2009年9月26日、秋晴れの中、地元情報学会という場を設定して4年生の卒論中間発表会を開催しました。
地域表現としてのイベント創造~玉名市民音楽祭を事例に~
と題した講演を行ってもらいました。 音楽祭は、玉名市内3地域で同時で開催するという大変な準備を要するものだったようです。 それぞれの地域(場所)固有の地域遺伝子が吟味され、それを具体的に発現させたのが 音楽祭であり、音楽祭は地域遺伝子のひとつの表現だったようです。 興味深い話を30分ほど聞かせてもらいました。
その後、ゼミ生の発表会。ふたつの会場に分かれての発表です。
全ゼミ生の発表の後に、地元情報学会会長の黒田氏による発表です。
山鹿の豊前街道でのフィールドワークから得られた知見をもとに研究発表が行われました。
ここでも主題は地域遺伝子とその表現。
地域遺伝子と情報学の関係について、私自身が非常に興味をもっているせいもありますが、
大変興味深い発表でした。
無事に発表会を終えて、懇親会。
尾ノ上食堂にて数多くのゼミ生と地元情報学会の面々とが集まり、様々な情報交換が
行われていたようです。
卒論はまだ道半ばの中途の状態であり、そんな状況で外部の方を招き発表会を
開催するという初めての試みでした。
冒険であり、若干心配しておりましたが、心配は杞憂でした。
みな、十分な出来であったと思います。
懇親会の最後に少しだけ伝えましたが、要するにゼミ生たちはもともと十分な
レベルの遺伝子をもっていることを再確認しました。
それをどう発現させていくか、発現させる場(=環境)の設計が重要のようです。
そんなことは昔からわかっていました。
しかし頭で分かっているレベルでしかなく、今日はそれを体で理解すること出来ました。
たぶんしっかりと学べたと思うので、これからも発現を促す場としてガリラボをデザイン
していきます。
ところで、学校(大学)は何をやってくれるんですか、などというお店でサービスを
買うかのような質問を聞くことがたまにありますが、こんな質問はほぼ何の意味もなさない。
発現する体制のできていない遺伝子は、どんな優れた場でありサービスがあっても
芽を出(発現)しません。
ゼミ生には、自らの能力を高め才能を開花させていくために、場の中で自らの遺伝子が
発現する準備をしてほしいし、発現という生物学的現象を担う場の意味を理解してほしい。
今回のこの発表の場は紛れもなくひとつの発現を促す生物学的環境でした。
それぞれゼミ生たちはどう感じたでしょうか。
また発表を聴きにきていた3年生にはどのようにこの場が映ったでしょうか。
多少でも発現のきっかけとなっていれば開催した甲斐があります。
参加した皆さん、お疲れ様でした。
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