2015年5月31日日曜日

ガリラボゼミ生の特徴=どんな時も必ずリフレクションをやる!

日経ビジネスONLINEに、最近(2015/5/20)
 制約こそがイノベーションを生み出す
というサブタイトルの記事が出ていました(こちら)。


制約の大切さはガリラボ通信でもよく取り上げてきました。特に建築家の隈研吾氏の
 制約は母である。制約からすべてが生まれる。
は、私にとって体の奥底にまで浸みこんでいる言葉で、行動における前提条件の
ひとつになっているように思います。

日経ビジネスに取り上げられている星野さんの話は、簡単に言うと、強豪校の数分の
1ほどの短い練習時間60分間すべてを練習の時間にするということです。
ピンと来ないかもしれませんが、要するに60分間の中で無駄なことをしないよう
な工夫がなされているのです。
1秒も無駄な時間を作らない工夫がなされている。
生徒はそのことで、60分間集中していく訓練にしていくことになります。
スマホとかですぐに自分の時間を盗まれて、集中力を継続させることが難しくなった
現代人にとって重要な訓練かと思います。

そしてもうひとつ大事なポイントが、生徒に経験学習のプロセスをしっかりと回させて
いることです。
ここが素晴らしい。
水を飲む時間は休憩ではなく、それをミーティング(リフレクション)の時間にしている。
おしゃべりとかではなく、精神論でもない、具体的な、次の行動につなげるための
具体的な振り返り>を行っている。
その例として、
  トライを取った後も喜び合うのではなく、「トライは取れたけどこんなに長く攻撃に
  時間をかけるべきじゃなかった」「ラックちゃんとオーバーしている?
  じゃあ、次はちゃんと越えるところまで行こうぜ」というように。前回のプレーを
  どうすれば上回れるか、結論を出してから、次のプレーに臨みます。
  それが成功しても失敗しても、どちらでもいいんです。
  意図を持って、狙いを持ってやったかどうかが大切です。
が挙げられていました。
これってコルプの経験学習そのものです(ガリラボ通信2012/9/17)。
それを徹底してやっているから急速に成長していくわけです。
やはり結果を残すところというのは、見事な工夫がなされているものです。
 
ところで、ガリラボでは、議事録を書く、そして活動の後には必ずリフレクション(振り返り)を
行うというのが常識になってきています。
ガリラボでも、実はゼミ生たちは常に経験学習のサイクルを回しています。
昨日も玉名でのフィールドワーク後、疲れているにも関わらず、資料の整理をやって、
それから自律的に振り返りを行っていました。
見事なものです。
(私の方が疲れてしまって、20時ぐらいになって、今日は帰ろうと促したぐらいです)
こうしたことは、非常に地味なことなので2年生とかのゼミ紹介で話してもなかなか
伝わらないでしょうけど、実はこれがガリラボを発展させている原動力だし、そして個々の
ゼミ生が優秀になっていく秘密のひとつだろうと思っています。

ところで、ガリラボのゼミ生は優秀だと周囲からよく言われます。
他学部からもです。
でもそれは最初からそうだったわけではないでしょう、おそらく。
経験学習も回すという文化が存在し、その文化を身につけたことで優秀になっていった
のだと思います。
ガリラボには入ってきたら、みんなこの経験学習を動かす力強いスキルを確実に身につけて
卒業していってほしい。
就職することは大事ですが、それ以上に、就職後に有意義な仕事人生を過ごしていくことは
もっと大事です。
そのための大事なスキルのひとつが経験学習のスキルだと思うのです、私は。
 
<補足>
制約に関して検索すると次のガリラボ通信がありました。ゼミ生は目を通しておいて
もらえる嬉しい。
・ガリラボとは関係ないことですが(ガリラボ通信2009/10/7
・逆転の発想は逆境の中から(ガリラボ通信2012/1/8
・機械との競争は回避しよう(ガリラボ通信2013/6/4
 
  
  
  

2015年5月30日土曜日

玉名フィールドワークとハプニング

本日はチーム「たまガリ」と「すごろく」合同の調査活動で、玉名市に
出かけました。予定時刻の8:50に12名全員集合。

参加者は3チームに分かれて調査とロケを行ってきます。
調査隊は、
1班:4年(12)丸野、村上、目代、そして私。
2班:4年(12)梅田、山田、田中、坂本
3班:M2(15)吉村、4年(12)嶋中、尾堂、小田
の12名。これに玉名市役所の和田さんと池本さんが現地で合流し、総勢
14名が3地区にわかれての調査でした。

観光PR動画に向けたロケ用グッズ。

今回はこれが欠かせません。イチゴとあさり。今回の調査隊の総指揮官となった丸野が
買ってきたようです。
ちなみに、イチゴは阿蘇産、あさりは産地不明。これらは全て玉名で使用し、あさりは
玉名の潮水を染み込ませ、イチゴには玉名の空気を徹底して染み込ませることで、それ
ぞれ玉名の産品として振る舞ってくれたものと思います。


