2019年7月15日月曜日

兼業とイノベーション/キックの練習動画

休日ですが、大学は授業日。
朝1限目、そして夕方6限目の授業に向かい、昼間には17ゼミ会議。
ガリラボでは、今週木曜日18時に締め切りの迫ったひのくに殺人事件ワークショップの原稿作成に3年生が(焦って?)取組んでいました。
締切が迫るからそれに反応して(=リアクティブ)だけでなく、先読みして(プロアクティブ)、環境条件や自分たちの能力を踏まえてチームの動きなどを事前設計していけるといいでしょうけど。
プロアクティブ行動が促進される条件とは
  未来ビジョンを持っていること
  学習志向性を持っていること
といったことだそうです。
2番目はわかりにくいですが、学習志向性の高い人ほど、経験に基づいて教訓を獲得することに意識を向けるため、今やろうとしている行動の結果にあまり左右されず挑戦する意識が強く、その結果積極的に行動していけるからだということです。
何事も勉強だと思っている人(学習志向性の高い人)ほど挑戦的に行動がとれるということのようです。
参考までに。

さて私の方もいまだに日々学習しているわけですが、先日(2019/7/8)、日経ビジネスに
  「社員全員が兼業」すると会社はどう変わるのか?
なる記事が投稿されていました(こちら)。
興味深い内容でしたので紹介したいと思います。
昔はサラリーマンの兼業など考えにくいことでしたが、この記事から、現代は兼業がかなり定着しつつあるのかもしれません。
ただし、兼業まではいかないまでも、自分のスキルを販売する
  coconala~スキルのフリーマーケット
といったマッチングサイトなどもあるので、こうしたサイトを通してアルバイト的な収入を得ている方々はかなりおられるのではないでしょうか。
なお、スキルのマーケットがあることを今更ながら知り、かなり驚いた休日の授業日です。
面白いですねぇ。
何か他者が興味を持ってくれそうな(=人の役に立ちそうな)、販売できるスキルが自分にあるものか考えてみるのは面白そうです。
折々に考えてみたい。
  
さて、話を兼業に戻すと、記事は、兼業を必須にしている企業の社長さんに対する取材で、大変興味深い内容でした。
兼業が可能になると、「その会社を辞める理由がなくなる」というメリットがあるというのは、確かにその通りで、大変面白い結果だと思いました。

職場で高いパフォーマンスを出している人たちというは、職場外での学習を行っていることが知られています。
兼業をその職場外学習と捉えると、兼業している人たちは高いパフォーマンスを出している可能性がありますが、それよりも、組織にとっては兼業している人たちによる相乗(シナジー)効果への期待が大きいと思います。
この社長さんの見解によると、兼業している人たちが多数派になるとシナジー効果を幹事らえるようで、
兼業者が多数派になると、従業員同士の普段の雑談の「質」が変化し、これがイノベーションの源泉になっていくのだと思います。

と述べられています。

多くの組織(大学でも同様でしょうか?)でも成立することかもしれません。
ガリラボでも、外で色々とやっている人が、うまく相互作用する形になると、シナジー効果が生まれて面白いイノベーションが生まれていくの違いありません。
そのためには、活発なコミュニケーションが必要なわけですが、異質なメンバー間での相互作用は、前と比べるとなかなか起きにくいようです。
 
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ところで、今日、Facebookを通して知った動画がすごかったので紹介しておきます。
何がすごいかというと、ある人がシュート練習している後ろ姿を撮っているだけの映像が8分間流れるという、映像づくりとしては最低レベルに近いものですが、なんと、公開1ヵ月でそれが250万回ほど再生されているのです。
世界トップレベルを目指し、キック練習を100万回やるというもので、現在はその5.1%の5万回ほどですが、それでもすごい。
スラムダンクでの桜木花道にシュート練習は2万回でした。その2.5倍ですから(スラムダンクを知らない世代が増えているので、この辺りは意味不明かもしれません^^;)。

この映像は、、優れた映像技術で駆使して表現することことも重要ですが、(当然のことですが)その対象そのものが重要だということを教えてくれます。
中身がしょうもないものだと、どうしても映像の編集技術をつかってうまく見せる必要がありますが、中身が充実しているのであれば至らない編集は不要のようです。
この映像のシュート練習は3年分が撮ってありました。
継続は力なりです。
ガリラボに入ってからゼミ生は2年半を過ごすことになります。
何かを突き詰めていって、ひとつ「これは」というスキルを身につけていけるといいですねぇ。
そのためには、継続とその記録が必要です。
上のキックの練習をしている方は、毎回、
  練習着に着替えて
  ボールとカメラを持ち、
  練習場に出かけ、
  キックの練習をして
  帰宅後に動画をPCに保存し、
  その日のキックの振り返り(言葉にして)、
  適時、編集
ということ継続されてきたわけです。
自分も何かをやっていこうと思うならば、単にボールを蹴っていただけでこうした動画はできないことを知っておくべきでしょう。


 

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