2010年1月31日日曜日

脱皮できないヘビは・・・

情報化についての時代認識というテーマで菊陽町での講演の準備を今しがた終えました。
2時間の講演を2回行ってきます。

講演の最初にガリラボの活動紹介をします。
そこで「地域遺伝子」について少し触れようと思っていたら、山鹿豊前街道で出会った井口(いのくち)さんのことを思い出しました。
昨年、山鹿のフィールドワークに出かけたゼミ生およびKW塾の方たちはもちろん覚えていますよね。
ガリラボでは、おととしの卒論でも井口さんにはお世話になりました。
気さくに、豊前街道のことを色々とお話してくださった方ですよ。
米米総門ツアーの仕掛け人でもあります。

その井口さんが少し前の熊日新聞(2010/1/17)の人のコーナーで紹介されていたことをみなさん知ってましたか。
写真はちょっときつめに写っておられますが、実物はまったくそんな人ではないですね。
ジョークを交えた話し上手な楽しい方でした。


熊日新聞「人」のコーナー 2010/1/17 (後半省略)

菊陽の講演では地域資源に焦点を当て、地域遺伝子を見つけ出すようなことを話すつもりです。
地域内の色んな場所を見回して・・・と思っていたら、しかしよくよく考えると、地域の遺伝子ってそれは地域の方々の中に埋め込まれているわけです(おいおい、今頃そんなことを言ってるのかよ、と言われそうですが)。
記憶の中に視覚、聴覚、嗅覚などの風景(ランドスケープ、サウンドスケープ、匂いの景観)として埋め込まれているはずです。
だから、地域の具体的な場所だけでなく、地域の人々の中に遺伝子があって人間自体がそれを発現させる可能性を持った卵子なのだと改めて気付きました。
だから、3年生の矢部チームは地域の人々に対してその生活資源を言語(コトバ)として取り出すことに挑戦させたのでした。
場所と人とを切り離さず、その場所で生活を営む、場所に根を張っていることでその場所を表現している人間こそをしっかりと見ないといけない。
ちょっとうっかりしてました。

地域遺伝子を持っている卵子が見つかれば、それが何かと結合して受精卵へと転換できれば、あとは自律的に(ただし育つための全うな環境は必要ですが)成長をしていくのではないかと思います。
(ここは単に比喩的なのでほんとにそうかどうかは不明ですが・・・)

受精卵に転換させるための重要な役割を担っているのが「コミュニケーション(対話)」だというのが、私の仮説です。

ところで、生命とは異なり、地域の場合は受精卵の構造はちょっと複雑なようです。
アクターが少し多い。

1月26日に大原美術館の理事長さんが熊本で講演をされています。
そのことが翌日の熊日新聞に小さく掲載されていました。
それによれば、
 ①パブリックマインドを持った町衆(民間)
 ②NPOマインドを持った行政
 ③プロフェショナル
の存在が必要だとして、この3つのアクターが受精することで地方都市は活性化するのだと大原さんは話されたということでした。

ならば、ですね。

これらのアクターたちの受精のための場を提供する培地=コミュニケーションメディア(この場合は地域メディアでしょうが)、そういったものが必要ですね。
そういった場の構築ができているところとそうでないところで地域差が生まれるように思います。
それには様々な方法があるのでしょうが、ガリラボではそれをICTを活用しようとしてきました。
これまで活動してきた天草Webの駅などがその例です--大きな成果を出した活動でした。
(Webの駅はメインメンバー2名が卒業するので、今後ちょっと苦しい展開になりそうです。果たしてどうなるでしょうか)

ブログなので取りとめもなく、推敲することもなく色々と書きましたが、ともかく、地域メディアというものをターゲットにした研究は、今後もガリラボでは続けていきます。
みなさん、一緒に知恵を出し合ってやっていきましょう。

もうひとつ。
講演の準備で勉強している段階でこんなニーチェの言葉を知りました。

  脱皮できないヘビは滅びる

ニーチェはあまり読んでなかったので初めて聞く言葉でした。
あまり素晴らしい表現とは思えないものの、私は基本的にミーハーなので、有名人ニーチェの言葉ということで素直に講演では利用させてもらうことにしました。

上で紹介した井口さんとか、たぶん脱皮を繰り返してきた人ではないかと思います。

地域が活性化したいのであれば、内部にいるはずのあんな人を、血眼になって探し出すか、あるいは原石を見つけてそれを必死で育成しないといけない。
そう思います。 (キャンパス内で類似のことを私はやりたいと考えています)

人のこともですが、私を含め、ガリラボも脱皮を繰り返す努力をしていこうと思います。
ガリラボゼミ生のみなさん、脱皮を繰り返しつつ大人への階段を上って行きましょう。(^^)

2010年1月30日土曜日

土曜の午後に

間近に迫ってきた院試を前に英語の特訓と研究の打ち合わせを行っていました。
1:30-17:00までの長丁場です。
もちろん脱線の方が多くて、英語自体はあまりやっていない気もします。

それにしても正統的周辺参加論を英語で初めてちゃんと読んでいますが、これがなかなかいいんです。
きちんとした日本語にしようとして、たったワンセンテンスを様々視点から吟味する作業を行うことになり、かなり理解が深まりました。
ワンセンテンスに下手すると30分かけることもあるぐらいです。
もう誰のためにやっているのかほとんどわからなくなっています。
たぶん今最もこれにのめりこんでいるのは松尾ではなく、私自身であろうと思います。

・・・・実は、この状態になることが実践の共同体がきちんと機能していくには不可欠です。

このことの重要性と意味がわかるでしょうか?
もちろん、これまでガリラボで正統的周辺参加論を勉強してきた方々にはわかりますよね。
そうですよね、みなさん!
分からない人は分かっている人に尋ねてみましょう。

正統的周辺参加論。非常に難解ですが、生きていく上で非常に素晴らしい理論です。

ついでに、研究の打合せでは、サービスラーニングと正統的周辺参加論と人事といった領域の結束点辺りを対象にしようかとの話になりました。
まだ具体的ではありませんが、直感的にはものすごく面白いものになるものと確信しています。
松尾も大変興味をもっておりました。
このテーマでやっていくことになるでしょう、たぶん。

途中、M2の田中さんが研究室に来られました。
2月1日が修論の提出なので、最後の追い込み状態です。
悲壮感溢れる雰囲気でした。
見ているわれわれは何もできないので、ただ応援するしかありません。
倒れないように頑張ってほしいと思います。

17時頃、院OBの山部さんがふらりと顔を出されました。
研究室にとお菓子の差し入れをもらいました。
ただし運悪く、私が夕方から唯一のストレス解消(テニス)の約束があったので、30分ほどで切り上げてしまいました。
後ろ髪引かれながらテニスに向かった次第です。
今度またゆっくりと飲む約束をしておきました。

先ほど(22時過ぎ)にテニスから戻りました。
今週のストレスはほぼ全部とれたように思います。

2010年1月29日金曜日

2年ゼミのフィナーレ

今日は2年ゼミの最終日でした。
いつもはコース全体でやっていますが、最終日だけはゼミごとの講義となりました。

演習室3に15人が勢ぞろいし、宿題にしていた後期の振り返りとこれからの希望(野望)について発表してもらいました。
まだ猫を被っているのかもしれませんが、みな大変真面目で見事な発表でした。
優等生が集まっているように見えました。
特にこのガリラボ通信を良く読んでいてくれているようなので、大変嬉しくなりました。
これからもできるだけ書き続けていこうと思います。

4月からはこの15人と2年間にわたって一緒に活動していくことになります。
どんな道程になるんでしょうか。
またこれまでとは違った道のりになるのでしょう、きっと。

振り返りの発表の後は上級生(4年・松尾、3年・小田原、森)を連れてきての質問コーナーを設けました。
私は退室して上級生にすべて任せてきました。
特に、松尾は今日はキャリアセンターでのアドバイザーの仕事でしたが、それを早めに切り上げて来てもらいました。
(決して私がさぼるためではありません。上級生の訓練の場(?)と思って、あえて譲っているのです。)

