
次回から部長がやり方を再考するということでした。

今日は3年(17)橘にきてもらって、2月27日の新Artractチームでの打ち合わせに向けて、どういった議論をすべきか話をしました。
1時間ほどの打合せでおおよそ方向性が決まり、27日までインプットしてきてほしい(勉強してきてほしい)ことが橘から全員にLINEにて指示されました。
また、県立美術館スタッフとの初顔合わせは3月第1週で調整していきたいと思います。
3月下旬には新チームは活動を開始します。

(注)このエントリーから初めて「Artract17」というタグをつけました。

2020年2月17日月曜日

初雪

昨日まで20度ぐらいだった気温が一気に下がり、今日は初雪となりました。
午前中にぱーっと降りましたが長続きすることもなく、すぐに止んでしまいました。

寒くなると嫌な方もおられるでしょうが、しかし最近の季節外れの高い気温続きには何だか恐怖心のようなものを感じていたので、雪を見てかなりほっとしました。
季節外れというのは、瞬間的には歓迎できても、それが続くと多様な異常をあちこちにもたらすはずなので、冬は冬らしくあってほしいと思います。


寒い朝になった今日、午前中、3年(17)岩奥、阿部が追いコンの相談にやってきました。
1時間ぐらい話をしました。
おおよそやることが決まりました。
が、3年生が、最後のゼミの時に分担した追いコンで使用するものを制作している気配がないと岩奥が心配をしていました。
16ゼミ生と17ゼミ生の関係が弱く、追いコンが義務的になっているということなのでしょうか。
それはちょっと考えにくい。
広報部とか体育委員、それに白亜祭とか、それ以外にはゼミ課題などで色々とつながっていたはずです。
やる気をみせてほしいものです。

広報部も似たような状況のようで・・・。
締め切り間際であるにもかからずどうも記事作成ができていないというか、着手もしてないのではないかという話が出てました。
こっちもやる気をみせてほしいものです。^^

何が問題なのでしょう。
コミュニケーションの問題もあるのかな・・・。
追いコンの話をしているとき、岩奥と阿部には追いコンの話よりもどちらかと言えば、コミュニケーションの話をしました。主体性とコミュニケーションの関係とかですね。
なんか久々に(初めて?)「話」をしたように思います。
これまでは時間に追われたゼミ会議だけだったので用件だけで終わるのが常でした。
今日はその制約がなかったので「話」をすることができました。
「話」をするためには時間が必要不可欠です。 


ともかく・・・・
冬将軍にはやる気を出してもっと冬らしくしてほしい。
そうでないと春を待ちわびる気持ちも芽生えないですから。
そして同じようにゼミ生にもやる気を出してほしい。
充実感は頑張った時にしか得られないものですから。
  


2020年2月16日日曜日

ガクチカの変化

タイトルの「ガクチカ」って聞いたことがありますか?

学生時代に力を入れたことは?という問いを表す言葉のようです。
就職面接の場で聞かれることの多い問いかと思います。

さて、みなさんのガクチカは?
年代によって、また学生時代に何を志向していたか等で、随分と異なる答えが返ってきそうです。
近年では、大学でのことよりも「スターバックスでバイトしていた」と答える学生が増えているという話もあります。
真偽のほどは分かりませんが、とにかく大学というキャンパス内ということではなくて、大学生という身分を持っている時に何をやったのかが問われているようです。

採用形態も変わってきています。
ナビを使って希望する就職を探すという方式から、自分の経歴を提示して企業側が欲しい人を探すスカウト方式に徐々に変わってきているという話もあります。
リクナビが登場したのが1996年頃のようです。
ちょうど熊本女子大学から熊本県立大学に変わったころです。
その後、このナビは全盛期を迎え、就活のやり方を変えていくわけです。
時代が同じなので県立大学の歴史と重なってしまいます。

20年が経過して、リクナビ形式のやり方が疲弊し、現代は情報の提示の仕方が逆になってきているようです。
以前は、リクルートやマイナビが、企業を営業して回って、企業の情報をサイトのアップしてそれを学生が閲覧する方向だったのが逆になっている。
最近はリクルート等に代わる就職斡旋企業が、学生たちに営業して回って学生たちの情報をサイトのアップして、それを企業が閲覧する方向なってきているのだそうです。