8:50にガリラボ出発。

出発です。天気を心配していましたが、朝は日が差しており、午後から天気が
崩れるとの予想でしたが、きっとこのまま、少なくとも午前中は大丈夫だろうと
思いながら出発しました。
これまでも運の良かったガリラボです。ひょっとすると日が差すのではないかとも
推測しながらの出発でした。


1時間後、玉名市高瀬到着。
車から降りた瞬間、土砂降り。。。。。orz
天気が持つどころか、このままずっと調査&ロケの期間中、雨でした。涙

雨の中、高瀬裏川で開催されている菖蒲祭りのお客さんへのインタビューに
向いました。

10:30前に全員で作戦会議。ここでは5チームに分かれての調査です。
特にチーム「たまガリ」が手掛ける玉名の30秒PR動画が、観光客の皆さんが
どういった印象を持たれるのかを聞き取り調査してきました。


調査開始前。チーム「たまガリ」がM2(14)吉村を練習台にインタビューの練習。

リハーサルを終え、5チームは調査に散っていきました。

その頃、花摘み娘登場。先導しているのは観光協会の柿添さんです。

びしょ濡れになりながら花を摘み娘さんたち。

それを取り囲む無数のカメラマンたち。この時だけ、異常に人が多くなりました!

観光客の皆さんにインタビューする嶋中・田中チーム。

うまくお客さんをキャッチしていたようです。

難航していた梅田・小田チーム。が、最後はどうにか人並み程度には
調査できたようでした。

尾堂・村上チーム。写真を撮りましょうか・・から切込み、インタビューを成功
させていたようです。

丸野・坂本チーム。

山田・目代チーム。このチームが最も多くの人たちからインタビューできたようです。


この日はほんとに雨が酷く・・・
なので、私はしばし休憩。
私は調査チームからは外れ、また吉村も外れていて暇そうにしています。笑
その後ろを疾走しているは観光協会の柿添さん。対照的です。^^

今回、玉名市の平野さんが紹介していた「裏乃カフェ」に行ってみようと思っていました。

で、暇な私とM2(14)吉村は、11時の開店とほぼ同時に裏乃カフェに入りました。
いい感じのお店でした。非常に落ち着く雰囲気です。

実はあえて役割を外してもらっていて、実はかなり前からここでもやいすと関係の詰めの
打合せを行う予定でいたのです。
なかなかもやいすとの打合せのためだけに集中する時間を取れなかったので、絶好の
チャンスだと前からこの時間に狙いを定めておりました。
資料を持参し、空き時間の1時間ほどをこの静かなカフェで打合せすることができました。
(ビデオカメラのバッテリーを異常に消耗させていたので、ここで充電もさせてもらいました。感謝)
短い時間でしたが隔離され、集中できたので枠組みを作りあげることができ、来週には
北稜高校の先生をお呼びし、具体化していきたいと思っています。
この計画には当然ながらチーム「たまガリ」と「すごろく」に加わってもらう予定です。


お昼。商工観光課へ。和田さん、池本さんと合流。 

午後の撮影とインタビュー調査(今度は6次産業化に関する内容)について
打合せ、3班に別れ商工観光課を後にしました。


私を含む第1班はこころぴあに展示されている今非常にブームになっている
「同田貫」について話を伺にいきました(観光PR動画に組込む映像用です)。

ちなみに、次の投稿が読者ひろばにありました。ほんとに今人気があるんですね。


驚いたのが、日本テレビのニュースzeroという番組が、ちょうど私たちが到着した
時が同田貫の取材に来ていたことです。
番組ディレクターさんは、その後、同田貫を取材する私たちのチーム(村上、丸野、
目代)に興味を持ったようで、3人はニュースzeroのスタッフから取材を受けることに
なりました。


本格的な雨で散々なフィールドワークでしたが、このハプニングでまた驚かれました。

ニュースゼロのせいでこころぴあでの滞在が長引き、次の取材先「千龍」に急ぎでかけ
たものの、一歩遅く、入店を断られるというハプニングにも遭遇(スープが無くなったとの
ことでした・・・)。
残念。
取材の時間が空いたので、3班は再び高瀬裏川へ。

観光客のみなさんへ追加取材を行ってきました。


3班は海と山へ。
これは天水の水本オレンジガーデンでの取材のようです。

イチゴ狩りもやってきたようです。横島でしょうか。

さらに鍋松原海岸では、潮干狩りのロケと関係者のインタビュー。
この方は、2年前のラーニングキャンプin玉名(ガリラボ通信2013/6/23)の時、
干潟をスーパーカブで疾走しつつ我々のところやってきた方です。
今でも疾走するあの姿が忘れられません。^^


