2022年1月27日木曜日

マルチリンガルなタマにゃんは可能か

3年生の書籍が完成し、原稿を業者さんに昨日入稿したので、今日のガリラボは閑散としています。ひとり静かにあれこれ作業したり考えたりしてました。

ひとつアイデアを思いつきました。

先日、アラビア語で四苦八苦したことはガリラボ通信で紹介しました(ガリラボ通信2022/1/21)。その時に助けられたのが自動翻訳でした。

実に素晴らしいツールだと思いました。

計算に関するツールは電卓、表計算などが登場して仕事など激変していったわけですが、言葉に関するツールもこうして発達していくと色々な変化が生じるのに違いありません。

現在、自動翻訳は、専門書のようなものだとプロの翻訳家と同等レベルになっているようです(専門書だと文章が比較的精密に記述されているからでしょう)。

コンピュータを作るのが重要だったころ、人々の興味はコンピュータそのものでした。しかし、今はもうそうなことはなくコンピュータは透明化しており、それを使った応用の面が大事です。

電気などもそうで、電気を作ったり送ったりする技術が貧弱だったころ、エジソンの頃などは、電気自体が興味対象でしたが(昭和の時代もまだそうした時代だったものですから、私なども電気工学科を目指しました)、今はもうではなく、その応用が重要です。照明デザイナーとか、電気を応用する方が大事です。

言葉(外国語)も将来的にはそうなっていくのかもしれません。いや、多分そうなっていくでしょう。もちろん一部の人は今でも電気自体を対象にしなければなりませ。外国語もそれと同様で一部の人は外国語自体を対象とする必要があるでしょうが、一般の人は外国語自体をあまり意識することはなくなっていきそうです。

送配電網が完成し安定して電力が共有されるようになると人々は電気そのものを意識しなくなりました。

言語によるツールが発達し安定していくと、人々は外国語というものを意識せず使っていくようになるのではないでしょうか。

例えば「外国語を使えるようになりたい」という願望は、電気が安定供給できなかった時代と同じ意識かもしれません。将来的には「外国を使えるようになりたいですか」という問いかけ自体があまり意味をなさなくなる可能性があります。

そんなことを考えていたら・・・、来年はタマにゃんを多言語にてみようかなと、マルチリンガルに挑戦してみようかと、そんなことをふと思いつきました。

数年後には恐らくパンデミックも終息し、観光需要は増えていくのに違いありません。そうしたらインバウンドの増大も見込める。

ある調査で、色々な国の人に対し、世界の中で旅行に行きたい国はという質問をしたところが「日本」が1位だったという話を聞いたことがあります。

真偽のほどは知りませんが、火のないところに煙は立たないでしょうから、少なくとも上位にあるのに違いありません。

外国のみなさんからみたら、とりあえず「Japan」というのは良い印象みたいです。もちろん、そのときにイメージしているのは東京や京都というところなのだと思います。僕らがUSAというときどこを思い浮かべるか想像してみればそれは明らかです。少なくとも「日本=熊本」ではないでしょう。

良い印象のはずの「Japan」を前面に出してタマにゃんを多言語で紹介していくも面白いのではなかろうか、と。

Youtuberタマにゃんとして撮影してきたこれまでのコンテンツを多言語化していくのは面白そうです。

これまで国内だけ意識していましたが、世界に向けてやったら何か違いそうです。コメントが来たら、その国の言葉で返信していくようにします。ひょっとするとどこかの国でブレークするかもしれません(場合によっては炎上するかもしれませんけど笑)。

日本の有名なキャラクター:タマにゃん

というのを自動翻訳でいくつかの外国語に翻訳してみると、

(英語)Famous Japanese Character: Tamanyan
(中国語)日本著名人物:Tamanyan
(仏語)Personnage japonais célèbre : Tamanyan
(独語)Berühmtes japanisches Schriftzeichen: Tamanyan
(スペイン語)Personaje japonés famoso: Tamanyan
(露語)Известный японский персонаж: Таманян
(ポルトガル語)Famoso personagem japonês: Tamanyan
(エストニア語)Kuulus jaapani tegelane: Tamanyan

となりました。英語以外は合っているどうかまるでわかりませんが、通じなかったら通じないで仕方ありません。元々我々の力ではコミュニケーションできなかったわけですから、通じなくても悲観することはありません。

さらにこうしたテキストは音声合成によって発音させることもできます。

色々な国向けに、玉名市をその国の言葉でバーチャルツアーできるようにしてやると楽しそうです。

昨年、オリンピックの合宿で玉名市に滞在したのはアンゴラ共和国の選手団でした。開会式でタマにゃんのマスクをつて行進したのは記憶にあるところです。アンゴラはポルトガル語が公用語のようです。ポルトガル語でアンゴラの方々向けに発信をやってみると良さそうです。

自動翻訳という新しいツールの応用を学習(研究)していく意味で、来年度は、4年生と一緒にこんな活動をやってみようかと思います。

面白くなかったら、即座にやめます。