日本全体で会社というのは100万以上あると思いますが、その極一部の1万以下の会社がリクナビ等に掲載され、それを学生たちは閲覧(あるいは検索を)していた。
それは、学生からみたらリクナビ等が全てですから、学生には日本には1万程度の会社しかない存在していない状況でした。
それが今度は逆になっている。
OfferBoxというサイトでは学生が20万人ほど登録しているそうです。
大学生は50万人x4学年=200万人ほどいるはずなのですが、企業からしたらこの一部の学生たちが学生の全てのように見えているのかもしれません。




私のゼミの卒業生も勤めている「エン・ジャパン」という会社のサービスへの学生の登録は5万人ほどだそうですが、その多くが偏差値上位大学で占められているとか。
なんと・・・。


今後、何かの条件が課され登録できる人に差がつくようになると、どういうことになっていくのでしょう。考えるとちょっと恐ろしい。
 
OfferBoxやirootsのようなサイトの誕生は、県立大学が誕生したころに産声を上げたリクナビのような就活スタイルが破壊され、動き方が従来と真逆になっていくということかと思います。
さらに就職協定も廃止されました。
就職協定の廃止、企業の採用形態の変化は、学生の就活を一新されることになり、今、その大きな変革の時期に入ったと考えては間違いなさそうです。

この変革に対応するため、大学とかは、何かしないといけないのでしょうが、どうせまた逆ブレするのだから、そのままにしておけばよいという考えもありえます。
ただ、そのままにしておくにしても、議論をした結果としてそうするべきでしょう。
何も考えないのが一番悪いはずです。

ガクチカという問いにどういった反応をする学生が多くなるとよいのか。
「スターバックスのバイト」がもしも横行するようだと大学は不要ということになります。
社会の動きが変化しているとき、やはり考えないといけないことだと思います。
ただ、その考えるためのデータを特に持ち合わせていません。
感覚的にはもちろんわかります。
社会の変化、そして学生の変化も。
そうした変化は、主観的にはなんとなくわかりますが(データを使わない評論家的なレベルであれば色々と主張できます。このガリラボ通信もそのひとつかもしれません)、客観的にどういったことが起きているのかをほとんど把握できていません。
論理的に明晰に考えることができても、前提が間違っているのであれば正しく間違った結果に辿り着きます。
そうした過ちは歴史上いくつもありました。

最近、主観頼りで、データに裏打ちされた深い議論をあまり聞かなくなっている気がしないでもありません。残念です。
 

2020年2月15日土曜日

アクセス履歴分布のロングテール

次はある日の過去24時間以内のアクセス統計の下位部分(数値はアクセス数)です。
過去24時間というと、直近のエントリーにアクセスが集中するのが当然ですが、それ以外のエントリーでも数が少ないですが、色々なエントリーが顔を出します。
いわゆる売れ筋商品とあまり売れないニッチな商品のようなもので、いわゆる、ロングテールみたいな形になっています。
ニッチなエントリーは、世の中の誰かが何かを検索していてたまたま見つけたエントリーなのではないかと想像しています。


たまにこのロングテール部分のエントリーを見ることがあります。
これがなかなか面白いです。
ガリラボ通信は現在で5,300エントリーほどあります。
ロングテールを眺めていると、そういえば、これを書いたなと懐かしくなり、改めて読むことが多いのです。
自分で遡って読むことは多分なかったはずで、誰かのアクセスによって、これを今読むべきだと言われている気がします。
ロングテールから読むべきだとの示唆は、社会学で言う「弱い紐帯」にも感じることがあります。

今、過去のどの自分とつながるべきかを暗示しているような・・、なんかそんな感じもするのです(気のせいでしょうけど)。
とりあえず、何かの縁で過去のつながって過去の自分と向き合うとそれなりになんか悪くありません。
日記というのは、読むもので、自分が読むときにいちばん役に立つとおっしゃったのは糸井重里さんでした(ガリラボ通信2013/7/14)。
ガリラボ通信は私にとって日記です。
昔のエントリーを読みつつ、糸井さんのこの発言は「その通りだよな」と思う次第です。
 