質問コーナーの中では誰かがガリラボは県外は対象ではないのかとの質問があったとのことでした。
県外はもちろん圏外ではありません。
予算の許す限り、どこにでも出かけるつもりです。

県外のフィールドワーク(熊本との比較地域学?)・・・・大変興味がわいてきました。

【今日のガリラボ】
・えーと、うちわEBI’sがビデオ収録をしていました。
・ゼミ新聞作成チームの3年・小田原、平野が目を血走らせて猛スパートをかけています。
 良いものが出来上がりつつあるようです。
 原稿を頂いた皆様、後もう少しお待ちください。
・松尾と英語の勉強をしながら、つい英語自体はほっぽらかし「ambiguity (多義性)」について1時間ほど熱く語ってしましました。
・大学案内に記事を頼んだ05ゼミ生のOB・山口さんから依頼についてOKのメールが届きました。

【今日の後悔】
2年ゼミ生の様子を写真に撮るのを忘れていました。

2010年1月28日木曜日

天草での出来事など

今日はガリラボの話ではなくて私の仕事での出張の話です。

昨日は15:30から、地域ICT利活用のための協議会が天草市役所であり、その会議に出席するため、午前中に院生とのゼミを済ませて、お昼過ぎに大学を出発しました。

大変良い天気で、雲仙普賢岳がよく見えました。



あまりにキレイだったので宇土マリーナ付近で車を止めて、手持ちのデジカメで記録に残してきました。 撮り終えてふと横を見たら、普賢岳を本格的な一眼レフで真剣に狙っている人を見かけました。
それほどきれいだったんです。
ただしカメラの性能と撮る技術が悪くて、上記写真はいま一つですが。

ギリギリに到着後、会議に出向きます。
議長なんです。
この日は総務省の担当部長も会議に出席されました。
朝、出張先の大分から出向いてきたとのことでした。
JRとバスの乗り継ぎで来られたようですが、その話を聞いて同情してしまいました。

会議後、会議メンバー有志で、時期外れの新年会。
「かし原」という居酒屋さんで、大変魚の美味しいところでした。
大学近辺のお店と比較すると、量がすごくて、さらにそれがどれも美味しんです。
天草ってやはり魚が素晴らしいと思いました。

そのお店で美味しい魚を食べながら、上の部長さんと意気投合してしまいました。
学生時代、同じような境遇を過ごしたことをがわかり、そのことで一気に仲が良くなり、さらにその上、なんとテニスが大好きとの共通点まで判明したのです。
社交辞令とかではなく、完璧に意気投合し、今度また飲むのとそしてテニスまで約束してきたのでした。
もちろん天草でやるのではありません。大学でです。

大変負けず嫌いの方のようで、しっかりと練習をしてくると周囲に明言されていました。
私ももちろん足腰の鍛錬をしっかりとして対戦しようと思っています。
もちろん、負けるなど、まるで想像しておりません。

写真は朝8:40の本渡市内です(ホテルから)。


昼には大学に戻り、そのままMOREの全体会議に出席しました。
彼らがデザインした新しいキャリアフォリオについての説明と意見交換が行われました。
参加者はMOREの全メンバー18名ほどと教職員。
MORE代表の1年生が説明をしていきましたが、その上手さに驚きました。
どうすればこれほど上手くなるものでしょう。
見習いたいと思います。
 

 

夕方からガリラボでは、うちわEBI’sの5名が頑張って定例会議を開催していました。
つい先ほどまで(20:00前)、打ち合わせや作業を黙々とやっておりました。
感心させられます。

2010年1月27日水曜日

教えると学ばない

本日は天草Webの駅の会議(地域ICT利活用協議会)のために天草市役所に出張してきます。

午後からなので、午前中は院生とのゼミです。
正統的周辺参加論のまとめの部分を読み、今日でこの本を読了したいと思っています。

全くの偶然なのですが、人材育成の本を現在読んでいます。
この本によれば、企業内の人材育成のやり方としてかなり成功を収めている(と、この方は主張していますが)方法が、正統的周辺参加論の考え方そのものなのです。

参考文献には掲載されていませんが、実践の共同体の思想がビジネスの現場で活用され、それを基に人材育成プログラムが開発されているようです。

20年近く前にレイブやウェンガーがこの思想を展開したわけです。
企業内での人材育成の本を読み、レイブらの思想は20年も経ってからようやく具体的なプログラムの中で生かされ始めたことを知りました。
ガリラボ内で以前から実践してきたことは、現在の企業のやり方とほぼ一致しているようです。
このやり方が大事なことはレイブの思想に浸透してせいで以前から確信はしてました。
が、それがビジネスの具体的な現場と整合性のとれた方法論になっていることを知り、改めて安心しました。

人材育成の本に書かれている次の言葉を紹介します。

  教えると学ばないのが人間という生き物である。

全くその通りで、人間を深く洞察した言葉ではないかと思います。


さて、そろそろ午後に向けての準備(資料読み)を始めます。
この会議の議長をもう3年も続けていますが、今日は利害の絡むちょっとややしい議案を片づけないといけません。
ちょっと厄介です。
うまくいくよう神に祈るばかり。
夜はそのまま天草で市役所の方、地域の方、総務省の方を交えての新年会。
会議の第2ラウンドが計画されています。
私は(本音として)早く帰りたいのですが・・・・


2010年1月26日火曜日

A教授の最終講義

私の講義ではありません。
見かけがどうかは自分では判断できませんが、とりあえずまだそんな年齢ではありません。

最終講義を行われたのは、私とは直接的な関係はあまりなかったのですが、何故か親しみを感じていた教授でした。

残念ながら講義自体はほとんど聞けませんでした。
同じ時間帯にキャリアセンターの行事があって、それに最初で最後でしたが私も参加したからです。
頭の中で「いきものがかり」の歌が流しながら、これから本格的な就職活動に立ち向かう3年生を激励してきました。
偏差値のない試験を初めて体験するわけです。
何が合格を決める基準になっているのかよく分からないところがあります。
だから落ちたからといって、別に頭が悪いからということでもない。
くよくよせずに、頑張ってほしいと思います。

経済学の立場から教育社会の研究をしている矢野さんが、こんなことを言っています。

   明るく退学、元気に復学

こういった教育社会をデザインしたいということなのですが、これと同じ精神で、

   明るくお祈りメールを読み、元気に次のエントリーを書く

といった感じでよいのではないかと思います。
人ごとだと思ってテキトーに書いてますが、もちろん、内心はそんなことはありません。
ガリラボの3年生諸君、是非とも頑張ってほしい。

キャリアセンターの仕事が終わり、急ぎ最終講義に駆けつけました。
ほぼ終わりかけでした。
たくさんの花束を受け取られた教授の姿を見ながら、最後かと思うと、幾ばくかの寂しさを感じました。

研究室に戻るとたくさんのゼミ生が課題やゼミ新聞に追われています。
活気があり、湯気が出そうなガリラボでした。

夜までその勢いは続いておりました。

2010年1月25日月曜日

3年ゼミ2009のフィナーレ

今日、いったん3年ゼミは公式な講義としてはフィナーレとしました。
もちろん、作業はこれからも続きますが。

10月初めに、独自の企画をやりたいということで企画から考えてもらった活動でした。
Produce Xという枠組みの中で、全員から出してもらった案の中で次の3つに収束しました。

