2018年6月30日土曜日

視点を変えること

プライベートな用事で、今週は、19時ごろには帰宅すること多く、この時期、
夕暮れが遅いので、帰宅の際に周囲がよく見えるという今まで経験することの
あまりない奇妙な1週間を過ごしました。
そのバタバタも今日の午前中で片付き、午後になって久々に自分で時間をコント
ロールできる静けさの中に浸ることができました。
 
読みかけていたサンデー毎日の7月8日号に目を通すと、内田樹さんが、独立行
政法人化以降の大学の「株式会社化」に警鐘を鳴らすコラムを寄稿されており、
そういう見方があるのかと思いながら読んでおりました。
その中に、いま、大学における人材育成で主要テーマとなっているグローバル人材に
ついてこんなことが書かれています。
グローバル人材の育成とは、要するに、大学という人材育成機関が輩出する卒業生の
主要な「買い手」である産業界からの要望であったこと、そして産業界から見た時の
グローバル人材とは、
  英語でタフな交渉ができて、辞令一本で翌日から海外に赴任できて、
  安い賃金で無限に働き続けられるサラリーマン
であるとして、こうした人材の育成に向けて大学の教育内容は偏ったものになって
いったと主張されていました。
企業の側から見たグローバル人材像とか考えたこともなかったので、視点を変えて
見ることの大事さ、相対化することはやっぱり思考を自由にしていくために大事な
ことだと思います。

ゼミ生にはよく話すことですが、自分があまりできてない気もします。
多くのゼミ生がプロジェクトや課題に向き合っています。
そこで豊かな創造性を発揮するにはやはり視点を変えていくことはいい方法です。
自分の(好きな、得意な)視点だけでなく、視点を自在に動かして、いまやっている
プロジェクトや課題に取り組んでいくといいでしょう。

ところで、今、読み始めた
  世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?
という光文社新書には上記の内田さんのグローバル人材とは随分と異なる人材
イメージが綴られております。
興味深いものでした。
たまたま買ったのですが、県立美術館と連携することになって、ちょっとした運命の
ようなものも感じています。
これについては明日にでも。ゼミ生にはあまり興味がないかもしれませんけど。
 
本日は充電日でした。
  



2018年6月29日金曜日

2つのメディア:ゼミ新聞31号/広報たまな7月号

15ゼミ生最後となるゼミ新聞(31号)が発行されました。
卒業生はOB(07)森、OG(09)小川が寄稿してくれています。
後日、電子版はお知らせしたいと思います。


ゼミ新聞というのが、徐々に、当初の趣旨とずれてきている気がしないでも
ないので、一度、存在意義について考える(振り返る)必要があるのかなと
思っています。
振り返りも形骸化してしまっているようにも思いますし。ちょうど入れ替わ
りになるのでよい機会かもしれません。
 
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Facebook経由で「広報たまな7月号」が発行されたことを知りました。
先日の花しょうぶまつりの花摘み娘が表紙を飾っています。



7月号の29頁。前にガリラボ通信でも紹介した(ガリラボ通信2018/6/5)、
たまらんの紹介が掲載されていました。
いよいよ来月号からたまらんの寄稿するコラムが広報たまなに掲載していた
だくことになります。
数多くの家庭に配布されるものです。たまらんのメンバーには能力の120%以上を
発揮して取り組んでほしいと思います。
8月号分はおおよそ出来上がりました。地域振興課のみなさんにも色々とアドバイ
スをしていただきながらでした。良いものに仕上がっているはずです。




2018年6月28日木曜日

Artract、熊本県立美術館初訪問

午後、結成したばかりのチームArtractの4人(3年(16)岡林、大友、岡部、山下)と
一緒に熊本城二の丸公園にある県立美術館に顔合わせに行ってきました。
初訪問となります。


館長さん、副館長さん他、学芸員のみなさん、総務のみなさんのほとんどとご挨拶
することになり、緊張した初訪問でした。

挨拶を済んだ後、美術館の全体像を渡辺さんから紹介してもらった後、学芸員の
山田さん(細川ガラシャ展を担当されている方です)から、学芸員さんたちの展示に
至る過程について詳しいレクチャーを受けました。写真は、展示をご覧になった方
を主ターゲットに作られている書籍(図録:ずろく)の編集のことをお話しいただい
ているところです。
200ページ以上の解説書は圧巻でこれをかなり短時間で仕上げていることに非常に
驚きました。
展示に至るまでの膨大な作業も話を聞けば聞くほど大変そうでした。
単なる展示と思っていました。そして学芸員さんの仕事ってほとんど理解しており
ませんでした。
が、展示までの背後にある物語が非常に面白し、取材し甲斐がありそうだと感じました。
これから徐々に、徐々に、仲良くなっていって美術館の裏方さん方の物語を仕入れてい
ければなあと思います。
Artractの4人の取材力および表現力に期待したい。^^


