2018年10月24日水曜日

存続に向け知恵を絞り、交渉に格闘する芦北町職員さん

就活ルール撤廃で話題となった経団連会長さんのその後の会見について
その要旨が今秋発売された週刊誌に掲載されていました。
この問題について2週間ほど前にこの場で紹介しました(ガリラボ通信2018/10/10)。
その際、就活ルールの廃止において、「大学生の学習という問題とは関係ないところに
あるようです」とか書いてますが、違いました。
発言要旨を読むと、大学は改革していかないといけないということと強く接続して
いるようです。10月10日のガリラボ通信においてこの部分の記述を訂正します。
とりあえず社会は常に変化するもの。
そうした変化の中で自分たちの秩序を保つには自分たちこそが主体的に変化を
していく必要があります。非常にきついことですけど。
秩序の維持。随分前にノーベル賞を受賞したブリゴジンが提唱した「散逸構造」がイメージされます。



本日、そうした変化に揺れる現場に立ち会ってきました。
存続が危ぶまれている芦北町のうたせ船についての検討会議。
これも同様に社会変化の中でこうした事態に至っているのでしょうが、そうした
変化に立ち向かうべく芦北町役場が立ち上がったのです。
検討委員からの多様な(ほんとに多様な)意見を踏まえ、町としてかなりの本気
度がうかがえる対策案が出来上がっていました。驚きました。
かなり斬新な案に対し、さらに各委員が本日を突っ込みを入れてきました。
当たり障りのない話ではなく実のある意見が多く、また今日は漁師さんたちの
漁と観光についてのほんとのところはどう思っておられるのかといったことも
聞かせてもらい、非常に刺激的な時間となりました。
たくさんの意見の結果、町に対して宿題が山ほど出たのですが、その宿題を解決
することで、存続に向けた優れた最終案が出来上がっていくはずです。
(公務員を志望している人たちが総合管理学部は多いわけですが、公務員は、こうした問題解決力を
持っていないといけません。当たり前のことですが、試験対策に終始し、このことに無頓着な人もい
るのではないでしょうか)。
  
帰りがけ、役場から5分程度のところにある港に寄ってみました。
うたせ船が停泊しておりました。
何もしなければこうした船は将来間違いなく消滅していきます。
町の案が実行され持続可能性が見えてくれば、こうした船は将来もこの港に停泊
していくことになります。


船尾では、カモメが並んで休息をとってました。




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