昨日のエントリーで伊藤譲一さんの「Practices over theory(理論よりも実践を)」に
ついて紹介しました。
その伊藤さんが、
Learning over education(誰かに教わるより、自らの学びを)
Compass over maps(地図よりもコンパスを)
に関する記事を書かれているので紹介します(こちら)。
学びはガリラボの中心テーマ。
それについて、学ぶためのパッション、そして学ぶためのコラボレーションをどうやって
授けていくかが重要だと書かれています。
確かにそうで、それが出来ていれば、ある意味で人は勝手に成長していくかと思います。
パッションの重要性は誰でもわかると思いますが、コラボレーションとは恐らくこういう
ことです。
子どもが新しいことに挑戦するときに、大人が手を貸したり、<有能>な仲間と一緒に
取組むことで、自分一人の力で到達できるレベルよりも高次の問題解決が可能になり
ます。これをヴィゴツキーという心理学者は「最近接発達領域」あるいは「発達の最近接
領域」と呼びます。
この最近接発達領域が生成されるためには他者との関わりが不可欠です。
そのことをコラボレーションという言葉で伊藤さんは表現されているのでしょう、恐らく。
ところで私は最近接発達領域というのを、上記の表現のまま理解していました。
ところが改めて読み直すと、これは、
人には限界がある。だけど、誰かが手を貸せば、その限界レベルを引き上げる
ことができるのだ
ということを言ってるわけです。
今現在は持ち合わせていないけれど、誰かの支援があればそれまであるとは思えなかった
能力が開花していく可能性を述べているものなのですねぇ。
そういう風に読むと、最近接発達領域の真の重要性に気づかされます。
伊藤さんに戻ると、コンパスの重要性をおっしゃっています。コンパスとは、「既成の
権威を疑って自分で考えること、素直かつ謙虚に権威を疑うこと」であり、そうなるための
倫理感の大切さが述べられています。
昨日のエントリーにもでてきましたが、ここでも倫理感がでてくるんですねぇ。
倫理感。。。
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