2024年2月3日土曜日

現職教員としての講義終了

土曜日の午前中はいつも、オンライン講義「情報社会とコンピュータ」の課題に対するコメントを書く作業をしています。
今日で15回の講義が終わり、これで担当している講義は全て終了。
現職教員でこれが最後となります。
最後の講義の課題には、任意で感想を書いてもらっています。提出者231名の6割強から感想がありました。
感想は講義を好意的に捉えているものばかりでした。わざわざ書いてくれているので当然ですが(残りの4割近くが正直に書いてくれると厳しい意見ではないかと思います)。

次はある学生の感想です。
この講義は遠隔授業でしたが、深く考える問題がたくさんあり、非常に興味深い内容でした。遠隔授業は聞き流して終わりになってしまうことが多々あります。しかし、この講義はそうならないための工夫がたくさんなされていたと思います。そのため積極的に講義を受講することが出来ました。遠隔授業でも一方的でなく双方向的な授業だったと感じました。毎回授業内容をまとめることや自由研究は大変ではありましたが自分の為になったと思います。また、各回の課題へのコメントも興味深く読ませていただきました。学生の文章も何度も出てきましたが、同じ学生が書いているとは思えないものもたくさんあって、負けていられないなと思い精一杯課題に取り組みました。講義内容も授業後のコメントも学びが多いとても興味深い講義を受けることが出来て良かったです。

15回全て動画での配信でした。しかし一方的という感じでは捉えてくれてなかったようです。次は別の学生の感想です。

毎回の授業後で物事を見る視点が少しずつ変わっていったと思います。今まで当たり前のことだと思っていたことについてやそれまでの考えと異なっていたことなど新たな気づきが多くありました。同時に自分が今まで知らずに過ごしていたことの多さに改めて気づきました。物事を知らずに過ごすのと知ってから自分の行動を考えるのでは大きな差があると感じました。大学生で学べる時間があるからこそ、何を学んで行動していくのか考えていくべきだと思うようになりました。約半年間ありがとうございました。

よい刺激を与えることできたようで、講義をやった(講義動画をせっせと作り、せっせとコメントを書いた)甲斐がありました。^^;
そして、さらに別の学生ですが、
情報というのはコンピュータや数値などのことだけではないのだと感じました。講義を受けるにあたって、情報社会とコンピュータということで、勝手に数学的な内容やコンピュータに関係する話を想定していましたが、実際には想定していた話だけでなく、失敗の重要性や表現の方法、ロボットとの共生など、普段生活している中で、いつもは気にとめないような当たり前だと思っていた行動や知識まで、深く考えれる講義内容だったので、講義を受けて非常に良かったと思います。そして、この講義の毎回の課題を提出した後に、先生からの全体のコメントで、他の人の考え方や捉え方を紹介してあったので、同じ講義を受けても視点が違うとこんなにも異なる意見や感想になるのだと感じた上に、自分だけでは考えることの出来なかった部分を他の人の意見を見ることで考えることができたのが、嬉しかったです。他にも課題を提出する遠隔授業がありますが、講義を受け課題を提出した後に、他の人の考え方を知れるこの講義の取り組みを他の授業でも取り入れてほしいと思うくらい私にとっては良かったです。他と同じひとつの講義ではありますが、その講義内で得ることができた知識と考え方が、今後の就職活動や大学生活で活用できるものばかりで、講義を選択して良かったと心から思いました。

とあり、現職教員として最後ということがあるからでしょうが、他の学生のも合わせてですが、じーんときました。

総合管理学部は来年度から新しいカリキュラムとなりますが、この科目はなくなるようです。情報と社会とを考える科目がなくなるのは残念にも思いますが、時代の流れの中でカリキュラムも新陳代謝が必要だということなのでしょう。

コロナ禍でやもうえず作ることになった動画教材。最初はいやいやであったわけですが、いざやってみると、学生は難しいところを何度も視聴できるというメリットがありますし、また対面だとアドリブでごまかして(?)いたような曖昧なところが、動画として残るため、内容を相当に吟味せざるを得ず、結果として講義内容を随分と洗練させることができました。そして、何よりも講義の記録を残すことができたのは私としても良かったように思います。

ともあれ、現職教員としての講義は終わり、肩の荷が下りました。