2022年1月23日日曜日

週末のガリラボ:有終之美を飾ろうとする努力

日曜日ですがあいにくの雨。
テニスも出来ないし、それ以上にやるべき作業があったので朝から今日は大学で仕事をしていました。
そうしたら私以外にも2人ほど出てきて、黙々と作業してました。
19ゼミ生が作っている書籍の編集作業です。
この2人、昨日土曜日も朝から作業してました。

作業スペース。ただいま2人とも休憩中のようです。

ランチタイムでした。^^;

編集作業というのはやったことがある人しか分からないと思いますが、超地道な作業で、非常に神経を使う大変な作業です。
ものすごく時間がかかります。
出来上がった本を見ているだけでは、それがどういった苦労して出来上がっているのかたぶん想像できないでしょう。
音声データの文字起こしも大変ですが、それ以上に編集作業は大変です。
内容を十分に理解してないといけないので、他の人に作業依頼もしにくいところがあり結局、よく分かっている人がやり続けないといけないという・・、編集とは過酷な作業です。
  
「大変だろ?」と話しかけると「大変です」との返事。
もう笑うしかない・・という感じでした。笑


この2人から書籍に入れる文章の添削依頼が頻繁に届くので、その都度添削して送り返しています。

ようやくそれも終わりに近づいたようで、昨日、「あとがき」が届きました。

有終之美

とのタイトルがつけてありました。内容を読み感動しました。川口が書いたのでしょうか。いい文章です。出版する前なのでフライングではありますが、紹介したいと思います。

有終之美

あとがき

  縦の糸はあなた 横の糸は私
  逢うべき糸に 出逢えることを
  人は 仕合わせと呼びます

有名な中島みゆきの「糸」という歌詞の一部である。
「津曲ゼミ」という縦糸は、これまで脈々と受け継がれてきた。
ゼミ生達は色も太さも種類も違うそれぞれの横糸を、迷いながらも確実にそこへ編みこんでいく。
この書籍を作るにあたり、縦糸を辿っていると過去の先輩方が織り成してきたたくさんの歴史を感じた。
その時代時代によって、作られた布の模様は様々だが、全てに想いが溢れており、どれも輝いて見えた。
津曲19ゼミ生は今、この強固なコミュニティーの中で和と個の力を育んでいる。
そうした揺るがない基盤の上に、今後、更なる展開が広がっていくだろう。
社会へと出会いの場が移り、縦糸が変化しても、培った個の力で豊かな横糸を織り成していけるはずだ。
数あるゼミの中から「津曲ゼミ」を選択し、私たち19ゼミ生は一つに集った。
そして今回、興津会や書籍づくりを通して卒業生や他学年のゼミ生と絆を深めた。
繋がりは、人同士の出会いだけでなく、未知なる自分とも出会わせてくれる。
津曲ゼミという場に出会えたからこそ紡がれた幸せがあったと、心から確信している。


有終の美とは、「物事をやり通し、最後を立派に仕上げること」という意味です。まさに、19ゼミ生がやってきた興津会プロジェクトの最後の仕上げ作業を3年(19)川口、中西の2人が担当してくれているのだと思います。
特にこの週末を時間の全てを捧げながら。
地道で緻密な大変な作業ながらも、合間に一緒にランチも食べつつ、こうした仲間との作業は(私には実に学生らしい活動に見えます)、コロナ禍という災禍を過ごさざるをえなかった大学時代の思い出のひとつとして(濃い色の横糸となって)2人の中に強く残っていくのに違いありません。


良い思い出は、仲間と共に苦労して問題を乗り越えていったときにつくられていくものです。