書籍を作ろうというアクストの最初の1歩がなければ、この書籍が完成することは無く、その結果、ななかまどのメンバーが国外での経験を通して得た貴重な知見も、誰に共有されることもなく消えていったはずです。
この意味で最初の1歩というのはとてつもなく大きな意味を持つことが多いものです。
今はメジャーリーグに多くの選手が挑戦しています。大谷選手とか、ものすごい活躍をしているわけですが、誰が何と言おうが、メジャーリーガーとして一番すごいのは野茂選手。野茂選手がいなければ今の日本人選手の活躍はありえない。それまで常識では誰も考えなかったメジャーリーグというものが、実は日本選手でも行けるのだということを示した野茂選手の行動は日本球界の歴史に残る行動ではないかと思います。
「ゴールに辿り着くのは一歩を踏み出した人だけ」という通信を随分前に書きました(ガリラボ通信2012/9/1)。
周囲の環境を完全に把握できる人など誰もいません。周囲の認識には、まずやって(行動して)みて、環境が自分にどう反応してくるのかをテスト(試験)する以外にないのです。
組織認識論という分野での知見のひとつです(参考:濟々黌高校の組織認識論的解釈)。
アクストがともかく一歩踏み出したことで、その行動は、仕事外の時間での作業となるにもかかわらず「ななかまど」の皆さんに好意的に受け取ってもらえることがわかり、プロジェクトのスタートできることがわかった(認識できた)わけです。
そして、最終的に、メンバーの貴重な経験を形にした書籍というゴールに辿り着けました。
素晴らしいですね。
もちろん、ゴールに至る過程は未知の世界なのでかなりの苦労が伴いますが(野茂選手もかなりの苦労していました)、見たことがない景色を見るためには最初の一歩が大変大事です。
書籍「過去と今と未来をつなぐ虹の架け橋」はそのことも教えてくれているように思います。