  Produce X - 水俣、矢部、県大

この3つに収束はしたものの、しかしそれぞれが何をすればいいのか途方にくれ、どのチームもどんな方向に進めばよいのか皆目見当もつかなかったようです。

ということで、さしあたり地元学を勉強を開始。とっかりのための理論を学びました。
それが良かった。
地元学という理論が、ゼミ生たちに行動の指針を与えてくれました。

理論なき行動は盲目である、とはよく言ったものです。

地元学の根底にある「あるもの探し」の精神のもとで上記3つのProduce Xは展開を開始していきました。
そして、その後、それぞれが思わぬ展開を見せていったことはこれまでのブログで紹介してきた通りです。

そんな活動も本日公式な授業としてはフィナーレを迎えました。
フィナーレの日でしたが、病気等で全員が参加できなくて、全員が揃えなくて残念でした。
4月から成長した(はずの)全員の写真を撮るはずでした。
しかも4月の最初のゼミで撮った時と同じ場所で。
惜しいことをしました。orz

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午前中はガリラボでは、ゼミ生ではなくMOREの1年生が活発に作業していました。
元気があります、この学生たちは。
そんな活気溢れるときにキャリアセンターの方から珈琲の差し入れ(2袋)をいただきました。
これでしばらくはガリラボには珈琲の香りが絶えることはないでしょう。
感謝。

2010年1月24日日曜日

M2の口頭試問の日程

今日のガリラボは完全休業。
私は自宅で仕事をしております。

ガリラボ関係でやったことと言えば、M2の二人の口頭試問の日程調整。
次の日程で口頭試問を行います。

 佐藤 2月4日(木)17:30~
 田中 2月8日(月)18:00~

まあ問題ないでしょうが、二人ともに無事に乗り切ってくれることを祈っています。

それ以外は朝から菊陽町での講演(2月3日)の準備に費やしておりました。
2時間の講演ですが、今日ようやく、暫定版ですが、90枚程度のパワポづくり(orバージョンアップ)を終えました。
ICTの普及による社会変化と環境変化への対応について話をすることになるのですが、その象徴的な出来事として下記のスライドを作りました。



来年度の新卒者の人気企業ランキングで総合1位を獲得しているANAに対し、もう一方の日本の翼であるJALは経営破たん。
あまりにも対照的すぎる話題による2010年の幕開けでした。

全国一斉にICTシステムを更新してしまうような大変革をやってしまう企業と変化できなかった企業との差なのでしょうか。
破たんに至るまでには、様々な駆け引きのあったことがクローズアップ現代で特集されていました。
複雑な要因が絡んでいると思うので軽々しい推論は禁物でしょうが、公務員的体質というか、変化しなくても大丈夫とどこかで思っていたところとそうでなかったところの差がひとつの原因であったように思います。

スライドに使っている1月20日の新聞記事の第1面では、
  1951年の発足から約60年で経営破綻した
と報じられていました。
5万人の大企業であっても倒産してしまうのです。
変化を忘れた(嫌う)組織や個人は消えるしかないということでしょう。
グローバリズムが超特急で進み、世界が急速な平準化へと向かっている時、足踏みは後退を意味するようです。
Alwaysの頃に戻りたい気もしますが、論者によればグローバリズムは不可逆過程だという。
となれば、足踏みなどできないことになります。
困ったことです。

そんな状況ですので、講演の最後は、次のような言葉で終わろうかと今のところ思っています。

   環境変化に応じて自分を変化させることを「学ぶ」と言います。
    (変化は面白い。不断の変化の先に普遍的価値が生まれる)
    学びを忘れた個人・組織・地域は時代から消えていくしかありません。

こんな大それたことを話すわけです。
我ながら恐ろしい限りですが、しかし言ったからには、当然ながら、私自身が「学び」を実践し、そして「変化」を積極的に受け入れていくつもりです。
変化に耐えながら楽しんでいきたいと思っています。
もちろん、相棒としてゼミ生たちを道ずれにしてですが。

4月以降の次なるガリラボの変化を求め、現在ある企みを思案中です。
 

2010年1月23日土曜日

Webデザインコンテスト2010

昨日のことになります。
情報管理コースの2年生ゼミの最後にWebデザインコンテスト2010を開催しました。
後期の間、75名の情報のゼミ生がアニメーション(Flash)、画像処理(Photoshop)、Webサイト作成(Dreamweaver)について学び、それぞれの技術を用いてひとつのコンテンツを作成していきます。
コンテストはその成果発表会として行われました。
従来はITコンテストと呼んでいましたが、Webにコンテンツを集約する内容に移行したために、名称を改めています。
初代ITコンテストから数えると、今回で6回目となります。

下の写真はコンテスト会場の情報処理実習室です。
 

 
コンテスト冒頭のあいさつはコース最長老のM教授。



75名の学生は、全部で24チームに分かれてコンテンツを作成しました。
それがふたつの教室に分かれて、自分たちのコンテンツについてのショートプレゼンテーション(30秒)を行います。



その後は、ポスターセッション。
(これ以後の写真はありません。SDカードが壊れて残りすべての写真データが消滅してしまいました)

プレゼン終了後は、各チームのコンテンツを巡回し、学生たち自身で採点していきます。
それぞれのチームは巡回してくる学生たちの質問に答えていかなければなりません。

30分ほどのポスターセッションに耐えながら、自分たちの作品のアピールに成功したところが表彰されて行きました。

最優秀賞2チーム、優秀賞2チームが選ばれて表彰されましたが、もちろんその中にはガリラボのゼミ生が何人か入っておりました。
おめでとうございます。

最後はコース長の私のあいさつで閉幕。
挨拶では、せっかく集まった75名。
これでただバラバラになっては大変もったいない。
この集団を大切にして、この集団でなにかやってはどうかとの言葉で締めました。

18時に終了。


教員集団はその後、相互慰労会に。
22時前、最初のお開きの後、若い助手二人につかまった私は3時ぐらいまで付き合わされました。
なかなか大変です。┐(-。-;)┌

2010年1月21日木曜日

本日のガリラボ

午前中は院生の伊藤とのゼミ。

信号機という道具は、交通という現象の可視化を担っており、道具による可視化によって車の動きは組織化されるのだということを議論しておりました。
今、社会を可視化する道具の役割を二人で考えています。
サイバー空間という道具が可視化する社会を、研究の対象にする予定にしていますが、先の見通しは不透明です。
なので、研究自体を可視化してくれるテクノロジーが必要な気がしてきました。orz

午後になるとゼミ生がたくさんやってきました。
私は会議で不在にしておりましたが、うちわEBI'sも活動をしていたので研究室はきっとすさまじい状況になっていたのではないかと予想されます。

この賑やかさもあと少しでしょう。
来週には3年生が課題の決着をつけるようですから(たぶん)。

ようやく今年度も残り僅かになってきたことを実感してきています。

2010年1月20日水曜日

学長の最終講義

本日の午前中、米澤学長の最終講義がありました。
「大学で「学ぶ」ということ」というメインタイトルで、専門の社会学を中心に話をされました。



特に地域社会学についてはガリラボが扱っている問題意識に近い話が多くて、興味深いものでした。
コップに水を半分ほど注がれ、
  これをもうあまり入ってないと見るか、あるいはかなり入っていると見るか
どちらの見方ができるかで個人もだが地域も変わるのだということでした。
もちろん後者の視点に立つのが変革を起こすポイントになるわけですが、これは地元学でいう「あるもの探し」に相当するだろうと思います。
ただし、言うのは簡単ですが実践は非常に難しい。

この講義には03ゼミ生の佐藤さんもやってきて、聴講しておりました。
終了後は、研究室にやってきてだべっていきました。
 
本日のガリラボには1年生が少しやってきましたが、その他は3年の森がやってきたぐらいで、かなり静かな1日となりました。
 

2010年1月19日火曜日

ProduceXから一夜明けて

ProduceXが終了し、今日はその活動の整理に追われた1日でした。
まとめの作業です。
報告会で生まれた情報(文字、写真、音声、動画)などを編集し、それをWeb上にアップしていきます。
結構大変な作業です。
膨大な時間がとられますが、後々、記録としてどうしても重要になるので時間を割いて最優先でやっています。
外部に公開したもの、ガリラボ内だけで外には非公開にしているもの分けてアップしていますが、今後、この活動をやっていく2年生以下にはぜひ参考にしてほしいと思っています。
もちろん3年生自身に自分たちの活動の振り返り(reflection)として利用してほしい。
PDCAとは振り返りがあって完結するものです。
ぜひ忘れないでほしいと思います。

