2021年2月8日月曜日

講義「情報社会とコンピュータ」に関して

ガリラボにおいてはお馴染みとなった熊日の山口さんから先日差し入れをいただきました。
早速、文化委員(現在は4年(17)岩奥、橘)が料金を徴収していました。
山口さんに対し非礼である気もしますが、ガリラボでは、こうした差し入れを単にその場にいたゼミ生だけが利益を享受するのではなく、みんなに還元しようとして料金制を始めました。
それは、13ゼミ生が考案した「麺税」が出発点でした。
集まったお金はガリラボの文化費となり、それでガリラボ内で使う掃除道具やティッシュ等が購入することで、ゼミ生全員に差し入れの恩恵が配分されるようになります。
誰も困る人がいない、全員が利益を享受できる、なんとも素晴らしいアイデアです。
ゼミ生が無意識に使っているゼミ室や道場のティッシュ等はこうして生まれた資金によって調達されています。知らない人もいるかもしれないので、紹介しておきます。


さて、山口さんは、今年は、私の講義「情報社会とコンピュータ」の特別講師として登場してもらいました。他の特別講師の方は今年は遠慮して依頼しなかったのですが、山口さんだったら、遠隔授業となった今年でもコンテンツを作っていただけるだろうと思って無理に頼んでのです。
快く引き受けていただき、遠隔用のオンデマンドで使う動画を作成していただきました。
12月初旬にその動画「地方新聞の今、未来」を授業で公開したのです。

その講義「情報社会とコンピュータ」も全15回が先々週終了し、最終レポートも昨日で締め切り、すべて終わりました。

この講義では、毎回の授業の後、その満足度を受講生に聞いております。全ての講義が終わり、その結果を並べてみて、ショックでした。山口さんの特別講義が満足度トップだったのです(社交辞令とかでなく、ほんとに)。
学生たちは新聞という媒体そのものの話を聞いたことがないようです。
新聞が身近でなくなっている学生たちにとって、山口さんの話はインパクトがあったということなのでしょう。
ということで、来年も山口さんに特別講師をお願いしたいと思っています。
(ただし、私にも多少の意地はあるので、残り14回のうちせめて1回ぐらいは山口さんの満足度に匹敵するぐらいの講義はやってみたいと考えているところです)。


講義の最終レポートは237名程度が提出していました。レポート自体はまだ読んでいませんが、一緒に、任意で講義全体の感想を聞かせてくださいという問いをおいておきました。長短はありましたが、201名が感想を書いてくれていました。

その中で、

遠隔授業だったが授業が分かりやすく楽しく受講できた。また、スライド上に先生の姿があり、時にはスライド上を動いて説明部分を指さしてくださっていたのが理解を促してくださっていると伝わってきて良かった。

というのがありました。たっとひとりの感想ではありますが、mmhmmという未公開アプリの存在を知り、英語版だけで、しかもβ版。その段階のアプリを試行錯誤しながら取り組んだ甲斐がありました。また、

全15回の講義の課題を行うことは大変で、毎週火曜日はヒイヒイ言いながら課題に取り組んでいました。しかし、動画の作成に加え課題の確認や課題に対するコメントを翌日にはアップする先生のほうが大変だったと思います。毎週の先生のコメントが楽しみでした。

というのも嬉しい感想でした。講義は毎週火曜日で、課題は翌日の水曜日が締め切りです。学生はヒイヒイ言いながら課題に取り組んだようですが、私も同じぐらい毎週ヒイヒイ言ってました。^^;
木曜日の朝は早起きをして(5時ぐらい)、それから200名ほどの課題を読み、気になったものはピックアップして全員に紹介しつつ、全体を読んで、授業として不足していた部分の補足説明をホームページにアップしていました。毎週木曜日早朝3時間ほどの作業で、朝8時には受講生が閲覧できるようにしておりました。
毎週木曜日の朝、部屋にこもってまるで出てこないので家内に叱られながらの苦労を理解してくれている学生が、やはりひとりだけですが、いて非常にうれしいものでした(^^)。

そして、課題で素敵な内容のものをよく提出してくれた受講学生が次の長い感想(201名の中で2番目に長い文章でした)を書いてくれていました。

次が楽しみな授業でした。次の話題はなんだろうな~(わくわく)でしたよ。

小学生のころから当たり前にパソコンの使い方の授業があったけれど、それがどんなシステムで動いているのか、どんな歴史があったのかあまり知らなかったな…。

前半のほうであった「情報」の定義や確率との関係の授業は3回づつくらい見ました。
難しい→なるほど→おもしろい 
情報をあんなふうに考えたことなかったです。勉強になったな。

スノーデンファイルに関する本読みました。図書館2階の一番奥の棚ですね。
実名で公表したすごさ。プライバシーに関して無防備すぎたな、反省。

授業から派生して、情報のやり取りの手段も調べました。
世界大戦中のアメリカは、モールス信号でアメリカの少数民族(チョクトウ族、ナホバ族)の言葉を使い情報を伝えていたとか、ドイツのエニグマとか。おもしろかったです。調べがいがあります。
モールス信号のアルファベットと基本文はだいたい打てるようになりました。今は聞き取りの練習中です。
タイタニック号の最後の通信とかも興味深いですよ。SOS
手旗信号もいいですよね。カタカナだから簡単。
「コクリコ坂から」にでてくる国際信号旗も可愛いので覚えています。

コロナの影響でオンライン化、クラウド化が進み、セキュリティが強化されるなど技術的進歩がみられる。←上下水道の普及とコレラの関係みたいですよね。感染症の拡大を避けるために進歩したという点で。
原因が細菌やウイルスだとわかっていたら大仏は建てなかったのかな。

こんな感じでかなり授業から派生して、関係なさそうなことまで学んでいます。

ジョブズのカリグラフィーみたいにどこで役立つかわかりませんからね^∀^

この講義を起点にして色々と学びを展開しているということで、これはもう講義冥利(?)に尽きるというものです。さらにまた、短い文章ではありますが、

情報社会に関して、様々な視点から学ぶことができ、またたくさんの参考文献等もありとても興味深い講義であった。ただなんとなく暮らしている情報社会について、意見を持ち、考えて暮らしていけるようになった。

というのも講義冥利に尽きる感想でした。意見を持つ、考えていく・・・大学の授業が目指すべきはこういうことだと思いますので。

なお、私自身はこうした高邁な思想のもとで今回の講義動画は作ったのではありません。
ある時から自分自身の記録という意味で作るようになっていました。

 授業オンライン化は「学びを止めるな」とは異なる意味を私にもたらしました
 (ガリラボ通信2020/11/3

伝えようというよりも、記録として残るので、自分自身を納得させていくような語りをしていく講義になっていました。
結果的にそれが良かったんですかね??
とりあえず、講義への嬉しい感想がたくさん読み、気分が良くなり、今日はガリラボとはほとんど関係のない異質なガリラボ通信となってしまいました(少し反省)。