2013年7月17日水曜日

卒業研究の方法の転換~チェンジラボラトリの試み

これまでグループで卒業研究を進めてきた10ゼミ生たち。
来週からは個人テーマに移行させます。
活動が大きな転換を受けることになるのですが、それをスムーズに行うために
エンゲストローム流のチェンジラボラトリをM1(12)坂口の主導で行ってもらいました。
初めてのことで、非常に実験的な試みです。


まず第1の刺激として現状で矛盾として顕在化しているいくつかの事例(ミラー)を
坂口が10ゼミ生に提示します。
例えば工程管理表が作れているが、利用されていないことなどです。

その後、矛盾を考えるため、卒論チームごとに話し合い、提示された矛盾が
なぜ問題なのかを考えてもらいます。
特にここではLINEで連絡を取り合う卒論チームでは良くないことを指摘し、それが
何故矛盾であるかを発表してもらいました。
各チームとも矛盾の意味を理解できたようでした。

それからモデルとして(未来イメージ)を提示。
まず私が卒論がうまくいく/いかないケースについて、これまでの経験から抽出した
一般論を伝えました。

私の一般論を受けて、M2(12)大塚が彼女が体験した具体的な経験をモデルとして
10ゼミ生に提示します。


その後、第1刺激を操作するための道具としての第2刺激を坂口が提示し、
10ゼミ生に今後どうしていけば良いかという問いかけをし、現状の活動システムを
新しい活動システムへと作り変えていく新たな概念生成を迫りました。
坂口の「アイデアは実際にやってもらいます」という声で一気に10ゼミ生の議論は
リアルなものに変わったように感じました。

各チーム、より良い卒論を進行していくために、「継続・可視化・協働」をポイントに
話しあい、実現可能なアイデアを発表していきました。


想像以上に具体的なアイデアが各チームから出ました。
それらは来週の卒論リーダー会議で整理し、さっそく具体化していきたいと
思います。
従来の卒論に向かう活動が、これによって転換していくのに違いありません。

最後に坂口が全体を総括し、実験的なチェンジラボラトリーは終了。


今回のチェンジラボラトリーがうまくいったかどうかは、これからの10ゼミ生の
活動様態によって決まります。
うまく転換されていけば良いのですが。
(そうなることを祈っています。全員、暗黒時代を無事に通り抜けますように!)
 
 

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