さて、今回のロングテールの下の方に、「つぶしがきく人間になるには」というエントリーがあります。
誰かのアクセスに誘導され、私も読み返してみました ⇒ ガリラボ通信2018/6/24
(自分でいうものなんですが)なかなか良いことが書いてあります。
社会人となったゼミ生、今後社会人になるゼミ生。
断固たる決意をもって学ぶことに向き合っていくべきです。
そのためには「学ぶ」とはどういうことかを体の芯に理解させることを学生時代に、もしそれが出来ていなかったら社会人の早い段階で身につけるべきではないかと思います。
流動化していく社会になることは目に見えています。
学びから逃走しているかもしれないゼミ生にはぜひ勧めたい。^^;
 

<おまけ>
「日記は自分で読むもの」というエントリーをどこで書いたかなと思い、検索してみたら「ゼミ生記録の方法」というエントリーを発見(発掘)してしまいました。
これも、なかなか面白いものでした。ゼミ生及び私の記録の方法です。

ガリラボゼミ生記録の方法(前編)⇒ ガリラボ通信2013/8/2
ガリラボゼミ生記録の方法(中編)⇒ ガリラボ通信2013/8/4
ガリラボゼミ生記録の方法(後編)⇒ ガリラボ通信2013/8/11

何かの参考までに。



2020年2月14日金曜日

Artract引継ぎ/大学ネット環境変更

今日午後、Artractの引継ぎでした。


引継ぎArtractメンバーは4年(16)岡林、大友、岡部の3人。
引き継がれる新メンバーは3年(17)橘、西、岩奥、三角、川上の5人。
1時間半ほど、これまでやってきたこと、注意事項などの説明に加え、新メンバーに実現してほしいことなどがあって、濃厚な時間となりました。
Artractはちょっと重要な役割を担うようになってきているので、新メンバーにはリーダー橘を筆頭に、現メンバー以上に頑張ってほしいと思っています。


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今日はバレンタインデーのようです。
色々あってあまり気づかずにいましたが、何人かからチョコレートをもらい気づきました。
ありがとう。
今日一番に気になっていたのはネット。
大学のネット環境が変更され、外部アクセスにはいくつかPC設定を変えておかないといけません。
昨日、ガリラボ内の半分ほどの変更をやっておきました。
あえて半分ぐらいは未処理のままにしておきました。
ネット環境の変更によってどのような状況になるのか見ておきたいと思ったからです。

大学に来て未処理のPCでブラウザを立ち上げると・・・。
なぜかGoogleでの検索まで可能でした(なぜ???)。

で、「熊本県」をクリックすると案の定、アクセスできません。
今後、こんな状態になるPCは、設定変更されていないということです。


証明書インストールとプロキシ設定を変更すると外部アクセスが可能になります。
ただし、最初に次の画面が出るので、大学のIDでログインが必要です。
ガリラボでも、最初に来た人は必ずこれをやる必要がありますので、注意しておくこと。


ガリラボ内のPCは全て新しい環境に対応させたので(まだノートPCをやってない)、上記ログインすれば外部アクセスが可能になります。
無事に熊本県のホームページも閲覧できました。^^


(注意)上記ログインはある程度の時間で無効になるようです。どの程度の時間かは不明。Android OSがうまくいかず困ってます。orz



2020年2月13日木曜日

今、季節は真冬のはずですよね?

今日は極めて静かなガリラボでした。

顔を見たゼミ生は・・・

4年(16)西野。卒論で使用したキャップの分別ツールの片づけだったようです。
3年(17)園田。就活用の証明写真撮影があったようで、それが終わってから作業をしているようでした。園田がリーダーを務める新玉名チームは、今日、園田と話をして2月26日に初会合を開くことにしました。動きを始めたいと思います。
そしてもうひとり、4年(16)岡林。明日がArtractの引継ぎなのでその準備をしていたのでしょう、おそらく。

みな静かに作業をしていたので、キーボードの音しか聞こえないほどでした。


17ゼミ生編集の「まちをかける~大学生と地域との連携~」は、サンプル版のミスなどを訂正したものを本日の午前中には業者さんに送付しました。
月末には製本されたものが届く予定です。
インタビューに協力してくれた上級生や卒業生はもちろん、それ以外にも提供した方がよいと思うので(例えば、本学の図書館とか)、配布先のリストを作らないといけません。

夕方はM1(19)福嶋との院ゼミ。
ようやく修士論文の流れが固まりました。
内容の詰めはこれからですが、全体の流れ、方向性が決まったので、あとは前に進むだけ。馬力の問題になってきました。
メデタイ。^^
 