2班の写真が現時点で入手できず紹介できませんが、とりあえずしっかりと撮影と
インタビューできたようでした。
全チーム18時には大学に帰還。
5月最後の土曜日、長く濃い1日を作ることができました。
フィールドワークは何が起きるかわかりませんが、だからこそ楽しいところもあります。
おもしろきことなきこの世をおもしろく」とは高杉晋作の言葉だったかと思いますが、
これってガリラボが実践していることかと思います。
おもしろき1日でした。
   

高瀬裏川に咲く、雨に濡れた花しょうぶ。 


 

2015年5月29日金曜日

2年生向け津曲ゼミ紹介2015

この時期の恒例行事となった4年生による2年生向けゼミ紹介を本日の
昼休みに行いました。

本番前、中3教室内で最後の打合せをする4年(12)ゼミ生。緊張感が
伝わってきました。

一方、3年(13)ゼミ生集団は余裕の表情。笑

3年(13)塚田ゼミ長ら、記録係りも待機。

12:00ジャストに4年(12)田中ゼミ長の挨拶で紹介が始まりました。
参加してくれていた2年生は20名ほど。ガリラボのゼミ生の方が多いという・・・
まあ仕方ない。今日は他にも人気のあるゼミの紹介があってたようで、そっちに
お客(?)を奪われたようです。


オープニング。知恵を絞った演劇でゼミ活動(ひのくにワークショップ)の一部を
紹介していきます。
冒頭、「状況はかくかく云々です」と警察署長に扮する4年(12)丸野が記者
発表を行っていました。

関係者への取材の様子を4年(12)梅田が巧妙に演じています。

それを見ていたM2(14)吉村は吹き出していました。


演劇終了後はノーマルなプレゼンへ。
まずはゼミ活動についてチーム「カラフル」の4年(12)坂本、古賀、森が紹介
しました。

次にゼミ内のサークル活動について、チーム「すごろく」の4年(12)小田、梅田が
紹介。

そしてゼミの雰囲気を4年(12)河邉が紹介しました。

最後に4年(12)ゼミ長田中が全体を締めくくるメッセージを2年生に向けて
贈っていました。実は、昨晩、田中から最後のメッセージの内容を聞いて、
「それはダメだ」と全否定しました。2年生が聞きたいことを話してない。それは
自分が話したいことでしかない、と。それではダメなんだと久々の夜の講義を
行ったのです。そうしたら、さすがにゼミ長! 見事な内容になっていました。
素晴らしいラストメッセージでした。

予定通り12:30ジャストに終了。
・・・・このことの凄さにひとり気づいているゼミ生がいました。3年(13)松崎。
今日のゼミ会議の議事録を送ってくれた時に次にコメントを添えていました。
  私自身去年は聞いている側だったのに、それからもう1年経ってしまったのかと感慨深い
  ものがありました。先輩方がまぶしくて自分は果たしてこんなすごいゼミに入ってやって
  いけるのかと不安を感じながらも入りたくなったのを覚えています。今日の発表は正直
  圧巻でした。
  12の先輩方の発表は毎回私を驚かせてくれます。そしていつも圧倒されて自分との差に
  愕然とします。劇はとても面白いながらに言いたいことが分かりやすく伝わってきて、紹介
  もゼミのイメージをそのまま伝えることができていました。すごく感動しました。
  その中でも1番ビックリしたのが30分ぴったりに終わったことです。このゼミに入って学んだ
  ことですが、時間ぴったりにするということはかなりの練習量が要るということです。先輩方
  も30分のために2ヶ月かけて準備されてきました。私たちも、良いものを作るために時間を
  かけてつくっていきたいです。
私が言いたいこと以上のことを言ってくれてます。

さて、4年(12)生は、やった終ったで解散することはありません。これもガリラボの
特長。実践を終えたら必ずリフレクション(素晴らしい!!!!)
全員道場に戻り、ゼミ長指揮の下、リフレクションが始まりました。

チーム別にしばし検討した後、リーダーが発表していきます。

今回出た振り返りの結果です。

良い点、改善点ともに3年生に引き継ぐと言ってました。素晴らしい。
ガリラボのゼミ生ってほんと優秀です。
ガリラボで切磋琢磨していくことで優秀になっていってると思います。
2年生にこうした点まで伝わるといいですけどね。。。


4年生はこれで全体でのデザインしていくイベントはおおよそ終了しました。
次からはチームに分かれての卒論へと向かいます。
お疲れ様でした。
本日参加していたゼミ生集合写真。参加していた2年生より圧倒的に多い。^^;
まとまりがいいです、ガリラボは。


闘いを終え道場に戻る2人。
今日が、OG(M13)坂口がプレゼントしてくれたのぼりの初陣でした。


ガリラボに新しい2年生がやってきてくれることを祈るのみです。