2018年6月2日土曜日

ガリラボの個性は?~「男はつらいよ」の個性の源泉をヒントに

先日、「ステレオ」とか「コンポ」と言った言葉が若い世代(学生)には死語になり
つつあることを書きました。
ぼんやりしている人を「蛍光灯」と揶揄していた言葉も若い世代には完全に
死語になっていることを知り、愕然としたのですが、現在の蛍光灯はスイッチONで
すぐ点灯するので死語になっているのは当然かもしれません。
若い世代といると、言葉とは、生活世界と密接に結びついていることを知らされます。
年配層は、生活世界の中にありながらも、過去の記憶が並存しているため、その言葉が
妥当でないことに気づかずに過ごしていることが多いのかもしれません。
それが過ぎると、時代錯誤を起こしていくでしょうから、気をつけなければと思います。


ところで、われわれ世代にとってはあまりにも当然だった「男はつらいよ」も死語の
仲間入りをしているようです。知らない学生が増えてました。
先日の「サンデー毎日」に「男はつらいよ」について山田洋次監督が寄稿されていました。


「男はつらいよ」は毎回同じパターンで物語が進むわけですが、それがわかっていて
観客を魅了していました。その点について会社からマンネリズムを変えて欲しいとの
提案があったそうです。
が、山田監督はそれを跳ね返したそうで、その決意が、「男はつらいよ」を時代を象
徴する作品へと昇華させていったようです。


記事を読み、「いつものパターンをどう飽きさせずに見せるか」を実践された山田監督の
才能のすごさに改めて衝撃を受けました。
渥美清という俳優の天才ぶりも記事にありました。渥美さんの天性の才能を山田監督が
うまく引き出し、ワンパターンのストーリーが観客をいつも魅了させるものになって
いったわけです。
「個性とは、それを徹底したところにしか生まれない」とは林真理子さんがどこかの
コラムに書いていたことですが、「男はつらいよ」とはその代表例なんでしょう。
恋をして失恋するというワンパターンの物語を飽きることなく見せているところに
「男はつらいよ」という強烈な個性の源泉はあるのかもしれません。


継続していくこと。そこに個性は生まれる。考えさせれられます。
本日は玉名市では28回目の花しょうぶ祭りが開催されています。
「男はつらいよ」は50作ほどありますから、まだまだですね。^^;
28回も継続している花しょうぶ祭りの個性を探るため、チーム「たまらん」の
メンバーは本日、玉名市に出かけました。

以下、リーダー3年(16)川上からのレポート(抜粋)です。

(川上)地元・観光客のみなさまにインタビュー調査を行いました。
    花しょうぶが咲いている場所周辺は熊本市や福岡など玉名市外の
    観光客が多く訪れていらっしゃった印象です。
    やはり石垣などが印象的 とのことでした。
    

(川上)その後高瀬商店街周辺で観光を行いました。 出店があったりするなど
    こちらに地元の方が集まっていました。
    出店の中には専門学校のものもあり、学校を知ってもらうきっかけの
    1つとして出店している、とのことでした。 また、地元の方にインタ
    ビューした際には 子供連れも行くことのできる飲食店が少ないという
    意見もありました。
      
    
(川上)再来週以降観光協会のみなさまと会議を行う予定なのでそれまでに調査の
    まとめを行いたいと思います。
    広報たまなの記事作成も頑張ります…!

暑い1日だったでしょうが、しっかりと取材ができたようです。
3年生のまだ6月になったばかりの時に、ほんとしっかりしてます。
もうすでにガリラボのゼミ生としての個性ができているのように感じます。

ガリラボって、やはりこうした活動を通してガリラボになっている気がします。
ガリラボの個性というのは、地域での活動を突き詰めていく先にあるのだと思います。
「男はつらいよ」の山田監督の域に達しないまでも、最後の最後まで、地域活動を
ゼミ生たちと突き詰めていきたいと思います。
 

ところで・・・・ふと思ったのですが、熊本県立大学の個性とは何なのでしょう。
県立大生の個性とは何なのでしょう?
何を突き詰め、個性を形成させ、磨いているのでしょう?
 


 


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