2013年10月6日日曜日

チーム繋の評価を巡って

チーム繋から、学生GP発表会で使うパワポを先日送ってもらいました。
改めて、じっくりと内容について吟味した結果、期待したレベルに達して
いないと判断しました。
なので、その旨をチーム繋にメールし、やり直しを指示。
ついでに、学生GPで発表する他のチームにもCCでメールを送りました。
   
方程式「評価=実績/期待値」からすると、今回のことで私の評価は
下がったと言えるでしょう。
 
研究当初は、まだ何もやっていないので(内容が無いので)、それを補う
ためにプレゼンに一定の(例えばTED風の?)工夫が必要となるでしょうが、
それを過ぎれば最終的には研究内容の勝負となります。
難しい内容を、異なる分野の人にも理解できるようにどう表現するかが勝負
なのです。
 
チーム繋のパワポは、それがまるでできていない。
この時点で、何を表現すればよいかさえ理解できていないと思えました。
厳しい言い方で申し訳ないけれど、事実です。
これだけインターネットが発達して、色々な情報を入手できるわけです。
それにも関わらず、研究発表の場で必要なことが何かをどうして入手しない
のでしょう。
そういうことを入手するためにこそネットを利活用すべきでしょう。
反省をしなければいけない。
 
人目を惹くだけのパフォーマンス的プレゼンは、研究発表には不要です。
内容です。
真剣に取り組んできた研究は、必然的に他者から見て難しくなっていきます。
その難しさをどう上手く表現し、他者にわかりやすく伝えるかが、最も重要
です。
ガリラボでもよく引用する中原さんのブログにこの件に関する話題が書か
れていますので、発表する人は読んでおきましょう。

自分たちがやってきたことは何で、他者には何を伝えればその核心を
分かってもらえるのか、それを考えることが大切。
発表の練習は必要ですが、コンテンツの洗練の方が研究発表の場合は
優先順位は高い。

高校生がパフォーマンス的な発表をするのではないのです。
大学生が、研究の発表をするわけで、そこにはたくさんの鋭く深い知性が
埋め込まれていなければなりません。
せっかくですので、高いレベルをみんなで目指していきましょう。
(ちなみに、この種の研究発表というプレゼンの場合、現在のガリラボでは
3年(11)藤本の能力が一歩リードしているように感じています)
 
さて、チーム繋についてここまでかなり叩いてきました。
実はここまで叩けるのは、チーム繋が優秀だからです。
優秀でないチームはさすがに叩けない(這い上がってこなくなる心配があり
ますから。笑)
チーム繋にメールを送った後、リーダーの4年(10)石原からすぐに長文の返信が
ありました。
今回のがどうしてレベルアップできていないのか、その原因を分析したものでした。
迅速なリアクション、しかもそこに的確な分析がなされている。
さすが、石原だと思いました。
石原の迅速なフォローとそして内容とが、私の期待値を超えていたことは言うまで
もありません。
石原の返信の後、今回のチーム繋の発表担当の4年(10)漆島からもすぐに
返信がありました。
パワポを修正し、日曜日に練習するので道場を貸してほしい、と。
本日、私がテニスに興じているとき、漆島、入江で大学にやってきていました。
頑張る人たちを見るのはいつもですが気持ちがいい。
今回のことは、チーム繋にとっては貴重な失敗経験となり、石原を中心に次に
生かしていくでしょう。
  
私の下がった評価は、チーム繋の迅速でアクティブな行動によってプラスの
評価へと変わったことは言うまでもありません。^^
 
 
何かで知ったのですが、ノーベル文学賞受賞者のジョージ・バーナード・ショーが
  人生とは「自分を見つけること」ではない。
  人生とは「自分を創ること」である。
と言ったそうです。
チーム繋のように、こうして前に進んでいく日々の活動の集積が自分を創っていく
営みにほかなりません。
卒業研究って面倒くさいのではなく、自分を創りあげていく作業です。
こんなに効率よく自分を創り上げていける知的道具(=卒業研究)は他にない
ですよ、たぶん。
使いにくいからと逃げずに、この優れた道具としっかりと向き合いましょう。
 
  

  

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