さて、私、火曜日(建国記念の日)に熊本市動植物園にでかけました。
かなりのお客さんで、こんなに人気があるのかと驚きました。
日曜日は天気もよく、気温も高めだったからでしょう。
菜の花がぼちぼち咲き始めていて、これから益々きれいになるようなので、また出かけてみたいと思います。


 
なお、今日は日曜日もよりもさらに気温が高く、桜の季節よりもはるかに気温が高くて20℃近くになったようです。
2月中旬なのに春の陽気でした。
3年(17)園田が話していましたが、どこかで桜が(思わず)咲いてしまったということでした。
これほど気温が高いと草木も勘違いしてしまいますよねぇ。
我々人間も感覚がおかしくなってしまいそうです。



2020年2月12日水曜日

玉名チームの引継ぎ

今日は玉名チームの引継ぎでした。

チームたまがーるから4年(16)荒木と川上が、令和元年、玉名で行ってきた活動がどういったもので、連携先はどういった方々で、そして連携していくにあたっての注意点などをパワポにまとめ説明をしてくれました。


新しく玉名チームとなるメンバーの参加者は4人。
リーダーとなる3年(17)園田、そして宮嶋、松原、阿部の4人。
新メンバーには他にも2人(稲富、松本)いますが、残念ながら欠席でした。


たまがーるの活動は大変充実したものでした。

しかし、その引継ぎとなると、どうしてもお話的になってしまう傾向があります。
そのせいで、なかなか質疑が深まらないというか・・・。
そうなると、話はわかるけれど・・・という表面的な理解で終わってしまいます。
それではもったいないですね。
たまがーるの貴重な経験がうまく伝承されないわけですから。
そうなってしまうケースの多くは、やる側(3年生)がまだ自分事になっていないからという理由が挙げられます。
自分の問題ではないと、話をどうしても抽象的に捉えてしまいます。
自分の身に災い(?)が降りかかってくる話と思ってないわけですから。
なので、個々人に明日何をやるかというのを具体的にイメージするように誘導すると、自分事になって、自分の身はみな可愛いですから、「で、そんな時はどうするんですか」と質問も活発になっていくものです。
学生の場合は、自分事にするのが社会人に比べると弱いのですかね、特に、グループからグループの引継ぎではその傾向が強く、「自分事」であることを実感していないと引継ぎが実のあるものにならない傾向があるように思います。

最後は随分と活発な質疑になったので、知識の伝承が随分とできたのではないかと思います。
で、これをさらに「自分事」として、自分の問題としてリアルに感じてもらうよう、新玉名チームには2月中にはメンバーを集めて会議を開くよう、リーダーの園田には伝えておきました。
チーム名も考えないといけません。




2020年2月11日火曜日

年齢という強固な思考の枠組みに関連して

無意識のうちにそれが当たり前だと思っていることが多々あります。
次の記事は随分前の週刊東洋経済の記事です。
「年齢による順序化」ともいうべき暗黙のルールで、私たちの思考や行動はこのルールに縛られていることが多いものです。
もちろんそうでない人はいるとは思いますが、一般的には、「年齢」という順序構造を物事の土台とすることが多いですね。
私ももちろんそのタイプです。
年齢によって順序付けするとなぜ安心します。
しかし、改めて考えてみると、どうしてそうした思考をとるのでしょうか。
何故でしょう。
いつの時代から、こうした思考が社会の常識となっていったのでしょうか。
ある時代から(またある地域で)だったとすると、そこには何かの理由がありそうにも思います。


年齢による序列化のルールの呪縛が、この先すぐに消滅するとは思えませんが、この記事にあるように徐々に拘束力は弱くなっていくのかもしれません。
もしそれが進んでいくのならば、これでもまたいろいろな変化が起きていくのに違いありません。

世の中には、無意識に呪縛しているルールがあるかと思います。
例えば、大学で言えば、授業は90分です。なぜ90分なのでしょう。
また、時間割というのでタイムスケジュールで開講する枠を固定するのはなぜか。
知識伝達に教室という空間が使われる理由は。
さらについで、そもそもですが、寒い朝にどうして大学に来ないといけないのでしょう。
その他、疑問はたくさんあります。
それらは、それぞれ(そのとき、その場所では)それなりに理由があったのだと思います。
先日もちょっと書きましたが、それぞれはその時代にマッチした「文体」だったからだと思います。