終わって、美術館内を案内していただきました。写真を撮影できるスポットもあり、
そんな場所で何度かシャッターを切ってみました。


ルノアールの有名な油絵(本物)も見ることができ、しかも撮影OKです(カメラの
マークがついてます)。
美術館内でこんな記念撮影をする人もいないと思いますが、ルノアールをバックに
特別に撮影してもらいました(撮影は渡辺さん)。^^


本日お会いした館長さん、副館長さん他のみなさんと美術館前で記念撮影。
今後は、美術館の表でなくて、裏側を色々と見せていただくことになります。表舞台を
美術館スタッフのみなさんが作られていて、それは一般のみなさんに紹介されていく
わけですが、チームArtractは、表舞台を生み出す裏側に焦点を当て、表という光の部
分がいかにして生まれていくのかを広く周知していければと思います。
スタッフの皆さん、みなさん優しい方々ばかりのようでしたので、よい形で連携して
いけるよう、知恵を絞っていきたいと思います。





2018年6月27日水曜日

ひのくにワークショップ2018~記者会見

ガリラボの恒例となった(もう10年ぐらいやって気がします)ひのくに殺人(?)
事件ワークショップを今日から始めました。
取材陣は16ゼミ生で先週紹介したように
肥後日日、週刊ダスト、週刊文秋、そして 情報ライブ・ガリ屋
が編成されています。この取材陣を迎え撃つのは、4年生で、
宮崎、塘添、八並、宿利、藤川、村田
といった豪華キャスト陣です。上記以外にも隠れキャラがほのめかされていますが、
真偽のほどは現時点では不明です。

本日16時からワークショップの具体的なアクションとして記者会見を行いました。
その様子です。


取材陣だけでなく、野次馬(15ゼミ生)も詰めかけていました。
記者会見に野次馬とかありえない気もしますが、発表が気になるようです。


警察署長役で本日の主役は4年(15)宮崎。記者からの質問にぬらりくらりと
回答しておりました。


取材陣からの質問も鋭さがなく、一つ聞いて回答をもらったらそれで終わり。
質問に対する回答の奇妙な点を突いていく点がないまま、単純なやりとりに
終始しておりました。
それにしても宮崎のテキトー署長ぶりは見事でした。
「なんでこんなに早く記者会見を開いたのか」との質問には「鉄は熱いうちに打て」と
いうことなのでと答えておりました。
また、宮崎の横にいる塘添は何役なのでしょう。説明もないままの記者会見でした。
取材陣はこの横の人をつついても良かったのかもしれません。だいたい、署長が頻繁に
塘添に事実確認をしているように振舞っておりましたし。笑


質問はするものの単発的で、話を深めていくことができず、頭を抱える取材陣。
質疑は30分ほど続き、出尽くした頃に署長と謎の人物は会見の場を後にしていきました。


ガリラボには、2人のキャストのポスターが掲示されています。細川ガラシャ展の
ポスターの横というのがちょっと気になります。
果たして、これは何か意味があるのでしょうか?
コナンだとこういった場合、どういった推理をするものでしょうねぇ。^^



ひのくにワークショップは、7月中旬まで続きます!


<おまけ>
私は気づかなかったのですが、ふらりとOG(04)樋口が顔をだし、
差し入れをおいていってくれたみたいです。感謝。




15ゼミ生第1回月例報告会

月末の水曜日となる本日、15ゼミ生の卒論が本格化して初めての月例報告会を
行いました。
この1カ月、それぞれのチームはどういったことをやってどういった成果を上げて
きたのかの報告となります。

チームCitrusの報告。


チームたまレンジャーの報告。


最後にチームよびコムの報告。


各チーム20分間の持ち時間の中で発表と質疑を行いました。
ゼミ生同士のやりとりでも色々と指摘が出ていましたが、私からはかなり
きつめの指摘をしておきました。
それで、君は具体的にこの1カ月何をやったんだ、と。
具体的に何をやったのかを問い、その上で今後の方向について明確なものを
持っているのか厳しめに忠告しておきました。