そんな作業をやっている傍ら、3年の水俣班と県大班が残った作業を仕上げるべく、大挙してやってきてPCに向かっていました。
自分の作業に追われながら、なかなかやるではないかと横目で眺めておりました。

ついでに、本日はMOREの1年生もやってきて楽しく活動していました。
お昼時、研究室は人の海。
イモ洗い状態でした。
4チームぐらいが独立にひとつの狭い部屋で動いていたわけですが、それがうまくいっているのがなんとも不思議でした。

そういったガリラボでしたが、本日は私が用事があったので18:30には研究室は閉鎖しました。
こんなに早く電気が消えるのは年に何度あるかわからないほど稀なことではないかと思います。

2010年1月18日月曜日

Produce X 2009成果報告会開催

本日は3年生の後期活動「Produce X 2009」の成果報告会を行いました。
3年生だけでなく、2年生(戸高)、4年生(小出、田村、中村、藤本)、院生(佐藤、吉本)、そして他のコース、さらには文学部の学生も参加してくれました。


ゼミ長冒頭挨拶
 
今年のProduce Xは3チームに分かれ、それぞれのチームが独自のテーマを設定して、基本的に地元学を理論的ベースにして実践を展開してきました。

最初の発表は矢部班。
山都町の消えゆく言葉の採集活動を行い、集めた言葉を音声付デジタル絵本で表現していくというものでした。
パワーポイントによる制作でしたが、矢部の方が方言で、その地域の話をされるのを絵本の形にするのは民話的で、教室で聞いている限りかなり面白い表現になっていたように思います。
このプロジェクトは今後も続けていく予定です。


次は水俣班。
ここは、3年の全体活動として水俣越小場地区でのフィールドワークの表現に挑戦しました。
表現のひとつは「絵地図(下の写真)」。単なる絵地図ではありません。
それだけでは面白くないので、この絵地図は、QRコードを配置することによって、それを飾る公民館などをサイバー空間に接続する窓という意味づけをしておりました。
もうひとつの表現は「ストップモーション」です。
越小場地区で撮影した1500枚の写真を使って動画にしたもので、Flashを用いた膨大な作業の成果でした。
 

水俣班が学習した地元学が、全チームの活動のベースになったのですが、その地元学のエッセンスをこのチームは寸劇でプレゼンしてくれました。
いや、見事なものでした。ガリラボでの発表形体としては初めてのスタイルだったように思います。
 
最後は県大班。
大学内のあるもの探しをすることで、大学の魅力を発見しようというもので、地元学を大学に適用するという斬新な発想で取り組んだものでした。
様々な発見があり、それを雑誌(下の写真)として表現しています。
 


県大班の大きな成果は、大学には魅力的なものが沢山あり、その中でも特に魅力的な人が多くいるということ、そしてそれらの人をネットワーク化すれば大変面白い大学になるはずだということの発見にありました。
また大学内が見えるようになることが大事であり、そのためには、大学内の「見える化プロジェクト」を始めようとの提案がありました。
県大班の活動によって、地元学が持つパワーとその重要性について改めて教えてもらいました。

報告会の最後には参加者から優秀チームを投票で選んでもらいました。
その結果、水俣班が見事1位を獲得しました。



順位はどうあれ、どのチームも見事な活動だったと思います。
ただし、現在はまだ8割のところまでしかたどり着いていないように思います。
最後までしっかりと終えることを期待してます。

2010年1月17日日曜日

明日はProduce Xの発表会です

センター試験2日目です。自宅待機をしております。

昨日夕方、ひとりの4年生・園田が卒論を送付してきました。
大急ぎで添削をして送り返しました。
大きな手直しがなかったので、修正はすぐに終わり、昨夜のうちには最終版を送ってきました。
これでまた一人卒論が完成しました。
いよいよ残りはわずかになってきました。

院生の佐藤も5万字を超える(未完成)大論文を送ってきました。
ただしこっちは、これから読んでみるつもりです。

これを御覧のガリラボ関係者の皆様、明日は3年生が今年度のProduce Xの発表会を行います。
時間の空いている方はどうぞ参加ください。
2年生は特に来年の活動の参考にするために是非とも参加しましょう。
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日時 平成22年1月18日(月)16:10~
場所 中講義室1
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さて、自宅待機の身の私は、本日は朝からせっせと菊陽町役場での講演準備をしています。
院OBの黒田さんの企画(?)が役場内で通ったものです。
黒田さんの依頼でもあるし、ボランティアでも何でも参加しますと以前から言ってた手前断る理由はありません。
YES MANに徹し、話をすることにした次第です。
 
ところで、この講演の話自体は実は1年前から相談があってました。
1年前のちょうど今頃です。
それを考えると、なんだか凄いですね。
私が超多忙でスケジュールが埋まっているからだとか、もちろんそんなことではありません。
なんでかよく分りませんが、企画の実現までにはこんなに時間が必要なんですね、不思議なことに。

講演自体は、これまで話したスライドを材料に、それに新しいことを盛り込みながら、ホットな話題として通じるものを構想中です。
講演の概要は以下の予定です。


 
自分の論文を書き終わり時間がとれたので、ゼミ生の卒論添削の合間を見つけて、この数日はずっとスライド編集作業ばかりやっています。
それなりに準備はしてますが、相手が大学生でないので、内容がどの程度受け入れられるかよく分かりません。
しかしまあ、とりあえず最善は、ある程度は、尽くしたいと思っています。

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そういえば、本日は阪神淡路大震災の日(1995/1/17)の日ですね。
この時からでした。
学生たちの行動力が見直されたのは。
何もできない大人たちをしり目に、とにかく何かに貢献しようと損得抜きに多くの学生が徒歩で続々と現地入りしたのでした。
後でそれを知って感動した記憶があります。
またその2年後、ナホトカ号による油流出事故(1997/2/10)の際にかけつけた多くも学生ボランティアたちでした。
20世紀末は、学生のボランティアスピリッツに変革が起きた時期だったのかもしれません。
最近の学生たちを見ているとそう思うんですよね。
年末に3年生が企画した討論会を見ていてもそう思いました。
われわれ大人たちが批判するように確かに何もしない無気力な学生も多いけれど、しかし無償で地域や他人に貢献しようと行動する学生も大変多くなっているように思います。

ただ、ケータイをいじくっているだけじゃないんです、彼/彼女らは。

行動原理や外の世界を測る物差しの性質が、高度経済成長期に損得や進歩主義を重要な行動原理としてきた大人たちとはどうも少し異なっているように見えています、私には。
進歩主義は、19世紀、産業革命にて激烈な競争社会が起きていた英国で生まれた進歩史観(=ホイッグ史観)や進化論に影響を受けたものです。
私を含め、今の大人たちは少なからずこの思想の影響下で育ちました。
(田舎の農家の息子が、エンジニアを目指そうとした時点でその影響を受けていることがわかります)

どうもそれが少し変わってきている。
別の思想が下地にあるのかもしれません。
自然を征服していく進歩思想ではなく、環境主義的な共生の思想が根本にあるのでしょうか。
一神教的世界観から、「田のかんさー」「海・山のかんさー」といった思想への転換、あるいは工業の思想から、農業の思想への転換にも見えます。
(注意:この辺りは思いつきで適当なことを書いてます。)

