2021年7月8日木曜日

終焉に向けた良いモデルを見つけねば/OB(17)松本からの便り

昨日、赤の女王仮説について触れた10年以上も前のガリラボ通信のことを書きました。
今日、アクセス統計を見てみたら、何人かの方がこのエントリーを読まれたようです。

ガリラボでは、特に大学院では「学習」の問題をテーマにしているため、私にとって人の「成長」というのがいつも頭の中にあります。

人は、その能力を維持するためだけでも相当な努力が不可欠です。

足腰の筋力を例に考えれば容易に理解できると思います。筋力維持には、一定程度の努力を要することが誰でも想像できるでしょう。
このことは、実は、思考の筋肉である「脳」にも当てはまります。

学びを止めた脳は、仮に年齢が若くても、衰退していきます。
脳は目に見えないだけに気づきにくいですが、もしも可視化される状況に立たされた時は悲惨なことになりそうです。

人は、学びを止めなければ、たぶん生きてる限り成長していく動物です。そのため、人は、赤の女王仮説を死ぬまで信じてよいのだと思いますが、研究室になるとちょっと違う気がいます。
研究室も通常は赤の女王仮説に従って、チームとしての学びを続けていくことで、成長していきます。ガリラボの歴史を見ても、それは歴然としているように思います。

ただ研究室には終わりがあります。ガリラボだとあと2年半!
終焉を迎えます。
ガリラボ内には依然と異なる性質の変化が起きているように感じていますが、これも終焉と関係しているのかもしれないとふと思いました。

終焉のことを考えば、赤の女王仮説や”生き残るのは変化に適応した種”だというダーウィンの話などは、今後のガリラボにつていはあまり使えない理論かもしれません。

終焉のための理論などあるのでしょうか?
よくわかりませんが、今現在在籍しているゼミ生が、ガリラボでよかったと卒業していくような終わり方をしたいと思っています。

何か良いモデルを探さなければ。

さえ、明日は、新しいゼミ生=20(にいぜろ)ゼミ生の初顔合わせ会です。
そして、ガリラボにとっては最後の初顔合わせ会となります。


・・・


今日、私にかなりの迷惑をかけつつ卒業したOB(17)松本から連絡がありました。
現在、宮崎で勤務する松本ですが、7月下旬に夏休みをもらい帰省してくるので研究室に顔を出したいとの連絡でした。
ただ、縁がないんですかね(笑)。松本が来室したい日は私が都合が悪く、結局、会うことは難しそうです。残念です。
なお、松本とのやりとりして、少し成長していることを感じました。
社会は人を随分と成長させる場所だということを実感しました。