なんと愚かだったかと、、、今頃になって後悔。
ここ最近急激に暑くなり、寝苦しくなり、おかげで随分と早くに目が覚める
ことが多くなりました。
(毎日ではありませんが)3時とか、4時とか。。。。
大学から自宅に帰るのが毎日午前0時前、寝るのがだいたい1時ぐらい
なので睡眠時間が激減しています。
しかし、そのおかげで読書量はかなり増えました(本でも読まないとやることが
ありませんから)。
災い転じて福がやってきた気分です。
その時間を使って、ほったらかしていた「プレイフルラーニング」の本を昨日
ようやく読了。
読み終えて強く、深く後悔しました。どうして早くこれを読んでおかなかったのか、と。。。。
4年(10)吉村にはこの本を確か4月か5月かに渡し、読んでおくように指示して
いました。吉村はこれを読み、ラーニングの面白さに目覚めたようでした。
しかし、改めてこの本を読み終え、きちんと読みもせずに、吉村に渡して勉強しておく
よう、ただ指示していた自分を深く反省。
すごく面白く書いてあるのですが、しかし、この本の真の凄さを理解するには、
膨大な学習論の知識を必要とするということです。
学習を実践してきたプロ中のプロである著者の上田さんがその膨大な知識を背景に
書いておられるのです。
パパート、ミンスキーといった情報系の人からしたら神様的存在の人たち、それから
レイブ、ウェンガー、ヴィゴツキー、エンゲストロームといった学習というものについて
革命的な視点を提供した人たちなど、こういった人たちの理論が背景にあって書か
れていたのです。
簡単に書かれていますが、深いレベルでこれを捉えるのは吉村が持ち合わせている
知識では恐らく無理でした。
私もまだ知識的に怪しい。
ただそれでも、本の帯に書いてあるように「ゾクゾク」しながら朝方暗い中で
没頭はできました。
あれが、プレイフルな状態(ワクワク、ドキドキ状態)であったと思います。
消費社会が作る消費者にお膳立てされた「エンジョイ」とは楽しさの質が全く違います。
睡眠不足などまったく気にならないほどに。
後戻りすることになりますが、勇気を振り絞り4月か5月のスタートの段階に戻り、
この本に吉村と一緒に向き合おうと思います。
じっくりと、じっくりと。
学部の卒論というよりも、もっと先のことを考えてのことです。
また本を読みながら、チームJob'sが学生自主研究で今後実践していくテーマは、
プレイフルラーニングに近いと思いました。そのため、Job's代表の藤本にも入って
もらおうかと思っています。教職をとっていて学習には直接関係しているからちょうど
いいでしょうし。
参加者をどうするかはおいておき、4月に中身もよく理解しないまま単に「読んでおき
なさい」と伝えただけの私自分の軽率な行動を反省し、学びのことをしっかりと引き受
けるために、学びを学ぶための学習塾を夏休みの間に立ち上げます。
ガリラボのレベルの高さを示した4月の2030年の学びのデザインプロジェクトの
ようなものを、2013年の夏の間に再度やってみたい。
そう思います。
もうひとつの反省。
プレイフルラーニングの著者の上田さんは、実は本学の教員研修の講師として
随分前に来られました(本の上田さんの写真で気づきました)。その時にLEGOを使っ
たワークショップのやり方が紹介されました。それから、LEGOをプレゼミに取り入
れている教員が出てきたように思います。
私もその研修に参加していましたが、白状しますと、実はそれほどその研修に共感
できなかった。
理解はするものの、実践にまで踏み出すほどでもなかった。
だいたいが、随分前の私はプレイフルさなど全く持ち合わせておらず、自分自身のやり
方に固執する自分大好き(自己中心的)人間でしたから(今も本質はそう変わっていま
せんけど)、上田さんが提供された斬新なアイデアをキャッチするアンテナの感度が
悪すぎました。
上田さんのやってこられてきた背景にある膨大な理論のことをその本で知り、わが身の
愚かさを強く悟りました。
2重の愚かな行為の反省として、学びについてきちんと向き合うラーニング塾(仮称)を
この夏、立ち上げるつもりです。
もちろん吉村は最初の塾生。研究計画の中にここで学ぶことを書き込んでもらおうと思っています。
プレイフル・ラーニングの最後に共著者の中原さんが、こういったメッセージを
書かれていました。
オープンであること、
閉じぬこと、
そして、問い続けること。
問いに生き続けること。
共感しました。閉じぬこと(自律的でありすぎないこと)=ノットワーキング的パラダイム
そのものです。
新しい塾のスローガンにさせてもらおうかと思います。
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