変化しない時代はありません。
今後も色々と変化し、それに合った文体が開発されていくことでしょう。
新しい文体は、普及していくと常識になっていって、それを踏まえることに誰も疑問を感じなくなるものです。


なお、上の疑問は、社会のパラダイム転換の話題のひとつとして後期授業の最後に少し話をしました。
私の「授業が90分である必要があるのか」という問いは、今後の新しい文体を考えたときの疑問のひとつでした。
が、このことに興味を持った学生はあまりいないようでした。
ちょっと残念。



2020年2月10日月曜日

天草の小学生2人の研究

今日で、試験がほぼ終わったようです。

午後、3年生がにぎやかに集まってきました。
メンバーをみると、広報部のメンバーたちです。
よく見ると、2年生も入っています。

新広報部が集合して2月発行の広報紙の作業を始めたようです。

ところで、今日のニュースで気になったのは、天草市の小学生2人が自由研究で
 手を広げた長さと身長の関係の年齢による違い
を幼児から60歳まで141人からデータを採集して、両者の関係を調べたということでした。
この研究で「算数・数学の自由研究作品コンクール」で全国入賞したそうです。
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/asahi/nation/ASN2771KSN24TLVB001

立派だなと思うのは、多様な年齢の人たちについて141ものサンプルを集めたということでした。
こうした研究は、企画自体はまあある程度の人であれば考えつくと思いますが、問題はそこからです。
実行に移す段階でとん挫する人が多い。
幼児から60歳までの人とどう接触します?
接触したうえで、手を広げた長さと身長とを測らないといけないわけです。
かなりの時間がかかることが予想されます。
ゼミ生が卒論に取り組み始めて挫折するのが、この実行の段階です。
アンケートや実験サンプルとかは、このため、大学生に限定してしまうことが多い。
(例外を除き)これは実行を諦めた結果、挫折を宣言しているデータにも思えます。^^
 
 
昔、聞いたことがあります。
企業でほしいのは、企画する人ではない、企画を実行できる人だと。
前者は多くいるが、後者が少ないのだと。
ニュースの小学生2人は数少ない後者のタイプだと思います。
だから表彰されたのでしょう。

口だけ(企画だけ)で終わるのでなく、足を使い、手を使って具体的に行動できる人が魅力的です。


さて、冒頭の広報部ですが、どれほど「実行」の部分ができているのでしょう?
気になるところです。



 
 

2020年2月9日日曜日

タンクマ休刊をメディア変化の流れの中で考えてみる

タンクマが休刊になるとのニュースが出たのが1月25日のこと(ガリラボ通信2020/1/27)でした。
その3日後に熊日の記者さんがノートとして次のコラムを掲載され、興味深く読ませてもらいました。


情報の摂取自体は皆がいつの時代でも必要としているはずです。
ただ、使用する媒体が変化することで、摂取の仕方が大きく変わったのではないかと思います。

グーテンベルクが印刷機を発明する以前は、人々はどのように情報に収集していたのでしょう。
おそらく、対面で、口頭でというのがメインであったはず。
口コミ(今も大事な情報収集方法です)。
対面+口頭というメディアの時代から、印刷物が普及し人々が紙から情報を摂取するようになると、それは口コミ時代の情報の作り方と同じではないでしょう。
話し言葉と書き言葉は大きく異なります。
琵琶法師では、リズムやアクセントを付加した音声情報の作り方が大事であったと思いますが、グーテンベルク以降の人たちが作り出す情報では琵琶法師が重視していた表現スタイルが使えないので、情報の表現の仕方(ここでは「文体」と呼びたいと思います)は随分と異なることになったはずです。

メディアの性質によって、人間はそれからの情報摂取が容易な形へと文体を変化させていくはずです。
現在のメディアは紙媒体とは大きく異なってきているわけで、今、この変化に合う文体作りが現在進行形で行われているのはないかと思います。
タンクマ休刊というのは、そうした過程の中で生じる出来事ではないかと思われます。

文体の変化については、ニューヨーク大学(確か)のクレイ・シャーキー(だったかな?)という政治関係の教授がTEDで語っていました。
現在のメディアの変革は、人々の政治参加を変えていきます。
そのためには、現代に合った文体を作り出していかねばならないのだと語っていました。