思想家ではないのでよくはわかりませんが、学生たちを身近に見ていると、時代が変わっていっていることはわずかですが実感できます。

その変化のごく一面だけですが、時代とは変化するものなんだという当たり前の事実を、(大人になると自分絶対主義になって裸の王様になってしまう人が多いのでどうなるか先行き不透明ですが)菊陽町の大人のみなさんに向けてどう話そうかとパワーポイントを前に現在熟慮中です。

2010年1月16日土曜日

ソーシャルアクセシビリティ

ソーシャルアクセシビリティ

先日の仕事の流儀に出演された浅川智恵子さんの研究テーマからこの言葉を知りました。

浅川さんについてはWikipediaに経歴が書いてあります。

さて、ひとつ前のブログで原監督のことを書きました。
原監督と私とは同じ年齢です。
なんとこの浅川さんも同じ年の生まれでした。
 
原監督は小さい時からエリートコースをひた走っていましたが、監督業についてから大きな挫折を味わった方ですが、浅川さんは逆に人生の始めの方が挫折の連続だったようです。
中学校で失明されたということです。
思春期の女の子ですからね。
ショックの大きさを想像できます。
そんなエリートでも何でもなかった人が、日本人で5人目というIBMのフェローになるのですから、驚きです。

とりあえず、浅川さんのことはおいておき、気になるのは「ソーシャルアクセシビリティ」という考え方。

これは、Web上でユーザーとボランティアが協力して一緒にデータを作っていくというもののようです。
ホームページに第三者が付加的にデータを付け加えていくという、そんな構想のようでした。

Googleマップをユーザーがデータを追加していくことで、カスタマイズしていくのと似ているのかなと思います。

ひとりが、ひとつの企業が頑張ってユーザーに良い環境を提供するということではなくて、みんなで協力することでユーザーに良い環境を提供していくというそんな考え方のようです。
要するに、ユーザーがボランティアと協力してホームページの内容を改善してアクセシビリティを高めていく、そんな思想だと思います。

ここで大事なのは情報技術そのものでありません。
そんな助け合いの仕組みを考案し、その仕組みを駆動するものとして情報技術を実現(実装)していくということです。
 
情報技術は、そういったソーシャルな仕組みを支援するために存在するべきだと思います。
天草Webの駅もそういったことを目指した情報技術のはずです。
ユーザー(天草Webの駅会員)がボランティア(うちわEBI's)と協力してよりより情報を作り出していく、そんなことがこれからは求められていくべきです。
 
高度成長期、トランジスタラジオやウォークマンといった個人の環境に着目し、それをパワーアップしてきたパラダイムを「SONYパラダイム」と呼ぶとすれば、コンピュータの歴史はまさにこのSONYパラダイムの中でひた走ってきました。
 
しかし、そろそろSONYパラダイムには勇退をしてもらうべき時かもしれない。
 
これからはソーシャルパラダイムにおけるツールとして情報技術は展開していった方がよいのではなかろうかと思うのです。

OA革命、IT革命、インターネット革命。
これらはすべてSONYパラダイムの中で起きたことでした。

ユビキタス革命は、それを支援していく情報技術は、SONYパラダイムとは離れたところで展開していくことになるでしょう。
 
ポストSONYパラダイムの時代、ソーシャル的な新しいパラダイムが動き出す中で、ガリラボがやれることは何か。
ちまちまと個人のパワーアップを目指す小さなガジェットを作っていくことでは決してありません。
それは不得意でした。
なので、SONYパラダイムの時代は、ガリラボには生き難い時代でした(たぶん)。
しかし、新しいパラダイムであるソーシャルな時代は、ガリラボが得意とするところです(たぶん)。
 
何をやっていくか、これからみんなで一緒に考えていきましょう。

今年のスローガン?

昨日の夕刊に読売巨人軍の今季(2010)のスローガンが発表されたと報道されていました。

それによれば、今年の巨人軍は、

   Show the Spirit ~原点~

のスローガンの下にペナントレースを戦っていくとのこと。
巨人軍の公式Webサイトには写真付きで出ていました。


 
同サイトには、このスローガンの意味についてこう書かれています。
 
原監督はひとりの選手、コーチとして、原点に立ち戻って、目標に向かってほしいとの思いから、今季のスローガンを「Show the Spirit~原点~」とすることを示しました。昨シーズンは7年ぶりの日本一を奪回しましたが「少しでも有頂天になれば足もとをすくわれる。原点、基本に戻ってスタートすれば、足もとを見つめてしっかりした一歩を踏み出せると思う」と話し・・・・
 
原監督と私とは同じ年齢。いや、素晴らしいです。
 
高校、大学、そしてプロ選手として、エリートの道をひた走った原監督だからでありません。
監督として、一度大きな挫折を味わっている原監督だから、共感を覚えるのです。
 
スローガンってどうしても必要なものです。
自分たちの行動の基準となり、そのずれを検出することで発展をしていけるからです。
「型(フォーム)」と同様ですね。
 
ある型を身につけている人は、それからのずれを検出しながら自分を矯正し、発展させていきます。
基準がない、型を持たない、いきあたりばったりの人は、ずれの検出ができませんから、振り返り(reflection)ができないのでPDCAサイクルが回らず、その結果、発展とは無縁になります。
 
ご存じでしょうが、ガリラボのスローガンの一つは
  輝く知性は行動なしには生まれない
です。
 
このスローガンを変更するつもりは全くありませんが、ただし、毎年のスローガンを決めてもいいかなと原監督のスローガンを見て思った次第です。
ふと思いついたスローガンを左サイドバーの写真とタイトルに込めてみましたが、いかがでしょう?
わかりにくいですかね。
 
Spiritというのを見て連想したのが、何故か、レビィ・ストロースの「野生の思考(The Savage Mind)」だったんです。
連想の脈絡はさしあたり不明ですが、「野生の思考を求めて」とは「フィールドへ」という意味を込めたものです。
 
私の知力と体力が持つならば、2010年は今まで以上に様々なフィールドで自分たちを試してみたいと、センター試験の朝、早起きした私はそう思ったのでした。

2010年1月15日金曜日

新しい空調コントローラー

明日からわが国恒例の行事である大学入試センター試験が始まります。
先日、100万人は参加する成人式というビッグイベントが終わったばかりですが、それに負けず、センター試験も50万人ほどが参加するわが国にとってのビッグイベントです。

どんな優れたアーティストのコンサートだって、センター試験の人気にはかないません。

このセンター試験、全国の多数の大学で同時開催で、そして50万人もの人間が参加するに、ほとんどトラブルがおきない。
恐るべきことだと思います。

毎年、思うのです、この時期に。
センター試験が2日間に渡ってつつがなく終わるのは、小学校以来の教育の賜物ではないか、と。

大したものです、教育とは。
2日間も朝から夕方まで50万もの生命体を黙って椅子に座らせしまうのですから。

50万の犬や猫を2日間も座らせようと思ったら、50万本のロープを買ってこないといけない。
もっとも首尾よくロープで着座に成功させても(試験監督はそれだけでくたくたでしょうが)、吠えるばかりで監督者の注意事項を誰も聞いてないでしょう。

50万人もの人間ですが、それは分別のある(枯れ始めた)大人ではないんです。
相手は十代後半の血気盛んな連中なんですよ。
成人式のニュースを聞けば、その血気さ加減はおおよそ想像がつきます。
それを、2日間も日本全国一斉に黙らせて着座させる教育のパワーというのは、ほんと凄いことだと思います。

私は受験した経験がありませんが、このセンター試験という毎年の通過儀礼に接する度に、教育の凄さに(単に数学ができるとか、そんなみみっちいことではないですよ)、その凄さに驚きます。

ほとんどトラブルも起きない。
起きてもほぼカバーできるトラブルばかりです。
だいたい、カバーできるんだから、それはトラブルとさえ呼ばないでよいかもしれない。
驚愕すべきことです。


