(参考) ゴールに辿り着けるのは一歩踏み出した人だけ(ガリラボ通信2013/9/1)
ハイハイというスキルの発見(発明)の現場に遭遇して
2人目の孫は現在8カ月。もう8ヶ月ですが、まったくハイハイをしようとしません。ゴロゴロしているだけ。気配も感じられません。
先日、iPadで「しまじろう」をたまたま見せたら、興味を持ったようで、手を出そうとします。
「これは!」と思い、iPadをギリギリ手が届くか届かないかのところに置いてみました。
お腹が床にくっつき、手と足を空中でバタバタさせています。
ほとんど亀状態です。
そのうち泣き始めました。
iPadを触らせてやりました。嬉々として触りまくります。
そしてまたちょっとだけ離してやりました。またバタバタしてます。
が、それを繰り返していたら、ある時、足が床にあたり(蹴った感じになり)少しだけ前に進ました。
コツをつかんだようです。
超ぎこちないのですが、前や斜めに進むようになりました。
前に進むとiPadをまた遠ざけ、動かないとそのままにしてを繰り返していると、「しまじろう」という目標に、泣きながらでも必死に近づいていくではありませんか。
かたつむりよりも遥かに遅い速度で。
泣きながらもなんとかその動きを止めなかった。
その翌日から、自分で、ハイハイができるようになりました。
これは大人でも同じです。
新しいことは誰も最初は出来ません。
身近な目標を設定し、そこで試行錯誤して目標に近づく方法を発見していくことが大事。
孫息子は、泣きながら、本人にとって超難問の課題を前にして、手足バタバタという試行錯誤を繰り返していました。
その結果、ハイハイという新しい次元の(本人にとっては)未知のスキルを学習し、修得したのでした。
試行錯誤を諦めず、そうやって体の動かし方を自律的に学習していったわけです(AIの機械学習と同様ですね)。
人は誰でも生まれながらに知ることを欲する、といったはアリストテレスだったと思います。それと同様に、人は誰でも生まれながらにして学習者でもあります。
自ら一歩踏み出す人は学習者です。そして、そうした人だけがゴール(新しい次元)に、それまで見たこともない世界に辿り着けます。
ハイハイを獲得する赤ちゃんはみんな立派な学習者です。
学習者に年齢は関係がありません。若くても学習者でなくなる人もいますが、一方で高齢でも学習者である人もいます。
好き好きなのでどっちでもよいとは思いますが、私自身は学習者であることをやめたくないと思っています。いくつになっても自分の力で新しい世界を見てみたいですからね。