1カ月の成果の発表は、次の形式のルーブリックで全チームをゼミ生全員で
評価していきます。ネット投票です。
各月のこの結果を積算していって、その上位を中間発表会(10月13日)の
際に優秀チームとして表彰する予定です。




 

2018年6月26日火曜日

たまレンジャーx玉名市ふるさとセールス課の打合せの成果

チーム「たまレンジャー」による地域広報に向けた企画の方向性がようやく固まり、
本日(午前中)、玉名市ふるさとセールス課の和田さんと川西さんに来ていただき、
打合せの場を持ちました。


今後、360度カメラを用いた地域広報を実施していくのにあたって「タマにゃん
指揮棒紛失事件」なるものをたまレンジャーが考えました。
何かのパクリではないかと思われそうですが、タイトルは似てますが、内容は
随分と違っていてタマにゃんPRではなく、目的は玉名自体をコアファンにしっか
りと理解してもらうことです(笑)。
ファンベースの手法を用い、コアファンをターゲットにした広報展開を考えています。
今日はリーダー4年(15)八並が不在のため、その企画内容を4年(14)塘添が玉名市の
ジャイアンとのび太くんに詳しく説明しました。
説明終了後、いくつかの質疑。
で、最終的にこの企画を玉名市でやっていくことに決まりました。
まずは玉名市長さんに企画(映像への出演含む)を承諾していただく必要があり、
これは和田さんが担当することになりました。
玉名女子高校との交渉も和田さんが担当。
さらには、事前の広報展開に関するキャリアの部分も玉名市側で担当してもらう
ことになりました。
たまレンジャーはそのキャリアに乗せていくコンテンツを制作しなければなりません。
忙しくなりそうです。
 
花しょうぶ祭りで試し撮りした指揮棒探索クイズの360度動画について、4年(14)塘添が
和田さんに試してもらいましょうと言うので、和田さんに探索ゲームを試してもらいました。
ゲームの達人(色んな異名を持ってます)和田さん曰く、「悪くない」とのこと。
出来損ないと思っていた現時点での試作動画でも意外に評価が高く、少々驚きました。
被験者が単純なのかもしれません。
改善するとしたら、探索終了時間になるにつれてBGMをアップテンポに変えていく
だとか、クイズの正解者の上位を表示させておくとか、参加者の競争を煽るような仕
組みがあると良いのではないかということでした。
検討に値する指摘ばかりで(さすがは尊敬する和田さん。台湾旅行中に手ぶらでいいで
すよとメッセージを伝えていたらほんとに手ぶらでした)、今後、解決方法を考えてい
くことになるでしょう。

検討事項がおおよそ終わろうとしていた頃、川西さんが、広報たまなの1/3ページほどに
津曲研究室と玉名市との関係を書くように依頼されていると打ち明けました。
何を書こうかと考えているとのこと。
私たちに書いて欲しいとの魂胆が見え見えだったので(笑)スルーし、それだったら
そのスペースを少し使い、今回の企画「タマにゃん指揮棒紛失事件」のことを玉名
市民にも知ってもらおうということになりました。
どういったものにするか。今後、アイデアを練らないといけません。
締め切りは、今週末だそうです。
どういった内容にしましょう。
とりあえずは、明日のたまレンジャーの打合せで知恵を絞ります。
 
2時間半にも及ぶ熱い会議でした。
しかし、そのうちに半分は駄弁っていました。例の和田補佐が活躍してました。
なので、何を話したのか全く覚えていません。
それほどの無駄話ばかりでした。
たまレンジャーのメンバーは呆れていたかもしれません。
こんなにいい加減で良いのか、と。
憤慨していたかもしれません。が、我慢強い私はずっと聞いておりました。
仕方ありません。「指揮棒紛失事件」の具体化のためです。
玉名女子校や市長との交渉や撮影に多大な協力をもらわないといけませんので。

そのどうでもよい雑談の中でひとつだけ覚えているのは FIT という言葉。
調べてみると「海外個人旅行(Foreign Independent Tour)」の略のようです。
台湾、香港からのお客さんがこのパターンにほとんどなっているらしく、その
FITに向けてオプショナルツアー、あるいはインセンティブツアーの形で玉名の
観光を販売していこうとしているのだということでした。
へーー、でした。
最近、旅行とほぼ無縁なので、今の旅行とはこうした「オプション」を追加しながら
計画を立てていくのだと知りました。
そういえば、私の娘が夏に旅行に行くとき、オプションの話をしていたことを思い出し、
和田さんの話とそれがつながり、今の旅行形態について理解できました。
今頃との声を聞こえてきそうですけど。orz
 
