2016年8月14日日曜日

最近使用を控えているスローガン~輝く知性は・・・

先日、大学生がやるべきことをについて書きましたが(ガリラボ通信2016/8/13)、
その続きを少し。

大学が学問の世界だけで閉じて、地域との関わり等が希薄だった頃、多くの学生は
フィールドなどで活動することは少なく、本や論文の世界に閉じていることが多かった。
また私の研究室などもソフト開発が主で、プログラミングの世界に閉じていることが
多かった。
そうした時代、コンピュータの前に座っていれば良いわけで、具体的に行動していく
という面で物足りなさを感じておりました。

それで、10年ほど前に、ガリラボに
  輝く知性は行動なしには生まれない
というスローガンを考案し、そのスローガンの下、「書を捨て街に出よう」を実践しようと
考えたのでした。
ガリラボ通信は2009年9月から始めていますが、このスローガンについて、書いている
のは、2010年頃が最初のようで、例えば、
 ガリラボスローガンの解説ガリラボ通信2010/10/21
とか、
 広場に杭を打ち、花を飾ろう!ガリラボ通信2011/11/6
に少し説明っぽいことを書いています。

考えているばかりで、腰を上げず、先に進まない人は
 下手の考え休むに似たり
といった格言もあるぐらいで、あまり良い印象は持たれないものです。
それで、まず行動しようじゃないか。
行動した後に、考えていこうと、そういう思いもあって上記スローガンを設けたのでした。

そうしたら、それからの大学は・・・・
 
国の高等教育政策の変化の影響を受けながら、大学は地域との関わりが徐々に強く
なっていき、大学生が地域というフィールドに教育の一環で出ていくことが大幅に増え
ていきました。
最近だと、文科省の地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)にみられるように、大学は
地域に貢献していくべき存在なのだということが社会に向けて宣言されるようになってきました。
こうした流れが作られていって、それまで地域とは極めて縁の薄かった国立大学なども地域と
の関係が生まれ、学生たちが地域にかなり出ていくようになっています。
例えば、熊本地震の際に、全国から多くの大学が群がるようにやってくる現象を目の当たりに
して、これは、地域を<直接的>に重視する高等教育政策の中に大学が置かれてきたからと
いうのが理由の一つになっているのかもしれません。
 
そうした流れが悪いわけではなく、デューイが言うように、全ての学びの原点は「経験」
ある(ガリラボ通信2012/9/17)のであり、経験を生み出すフィールドが必要だと思います。
大学は学生の教育が第1の目的であり、優れた知性を育て社会に送り出すのを使命に
しています。
その目的を達成するための「経験」を地域に求めるのが大学としての姿かと思います。

ところが、、、、

この流れの中で、(例えば地域等での活動等の)行動の側面だけが賞賛されてしまい、
その結果、自分たちの行動に酔って(自己陶酔して)しまう傾向がどうもありそうです。
そこで、何も学んでいないのにです。
 
このことは、最近のアクティブラーニングでも言われています。
アクティブさだけを追求していくと、非常に活発であるけれど、そこに何も学びがない状態が
往々にして生じてしまうことへの反省が生まれています。
この反省から、最近はアクティブだけではなく、深い学びへと向かわせるディープ・アクティブ・
ラーニングということが言われるようになってきています。
 
アクティブな経験が、学びにつながっていかないのは、やはり経験学習における
省察的観察や概念化という知性の部分が弱いからであろうと思います。
振り返ってそこから重要な概念を取り出していくには、一定の知識が不可欠です。
自分の行動が何であったのか、それをきちんと把握するには、それを表現するふさわしい
言葉を持ち合わせていることが不可欠です。
知識の不足している人たちだけで振り返りをしても、表面的な感想の言い合いに終始し、
空虚な時間が流れるだけです。

ガリラボにおいて、行動偏重に対して若干の反省をしています。それで
 輝く知性は行動なしには生まれない
というスローガンを最近あまり口にすることはなくなり、最近では良く
 本を読め、勉強しろ
とゼミ生に言うことが増えました。
昔の学問に閉じていた頃と同様の発言に思えますが、もちろんそれとは全く違います。
ガリラボのゼミ生はすでに多くが行動をしています。
(もっとも大学全体でそうした行動をしている学生が増えている)
行動という段階はクリアできているので、そこでの経験を前提に、その経験を深いレベルの
学びへとつなげていくために勉強しろと話しています。
行動する力と合わせて机について勉強する力。
高いレベルに行くには両方が必要です。
強力なエンジンに見合う、強力なボディを用意するようなものです。

ガリラボのゼミ生は、この両方をバランスよく、そして徹底的に実践していってほしい。
そうすれば経験学習のサイクルを自力で回すことができるようになり、社会人になって
高いレベルへと行けるのではないかと思うのです。

以上、宮崎に出かける前に大急ぎで書いた昨日の通信(ガリラボ通信2016/8/13)の
続きでした。 

 


以下、今日、宮崎からの帰りでの出来事(経験)についての個人的なことですが・・・
 
土日(8/13-14)で宮崎の実家に出かけてきました。
宮崎からの帰り、えびのSAに駐車していた宮崎交通のスーパーフェニックス号。
派手だなと目が留まり、よく見ると宮崎県のPRじゃないですか。
宮崎県が「ひなた」を物語の中心においてPRを始めていることを初めて知りました。


日本のひなた宮崎県のホームページによると、コンセプトとして次が掲げられていました


ゆっくりした時間はよくわかります。1日、実家で過ごしていたら時間が止まってましたので。笑
「食を生み出す」について、宮崎県のサイトに次の紹介がありました(こちら)。
ひなたの味がするのでしょうか。^^



色々な地域で、色々と知恵を絞って、面白い取り組みをやっているんですね(当たり前ですが)。
生き残り(?)として、当然です。
こうした面白いアイデアをバンバンと出し、そしてそれを実践していける馬力のある人材に
なっていけるといいですね。

4年(13)生は3チームがあります。また3年(14)生も新しいことに挑戦していってもらおうと
思っています。
それぞれのチームが競争して、新しいアイデアをバンバン考え、実践していってくれる
ようになると、夏休み中もガリラボは活気がでるのでしょうが。
もちろん、その実践と並行して、文献を必死に読むなどして勉強は不可欠ですよ。
授業がなくなる夏休みだからこそ、自由に思う存分に自分の勉強が可能になるはず。
  
   


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