そこまでの大きな話は私にはわかりませんが、メディアの変化は、情報を伝え方について強い変化を促していることは間違いないだろうと思います。
これからは小学校からタブレットが当たり前になっていくわけで、このことは、プログラミング教育という一部の話ではなく、紙媒体ではない形での情報摂取を国民教育として提供していく点が重要ではないかと思います。
昔、CAIというコンピュータに支援された教育が重視された時、1980年代だったと思いますが、米国の大学ではCAI用としてコンピュータがばらまかれました。そこで生まれた変革は、CAI以上に、多くの人がメールやWordやExcelに慣れ親しむ機会を提供したことが大きな意味を持ち、それ以後、大学内での情報化が一気に進んだのでした。
デジタルメディアからの情報摂取が当たり前の人々が世の中のマジョリティになった場合、グーテンベルク以降に起きたような文体の変化が起きるはず・・・ではないかと思いますが、いかがででしょう。

熊日の記者さんの危機意識、よくわかります。
媒体の変化は、現在、琵琶法師がまだ多く存在している学校教育の現場の在り方も強烈に変えていくものだと思いますので。
でも、私も含め、そうしたことを危機と捉える教員は少ない気もします。
タンクマ休刊のような象徴的なことが学校教育においても起きると目覚めることになるのかもしれません。



2020年2月8日土曜日

「まちをかける」のサンプルが届きました

「まちをかける」のサンプル版が届きました。
カバーの表と裏。

本の表紙です。


内容を読んだら、あちこちにミスが・・・・。


しばし修正作業に追われそうです。orz




2020年2月7日金曜日

雨の寒い1日でした

今日は1日雨で、しかも寒い。
ほんと寒かった。
そんな中、月曜日から始まった後期試験も大詰め。
今日で終わった学生も多くいるはずです。
明日から何をするのでしょう。
 
さて、午前中のガリラボは、4年(16)大友が顔を出しただけで、静寂そのもの。
そんな中、上天草市から来られた地域おこし協力隊の方と私とで話が盛り上がってました(この間までキャリアセンターにおられた方で、顔見知りの方なので)。
私がこれまで経験してきたことを熱心に聞いてくださり、しきりに感心され(多分)、で、最後は(しきりに話したことはさておき)とりあえず上天草市を歩いてみましょうということなりました。^^;
やはり基本は、まちを歩く。
目を見開いて注意深く周囲を見て、そして今度は目を閉じ周囲の音に耳を澄ませ、さらにそこに広がっている匂いなどにも触れてくる。
そうした五感で得た情報をめいっぱい言語化すること(まちの情報化)から始めるしかないように思いますので。
これはガリラボがフィールドでやってきた基本中の基本です。

ということで、季節が良くなったら学生たちと上天草フィールドワークにチャレンジしてみようかと思います。
一生懸命な上天草市の方をコーディネータに、これから数年間ぐらいかけてやってみようかとも思います。
最初はゆっくりと。善きことはカタツムリの速度で進む、はずですから。^^;
ひょっとすると、上天草が教員の立場での私が向き合う最後の地域になりそうです。
 
昼からは学生たちもちらほらとやってきました。
4年(16)川上がCCAだったようで、終わってガリラボに戻ってきていました。
次は、その川上が撮った写真2枚です。
テスト勉強する3年生たち(河野、園田、宮嶋)と広報部の仕事をする3年(17)川上広報部長。




徐々に、16ゼミ生と17ゼミ生が入れ替わっていくんでしょうねぇ。
 


2020年2月6日木曜日

10年前のフィールドワークで収集したデータの発掘

大学生の地域での活動の意義や意味をまとめた17ゼミ生の書籍は、サンプルが出来上がったようで、遅くとも月曜日には届くようです。なんか、あっという間です。
パラパラとみていると、あちこちに間違いがあるのを発見してしまいました。
バグ取りがどれだけできるものか・・・。orz

書籍の付録を作成しているとき、過去のデータの整理作業も並行してやっていました。
そうしたらセカイカメラ(←懐かしいです)で使ったエアタグのデータを発見しました。
NASの中に保管されたままになっていたので、この機会に閲覧できるようにネットにアップすることんしました(オープンデータ化?)。
セカイカメラが生き残っていたら、今でもふわふと浮いて、玉名で公開されているはずものです。
ちょうど10年前、九州新幹線開業直前の頃のデータです。
いくつか動画があります。懐かしい限りです。
今はもうこのデータから玉名の街も変化しているのではないかと思います。
最近は、詳細なフィールドワークから遠ざかっているで、どうにもそうした微細な変化をフォローできておりません。