雑談を組み込みながらの(メインの?)2時間半。
しかしそうした無駄があって本質の部分が光るもの。
基本的方向はすべて互いの了解を取るのに至りました。
そして、たまレンジャーと市役所との役割分担も概ね決まりました。
ただ、その雑談のせいで、話が膨んでしまいました。
雑談で「Yes,And式」の議論が展開できたので、当然ながらそうなってしまうのですけど。
それと、今日は場所が良かった
研究室だったのでちょうど良い距離感であったことが大きい。
それで話が膨らみ、たまレンジャーにとって、テキトーな取組みでは済まなくなり
ました。^^
急激に忙しくなっていくはずです。
アイデアを振り絞ること(ふり絞らねば)!

<おまけ>
色々と話をしながら一つ思ったのが「体力x氣力x努力」のこと。
これは玉名市役所職員にこそ必須の能力だな、と。
大河ドラマの広報ではなく、川西さん自身は、自分への戒めとして着ているのかも
しれません。笑


公務員は大変です。



2018年6月25日月曜日

最高の生徒でありたい

サッカーワールドカップの日本vsセネガル戦は深夜でした。
朝のニュースで2-2の引き分けだったことを知りました。
私は熟睡しておりましたが、深夜、日本中が沸いたようですね。
その影響で、今日は眠い目をこすりながらの人が多かったのではないでしょうか。
スポーツ(国際的な場でのスポーツ)というのは国というのを意識し、
一体感を醸成するのに非常に優れているようです。

月曜1限目に1年生の授業を担当していますが、徐々に大学に慣れてきて、月1限
目は気だるい雰囲気を醸し出すようになってきている気がします。
その上に今日はワールドカップの影響もあったでしょうから、いつもよりもどんより
した雰囲気が漂っていました。
それでも1年生なので居眠りしている学生はほとんどいないのですが、私が話を
しているのに、ほぼ誰も鉛筆・ペンを持っていない。
何も持たずに、ただ前だけを見ているのです。

思わず、日曜日の朝、自宅で歯磨きをしているときの1歳半の孫娘の様子と
比較してしまいました。
歯磨きしている私の様子を下から見上げつつ、じ~~と、じ~~と非常に集中して
眺めているのです。
動作を綿密に観察をしているようでした。
その姿に思わず、私の方が襟を正し、真っ当と思われるスタイルで(?)歯磨きを
続けました。
 
前者の1年生については、思わず、
  ペンは持たなくていいのか。
と促しました。そしてその後に、人の話を「聞く」という姿勢(態度)のこと、その
ことが、自分にもたらす影響についても話をしました。
1歳半の孫娘には話をしても無意味ですが(笑)、大学1年生は話せばわかって
くれます。

話したのち、何人かの学生は非常に話しやすい雰囲気を作ってくれました。
授業の良し悪しは、教員だけが作るのではなく、教員と学生との協働作業にほか
なりません。
何人かの気の利いた学生たちのおかげで話をするのが非常に楽になり、同じ時間の
中で色々な話題を提供することができました。

これは別に授業だけに限ることではなく、普通の生活のなかで必要な態度なんだと
思います。
ペンでメモするのはもちろんいつもは無理なわけですが、そうでなくても、熱心に
聞こうとする態度によって、周囲を良い先生にしていける。
私たちの周囲には、私たちが知らないことで満ち溢れています。
学生から学ぶことも多々あります。何が死語になっているのかは学生以外から
学ぶことは不可能だろうと思っています。
映画「舟を編む」の辞書編集者の方々が、若者向きのお店で女子高校生の会話を
じ~~と非常に集中して聞いておられた姿を思い出します。

謙虚になって「いつでも最高の生徒であること」で学びが深まっていくはず。

学ぶ側であることを忘れたとき(たとえばペンが持てる状況であってもペンを
持たないでいるとき)、学びから遠く離れてしまうでしょう。
そのことが自覚できなくなったら・・・、実に恐ろしい限りです。^^;
 

