2015年5月5日火曜日

ガリラボでコンパスを見つけてほしい

子どもの日、天気が非常によくなりました。
あちらこちらで、子どもたちの賑やかな声が聞こえているのに違いがありません。
教育機関に勤めているため、職業病のように教育について考えることが多いわけですが、
今の子どもたちが大学を卒業する頃、65%は現在存在していない職業に就くと言われる
現代、今を生きる子どもたち、そして大学生への教育は、21世紀型スキルの問題として
新しい課題になっています。
21世紀型スキルだけでなく色々な言い方があるわけですが、最近、次の記事も目に
留まりました。
大学ランキングで世界トップクラスのMITでは学部では先端的な講義はなく、リベラル
アーツ教育がメインで、人間としての基礎の部分を徹底して鍛えているということです。
よく考えれば、これは非常に合理的で、当たり前なことです。
でも、人は目先のことに目が奪われ、すぐに役立つことを学びたがる。
根っこが育たないままに・・・
(記事)
※上の記事に登場される上田さん(文化人類学者)の著書は私は好んで読んでいます。
 面白いです。

学生時代に、すぐに役立つものを選択して学んでいく(知識を獲得するだけの)学びは
社会人になってからが困る。
変化が速いのはグローバル化と情報化の影響ですが、今、ほんとに速くなっている。
大学の中にいてさえもそれは感じます。
(ようやく電子メールが定着したと思っていたら、メールはそろそろ過去のツールに
 なろうとしている)
変化の速いこの時代に必要なものは地図ではなくコンパスだとスーパープレゼン
テーションに出演されているMITメディアラボ所長の伊藤さんは言われている。
そして、素直で謙虚でありながら権威を疑うという一見異なる性質を同居させる
ことだとも言われます。詳しいことは元記事をご覧ください。
記事
 
そんな記事を読みながら先日のガリラボ通信2015/5/2に書いた富良野のことを思い出
しました。農業の6次産業化に成功したこの地域は、農業を創造産業と位置づけ、
子どもたちの教育についてのかなり息の長い視点で見ておられる。
地域を背負っていく子どもたちに表現という芸術(リベラルアーツ)の重要性を理解
されておられる。
ファーム富田@富良野)

やるべきことはリベラルアーツを身につけ、そしてコンパスを体の中に埋め込んでいく
ことなのだと思います。
わが大学でもそうした教育ができればと思いますが、その以前にガリラボのゼミ生に
そういった学びをと常々考えています。
そのための方法は色々とあるのでしょうが、ガリラボは多様な人々と会い、交渉する
機会を設け、地域をフィールドに多様な表現に挑戦していくことを、それを出来るだけ
自分たちで進めていくといった方法を採用しています(そうしているつもりです)。
もちろん一人ひとりタイプは異なるわけですから、それで全てがうまくいくものでも
ないでしょうが、うまくいくゼミ生もいるはずで、ある卒業生(09草原)が、3月下旬、
次のツイートをしていました(下から順に読んでください)。

 
「難しくはあっても・・・」の意味については「ガリラボ通信2013/5/11」を参照ください。
こうしたことを身につけていくことが、コンパスの獲得ということだろうと思います。
社会性とか、コミュニケーション力とか、無いと困りますが、それらはコンパスを前に
したとき、ワンランク下のように思えます。
社会人になって大きく成長していくため、すぐに役立つものではありませんが、
コンパスを手に入れていきましょう。
そのための学習のリソースが豊富にガリラボには埋め込まれています。
意識的に発掘し、利用していってほしい。
 

 
 

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