エアタグデータ閲覧

この時の調査は、08ゼミ生は主体となり、有志の07ゼミ生、09ゼミ生が加わり、7チームぐらいに別れて玉名をフィールドワークして情報収集し、それを整理したのがエアタグのデータとして使われたのでした。

この時のフィールドワークの様子がガリラボ通信にありました。

「みえないセカイ、みつけ隊」、玉名を往くガリラボ通信2010/12/4

当時はガリラボ通信にアップする写真は、ネットにアップするのでかなり気を使っていて、あえて小さいサイズの写真にしていました。
なので、解像度が悪く、細かな様子がよく見えないですね(残念)。



2020年2月5日水曜日

Artractがお礼に熊本城総合事務所へ

朝7時に集合し、Artractの4年(16)大友、山下と出発!
目指すは熊本城総合事務所。
まずは県美に車を止め渡辺さんと8時に合流し、4人で熊本城総合事務所へ。

予定時間の10分前に事務所に到着すると4年(16)岡林が手を振って私たちの到着を待っていました。しばらくして岡部も合流し、全員で、約束していた8時半に熊本城総合事務所の濵田副所長と河内さんを訪ねました。
15分ほどしか時間がなかったので、急ぎ、Artractメンバーからお礼の品々を渡していました。

これは4人で準備したようです。

そして楽しいNG集の詰まったDVDを手渡しています。


今朝は随分と冷え込みましたが、15分ぐらいのご挨拶の時間は非常に温かな雰囲気でした。
Artractの活動には事務所内でも関心を持ってくださっていたよで、動画がアップされるとちょっとした話題になっていたということでした。
濵田副所長さんからはいい記念になりましたとのお言葉もいただき、Artractメンバー一同への何よりのご褒美ではなかったかと思います。

ご挨拶が終わり、全員で徒歩で(寒い中)県美に戻りました。


以上の撮影は全てArtractリーダー4年(16)岡林によるものです。
挨拶の場を裏方に徹して取り仕切ったり、こうした記録写真を残したり、色々な物事を実質的に動かす事務局的人材に成長したようです。

午後、Artractとの会議では、ホウレンソウの意味について少し詳しく話をしました。
色々なメディアを使ってホウレンソウは出来るわけですが、そのメディアの使い方の話、そしてホウレンソウは単に報告・連絡・相談ということではなく、学習論の言葉を使うと、「形成的評価」を引き出すツールであり、自分の成長に欠かせないものだということを伝えておきました。
17ゼミ生の域学連携でのインタビューで地域で活動したほとんどの上級生が、このホウレンソウの重要性を話していました。しかしそれは物事をうまく動かしていくという意味で使っているようでした。
それは確かにそうなんですが、学生にとってはそれ以上に大事な意味があって(おそらく社会人にとっても重要なのでしょうが)、自分を成長させていくために不可欠なツールなのではないかとも思うのです。
成長している学生たちは、ホウレンソウをそうした道具として、うまく使えていたと思います(無意識にだった人も多くいるでしょうけど)。
そしてもうひとつ、「リアルな空間」というメディアは極めて重要な役割を果たすものであり、その共有の大切さなども話をしておきました。
Artractの活動がどうして発展をしていったのか、その本質は実はそこにあるのだろうと私は考えています。

夕方、M1(19)塘添と打ち合わせを行いました。
意外に難しい問題を持ってきて、しばし2人で頭を抱えました。
が、分からないながらも、とにかく色々と話をしていたら、どうにか解決しました。
黙っていたら、それは「下手の考え休むに似たり」ということです。
とにかく色々と言葉を出していくこと(ひとりの場合であっても)が問題解決の必要条件なんだろうと思っております。
 
ついでに、卒論とかまるで公平ではないのだといういうこと、昨年の塘添たちの活動を事例に話をしておきました。
人は、成長しようとしている人にしか手を差し伸べません。その意味を改めて話しました。
ちなみに、今日、こんなことを書いているのでは、今後卒論に取り組んでいく17ゼミ生、また基礎的トレーニングに取り組んでいく18ゼミ生に向けてです。
試験が終わった後にでも、次の通信を読んでおくと良いかと思います。
参考 ⇒ 人が育つということガリラボ通信2012/11/4
ホウレンソウというのは、そうした成長欲求を示すシンボルの役割を持っているのではないかと考えております。