2019年1月9日水曜日

「学ばない社会人」が多くなると

今朝のシクラメン


昨晩、(私は不在でしたが)玉名市の川西さんが差し入れを持ってきてくれました。


今日は3年(16)小島がよかボスPVづくりにちょっとやってきて、午後からは4年(15)八並が黙々と卒論を書いております。

何の脈絡もなく話題を変えますが、昨日読んで気になった記事を紹介します。

 「学ばない社会人」の意外な多さが日本企業の競争力を低下させていた
 ダイヤモンドオンライン2019/1/8

ちょうど1カ月前、この話題は別の記事でも紹介されていて、ここガリラボ通信でもそれを紹介したところでした。

 大学時代に「学ぶ習慣」を作ることガリラボ通信2018/12/9

この時の通信の話題の続きになりますが、上記ダイヤモンドオンラインの記事に出ていたのが”半数の社会人が「学び」から離れている”という紹介。
次のグラフは調査結果で、社会人の47.5%は自主的な学びを行っておらず、さらに学ばない傾向は年齢が高くなるほど強くなるということでした。


この結果に至っているのは色々と理由があってのことでしょうが、多様な学びから離れ、その企業の文化だけに染まっていく人たちが増えるとき、その企業から多様性は失われていくことになります。
拙いですね。
会社の多様性というと、外国人を採用したり男性・女性を混在させたりということがよく取り上げられてきたわけですが(下図の上)、それだけに目を奪われ、個人内多様性(下図の下)の重要性にあまり気づかれてなかったようです。


ダイヤモンドオンラインの記事では、この個人内多様性についてこう記載されてます。
従来、属性に基づく多様性が意識されてきましたが、いま経営学で注目されているのは、個人が多様な経験や知識を持つことで生まれる「個人内多様性」(Intrapersonal Diversity)です。
多様な経験や知識を持つ人が多い組織では、物事の解釈のパターンが増えることなどが影響し、組織のパフォーマンスが高くなることが様々な研究から明らかになってきています。たとえば、2002年に米国の経営学者であるバンダーソンらは、個人内多様性が高い人で構成されたチームでは情報共有がスムーズに進行し、パフォーマンスの向上に貢献していることを解明(※1)しました。
※1 Bunderson, J. S., & Sutcliffe, K. M. (2002). Comparing alternative conceptualizations of functional diversity in management teams: Process and performance effects. Academy of Management Journal, 45(5), 875-893.

企業の発展に関し、その企業だけに完全に染まるだけでなく、個人の内面を豊かに、複雑にしていくことが非常に大事だというのです。
言われてみれば当然のことですが、現実問題として、多くの社会人がそうしたことをなかなかできていない。
上記調査結果はその現実を教えてくれます。

1カ月前のガリラボ通信の内容に戻りますが、学生時代に学ぶ習慣をつけておくことは非常に大事なことだと思います。
ただし、単なる学びでなく、大事なことは学びが「主体的」であることです。
ひとつのことにいろんな角度から時間をかけ突き詰めて考えていくような主体的な学びでなければいけないかと思います。
 
 

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