書き始めたらゼミのこと以外で長くなってしまいました。
今日は15ゼミ会議、16ゼミ会議と続け、夕方にM2(16)山口とのゼミ。
その他にも色々とあり、今日もほんとに慌ただしい1日でした。




2018年6月24日日曜日

つぶしがきく人間になるには

「そのことについては(もし覚えていたら)明日にでも考えてみようかと
思います。」と書いてから(ガリラボ通信2018/6/16)、明日どころか
1週間が経ちました。
あっという間です。orz
その1週間前の通信では、いくつかの記事で知った変貌しつつある金融業界の
ことを紹介しました。

こうした変化はいつの時代でも起きます。
避けられない。
昨日訪問した玉名市大浜町の栄華盛衰もその典型的な事例でした。
大浜の衰退は鉄道の開発が転機になったとお話しされていました。
鉄道輸送が可能になり、米が陸路で運べるようになったことで廻船問屋の存在
理由がなくなっていったのでした。
逆に、栄華へと向かったのは、千石船のような大量輸送可能な帆船技術が開発
されたからということでもあったでしょう。

仕組み自体を変えてしまう破壊的イノベーションは、いつの時代にも起きる
ものです。
(参照)働き方の未来~20年後ガリラボ通信2016/8/6


こうした変革を前にすると人は安定を求め「潰しがきくようにしておきたい」と
思うものです。
これについて中原さんが興味深いブログを書かれています(こちら)。
中原さんに対し、あるビジネスマンが、
  一生、食いっぱぐれない、潰しがきくスキルを身につけたいのですが。
といった意味の質問をされたそうです。
そして、その方は、そうしたスキルをどこかのスクールで学ぶことができる、と
思っているふしがあるとのことです。
 
こうした発想を持っていることが自体ですでにつぶしがきかなくなっているのでは
ないでしょうか。
中原さん曰くそうした発想は「超絶リスキー・自殺もん」ではないかと。
私もそう思います。
その理由は中原さんのブログで詳しく「学んで」ください。

中原さんも書かれていますが、現在の金融業界のような変化は至るところで
起きる可能性のある現代そして未来において、学びを止めることは自殺行為で
あり、つぶしがきくためには「生涯、学びつづける覚悟」を持つしかないのだ
ということです。

公務員とか超絶安定で、だから目指そうとしている人が多いのだと思いますが、
もしもただそれだけで目指すのはやはり「超絶リスキー」ではないか、と。
昨日のフィールドワークに参加された公務員のお三方について、安定とは遠く
離れている印象をもったのではないでしょうか。休日に出てきますか?
いわゆる普通の公務員のイメージとは無縁で、地域について学び続けている、
そんな印象を持ちました。
公務員が安定志向に入ってしまった自治体は衰退しかないと私は思うのですが、
どうでしょうか。
 
学ばないことはリスクの高いことであり、そのリスクを減らすには、学びつづけて
いくことが大事なのですが、でも、学び続けることは難しい
リタイアした方々が趣味で学ぶのはある程度楽しいのでしょうが、基本的に
学びは苦痛が伴うものだからです。
単なる勉強とは違います。ここを勘違いしがちですが・・・。
授業にちゃんと出席しているだけで賢くなることはないし、英会話スクールに行く
だけで英語が話せるようになることはありません。
学びと勉強は異なるものです。
学びとは脳みその改造を伴う非常にハードな行為です。
だからこそ覚悟を必要とする。
覚悟なしに学びは継続できない。

そんな覚悟を持つ秘訣は、ひとつには(私自身の体験からですが)、一度、倒れる
ぐらいまで学んでみることではないかと。
私にとってそれは大学院の時でした。
寝食を忘れるに近いほど、それまで怠けていた自分を変えようと、ひたすら文献を
読み、ひたすら考え、アイデアを形にするためにひたすら手足を動かしていました。
寝ているとき以外は。
そうしたことを繰り返した数年間で、自分で「主体的に学ぶ」ということがどう
いうことなのかを理解できた気がしています。
これは、教えられてわかるものではなく、自分で学んで始めてわかるものでは
ないかと思います。
  
未来は必ず変化をするのだから、それをきちんと引き受け、それに対応していく、
あるいは前もって準備していく覚悟を持つこと。
断固たる決意でもって生きていくこと。
そんな強い意志を持てるよう、人間の根底部分の鍛錬を学生時代にやっていると
いいですね。
社会人になってからこそ「unlearning」を含む本格的な学びが始まります。
 