センター試験はさておき、本日の話題は空調のコントローラーでした。
話題をそっちに変えます。

ガリラボの空調のコントローラは長年調子が悪かったのですが、親切な事務局が重い腰をようやく上げてくれ、新しいものに付け替えてくれました。
それが下のもの。
新品です。!
これまでと同じく、本棚の多量の本の間に、こっそりと隠れるようにおいてあります。



なかなか立派なものです。
自動風量とかにできるんです。
驚きました。
これまでの15年ほど、全てマニュアルでやっていたので「自動」は新鮮でした。
しかも、これまでのは、風量を変えると、その瞬間に風量が変わるのではなく、空調の電源を切ってしまうという代物でした。
しかも恐ろしいことに、一旦切ったら、15分ほど電源を復帰させてくれないという鬼のようなコントローラーでした。

15分という時間。
寒さは凌げますが、夏の暑さの時にはとても耐えられる時間ではありません。

なので、夏場は一度空調を入れたら、絶対に風量を変更してはいけないというのがガリラボのルールだったのですが、皆さん知ってました?
もしそれを知っていた人は、かなりガリラボへの十全的参加を果たしている人と言えるでしょう。
(そんな人はたぶん、私とはツーカーの仲になっているはずです。違うかも)

そんな不届き者のコントローラーとはさよならし、昨日からは自動までできる優れものがやってきたんです。
2時間ほどかけて、業者の3人の方が設置作業をしてくれた成果です。

ガリラボ利用のみなさん、この3人の方に拍手。

有難い限りです。   現在、順調に働いてくれています。


言うことないコントローラーですが、一言だけ文句を言わせてもらえるならば・・・・・

設置の方向を考えてほしかった(T_T)

設定温度を変更するときなど、首を90度傾けないといけないんですよ。



おかげで、首の運動になり、凝りの解消には役立ってます。
 

2010年1月14日木曜日

締切間際のガリラボ

センター試験の関係で明日からは一般学生は大学に入るのが制限されます。
となると、1月18日(月)の3年生の Produce X 成果報告会に向けての作業は、研究室で行える作業は今日が最後になります。
ということで、本日のガリラボはごった返していました。
午後からが凄まじかった。
3年生に加えて、MOREの1年生が少しやってきたからです。
熱気で息苦しくなるほどでした。



それぞれのチームで熱い議論を交わしておりました。
きっと18日は面白い報告会になると思います。
興味のある方はどうぞご参加ください。

日時 2010年1月18日(月)16:10~
場所 中講義室1

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ガリラボ内でのプレゼンで活躍する26インチディスプレイのついたPCのマウスとキーボードは、ワイヤレス接続です。
複数人で議論しているとき、便利なんですよ、ワイヤレスは。

ところが、人が多くなると、たぶん、携帯のせいだと思いますが、電波障害がおきてしまいます。

こんなときは、ワイヤレスのはずが下の写真のように有線接続になるんですよね~
困ったものです。


限りなく有線に近いマウスを使っているのは3年の植田です。

2010年1月13日水曜日

今日の話題はこれしかありません。

今日の話題は誰が何といっても「」「Snow」でしょう。
こんなに積もったのはいつ以来でしょうか?
かなり降りました。
写真は朝8:30頃の研究室から見える風景です。
このときかなり大粒(?)の雪が降っておりました。




休み時間とかには雪合戦している学生、雪だるまを作っている学生などがいて、楽しそうにしておりました。

本日のガリラボはこの雪と寒さのためか、あまり活発でなかったですね。

午前中、会議に行く前に 3年・平野がやってきて課題の作業を始めました。
お昼に会議から戻ってきたら4年・中村が卒論をやっており、そのうち藤木もやってきて卒論です。
メデタイことに、本日、二人ともに卒論が完成しました。

そうこうしてたら3年小田原が平野に合流。二人で矢部の冬の表現に挑戦しておりました。

お昼過ぎ、ゼミ新聞の関係で2年戸高にきてもらい、小田原、平野(この二人、ちょうど今回のゼミ新聞の編集担当です)の3人で今後のスケジュール調整をしてもらいました。
着々と原稿を集めているとのこと。1月末の発行を目指します。

14:30にはうちわEBI'sの一部(院生・佐藤、4年・中村、3年・森)が集合しての会議と収録作業。
毎週頑張ります。

私は卒論、修論の添削に没頭していました。
夕方、気づいたら佐藤だけになっています。
少しだべっているところに就活から戻ってきた3年・植田が乱入してきました。
この寒い日に原チャリで街から戻ってきたとのこと。

そうこうしていたら院生の田中さんがやってきました。
昨日、メールでもらった修論の草稿について話をするためです。
1時間ほどの議論した後、時間がもったいないので無駄話をすることもなく解散。
論文の修正へと院生室に。

とまあ、本日はこんな感じのガリラボでした。

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あ、そういえば朝一番にはMOREの男子学生がやってきて、1時間ほど駄弁っていったのでした。
なんだかもう遠い昔のように感じます。

2010年1月12日火曜日

朗報を受けて

大学は今日からが授業開始です。
火曜1限が授業になっている私は、学生にとって新年最初の講義となるわけで、幸運なことだと大変有難い思いで担当させてもらいました。

さて、そんな初日からガリラボは大変な賑わいでした。

理由は、わが3年ゼミ生が今週で課題の締め切りを迎えるからです。
実際には18日が発表なんですが、15日からセンター試験のために大学に入れないので、14日まで決着をつけないといけなくなっているのです。(可哀そうに)

焦る3年生たちが大挙してやってきて作業をしておりました。

今日見たメンバーを思い出すと、
 興梠、小田原、上村、植田、森、盛下、冨田、平野、門前、有働
の10名。2名顔をだしていないだけです。
現在、20時。外気温1℃。まだ3人ほど(興梠、上村、植田)頑張っています。

さらに、今日の昼休み時間には事務局の方とMOREの1年生との打ち合せもあって、この時はなんかもう、訳が分らない状態でした。
この時間帯の研究室の人口密度は、おそらく大学内で断トツのトップだったはずです。

4年生ももちろんやってきました。松尾、中村、小出の3人。常連組と言ってよいでしょう。
それぞれ卒論ですが、松尾はMOREの1年生の指導。MOREが作っている新聞の発行を手伝っておりました。
めでたく、その新聞が完成し、印刷も終えました。
明日以降、大学内で配布する予定のようです。

さらに、昼過ぎには院OBの黒田さんがやってきました。
仕事でやってこられました。
2月初旬の菊陽町での私の講演内容についての打合せでした。
講演では、情報化の進展が自治体に及ぼす影響などを話すことになりそうです。

昼の途中、院生の2人が顔を出しました。
一人はM1の吉本さん。新型インフルの全快の報告でした。

もう一人はM2の佐藤。
内定をもらった報告でした。
捨てる神あれば、拾う神あり、とはよく言ったものです。
相手先は、彼が当初から希望していたところでした。
先方も、予想以上によい人材を採用したと、4月以降に気づくことでしょう。
なお、某自治体に向けては、惜しいことをしましたねと言ってやりたい気分です。
内定先は大学に来れない距離ではありません。
たまには大学に顔を出せそうなところなので大変良かった。
新年早々、朗報でした。
本人が色々と苦労していた分、ほんと良かった。
佐藤君の顔を見たら、皆さん、おめでとうを言ってあげてください。


あ、もうひとり。
論文で苦しんでいるもうひとりのM2の田中さんからは夕方になって論文が送られてきました。
きっとお正月はねじり鉢巻きでワープロに向かっていたことでしょう。
これからじっくりと添削をやります。

