2013年9月1日日曜日

ゴールに辿り着くのは一歩踏み出した人だけ

熊本地方は、朝からずっと雨でした。
夕方になって小康状態になりましたが、激しい雨が降り続き、梅雨の時よりも
ここ数日で合計雨量は超えたのではないかと思うぐらいの雨脚でした。

雨なので、外に出ることもできず、朝からずっと椅子に座り、高等教育に関する
専門書を読みながら、大学で今後実施していきたい企画の案作りに没頭していました。
ガリラボとは直接関係ない、キャリアセンターに関わるものです。
だけどまあ、なかなかまとまらない。
アイデアが出ないので、本の助けを借りようと何度も目を通しているうちに、
そのうち途中から、考えるのではなく読書が仕事になっていきました。
本来は企画作りですから、読書はそのための補助のはずですが、いつの間にか
逆転していました。
新しいことにチャレンジする場合、きつさのため、現実逃避してしまう。
よくあることです。
しかし、本だけ読んでいても、先には進まないので、ある程度のところで決心して、
Wordを立ち上げ、一行記入。そして2行目をタイプ、そして・・・と続け・・・・
駄作が出来上がり、とりあえず、全部消しました。orz
今すごく苦しく、イライラで、ストレスで爆発しそうな気分です。
ゼロから何かをまとめていくのはほんとに大変です。
何度やっても一筋縄ではいきません。ほんと、難しい。

大変でも、それでも前に進まないといけない。
昨日のガリラボ通信でカタツムリをメタファーにそのことを書いたばかりでした。

Chikirinさんのブログに、遠いゴール(だいたい遠いかどうかもわからないゴール)に
向き合うことに対し、次のようなことを書かれていました(オリジナルはこちら)。

目指しているゴールと、今、自分が立っている地点との距離は、通常とても離れています。そして、その時点からゴールに辿り着くまでのステップや道筋も、見えていないことが大半です。
でも、その間の道筋が全部きれいに見えてから歩き始めようと考えている人が、ゴールに辿り着くことは決してありません。
辿り着けるのは、ほのかに見えるゴールに向けて、今できることを実際にやってみる人、最初の一歩を踏み出してみる人です。
なぜなら、実際に一歩を踏み出すと、そうする前には見えなかった「その次のステップ」が見えてくるからです。
そうやって一歩進むごとに異なる景色が見え、新たな選択肢が浮かび上がってきます。それをひとつずつ進んで、ある日ゴールに辿り着くんです。

まったくその通りだと思います。
だけど、その一歩を歩き出すのは、かなり苦しい。
先が見えないからですね。
目の前に広がる暗闇に向かって、どっちに行っても構わないからと言われ、先に進ま
なければならないときと同様です。
ダブルバインド状態。
ストレスも強烈なものになります。
一歩踏み出すのがつらい。
だからみんな立ち止まって考えるんですよね。
だけど、そうやって座して考えてばかりいることは、結果的にゴールから自分を
遠ざけてしまうわけです。
Chikirinさんは続けます。

つまり・・次に何をやるべきかという情報を手に入れられるのは、動き出した人だけなんです。
一歩を踏み出すんです。そして、その次もまた一歩を。
それを続ければ、どこかに辿り着きます。

Chikirinさんが書かれている内容は、ワイクという社会心理学者が始めた新しい経営学
「組織認識論」の考え方に相当するものです。
組織認識論については、昨年、済々黌高校が甲子園出場したときのことをワイクの視点で
ガリラボ通信に書きました(ガリラボ通信2012/8/18意外にたくさん読まれています)。
組織認識論とは、”行動が、状況の認識には不可欠”ということを基本にする経営論です。
この理論はChikirinさんが書かれているように、私たちの行動についても妥当するようです。
ゴールのためには、カタツムリの速度でもいいから、とにかく前進することが不可欠で、
問題の設定自体が不明瞭な場合には、結局はそれしか問題の解決の方法はあり得ない。

座して考え込んでいる方。
立ち上がって一歩踏み出しましょう。
座り込み考えているその状態を”下手の考え休むに似たり”というのですよ。


朝からずっとやっててまだ全くゴールには辿り着かず(悲しいかな、どれをゴールに
するかもまだ不明)、ストレスで頭をかきむしり、イライラですが、さすがにまだ
次の映像の段階にまでは至っていません。www


もしも卒論や修論で動けなくなっているゼミ生がいたらとりあえず一歩を踏み
出しましょう。
動けば、何かが変わるでしょう。
だけど、上手にストレスは取っていきましょう。
くれぐれも、ガリラボのPCに八つ当たりをするのだけはやめてください。笑
 


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