<おまけ>
スラムダンク・・・安西監督の名言 



情報コースバレー大会

日曜日の今日、情報コースのバレー大会。3年生のゼミ対抗です。


ガリラボ16ゼミ生チーム。体調不良により川上ゼミ長がお休みですが、それ
以外は全員出席。


直前の練習中。


16ゼミ生です(川上・田村不在)


16ゼミ生です(川上不在)。田村が少し遅れて合流。


開会式を終え、上の写真を撮った後、所用でアリーナを出てきたので試合が
どうなったかみていないのですが、終わって、3年(16)笠原からメールで
連絡が届きました。

2位だったようです(拍手)。


キャプテンは3年(16)小島だったかな? 笑




2018年6月23日土曜日

チームたまらん、玉名市大浜町へ(インタビューとまち歩き)

あいにくの雨の中、チームたまらんの3年(16)川上と大塚の2人とともに、
玉名市大浜町に出かけました。


大浜の上町公民館にて、まちづくり委員会の田邊さんほかに取材をさせて
いただきました。


大浜に来たのは私も初めてで、やはりその土地によって固有の歴史があるものだと
興味深く話を聞かせていただきました。


取材に来た2人も非常に熱心に聞いています。特に大塚の方は、この日の取材内容を
9月号の広報たまなの記事として仕上げる任務も担っているため、余計に熱心になって
いたように思います。


取材させていただいた方の手製の千石船。36分の1スケールだそうです。これで
2500俵を運べたとか。こうした船が大浜近辺にやってきて熊本の米が関西に運送
されていったようです。


大浜は、こうしたお米を運搬する廻船問屋で栄えていたそうです。江戸期、干拓前の
大浜は、海の中に浮かぶ砂州で、この当時、玉名の沖合には大浜以外にもたくさんの
砂州や島があったようです。土砂が堆積した為に高瀬からの船積みが難しくなった後、
大浜が積み出し基地として栄えたようでした。



当時の様子を伝える絵馬です。たくさんの千石船の左手上に描かれた砂浜が大浜
とのことでした。


飛鳥時代から現代まで、壮大な大浜町の歴史を一通り聞き終えた後、大塚が田邊さんに
単独インタビューをしております。


90分ほどの取材が終了。
大浜まちづくり委員会のメンバー(元々は廻船問屋期成会のメンバーだったそうです)と
たまらんの3年(16)川上、大塚とで記念撮影。


取材が終わった頃、ちょうども雨も上がったので、全員で大浜のまち歩きに
でかけました(雨だったら中止でしたが、運よく雨が上がりました。)。


この日は私たちの他に玉名市役所からも3人ほど参加されました。地域振興課の
平野さん、徳丸さん、荒木さん。総勢9人で大浜のまちを歩き。普通の日の昼間、
こんな人数の大人が通りを練り歩ているのは普段は考えられないはずです。
車でそばを通った地域の皆さんには奇異な集団に見えたのではないでしょうか。


ところで、この2人、まち歩きというのは初めてかも(前もやったかな?)。
まち歩きは、私は平野さんらと10年ほど前に初めて行いました。
当時、ノットワーキング塾として活動していたメンバーと一緒に。
その最初の地域は、同じく玉名市岱明町の高道でした(懐かしい)。
大浜町のすぐ近くになります。

冒頭のレクチャーで豊かな歴史を持つ地域だということがわかった大浜町ですが、
歩くと本当にそれがよくわかりました。古い街並みが至る所に残っておりました。


大浜は養殖海苔の発祥の地とのことでした。明治期にここで養殖のための技術開発が
行われ、その後、各地に伝播し、「有明のり」が誕生したようです。


この方(早野さん)がその技術開発を推進された方で、1938年に故人となられて
いますが、その功績を称え、2011年には熊本県の近代文化功労者に選ばれています。


最後に旧陸軍の大浜飛行場跡へ。当時の門(左)が残っており、右の門はその後
複製されたものだとか。
この方向から見ると、門に看板がありこの先には入っていけないのではないかと
思える光景でした。


