2020年2月23日日曜日

シャープツイッター「中の人」の思想と行動

シャープのツイッターは、著名な広告賞を受賞しており、多くの方に知られているかと思います。
63万人のフォロワーがいて、9年間で15万ツイートという巨大な取り組みです。
それをたったひとりでされている。

この「中の人」の記事(2020/2/17)を、先日、文芸春秋デジタル版で読みました。
記事のタイトルは
 凡庸な広告の暴虐さを消したかった。
というものでした。


https://bungeishunju.com/n/nee4e02846802

ツイッターを担当する以前、通常の広告担当だったそうです。
広告を作り出すとき会社内の色々な人たちの調整を行っていく過程で、一流のコピーライターがひねり出した尖った言葉が徐々に角がとれていき、最後は
 見事に、ほんとうに見事に凡庸になる。
そういう経験をされてきたそうで、そのことがどうにも納得できなかったようです。
凡庸な、普通の言葉は響かないから。
そうした言葉は、誰にも届きません。

自分の仕事に疑問をもっているとき、ツイッター担当の話が来たそうです。

担当するとき、ある決心(覚悟)をされます。
例えば社内の電話帳から自分を消し、誰からも自分にアクセスできないよう、ツイッターに対して色々と注文が来ないよう、あえて孤立したのだそうです。
言葉が凡庸になることを嫌い、そして
  自分の都合を一方的に押し付ける、凡庸な広告の暴虐さを消したかった。
という理由だったようです。

そうした覚悟のもと、ひとり、人に届く言葉を探りながら、延々とツイートを続けた結果が、国内で非常に注目されるツイッターにつながったのでした。
尖ったことのできる人というのは、中途半端でなくものごとを徹底しているような人ですが、シャープツイッターの「中の人」もその通りの方のようです。


ガリラボでもタマにゃんやArtractでのツイートを行っています。
多少なりとも参考にしたいものだと思います。


ところで、昨日紹介したOG(15)八並の行動も、あの作品の出来栄えとか見る限り、なんかこの中の人に通じるものを感じます。
 八並の作品→ガリラボ通信2020/2/22




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