2019年1月15日火曜日

ひとりで出来るようになるために必要な他者

本日は修士論文の添削にもっとも力を注いだ1日でした。
M2(17)多賀の論文です。
最初に提出された論文はかなりの注文をつけ、そのためあまり添削もしないままに返却しておりました。
土日月の3連休でかなり頑張ったようです。
月曜(1/14)の夕方に送られてきた再提出論文を今日じっくりと読みました。
添削ができるレベルに、随分と良くなっておりました。
色々な文献を読むと、もっと深まりがでるはずです。
締切ギリギリまでクオリティを上げること目指してほしいと思います。

添削作業でかなり頭が疲弊したので、休憩がてら、読みかけの中原教授の「学びの教科書」をパラパラとめくってみました。
ヴィゴツキーの「最近接発達領域」あるいは「発達の最近接領域」の話題を久々にみかけ、添削はお預けにして、30分ほど読み進めてしまいました。
成長している社会人は、どういった支援によって成長を遂げているのかという研究によれば、次の図にある3点だったそうです。
業務アドバイス、・振り返りの促進、・励まし・承認


この3つの中でもっともパワフルな支援は「振り返りの促進」だったそうです。
人は、ひとりだけでは成長は難しい。
中原さんの言葉を引用すると
人は、一人ではなかなか変わることのできない「脆弱な存在」です。ですから、人とのつながりのなかで変わっていく。他者を鏡にしながら変わっていくということが非常に重要になる。

ということです。
人は、補助輪という手助けの下で、徐々に練習をしていくことで、いつか補助輪を外してひとりで自転車に乗れるようになります。
最近接発達領域(=成長の幅)を生み出すには他者の存在が重要です。
そうした他者との良いつながりを持つことは、社会人にはとっても大事なようです。


もちろん学生時代もそれは同様だろうと思います。
知識を提供してくれる他者(第3者?)に加え、厳しく振り返りを促してくれる他者(父親的存在?)、そして逆に自分の行動をやさしく承認してくれる他者(母親的存在?)があって初めて一人でできるまでに成長を遂げることができるようです。
 
ある程度知っていたことではありましたが、改めて勉強になりました。


30分で休憩は終えて、添削にしっかりと戻りました。
父親的存在になっていることを願いつつ。^^



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