最後に全員で記念撮影(撮影:平野さん)。お礼を述べ13時30分解散。



(おまけ)今日の天気について
朝8時、大学を出るときには雨が降り始め、途中、随分と強くなり、玉名市大浜の
上町公民館にてインタビューしている最中も雨でした。
11:30、取材が終わったころ雨は上がり、大浜の史跡を巡り、全員で大浜の
まち歩きへ。
最後の大浜飛行場跡を見学を終え、車に乗り込んだらなんとまた雨が降り始めました。
まちあるきをしている時だけ、雨が止んでいたわけです。
なんという強運。
チームたまらんの2人のパワーだったのかもしれません。
奇跡でした。^^;
 


2018年6月22日金曜日

ガリラボ15卒論ブログ開始/よかボス宣言

15ゼミ生が毎週の卒論の進捗状況を記録として残すこと、そして連携先との
情報共有のために卒論ブログを始めました。
13ゼミ生も取り組んでいたものです(ガリラボ13卒論ブログ)。
毎週金曜発行の予定です。本日がその創刊号となります。
ゴールは卒論発表会まで。12月21日(金)が最終号になる予定です。

ガリラボ15卒論ブログ
https://garilab15.blogspot.com/




今日の5限目はキャリア形成論でした。「ライフデザイン概論」ということで
県庁の方に来ていただき講演してもらいました。
終了後の感想を読むと学生たちの反応は上々でした。最後に「よかボス宣言」に
ついて紹介されました。
これがまたガリラボと関係することになります。なので、担当予定の3年生チームの
Artract及び4年生チーム(八並・・以外はまだ未定)も聴講してもらい、この趣旨を
理解した上で、「よかボス」についての映像づくりに挑戦していきます。
作成した映像作品は正式に公開されることになります。
学生時代に成果を残すことになり、やりがいはあるはず。
それぞれがやっている活動の隙間を狙いながらの活動になります。なので、きっと
マルチタスク能力のトレーニングにもってこいの活動となるでしょう(笑)。


講義終了後、聴講していた
  4年(15)八並と3年(16)岡林、大友
と県の担当職員さんと顔合わせをしておきました。
よかボスとの連携は7月に取材先の企業が決まり、その後は試験が終わってから
ぼちぼちと活動をしていくことになるのではないかと、そんな風に思っている
ところです。
挨拶した担当職員さんと県庁とかにも出かけ色々と検討を重ねながら映像づくりを
やっていくことになるでしょう。

ガリラボのゼミ生は忙しい! 笑
 

2018年6月21日木曜日

17ゼミ生名簿/雨の朝の蝸牛と夏至の日の夕暮れ

ようやくの紹介になりますが、ガリラボのニューフェース17ゼミ生(12名)です。
名字だけ紹介されても、どう反応していいかわからないでしょうけど(笑)。
ただ、まあこれから活躍するゼミ生は、このガリラボ通信に「2年(17)●●」として
名前が出てくることになるでしょう。お楽しみに。
阿部 稲富 岩奥 川上 河野 園田
橘  西  松原 松本 三角 宮嶋
ちなみに下線が男子学生。12名中4名が男子学生となります。活躍してほしい。^^

さて、一昨日からここ熊本地方はかなりの雨が降り続いていました。
梅雨本番という感じです。
が、さすがに強烈な雨は峠を越したようです。
ただし、今朝もまだ雨が残り、小雨模様。

通勤の途中、雨に濡れた電柱にカタツムリを見つけました。
いつものごとく、あくせくと動く毎日なので、カタツムリに気づいたとき(気づけた
とき)、非常に嬉しくなり、その記念に(?)急ぎカメラを取り出し撮りました。

雨の朝の蝸牛

忙しさだけは満載ですが、一向に進んでいる気配を感じないでいます。しかし、まあ
そんなときでもとにかく止まらずに動いていればいつかは大きな成果につながるはず
です。
  善きことはカタツムリの速度で動く(ガンジー)
ガンジーの言葉を信じ、明日も前を見てあくせくと活動していきたいと思います。
それぞれ担当しているチームの特にリーダーは、大変だろうけど、前に進んで
いくように。何もしないのが一番いけません。

  
今日は夏至。本日の熊本の日の入りは19:28だったそうです。
次の写真はその少し後、19:44にガリラボの窓越しに撮ったものです。
ようやく夕暮れ!
日がほんと長いですね。
こんなに1日が長いと色々なことがいっぱいできそうです。^^

夏至の日の夕暮れ

夕暮れが迫る頃、明日が締め切りというゼミ新聞部がたくさん作業をしておりました。
外が暗くなるまで頑張っていたのは3年(16)岡林と大友。
2人とも昨日命名したチームArtractのメンバーですね。