2010年1月11日月曜日

大人への通過儀礼の日に

今日は成人の日。

守られる側から守る側へと社会階層を移動するときのわが国で行われている通過儀礼のひとつです。
どこの社会でも大人と認めるときにはこんな通過儀礼が存在しています。

こういった儀式というのはどうして存在しているんですかね。
12月に宮崎の実家であったしめ縄を作り、村人全員で神事を行う儀式がありました。
どうしてまたこんな面倒な儀式が存在しているのか、外から見ていると実に不思議なんですが、よそ者のような感覚で儀式にずっと参加しながら思ったことは、これもきっと村の維持に不可欠なものなんだということでした。
共同体というのは再生産(世代交代)を繰り返す生命体ですから、それが共同体にとって不必要だったらたぶん消滅(退化)しているはずです。
無くなっていかないものは、きっと何かその社会にとって意味を成しているんでしょう。

成人式といった儀式は今後どうなっていくのでしょう。
よくわかりませんが、ひとつ感じるのは、それをたくさんのメディアが取り上げているということです。
良いこと/悪いこと、ともかく成人の日がらみのニュースがたくさんでてきます。
これだけ出てくると、否が応でも成人と言うのを意識せざるをえません。
メディアが毎年取り上げるから、物理的な時間の流れでいけば平等であるはずの瞬間に、20年という刻みが入れられて、そこに奇妙な(正当な?)リアリティが生成されていくわけです。

こうして、儀式とメディアは協働作業によってのっぺりとした均質な空間の中にダーツを投げ、そこに無理やり目印をつけ、その場所・時間を特別なリアリティを持った存在に作り変えていく、そんな役割を持っているようです。

ガリラボの2年生も今日はその成人式を迎えているはずです。
それぞれ固有のリアリティを持って迎えていることでしょう。
成人、おめでとうございます。

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さて、そんな成人の日ですが、ガリラボは朝から多くのゼミ生がやってきて作業しています。
4年の松尾、小出は卒論執筆。
3年は興梠、植田、迫中がでてきてProduce Xの仕上げに向けて頑張っています。
今日は休日なので暖房のない大変寒い研究室ですが、コートを着ながらみなよく集中していました。

仲間と一緒に何かに夢中になる。
青春している瞬間ではないかと思います。
 

2010年1月10日日曜日

速読の訓練開始

大学の教員にはそろそろ地獄の季節がやってきます。
講義が終わる時期になり、休みに入ったりすると世間的には大変気楽に見えるようですが、断じて違います。

1月に入ると論文の添削などが始まります。
現在、ガリラボには13名の4年生がいます。
その彼らがそれぞれ20,000文字程度の論文を提出するわけです。
合わせて26万文字。
日本語の文章、しかも時々、奇妙な日本語が忍ばせてある文章を、これほど大量に読まないといけない。
かなりの努力が必要なんです、これが。
書くのが大変なことはもちろんわかっています。
私自身、毎日書いていますので。
メールやブログなど合わせると、数えたことはありませんが、毎日たぶん2,000とか3,000文字、いやひょっとすると場合によって5,000文字ぐらい書いているのではないかと思います。
(このブログも書き終わって数えてみたら、1,500文字ほどありました)

書くのは大変です。それはわかっています。
しかしながら完成されていない文章を大量に読むというのは、それはそれでかなりの忍耐と高度なスキルの要求される能力なんです。

さらにガリラボには修士の2年生が2人います。
彼らは40,000文字の論文を提出してくれます。
となるとそれで8万文字。

学部生と合わせると、なんと34万文字になります。orz
これをちゃんと読むんですよ、ちゃんと。

本日は朝からひとりの修士2年生(佐藤)の論文草稿を読みました。
58,000文字ほどありました。
これはよい文章でした。
内容もよく書けていましたが、しかしやはり読むのはなかなか大変です。
修士の場合にはそれを読んで、報告書まで作成しないといけないんです。
2月はそういった仕事に忙殺され、泣きそうなくらい大変になります。

最近、ネット社会になってどういった能力が必要かとの議論がされることがありますが、どこかの論者によれば、それは「速読術」であるとのこと。
ブログなどやたらに情報が発信される世の中です。
それをチンタラ読んでいたんでは、どうしようもない。
そんなことではこの膨大な情報洪水の中から重要なものを取り出せないのだ、と。

だから速読術が必要だと、そういう主張です。
確かに当たっているように思います。

思えば大学教員とは、毎年、日本語をそれも奇妙な文章を含んでいるものを大量に読むという、泣き出しそうなくらいきつい速読の訓練を強制的にさせられているわけです。
きついなーといつも思っていましたが、しかし人生、そんなことがどう転ぶかわからないものです。
時代の潮流に乗る訓練をさせてもらっていたようです。
速読・・・の議論を知って、人生、何も無駄なことはないなと思った次第です。(^_^)

とは言うものの、できれば普通の日本語を読みたいので、提出されるみなさんは、よく推敲して読みやすい文章で提出してくれること願っています。
よろしくお願いします。

これから大学教員にとって受難の季節が始まります。

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以下、先日の東京出張のちょっとした続きです。
東京ビッグサイトのすぐそば、歩いて5分のところに有明テニスの森公園があります。
テニスをやっている人にとってはちょっと憧れる場所ではないかと思います。
下の写真はその公園内の有名な有明コロシアム。
かなり大きな建物でした。
一度はこんなところでテニスをやってみたいものですが、まあ絶対に無理でしょう。



有明テニスの森公園から見える東京ビッグサイト(朝の8時ぐらいです)。
なんか、要塞のように見えました。
逆光で暗く写っている左の高い建物が宿泊していたワシントンホテル。



こんな風景を見ながら、一緒に出張した連中と、いったいどこが不況なんだと地方とのあまりの格差に大きな矛盾を感じながら帰ってきました。
地方で、地方の資源で育てられた人々が、生産ができるようになると少なくない人が東京を目指す。
ひとつの矛盾がここにはあります。
最近、そんなことをよく感じております。
そのせいもあって、この矛盾の問題が私の今回の論文のひとつのテーマになっています。

2010年1月9日土曜日

合同フォーラム@東京ビッグサイト

新春早々、一昨日(2010年1月7日)から東京お台場にある東京ビッグサイトで行われた文部科学省主催の合同フォーラムに参加してきました。


このフォーラム、現在進行中の大学改革プログラムについての意見交換と次年度の方向についての情報提供があるもので、日本全国の大学関係者が一同に会するものでした。
私が参加した分科会は、1000人収容の国際会議場が満席となるほど大変な混雑ぶりでした。
わが大学からは副学長以下、6人が参加。
この人数で分かる通り、わが大学の意気込みは凄まじいものです。
このメンバーで来年度も頑張ることになる予定です。

下がビッグサイトのシンボル的な建物(国際会議場(地上7F)もこの妙な形の建物の中にあります)
出向く前、なんとなくビッグサイトは Big Site だと思っていたら、違っていて、入口にでっかく Big Sight と書いてありました。
私のようなそそっかしい人への忠告なのかもしれません。



丸二日間に及ぶフォーラムは、盛況のうちに終え、そして全国の大学の教育改革に取り組む姿勢を間近に感じることができ大変意義深いものとなりました。

この感覚を来週からガリラボに持っていこうと思います。

2010年1月6日水曜日

新春週刊うちわEBI's

本日もたくさんのゼミ生がやってきて課題に向き合っていました。

昨日の羽子板をしていた二人もです。
ガリラボ通信を読んでいたらしく、正座しましょうかと自ら申し出ました。
もちろん、心優しい私です。
ご想像にお任せします。

午前中は院生・伊藤とのゼミもありました。mixiの利用に関する研究ですが、まだ糸口が見えないまま指導教員の私と二人で悩んでいるところです。

午後にはうちわEBI'sの面々が新年最初の会議を開いていました。
新春第1号となる週刊うちわEBI'sも収録していたおり、この番組によく顔を出すマスコットのくまちゃんは、顔に黒い模様(紙)が貼られて、今年の干支にちなんだ動物に変身させられておりました。

