「そのことについては(もし覚えていたら)明日にでも考えてみようかと
思います。」と書いてから(ガリラボ通信2018/6/16)、明日どころか
1週間が経ちました。
あっという間です。orz
その1週間前の通信では、いくつかの記事で知った変貌しつつある金融業界の
ことを紹介しました。
こうした変化はいつの時代でも起きます。
避けられない。
昨日訪問した玉名市大浜町の栄華盛衰もその典型的な事例でした。
大浜の衰退は鉄道の開発が転機になったとお話しされていました。
鉄道輸送が可能になり、米が陸路で運べるようになったことで廻船問屋の存在
理由がなくなっていったのでした。
逆に、栄華へと向かったのは、千石船のような大量輸送可能な帆船技術が開発
されたからということでもあったでしょう。
仕組み自体を変えてしまう破壊的イノベーションは、いつの時代にも起きる
ものです。
(参照)働き方の未来~20年後(ガリラボ通信2016/8/6)
こうした変革を前にすると人は安定を求め「潰しがきくようにしておきたい」と
思うものです。
これについて中原さんが興味深いブログを書かれています(こちら)。
中原さんに対し、あるビジネスマンが、
一生、食いっぱぐれない、潰しがきくスキルを身につけたいのですが。
といった意味の質問をされたそうです。
そして、その方は、そうしたスキルをどこかのスクールで学ぶことができる、と
思っているふしがあるとのことです。
こうした発想を持っていることが自体ですでにつぶしがきかなくなっているのでは
ないでしょうか。
中原さん曰くそうした発想は「超絶リスキー・自殺もん」ではないかと。
私もそう思います。
その理由は中原さんのブログで詳しく「学んで」ください。
中原さんも書かれていますが、現在の金融業界のような変化は至るところで
起きる可能性のある現代そして未来において、学びを止めることは自殺行為で
あり、つぶしがきくためには「生涯、学びつづける覚悟」を持つしかないのだ
ということです。
公務員とか超絶安定で、だから目指そうとしている人が多いのだと思いますが、
もしもただそれだけで目指すのはやはり「超絶リスキー」ではないか、と。
昨日のフィールドワークに参加された公務員のお三方について、安定とは遠く
離れている印象をもったのではないでしょうか。休日に出てきますか?
いわゆる普通の公務員のイメージとは無縁で、地域について学び続けている、
そんな印象を持ちました。
公務員が安定志向に入ってしまった自治体は衰退しかないと私は思うのですが、
どうでしょうか。
学ばないことはリスクの高いことであり、そのリスクを減らすには、学びつづけて
いくことが大事なのですが、でも、学び続けることは難しい。
リタイアした方々が趣味で学ぶのはある程度楽しいのでしょうが、基本的に
学びは苦痛が伴うものだからです。
単なる勉強とは違います。ここを勘違いしがちですが・・・。
授業にちゃんと出席しているだけで賢くなることはないし、英会話スクールに行く
だけで英語が話せるようになることはありません。
学びと勉強は異なるものです。
学びとは脳みその改造を伴う非常にハードな行為です。
だからこそ覚悟を必要とする。
覚悟なしに学びは継続できない。
そんな覚悟を持つ秘訣は、ひとつには(私自身の体験からですが)、一度、倒れる
ぐらいまで学んでみることではないかと。
私にとってそれは大学院の時でした。
寝食を忘れるに近いほど、それまで怠けていた自分を変えようと、ひたすら文献を
読み、ひたすら考え、アイデアを形にするためにひたすら手足を動かしていました。
寝ているとき以外は。
そうしたことを繰り返した数年間で、自分で「主体的に学ぶ」ということがどう
いうことなのかを理解できた気がしています。
これは、教えられてわかるものではなく、自分で学んで始めてわかるものでは
ないかと思います。
未来は必ず変化をするのだから、それをきちんと引き受け、それに対応していく、
あるいは前もって準備していく覚悟を持つこと。
断固たる決意でもって生きていくこと。
そんな強い意志を持てるよう、人間の根底部分の鍛錬を学生時代にやっていると
いいですね。
社会人になってからこそ「unlearning」を含む本格的な学びが始まります。
<おまけ>
スラムダンク・・・安西監督の名言
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