2016年8月6日土曜日

働き方の未来〜20年後。

以前、OB(M11)白樫と院ゼミで「破壊的イノベーション」という本を読んだことが
あります。
技術のイノベーションには、それまでの世界を緻密にし、持続させていくタイプの
イノベーションがあります。
例えば、カメラ。昔はフィルムを使ったものであって、非常に優れたものでした。
連写なども可能で、高速にフィルムを駆動させる緻密なメカは見事なものでした。
そうした技術開発が持続的イノベーション。
デジタルカメラは、フィルム型カメラが全盛に頃に生まれました。
発明当時は、画素数は低く、速度も遅い。連写速度はおそらくフィルム型に劣っていた。
当初は、フィルムカメラの性能が圧倒的で、低性能のデジカメを何に使うのか誰も
よくわからなかったのではないでしょうか。
しかし、これが破壊的イベーションでした。
急速に高度化していくデジタルカメラは、写真を撮るという概念を超えて、デジタル
ゆえにネットとつながり、フィルムカメラではとても考えられなかった世界を作り
出していることはご承知の通りです。
今話題の、ポケモンGOといったARアプリなど、フィルムカメラをどんなに洗練させても
それにつながることはなかったでしょう。
デジタルカメラは、フィルムカメラという市場を破壊し、新しい世界を生み出すことに
なった破壊的イノベーションの事例です。
もう少し大きなレベルで言えば、GoogleとかAmazonなどもそれまでの市場を破壊した
事例で、今後、こうしたイノベーションは起き続けていくでしょう。
 
今後は、センサー、AI、ロボット、自動運転といった技術、あるいはまだ知られていない
技術で社会は大きな変革がもたらされるでしょう。
こうした時代において、20年後に我々の働き方はどうなっていくのかという視点で、
ある提言がこの8月に発表されました。

「働き方の未来 2035:一人ひとりが輝くために」懇談会が、厚生労働省に対して提言した
ものです。提言書のタイトルは、
 「働き方の未来 2035」 ~一人ひとりが輝くために~ダウンロード
というものです。
これから20年後の未来といえば、ガリラボのゼミ生たちが社会の中枢で働いている
時代となります。
どんな時代が広がっているのでしょうか?
提言書を眺めると、今後は技術によって益々それまで人間がやっていた仕事の一部は
不要になり、人間は、新しく生まれていく人間がやるべき仕事をするようになり、その
ために、働き方が大きく変わっていくことが予測されています。報告書の最後のあとがき
のところに、
 
  AI を中心とした技術革新は脅威というよりは、時間や空間、年齢や性別といった
  「壁」を取り除き、多様な働き方を可能にするツールであり、武器と捉えるべき
  だ。働くすべての人々に大きな恩恵をもたらすだけでなく、企業や組織の在り方、
  労働政策にも今後変革をもたらすだろう。

とあります。提言書の内容は、驚くべきような予想ではなく、おおよそ想像できる範囲の
ものでしたが、この提言を受け取った厚生労働省は、今後、労働政策の中に提言内容を
盛り込んでいくことになるのだろうと思います。
 報告書では、今後働き方が変わることで、未来を働く人は、今以上に高度に学びを
続けていくことの必要性が強く語られていました。そして、そうした社会で、働き始める
前の人たちに向けて、

  一人ひとりが輝く未来をつくるには、子どもの頃から挑戦と失敗を繰り返して学
  び、“無から有を生み出す”ことの大切さを教えることが不可欠である。単に物事を
  「覚える」よりも、「考える」「友達を作る」「力を合わせる」「人を喜 ばせる」
  といったソーシャルスキルや人と接する能力を子どもたちに身につけ させる方が、
  実社会では通用する。
  「どんな会社に入るか」ではなく、「どんな仕事をするか」「どんな会社を創るか」
  を人生の選択肢として考え行動し、変化に対応していってほしい。

という言葉で報告書は終わっております。
ガリラボで実践していること、またいつもゼミ生に伝えていることと重なっている
ように思います。
今現在が充実していることはもちろんのことですが、さらに未来でも充実した生き方が
できるようガリラボのゼミ生には中身の詰まった活動をしていってもらいたい。

2・3年生は来週から試験。
それが終わったら夏。
朝から夜までずっと自分で時間を使えるようになります。
自由な24時間をどうデザインしていくか。
各自、試される夏になりますね。


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