 
2010年最初の週刊うちわEBI'sの収録中
 
明日からは私は文部科学省主催の講演会に出席するため東京ビッグサイトに行ってきます。
ということで、ガリラボ通信は7日~10日ぐらいまでお休みとなります。

2010年1月5日火曜日

締切間際の羽子板

ようやくお正月休みが明けたようです。今日のガリラボは賑やかでした。

3年生がProduce Xの作業のためにでてきました。
顔を出した順に列記すると、
森、冨田、興梠、上村
で、かなり長い間それぞれ作業をしておりました。
森は図書館に行くということで去っていきましたが、ある情報筋から後で聞いたところによれば、県大リバーで羽子板をしていたとのことです。
植田もいたとのこと。
しかも羽子板の罰ゲームでは、顔に墨まで塗っているとのことでした。
その話を聞き、期限も迫っていることだし、二人のことですから、たぶんProduce Xと何か関係しているんだろうとは思います。

きっとそうだと思いますが、今度でてきたら二人とも研究室で正座させるつもりです。(-_-;

4年生はもちろん卒論のためにやってきました。
松尾、藤木、中村の3人です。
3人、それぞれでした。^^

夕方には、中コンのOG(樋口)も新年のあいさつにやってきました。

年が明けて初めての人たちも多く、それぞれに新年の挨拶を研究室内で交わしていたようです。


4年生の卒論もですが、私の宿題のうちわEBI'sを題材にした論文も推敲をおおよそ終えました。
数日寝かせておいて、後日、再度推敲する予定ですが、それができなくてももう脱稿できる状態まで来れたのでほっとしております。
年末年始の休暇すべてを捧げた原稿を前に、今日はひとりでひっそりと祝杯をあげる予定です。

※本日OB(05ゼミ生の山口)からゼミ新聞の原稿が届きました。なかなか面白い内容です。
 みなさん、新聞完成を楽しみにしておいてください。1月末ぐらいが完成予定です。

2010年1月4日月曜日

2010年仕事始め

本日が大学は仕事はじめです。

朝出勤する時、正門に門松が立っているのを見つけました。
驚きました。
門松が門に立っている大学って他にあるんでしょうか?
色んな意味で驚きです。

さて、本日のガリラボは、私が到着したらすぐに院生(M2)佐藤が新年の
挨拶にやってきました。
えらく早いなと思ったら、修士論文の執筆のため大学院生室で朝まで
だったとのことでした。
今年最初にあったゼミ生でした。やっぱり、という感じです。

9時ごろ、2人目として、同じく院生(M1)の吉本さんが挨拶に来られました。

3人目にしてようやく学部生。お昼前に3年森が作業をやりにきました。
かなり集中してやっておりましたが、15時ぐらいになって終了。
その後、進路関係の面談を始めました
面白いことを考えていて、なんだしっかりしているではないかと思った次第です。

以上が本日、仕事はじめの日のガリラボでした。

あ、もうひとつ。
4年の中村から暫定版の卒論がメールで送られてきました。2人目の提出となりました。

2010年1月3日日曜日

正月3日目

今日も自宅なのでガリラボとは無縁かと思いましたが、何人かからメールが届きました。


ひとつは昨日のことなのですが、4年生からです。
完成した卒論が添付された送られてきました。
完成第1号となりました。


二つ目は今朝がた4:00ぐらいに送られてきていました。
3年生からのガリボイスで、これは今月の第1号でした。
最近ちょっと中だるみ気味でしたが、先月からかなり復活。
今月も面白いガリボイスがたくさん届くことを期待しています。


三つ目は大学院の卒業生からのものです。
新年の挨拶メールでした。
なかに、「ゼミで学んでこそ、いろんなことが見えていると思っています。」とのメッセージが書かれていました。
嬉しい限りです。


さて、本日で年末年始の休みも終わりです。
明日から大学にて仕事を再開する予定です。
きっとゼミ生もたくさん顔をだすでしょう。


先日も書きましたが、この正月三が日かけて書き進めていた論文が、暫定版ですが、ようやく完成しました。Webの駅を研究対象に書いたものです。
うちわEBI'sのみんなに感謝です。


では、みなさん、明日からまた頑張りましょう!

2010年1月2日土曜日

易しいことの難しさと難しいことの易しさ

もう二日間研究室に行ってないので、残念ながらガリラボのことでは書くことが何もありません。

元旦からの二日間、自宅にじっと籠り、うちわEBI’sの諸君を題材に、サービスラーニングという視点で論考をせっせと書いています。
間に合えば3月発行のアドミニストレーションで公開できると思います。

私の論文は残念ながらゼミ生にはあまり読まれていないと思いますが、今度のはできるだけ読んでもらおうと頑張って分かりやすく書いています。
それでも時間が足りなくて、易しくなっていないことを痛感しています。
必死にならないと分かりやすくならないんですよ。

難しく書くのは簡単で、易しく書く方が実は難しい。面白いものです。
作家の里見 弴(さとみ とん)さん(有島武郎の実弟です)が子ども向けのエッセイでそういったことを書いており、ずいぶん前にそれを読んで、大変感激した記憶があります。
(私の子どもたちには全員それを読ませました)

実際そうなんです。

自分で文章を書いてみるとわかりますが、難しく書いてしまうのは実はそう難しいことではない。
その証拠にゼミ生の卒論は内容の割におおよそどれも難しい。
理解の困難なものが少なくありません。

本当の知性とは、難しい表現を振り回すことではありません。逆なんです。

最も難しいのは、やさしいと思いこんでいることが実はそうやさしいことではなくて、本当は極めて難しいことであることに気付き、それをやさしく表現することなんです。

禅問答のようですが、実際そういうことなんです。

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さて、ここまでの表現は如何だったでしょうか?

難しい?

もしそうだとしたら、読んでいる方の知性が低いか、私が手を抜いているかどちらかだと思います。

ほろ酔い気分で書いているので、たぶん後者だと思います。

2010年1月1日金曜日

謹賀新年 2010

謹賀新年

ガリラボのみなさん、明けましておめでとうございます。
それぞれに思い思いのお正月を過ごしていることと思います。

熊本市の現在の外気温はマイナス2℃。
雲が多いので、初日の出見学は難しかったかもしれませんね。
現在、雲間にお日様が少しだけ顔を出しています。
冷気+無風の状態にて、ピリッとした良いお正月の朝となって
います。

もっとも、活動が無風であると面白くありません。
2010年も波風を立てながら、面倒なことを持ちこんで矛盾を生み
出みだしながらガリラボの活動をやっていきたいと思います。
これを拡張による学習といいます。
新しいガリラボへと成長するには避けて通れません。
苦痛も伴いますが、みなさん、どうぞよろしくお願いします。


新年の抱負を少し
キャリアセンターの仕事を関わるようになり、私のひとつの目標ははっきりとしました。
お上意識からの脱却。ゼミ生、そして学生たちのです。
自治体の比喩を用いれば、行政依存から脱却し、住民(レジデント)から市民(シチ
ズン)に変わっていくということです。
学校であれば、生徒(pupil)から学生(student)に変わっていくことです。
自分でやれることは、自分でやる。そして、私や大学と良い意味での協働(コラボレ
ーション)ができるようになること。
そんな魅力的なゼミ生、学生が育つようなことをやっていきたいと考えています。
(最初の目標は、学生の口から、生徒という言葉がでないようにすること、そして大学を
 学校と無意識に呼ばせないようにすることです、まずは)

その可能性を、年末の3年生の県大チームは見せてくれたように思っています。
あれはぼくにとって年末の大きなクリスマスプレゼントでした。

あの12月26日に生まれた種が成長するように、その協力をしていきたいというのが
今年やってみたいことです。
Produce Xはガリラボ独自のこれまで大切に継続してきたプロジェクトですが、
「X=大学生」として、大学全体を変えていくようなそんなプロデュース活動をやってみたい。

どうですかね、みなさん!

アイデアはまだ何もありませんが、私とやっていきませんか、新しい Produce X を。